2015年08月07日

コミケ88の新刊

 夏コミの日程が近づきましたので、今年の新刊を告知します。

8月14日(金曜日)
東3ホール サ-19a
心はいつも15才
新刊『あなたの知らないマイナー特撮の世界』

(まえがきより)
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「特撮映画」というと、ヒーローものか怪獣映画、SF映画を連想する方が多いのではないでしょうか。あるいは、せいぜい円谷英二が特撮を担当した東宝の戦争映画か。
 しかし、怪獣や宇宙人は出てこなくても、すごい特撮シーンが堪能できる映画が、世界にはたくさんあるのです。
 この本では、従来の特撮映画紹介からは抜け落ちていた「知られざる特撮」、特に特撮ファンの方なら堪能できるを作品の数々を紹介しようと思います。
 取り上げる作品は、CGやデジタル合成が普及する前のものに限定しました。CGでどんな映像でも作れる今とは違い、限られた技術で創意工夫して作っていた時代。逆に「この時代の技術でどうやってこれ作ったんだ!?」と驚かされる、いわば「特撮のオーパーツ」とでも呼ぶべきものを再発見し、評価しようという試みです。

 ストーリーや演出や俳優の演技については無視、純粋に特撮の素晴らしさだけを基準に選びました。

 もちろん、特撮は動いてナンボのものなので、写真だけではイメージが伝わりにくいと思います。この本を読んで興味を抱かれた方は、ぜひ実物をご覧になってください。ソフトが発売されている作品も多いのですが、半世紀以上前のパブリックドメインになっている作品に関しては、YouTubeで検索するとたいていアップされています(僕もそれでたくさん視聴しました)。
 近年の作品については、ぜひDVDやブルーレイを購入して、著作権者に還元してくださるようお願いいたします。

 ここで取り上げた作品はまだ氷山の一角。他にもすごい特撮作品がいっぱい眠っているはずです。「こんな映画があるぞ」とお教えいただければ幸いです。
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 僕がもう長いこと「この特撮はすごい!」と騒いでいた『悪魔の人形』(1936)は昨年、『雨ぞ降る』(1939)は今年、日本でDVDが発売されました。どっちも英語版をVHSで持ってるのに買っちゃいました。

 これも待望の『透明光線』(1936)も、もうじき出るらしいです。

 でも、何が悔しいかって、日本でとっくにソフト化されてるのに、特撮ファンからぜんぜん注目されてない特撮映画が何本もあるってことなんですよ。
 いい例がこの本でプッシュしてる『タルサ』(1949)です。クライマックスの油田炎上シーンのミニチュアワークが大迫力なのに、怪獣も宇宙人も出てこない映画だから、特撮ファンから完全に無視されてきた。僕も存在を知ったのは、つい去年のことです。「何でこんなすごい特撮シーンのある映画を今まで知らなかったんだ!?」と不明を恥じましたね。

 あと、『フランケンシュタインの花嫁』(1935)。エルザ・ランチェスター演じる女人造人間ばかり話題になってて、前半のホムンクルスのシーンの特撮のすごさを誰も語ってくれないんですよね。観たら仰天しますよ。こんなすごい合成、80年も前にやってたんだって。
 他にも、有名な作品であっても、「ジェリー・アンダーソン作品はメカだけじゃなく爆発もすごい」といった話を論じてたりします。これまでの特撮関係の商業出版や同人誌ではあまり注目されなかった話題ばかりです。特撮ファンの方にはぜひ読んでいただきたいと思います。

 なおイベントのみで頒布します。一般書店での販売、通信販売の予定はありません。



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この記事へのコメント
前にも書いたと思いますが、こういうイベントの話を聞くと首都圏近郊に住む方がうらやましくなります。もうちょっと近かったら、行く機会も増えるのですが。
ところでマイナーどころか、メジャー中のメジャー作品ですが、サンダーバードの新シリーズが始まりますね。NHKで先行放映したのを見ましたが、私はなかなかいいと思いました。特にミニチュアを使った部分がいいですね。ツッコミどころもありますが、秋からの本放映が楽しみです。
Posted by カルスト at 2015年08月17日 14:37
 お疲れ様でした。

 こちらにも、少しばかり感想を。
 特撮は技術も必要だけど、それ以前に創意工夫と想像力とが必要で重要だという事が伝わってきましたね。

 いや、以前にゴジラ系の特撮ファンサイトに出入りしてた時。そこに「CGの方が良い」「アナログ特撮はどれもチャチ」などと蔑んでた奴がいまして。
 そいつにこれを見せて「CGが無くともこれだけのものを作り、公開していた人がいたんだ。バカにするのもいい加減にしろ!」と説教してやりたいです。

 それにしても、昔の作品でも、見事な特撮シーンがいっぱいあったんだなと、改めまして感心。
「黒い絨毯」「宇宙征服」「十戒」くらいしか見てなかったですね自分。

 あの「宇宙征服」の宇宙船。惑星降下時には翼を用いて滑空し、帰還時には後部の帰還用ロケットが垂直に立ち、そして発進……ってギミックが、初見時にはすごく印象に残ったものです。
 誰かガレキ作ってないんかなー。ああいうギミックがあったら、立体化した時に遊びがいがあるんだけど。
 スチールどころか、ポスターしか見た事の無い「金星ロケット発進す」。
 コスモクラトールのプラモ出てたとは。子供心にシャープなデザインがカッコよかったと覚えてるので、今もちょっと欲しいかも。

 ほんと、一日目で完売しちゃったと聞いた時にはスゴク残念でしたが、こうやって手に入れる事が出来て良かったです。
「マイナー怪獣映画の世界」(仮)にも、期待してますね。

 そういえば、トークショーの時に紹介してた「続・恐竜の島」「地底王国」「アトランティス七つの海底都市」の同人誌。自分もゴルゴとレプティリカスの同人誌とともに入手しました。
「地底王国」の鉄モグラ。初見時からドリルメカスキーな子供だった自分は「カッコいい!」と夢中になりましたね。で、その後で原作のペルシダーを読んだら、形状が異なるものだと知りました。
 ポーラボーラもだけど、こういうドリルメカで地底や恐竜世界に赴くっての、やっぱりいいなあ。
 

 
Posted by 塩田多弾砲 at 2015年08月18日 15:01
 チャーリーボワーズ、マイナー扱いしたら失礼でしょうか?
Posted by 理力不足 at 2015年08月18日 19:31
『アイの物語 (角川文庫) 文庫』を買いました。m(_ _)m

初めに、
介護関係と介護ロボの試験導入のお話、
『詩音が来た日』が各所で小規模に評判になってました、
かなり『良い話らしい』と噂が広まっているので、
気になり買いました。買ってよかった。読んでよかった。

気になった点は、
「なんどか数回、作者の自己主張が入る事」これが
無かったらもっとマイルドになって100点満点だが、
『ビールに苦みがなかったらビールでなくなる』ように、
『山本先生が山本先生』でなくなるので
多少の苦みはあるべきなのでしょうw苦かったですw

初期作品
『サイバーナイト―ドキュメント 戦士たちの肖像』
…を思い出しました、押し入れから発掘するかな

いい作品を読ませて頂き、ありがとうございました!
Posted by alfee_second at 2015年08月19日 19:32
コミケには死ぬまで行かない私には死ぬまで絶対に手に入れる事が出来ないのがちょっち残念です。
Posted by KAITO1412 at 2015年08月24日 01:33
こういう同人誌の掲載を集めて出版される予定はありませんか? 少し前なら「トンでも本」の冠でよく見られましたが。
Posted by ジャラル at 2015年09月05日 13:55
>理力不足さん

 Charley Bowersの作品、YouTubeでいくつか見ました。面白いです。時間があったら極めてみたいですね。

>ジャラルさん

 1冊の本にするには分量が足りないという、微妙なラインなんですよ。ページ数が自由になる同人誌は楽です。
Posted by 山本弘山本弘 at 2015年09月14日 18:35
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