2009年12月07日

今月発表の短編2本

 先の『NOVA』の他にも、今月は僕の短編が2本、雑誌に載ります。

●「名被害者・一条(仮名)の事件簿 第1話
  麗子さん(仮名)と血染めのノコギリ」

『メフィスト2009 VOL.3』
 講談社・12月7日発売

 新シリーズ。なぜかしゅっちゅう殺人犯のターゲットにされる、名探偵ならぬ「名被害者」という属性を持つ女子高生・一条(仮名)。毎回、彼女と犯人との息詰まらないやりとりが展開するというコメディ。

 ご注意! この作品はミステリではありません。謎の論理的な解明を期待しないでください。

●「地球から来た男」

『SFマガジン 2010年2月号』
 早川書房・12月25日発売予定

『地球移動作戦』の35年後の世界が舞台。太陽系外に向かう小惑星船に密航した青年の正体は?

 自分で言うのもなんですが、ちょっとした「問題作」です。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、クラークのあまり有名ではない短編がヒントになっているとだけ言っておきます。
 ちなみにこの号は「創刊50周年記念特大号 PART・2 日本SF篇」で、日本作家21人による書き下ろし作品が並びます。こんな大きな節目となる号に書けたのは、まことに光栄です。 


タグ :SF

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この記事へのコメント
山本先生の『トンデモ本?違う、SFだ!』に触発されて、ここ数年、自分でも海外SFの隠れた名作を発掘しようとマイナーな作品を色々読み漁っているのですが…“クラークのあまり有名ではない短編”ですか…う~ん、なんでしょう…?

タイトルに関しては同名の星新一作品へのオマージュ…で合ってますか?

ともあれ、発売日が楽しみです。
Posted by ポコイダー at 2009年12月13日 09:01
私は山本先生の作品がきっかけで今年から、SF小説を読み始めました。
クラークの作品は『幼年期の終わり』しか読んでませんね。
山本先生の『審判の日』は、元ネタ?の小松左京さんの『こちらニッポン』より好きです。
Posted by ウオッカ at 2009年12月17日 21:10
>ポコイダーさん

 星新一氏の作品は念頭にありませんでした。発売後に評判を検索しようとして、星氏の本ばかりヒットして難儀しました(^^;)。別のタイトルにすれば良かったな。

>k.kさん

 クラークは短編もいいですよ。「太陽からの風」「メデューサとの出会い」「星」「90億の神の御名」など傑作ぞろいです。
Posted by 山本弘山本弘 at 2010年01月15日 16:25
SFマガジンの2500円の価格にビビって、図書館で読ませて頂きましたが、確かに問題作でした! オレも以前から、あの方たちは不憫に思ってたので…。面白かったので購入を考えてます♪ でもまたネット荒らしが山本先生に議論吹っ掛けに来ないか、心配です(-_-;)

 ところで文蔵で連載されてた『去年はいい年になるだろう』は単行本化の予定はないんでしょうか?? 油断して読んでなかったんで、このままだと国会図書館まで行くはめに…(°д°;;)
Posted by ギルス at 2010年01月16日 16:51
> ギルスさん

 僕もネット上でアンチが騒ぎ出すんじゃないかと、なかば覚悟、なかば期待してたんですけどね(^^;)。批判がまったくなくて、拍子抜けしてます。なんかアンチは誰もあの小説読んでないみたいですね。逆に読んでいただいた方にはおおむね好評で、ほっとしております。
 まあ、昔のSF作家はもっと度胸あったんですけどね。特に筒井康隆氏の「堕地獄仏法」。よくこんなの書いて雑誌(SFマガジン)に載せたもんだと感心します。当時の福島正実編集長が、読者からの激しい抗議に身の危険を感じて、護身用に銃を買ったという逸話も……。

『去年はいい年になるだろう』は単行本化のための書き直しは終わっていて、3月か4月頃に発売される予定です。
Posted by 山本弘山本弘 at 2010年01月18日 15:33
3月か4月ですね? やったぃ♪ 楽しみが増えました。

意外と山本さんが常々「無敵くんの相手はしない」って言ってるから、アンチにもう飽きられちゃったとか。それとも明言しないから分かんなかったとか(^皿^)げはっ

じゅう? じゅーとーほー違反では…(゚д゚;)。猟銃かな。実は山本さんの作品は学生の頃から読んでたんですが、『トンデモ本?違う、SFだ!』シリーズを読んで、少し前から本格的に活字SFに取り組み始めました。筒井康隆氏の作品はまだ未読です。『東海道戦争』収録なのかな。今度読んでみますね~。また色々教えてください(^m^)
Posted by ギルス at 2010年01月19日 20:55
>ギルスさん

 福島氏が持っていたのは猟銃です。福島氏の回想録『未踏の時代』(つい最近、ハヤカワ文庫から再版されました)に出てくるエピソードです。
 当時、「堕地獄仏法」に対する猛烈な抗議だけじゃなく、福島氏が巻頭言で社会の右翼的傾向を罵倒したために、19歳の少年から「アカの売国奴」「社会的に葬るだけでない、生命も危険だと思え」という投書が届いていたんだそうで、それで警戒していたそうです。

> もちろんぼくは、それほど空想力が豊かな方ではないから、猟銃に弾丸こそつめなかったが、しかし、その猟銃は、いざとなったら使うつもりで買ったものだった。確かにこわくはあったが、こわいからものをいうのをやめるわけにはいかなかった。他人は笑うかもしれないが、当人にとってはけっこう真剣な場合は、間々あるのだ。

 当時の作家や編集者って、命張ってたんですね。それに比べりゃ、現代の作家とアンチとの関係なんて、ぬるま湯みたいなもんです。
Posted by 山本弘山本弘 at 2010年01月23日 17:24
『東海道戦争』をAmazonで古本購入(い…一円…)。ようやく表題作だけ読み終わりました。描写が凄まじく、この勢いで最後の堕地獄仏法に続いたら、どうなってしまうんだろうと真面目に恐怖を覚えます。

映画や漫画の残酷描写はそれなりに見てますが、映像のない小説の方が、なんか想像を掻き立てられ、ぞっとします。まぁオレの中に、そういう映画映像などの蓄積があるからでしょうけど。でもやっぱり活字って、漫画やテレビ、映画とは全く違ったメディアですよね。

章始めの「Aロール」とかも、そう考えると、余計映画みたいで面白いです。

堕地獄仏法の感想も、近い内に報告したいですね…(-_-")


それと、これもAmazonでSFマガジン2月号買わせていただきました♪ 送料無料キャンペーン中みたいですしぃ。
Posted by ギルス at 2010年02月21日 00:24
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