2009年08月03日

地球には月が8個

 月に関するトンデモない誤解がいろいろ集まりつつあるが、また新しいネタを見つけた。
 2009年8月3日の産経新聞朝刊、「from Editor」というコラムで、科学部編集委員の中村哲也氏がこんなエピソードを紹介している。
 数年前、日本天文学会の取材でこんな話を聞いた。
「月は8個あるんですよね」
 研究者に真顔で質問したのは、学校の先生だという。
 月の満ち欠けの説明で、地球の周囲に8つの月を描いたイラストがよく使われる。それを見て「月は8個」と思い込んだまま大人になり、教員資格を得て教壇に立っている―ということのようだ。勘違いはだれにでもあることだが、これほど大胆なのは珍しい。教師になるまで間違いに気付く機会がなかったことに、愕然とさせられる。

 月が8個!? それはすごい勘違いだ。しかも学校の先生が。
 この分だと、この手のエピソード、まだまだ世間にありそうだな。


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[社会][教育][Blog]「月は8つある」と思っている人が教師になっている【昨日の風はどんなのだっけ?】at 2009年09月25日 14:43
この記事へのコメント
コトの真偽を検証もせずこういうのを大量に集めたら、それこそエセ科学とおなじことになってしまうのでは?

しかもソースが産経じゃ。床屋政談や俗流若者論以下ですよ。いまどき
「アメリカでは電子レンジで猫を乾かそうとして死なせた老女がメーカーを訴えた」
とかいうデマを信じているのと同レベルの罪深さを感じます。

懐疑論者だったら、
・実際にそのようなことがあったのかどうか
・実際にあったとして、その発言の真意はどこにあったのか
・実際に誤解していた場合、なぜそのような誤解が生じたのか
・母集団となる教員のなかで同じ誤解をしている者が大勢を占めるのかどうか
を調査すべきでは。
Posted by IamBar at 2009年08月03日 20:28
月が八個って…蒼天航路の許チョですかい。

しかし八個とはなんとも控えめなwどうせならもっとグレートに18個とか32個とか言おうよw
Posted by 泉森浩志改め泉森一輝 at 2009年08月03日 22:43
ガキんちょの頃、TVCMでの「夢の国へのパスポート」の文句からディズニーランドへ入るにはパスポートが要るんだとばかり思ってましたw

枕はさておき。
うちの母も科学音痴で、妙な思い込みから会話が噛み合わなくなったりますが。
話してるうちに気付くんですが、気忙しいのかどうも普段から目の前にあるものを観察する習慣が無いんですな。
観察して仮定して検証するプロセスがないんで、家電製品もちょっと複雑化すると碌に扱えなくなってしまう。(取り説は当然読まないw)

科学への興味の無さの根本にある気質として、これがある程度共通するんじゃないかなーと思った次第です。
Posted by 空彦 at 2009年08月04日 04:28
>IamBarさん

「ソースが産経」というだけで信憑性を疑うのはどうかと思います。科学部の記者が署名入りで、しかも「日本天文学会の取材で」と書いているので、都市伝説ではなかろうと思います。
 もちろん、この手のおかしな誤解をしている人がどれぐらいいるかは、大規模なアンケート調査をしてみないと分かりません。しかし、何万に1人とかいう少ない数ではないはずです。
 たとえば「月面は無重力」と思っている人がこんなにいます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1312766213
http://blog.livedoor.jp/stardom/archives/14719235.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1414846424
http://www.kddi.com/business/news/information/powered/ttnet_h13/h130713.html
http://lbn.hizuki.lomo.jp/?eid=385373
http://shop.kurkku.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=2100001001512
http://blog.goo.ne.jp/ue-kj/e/7485b1541535b962e1f44894951dd807
 これはGoogleで「月面 無重力」でヒットした43万件のうち、最初の200件から探し出したものです。
 さすがに「月は8個」と思っている人は他に知りませんが、大勢いてもおかしくはないでしょうね。
Posted by 山本弘山本弘 at 2009年08月05日 14:27
>IamBar氏
確かにその意見は正しいとは思いますが、こんなネタが真実っぽく聞こえるという面ですでに大問題な事だと思います。

中学生以上の読書感想文の課題図書は全てハードSFにしなければいけないのかね、と思わず思ってしまいます(´・ω・`)

あと、
>・実際にそのようなことがあったのかどうか
これに関しては実際にあるんじゃないんですかと思います。
仮にも新聞社に寄稿してコラムを書くような人物が噂の検証も行わずにエピソードを載せるというのは普通考えられないと思います。それに取材に応じた研究者が故意に嘘をつくということはまず考えられませんから。
(ただ、具体的に「いつ」、日本天文学会の「どんなイベント」でのことかを記載していないのは不親切だとは思いますが。)
Posted by Xbeta at 2009年08月06日 07:42
荒俣宏の「TV博物誌」(p333)で似たようなエピソードが紹介されていました。

NHK教育テレビで理科番組を作っていた植田豊氏が1957年に打ち上げがあったスプートニクを扱おうとしたときに、小学校の理科教師から言われた言葉。
「小学2年生で月が1個だと理解している子は2割程度。後の8割は満月や半月や三日月があって、満月が出ているときは残りの月は山の向うにあると思っている」

かなりポピュラーな誤解だったようです。
Posted by みちん at 2009年08月07日 20:40
こう言う人達もいますが、一方でアポロ月面着陸以前に「渇きの海」を書いたクラークのような人物もいるんですよねぇ。
(この作品を知ったのはFMアドベンチャーと言うラジオドラマでした。主人公のパット・ハリスがバイキンマンw)
Posted by Rick=T at 2009年08月07日 23:19
ソースが朝日新聞の場合。
昨年11月、教育面にあの柳田氏が連載コラムを書いちゃいました。ツッコミだけ書くと、
ドライバーを加熱する時間考えろよー
電池が大自然かー?
といったところですが、柳田氏を信じてる記者や教師がいる方が問題かも。(トンデモさんは自分に当てはまる…のでこれくらいで)
Posted by 理力不足 at 2009年08月09日 11:38
この手の…を忘れてました。
小~中学生の頃、超高層ビルから飛び降りると地上につく前に焼け死ぬ、と主張していた友人が何人かいました。
その友人が雨で火傷しなかったのは言うまでもありません。
Posted by 理力不足 at 2009年08月20日 09:25
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