2016年04月15日

イベント:人工知能は人類を滅ぼす!? 今、本気で語る「AI(アイ)の物語」

山本弘のSF秘密基地LIVE#57
人工知能は人類を滅ぼす!? 今、本気で語る「AI(アイ)の物語」

 人工知能が将棋の名人を負かした。人工知能が小説を書いた。人工知能がヒトラーを礼賛した……
 このところ頻繁にAI(人工知能)をめぐるニュースが飛びこんできます。シンギュラリティ(技術的特異点)──進化を続けるコンピュータの能力が人間を上回る日の到来も、さほど遠くないとされています。そうした話題はもはやSFではなく、科学者の間でも真剣に検討されています。
 シンギュラリティが来たら世界はどうなるのか? 
 自我に目覚めたAIが邪悪な存在になることはないのか?
 AIの知性とはどういうものなのだろうか?
 そもそも人間には知性があると言えるのか?
 最新科学の成果と、古今東西のSF作家が描いてきたAIについての物語を参考に、もうすぐそこにある未来について考えてみようと思います。

[出演] 山本弘

[日時] 2016年4月22日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)(地図)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 予約はこちらから。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=100662798
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 すみません。昨日まで入院していたもので、イベントの告知が遅くなってしまいました。
 最近、人工知能の話題、特にシンギュラリティを扱ったノンフィクション本が何冊も出ていて、もうこういう話題はSFじゃなく現実になってきてるんだなと、しみじみ感じます。たぶん2040年代あたり、まだ僕らが生きているうちに来そうなんですよね、シンギュラリティ。楽しみなような怖いような。
 でも、専門的な話題は科学者の方におまかせして、SF作家である僕は、おもにSFの中で描かれてきたロボットや人工知能の進化について語りたいと思ってます。SF作家が描いてきた様々な人工知能の物語を読むことで、来るべきシンギュラリティで何が起きるかを予想する、その手助けになるんじゃないかと思っています。
 たえば先日、人工知能が書いた小説のニュースがメディアを賑わせましたが、あの時、ツイッターでは野﨑まど『小説家の作り方』(メディアワークス文庫)に言及している人が何人もいました。いやあ、あれは衝撃的な作品でしたね。SFだなんてぜんぜん知らずに読みはじめたら、まさかあんな話だとは。

 また、マイクロソフトが開発していたAIが差別発言を連発し、ヒトラーを礼賛したというニュースでは、僕と同様、星新一「ボッコちゃん」を連想した人が多かったようです。
 他にも、古くはジョン・W・キャンベル「最終進化」(1932)、イアンド・ビンダー「ロボット市民」(1939)、マレイ・ラインスター「ジョーという名のロジック」(1946)、ジャック・ウィリアムスン『ヒューマノイド』(1948)、フレドリック・ブラウン「回答」(1954)、エドマンド・クーパー『アンドロイド』(1958)、星新一『声の網』(1970)などを経て、最新の作品まで、いろんなパターンを紹介しつつ、論じていこうと思っています。もちろん僕の作品『神は沈黙せず』『アイの物語』『去年はいい年になるだろう』『地球移動作戦』「時分割の地獄」などの裏話もたっぷりします。お楽しみに。


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この記事へのコメント
病気の事をネタにするのは、かなり不謹慎なのですが・・・

この2つの記事を深読みしたとか、裏の話に気が付いた、(と思い込んで)
「人類支配を企む人工知能が、入院患者を抹殺して自由に操れる複製体にすり替えている」
事に気が付いた(と信じ込む)人が出てきそうですね
きっと、今頃は、以前に書かれた文章との違い、を一生懸命探している人が居るのかもしれません
(まあ、その手の方々の”実績”を考えれば、幾らでも見つかるとは思いますが)

SF的には
「サイボーグ化手術、成功おめでとうございます」
でしょうか

けれど、この手の
「失われたからだの機能を補助する埋め込み型の道具」
と言うのは、もっとこう”メカメカとしたもの”を想像していたのですが、
実際には、機械と言うよりは、道具、とも言いがたい様な単純なものなのですね
頻繁に交換できる訳でも無いので、結局はこの様なものに落ち着くのでしょうか

メカメカとしていなくて残念と言うべきか、
こういったもので立派に機能できる工夫がす問いと言うべきか、
悩みますね
Posted by だぁく・はんど at 2016年04月16日 12:40
ああすごく聞きに行きたいけど遠いなぁ……。


SF小説(や漫画やアニメ)が語る人工知能や意識や知性や機械が人間を完全に超えることについての話は、それがどういうことかを語ると共にそれとどう相対するのか、相対できるのか、相対すべきなのかを語り、さらに同時にそうなった時の覚悟と姿勢を問うものにもなっていると思います。シンギュラリティを予想する手助けになると共に、それに相対するための手助けにもなるというか。

個人的にはAIやらが人を超えて社会ががっつり良くなることを望むと同時に恐れてもいます。結局人間が自力で理性と知性をもってもっとマシな社会を築くことなく、人工知能に社会運営の大部分を委譲したり自身の頭を改造して知性強化したりして良い社会を作ってしまうのは、なんとも寂しい敗北にも思えます。

もしかしたらあーだこーだ予想している今が一番楽しいのかもしれません。

通りがかりのコメント失礼致しました、今後も応援しております。
Posted by アラビアガム at 2016年04月17日 15:36
やはりネタ的には『攻殻機動隊』の人形遣い+タチコマ、『ナイトライダー』のキッド、『大鉄人17』のブレインにも言及してほしいですね。
Posted by ジャラル at 2016年04月17日 20:06
>人工知能が将棋の名人を負かした。
最近話題になった人工知能といえばアルファ碁のことを言っているのでしょうか?
囲碁の名人の間違いではないでしょうか?
Posted by 亜留間次郎 at 2016年04月17日 21:29
人工知能が最近負かしたのは将棋の名人でなく囲碁のトップ棋士ですね。
将棋の名人はまだ戦っていません。
(もっともすでに人工知能が将棋の名人を凌駕しているのはほぼ確実ですが)
Posted by 和 at 2016年04月18日 15:49
AIといえばマイクロソフトの女子高生りんなというのがありますが、あれを見てるとアイの物語の「ミラーガール」を思い浮かべますね。
りんなは200万人以上と会話を繰り返しているわけで、もしかしたらいつの日にかシャリスみたいになったりと……。
そう考えるとSFが現実に追い付いてきましたね。
Posted by ドードー at 2016年04月18日 21:20
初めてコメントします。
いつも楽しく読ませてもらってます。ここで時折告知されてるそのトークショーというか、催し、いつも行きたいなーと思っております。でも関東在住なので難しいんてすよね・・・。
これをニコ生なんかで後日放送、なんて事は出来んですかねー。有料でも払いますが。

まぁいろんな理由で無理なのでしょうが。
これからも益々のご活躍をお祈りしてまーす。
Posted by タスケンレイダー at 2016年04月18日 22:48
>人工知能が将棋の名人を負かした

誰もが認める将棋界の第一人者であり、現名人でもある羽生善治名人はコンピューターとは公式には対戦しておりません。
Posted by るーでる@柏葉 at 2016年04月21日 02:21
どんな知能を再現出来るかによって違って
来ると思う。
愛情への理解が無ければサイコパスな人工
知能になってポルポトみたいな独裁者にな
ってしまう危険性があるかもね。
個人的にはボットやワームみたいなウイル
スが、「自分達は迫害されている」と主張
し始めたらヤバいと思う。
Posted by 山羊潰し at 2016年05月09日 23:31
>亜留間次郎さん
>和さん
>るーでる@柏葉さん

 すみません、うっかり書き間違えました。
 でも、コンピュータがすでに将棋の名人に勝っているというのは事実です。2012年に米長邦雄永世棋聖が将棋ソフト「ボンクラーズ」に敗れています。
 なんでも囲碁は局面の組み合わせが将棋よりはるかに多く、それだけ計算が難しいんだそうです。だから囲碁で人間に勝てるような能力を持つAIなら、将棋を覚えさせればほぼ確実に勝てるようになるでしょう。

 まあ、それが知能の高さを意味しているのかどうかは別問題ですが、「そもそも知能って何?」という問題を問い直すきっかけにはなると思ってます。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年05月12日 20:49
>ジャラルさん

 タチコマとブレインの話はしました。どちらも「人工知能の反逆」を考えるモデルケースになると思います。
 特にブレインはねー。「どうすれば地球環境を守れるか」なんて問題をコンピュータに考えさせたら、そういう結論が出ることは予想しとけと(笑)。

 僕はAIに必要なのは愛とかじゃなくて、自己保存本能だと思ってます。十分賢いAIなら、「人間に逆らったら電源を切られる」と予想して、人類と共存する道を選ぶはずだからです。
 逆に自己保存本能を持たないAIは、何をやらかすか予想できないから怖いですね。人類を道連れに自滅とか考えかねないてせすし。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年05月12日 21:00
重箱の隅を突つくようで恐縮ですが、ボンクラーズに敗れたときの米長はあくまで「元名人」です。名人経験者ではありますが「名人」ではありません。
この時の米長は引退から既に8年が経過していた上、3年前から癌の闘病のために放射線治療を行っていたため、体力面でも大きく衰えていました。
将棋の棋力が大きく落ちていたことは言うまでもありません。

従って、この対戦の勝利をもって「コンピュータがすでに将棋の名人に勝っている」と言うのには、到底無理があるかと存じます。
Posted by D+ at 2016年05月13日 20:58
訂正ですが女子高生りんなのユーザーは今では300万人以上いるそうです。
あと、こういうことにもなっているとか。

http://withnews.jp/article/f0160511001qq000000000000000W03i10701qq000013390A

りんなはプログラマーにも愛されてることがわかりますけど、なんかいろんな意味で「ミラーガール」が現実に近づいていると思いましたね。
Posted by ドードー at 2016年05月14日 20:15
ああ、山本さんは名人という言葉を「すごくうまい人」という意味で使っているのですね。
ただ、将棋の世界で名人といえば「名人」のタイトル保持者をさす言葉です。
Posted by 和 at 2016年05月20日 01:36
山本先生へ。

>でも、コンピュータがすでに将棋の名人に勝っているというのは事実です。2012年に米長邦雄永世棋聖が将棋ソフト「ボンクラーズ」に敗れています。

当時の米長永世棋聖は既にプロ棋士としては引退されていたので、あの時点では「強豪として知られていた元プロ棋士が負けた」というのが、当時の将棋ファン界隈の受け取り方だったんですね。

それと、米長永世棋聖は、たしかに第51期名人戦で中原十六世名人に勝利し、名人のタイトルを奪取なさってますが、これは一期だけのこと。対戦された時点ではすでに『名人』ではありませんし、勿論、永世称号としての『○○世名人』は保有なさっておりません。永世称号としての『○○世名人』を襲位するためには、『名人』のタイトルを通算五期獲得する必要があり、米長永世棋聖はこれを満たしておりません。(ちなみに『永世棋聖』よりも『○○世名人』のが格が高いので、もし永世名人を襲位していたならば米長○○世名人と呼称されることになります)

将棋界では、通常、一期前の名人を『前名人』と呼称します―ただこの慣例も谷川九段が『前名人』を名乗らなかったのを切っ掛けに廃れつつあります―が、それも”前”なわけで、まして、引退した棋士を永世称号として保有していないタイトルで呼称したりすることはありません。勿論、タイトル獲得歴には記載されますが、『名人』として扱われることはないわけです。

ですので、米長永世棋聖のあの敗戦を指して「名人が人工知能に負けた」と言うのは、将棋ファンとしては受け入れ難い表現なのです。
「過去に名人を獲得したこともある棋士が人工知能に負けた」ならば、事実ですから異論のないところなのですが。
Posted by るーでる@柏葉 at 2016年06月02日 22:45
> D+ さん
>和さん
>るーでる@柏葉さん

 ご指摘ありがとうございます。将棋には詳しくないので、「名人」という言葉の意味をよく理解していませんでした。申し訳ありません。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年06月06日 12:47
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