2015年12月27日

コミケ直前情報:2015年冬コミの新刊

12月30日(水) 東 メ-36b
心はいつも15才

新刊『世界の怪獣119』

「ケイブンシャの大百科みたいに、映画に出てきたいろんな怪獣をカタログ的に紹介する本があったら楽しいだろうな」という軽い思いつきで書きはじめた本。最初は50ページ前後の薄めの本にするつもりだったんですが、調子に乗って書いてたら120ページ超えちゃいました(笑)。題名通り、119匹の怪獣を紹介しています。
 最初に出てくるのがレプティリカス、ゴルゴ、ヨンガリ、グワンジだと言えば、怪獣マニアの方ならだいたいどんな本か想像がつくと思います。有名な作品もある一方、よほどのマニアでも聞いたことのないようなマイナー怪獣もいろいろ。『原潜シービュー号』に出てきたメンフィッシュとか、『血に飢えた島』のシリケートとか。
『MM9』シリーズに名前だけ登場するイブ、ユージン、レイ、グレン、アリソン、アーノルドや、『トワイライト・テールズ』で語られる「一九五七年に南カリフォルニアのソルトン湖に出現した巨大カタツムリ」「一九七七年にオレゴン州のクレーター湖に出現した首長竜」「八二年のネス湖」などの事件の元ネタも、これ1冊ですべて分かります。

・日本の映画に登場する怪獣は取り上げておりません。
 外国映画や海外テレビドラマに絞っています。日本の特撮作品については、商業出版でも同人誌でも資料が山ほど出ていて、今さら僕が取り上げる必要もないと思ったからです。
 ただ、日本人のスタッフが特撮を担当していても、外国映画であれば取り上げています。『極底探検船ポーラボーラ』『バミューダの謎』『大蛇王』『北京原人の逆襲』『プルガサリ』など。

・CGを使用した怪獣は取り上げておりません。
 『ジュラシック・パーク』以降、CGが安く使えるようになった結果、巨大怪獣映画が増えすぎて、とてもフォローしきれないからです。ですからこの本で紹介する怪獣は、着ぐるみ、人形アニメ、ギニョール、マリオネットなど、非CGのものに限定させていただきました。
 ちなみにいちばん新しい怪獣は、90年代のザルコー、ガルガメス、グジラです。

・等身大で人間型の生物は「怪人」または「異星人」だと考え、この本には含めておりません。
 怪人や異星人まで入れたら、確実に厚さが3倍以上になりますので。

 また、なるべくいろいろな怪獣を入れたかったので、同じような姿の怪獣は省略させていただきました。たとえば恐竜映画の場合、やたらにティラノサウルスばかり出てくるのは面白くない。だから『最後の海底巨獣』あたりは省略してます。
 あと、向こうの映画、トカゲ恐竜とでっかいクモとゴリラ多すぎ(笑)。なので『紀元前百万年』『吸血原子蜘蛛』『巨大猿怪獣』あたりも省略しました。ラウレンティス版の『キングコング』とかも。
 それだけ削りに削って119匹。
 でもねえ、入れたかったけど入れられなかった怪獣もいるんですよ。『魔獣大陸』のダコへドラとか、資料が何もない。あと、印刷会社に原稿を送った後で、「しまった、ヴァーミスラックス忘れてた!」とか「『エクイノックス』がすっぽり抜けてる!」とか気がついて、頭抱えましたけどね。

 夏に出した『あなたの知らないマイナー特撮の世界』も残部あります。お越しをお待ちしております。



同じカテゴリー(特撮)の記事画像
星雲賞受賞の言葉
この夏の総決算・その5
この夏の総決算・その2
この夏の総決算・その1
『多々良島ふたたび:ウルトラ怪獣アンソロジー』
『BISビブリオバトル部』番外編「空の夏休み」
同じカテゴリー(特撮)の記事
 『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』発売記念イベント (2017-04-07 19:39)
 新刊『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』 (2017-04-07 19:09)
 切通理作の『怪獣千夜一夜』第一夜 (2017-03-06 15:56)
 そろそろ『シン・ゴジラ』の感想を書く (2016-10-07 21:42)
 星雲賞受賞の言葉 (2016-07-17 17:12)
 『ウルトラ』シリーズ50周年・勝手に盛り上げよう関西SF作家の特撮トーク (2016-03-16 08:14)

この記事へのコメント
 ブース情報有難うございます!いつもお世話になります…(さて、今回の美月さんのコスプレは…)
Posted by toorisugari at 2015年12月28日 11:10
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 冬コミ二日目に、「心はいつも十五歳」にお邪魔して、購入しました。夏コミの時には完売だったので、今回は朝早くから並び、開場した後にまず最初に向かわせていただきました。
 あいにく山本さんが席を外しておられた時だったので、ご挨拶できずすみませんでした。

 読ませていただきましたが、知らない洋画怪獣も多々あり、楽しめました。しかし「SF巨大生物の島」の「ハチブーン」というネーミングは、某インベーダーを彷彿とさせますね(笑)。
 できれば、ウェルズ「神々の糧」を映像化した、バート・I・ゴードン版の「SF巨大生物の島」に登場した巨大ネズミや巨大ニワトリなんかも含めていただきたかったです。あと、「ネモ船長と海底都市」の巨大エイ怪獣モビラとかも。
「アトランティス七つの海底都市」のモグダンは、確かにヤスデには見えないですよねー。ただ、ザルグの方は背中の甲羅とか口の牙が、なんとなくフジツボっぽい感じではあります。
 
 ヴァーミスラックスも、ぜひとも入れていただきたかった! あのドラゴンは、非CGで描かれたドラゴンの中では最高峰だと個人的に思ってます。

>『魔獣大陸』のダコへドラとか

 確か、『魔獣大陸』は、TV放送した時に『怪獣タコヘドラの来襲』というタイトルにされたんでしたっけね。以前にテレ東の昼に放送してた時に、見た覚えがあります。
 ただ、登場してたのは「ヤドカリ怪獣」「海サソリ怪獣」の二種類だけで、どっちがタコヘドラなのかはっきり言われていなかったような。つーかタコともヘドロとも違うし。
「世界の怪獣大百科」に、ヤドカリ怪獣と海サソリとが小さな写真で、コロタン文庫「SF怪獣と宇宙戦艦」に海サソリ怪獣が一ページ用いて、それぞれ紹介されてはいましたが。それ以外では確かにあまり見かけないです。
 
 しかし海サソリ怪獣、「台車に乗せて動かした」みたいな動きで、初めて見た時にはちょっと失笑ものでした(そういうとこも、ある意味魅力ではありますが)。
 CGなんぞ無くても、かつてはこれだけ色々な怪獣が、洋画の中でも活躍してた。こういう中に、日本の怪獣復権のヒントがあるような気がします(ないかもしれないけど)。

 というわけで、今年も山本さんにとって実り多き一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
Posted by 塩田多弾砲 at 2016年01月06日 23:59
>塩田多弾砲さん

 すみません、「ダコへドラ」で記憶してました。
 他にも、『地底王国』に出てきた変な着ぐるみ恐竜とか、『ポーラーボーラ』のセラトプシアンとか、『恐竜の島』『続・恐竜の島』とか、ろくに資料がないので収録を見送った怪獣がいっぱいいるんですよ。『恐竜カルノザウルス』とか『前世紀探検』とか『彗星に乗って』とか、まだ観てない映画もたくさんありますし……。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年01月15日 18:48
 そうそう、おかげさまで新刊は、150部持ちこんだのが昼ごろには売り切れました。みなさま、ありがとうございます。
 まだ家に在庫が少しありますので、夏コミに持っていこうと思ってます。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年01月15日 18:51
>山本弘様

 まだまだ非CG洋画怪獣は存在しているでしょうけど、こうやって改めて見てみると、日本の怪獣に勝るとも劣らぬものだと改めて実感です。

 似た怪獣や被る怪獣は省かれていたようですが、あえてそれらも網羅したものも見てみたいですね。数がものすごくなるだけでなく「おんなじ怪獣ばっかで気が狂う~っ!」と、某ながいけん閣下っぽくなりそうですが。

「セラトプシアン」って何だっけ? と思いググってみたら、序盤に登場したアレでしたか。自分は児童書などの記載から「ブロントテリウム」と記憶してましたが、うーむ、知らなかった。
 
 シンドバッド三部作に登場した、人形アニメの怪獣、および「ジャックと悪魔の国」の怪獣も網羅してたのは嬉しかったです。
 ただ、「巨竜と魔王征服」の三つ首竜の項を見てたら、「キャプテン・シンドバッド(63年)」登場の、操演で撮影してたヒドラも一緒に掲載して頂きたかったかもです。
http://galeon.com/traditionalfx3/TomHoward/sindbad90.jpg

 造形物の操演ですから、ちょっと鈍いし首もあまりくねらないですけど。それでもこの迫力は、「アルゴ探検隊の大冒険」のヒドラにはない魅力があるな……と、個人的には思ってたり。
 
 いやほんと、怪獣の話題は尽きませんね。
「世界の怪獣119」。追加補足版、または第二弾に期待したく。
 
 
 
Posted by 塩田多弾砲 at 2016年01月15日 22:00
 すみません。連投失礼します。

「魔獣大陸」ことタコヘドラ。
 原題の「THE LOST CONTINENT」で検索してみたところ、youtubeにトレーラーがありました。

https://www.youtube.com/watch?v=AVw5fJsnj7c

 怪獣の登場シーンはほんの少しですが、見た時の事をちょっとだけ思い出しましたね。
 ヤドカリ怪獣と海サソリ以外にも、一つ目タコ怪獣が搭乗してたようです。こちらは記憶にありませんでした。
 なので「タコヘドラ」というのは、おそらくはこの一つ目タコ怪獣の事なのかも。
 
 あと、邦題は。
×「怪獣タコヘドラの来襲」
○「大怪獣タコヘドラの襲来」
 ……のようです。ううっ、自分の記憶もいい加減だなあ。
 更に言うと、個人ブログなどを読んでみたら、「ダコヘドラ」で記憶してる人もおられるようです。一応、ご報告までに。

 あ、海外非CG怪獣。
「地球防衛軍テラホークス」の、サイクロプスや巨大スポリラなんかはどうでしょう。
 サイクロプスの方は、サンダーバード劇場版のガンジャみたいな感じで結構不気味だった覚えがあります。

 巨大スポリラは、もとのスポリラが等身大ですから、怪獣と呼ぶべきじゃないかもしれませんが(むしろ、巨大化した怪人と言うべきか)。それでも所見時、人形劇のあのセットの中に、「人間が着た着ぐるみで、巨大な怪獣として登場」したという演出に驚いた覚えがあります。

 探せば結構あるもんだなあ、洋画の非CG怪獣。
 これでCGの怪獣も加えたら、いったいどのくらいの量になることやら。
 最近では、メガ・シャークのシリーズとか、シャークトパスとか、あのあたりのサメは怪獣扱いしても良いんじゃないかと思ってたりです。
Posted by 塩田多弾砲 at 2016年01月20日 23:26
うひゃー、危なかったっス。夏コミの時は売り場にたどり着くと、山本さんと娘さんが店じまいして梱包してるときだったんで、今回は10:30にビッグサイトに着くようにしました。東京駅からの直通バスの停留所が移動してて探し回ったのが、前回の敗因。コミケは二回目だったもんで…

念願のチャリス全巻をやっと買えて、もちろん『世界の怪獣119』(9割5分、知らないのばっか。汗)他2冊も購入。握手ありがとうございました~~♪ さすがに混んでたからサインを頼めなかったけど…ごめんなさい、新・怪奇現象~とリジー&クリスタルはしばらく間を空けて買います。

早速チャリス1巻読了。なるほど…悪人をやっつけるってことは、血肉をばらまくってことですもんね…やはり商業誌じゃ無理か。それと今週、たまたま気が向いてクトゥルフの呼び声(ホビージャパン時代からのキーパーで、最近復活を模索中)の『マレウス・モンストロウム』買ったんですが、トリフィドが載っててビビる(゜ロ゜)
Posted by ギルス at 2016年01月23日 17:14
>塩田多弾砲さん

『テラホークス』、すっかり忘れてました(笑)。『サンダーバード』に出てきた大ワニは、入れようかどうしようかとさんざん迷ったんですけどね。
 あと、『サンダーバード』のスチールにしか出てこない謎の怪獣は何なのかとか。ほんと、分かんないことが多いです。

http://page.freett.com/makuzu/tb1-cl.jpg
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年01月31日 19:28
>ギルスさん
>夏コミの時は売り場にたどり着くと、山本さんと娘さんが店じまいして梱包してるときだったんで

 私は13:30頃、身支度を整えキャリアーをお引きになる茶色コートの山本さんを目撃しました…
 それはともかく、山本さん、新刊の『世界の怪獣119』ならびに『リジー&クリスタル』という素敵な作品を有難うございました!戦前戦中のアメリカという、 SF的にも時代的にもおいしい
背景を取り込んだ、まさに 「ホラーあり、サスペンスあり、SFあり、 ミステリあり。スプラッタもあれば笑いもあり」 な作品でした。
 『チャリス』シリーズ、今回も完売でしたね。あれはもっと広まってほしいと思っています。

 今回は美月さんにはお会いできませんでしたが、例年以上に楽しめました!
Posted by toorisugari at 2016年01月31日 22:58
>山本弘様

>『サンダーバード』のスチールにしか出てこない謎の怪獣は何なのかとか

 自分も、かつては児童誌や児童向け書籍などでこのスチールを見た事があります。で、劇中に全く出てこないので、ナンだこりゃと。
 これとは別に、竜のような怪獣と対峙してるスチールもありましたっけね。

 で、この「触手で一号を捕まえてる怪獣」。
 フィギュアコミュニティサイト「fg」で、作ってみた人を発見。
 それに対するコメントで、

>(前略)この怪獣とスチールの竜みたいな怪獣は当時のファンクラブの会報用に作られた物なんですよね、製作者はロジャーデッケンというイギリスの造型家でエイリアンのチェストバスターを作った人ですね

http://www.fg-site.net/archives/post_old/125305

……という情報が。
 一応、ロジャー・ディッケンで検索してみたところ、以下のページがヒットしました(英語)。

http://projectswordtoys.blogspot.jp/2015/05/roger-dicken-career-in-monsters.html

 ここで書かれてる事を翻訳機能で翻訳したところ、どうやら怪獣は、ディッケンがサンダーバードファンクラブ会報の、スチール写真用に造形したもの……とのことらしいです。
 触手怪獣の他、1号や2号と対峙してる竜のような怪獣のスチールもありましたが、これも同じく、ファンクラブ用にディッケンが造形。
 で、後にこれらはオマケカードの写真にも使用され、現在にいたると。
 
 で、ディッケンはこの後にガンジャを、その後に「恐竜の島」の恐竜や「アトランティス七つの海底都市」のモグダン他を、そして「エイリアン」のチェストバスターの造形を手がけたそうです。
 
 あくまで、このHPからの情報ですが。
 それでも、サンダーバードのあの怪獣から、「エイリアン」のチェストバスターに辿り着くとは、ちょっと予想外でした。

 サンダーバード。mixiのコミュのトピックでも語られてましたが。
 日本人作家が手がけたマンガなどでは、オリジナルの怪獣とサンダーバードが戦うようなシチュが結構あったようですね。
 一号はピラミッドから立ち上がった、巨大ミイラと対戦してますし(笑)。
 スーパーメカvs怪獣のシチュエーションって、洋の東西を問わず、ずっと存在してたんでしょうね。
Posted by 塩田多弾砲 at 2016年01月31日 23:41
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。