2015年03月30日

近頃はやりのお手軽・ニセ歴史

 ニセ科学ならぬニセ歴史というものがある。
 ちょっと前まで、超古代文明がどうこういう話を信じている人が多かったけど(今ももちろんいる)、最近、それが変わってきているように思える。古代ではなく、資料もたくさんある近代の歴史について、嘘やデタラメを書き、歴史を書き換えようとしているものが目立つのだ。
 いわゆる「歴史修正主義」というやつだけど、「主義」など呼べる大層なものじゃない。単なる「素人の思いつき」程度のものを書き殴っただけのものが多い。当然。初歩的な間違いだらけなので、歴史にそれほど詳しくない人間でもツッコめる。
 今回はそういうのをいつくか並べてみた。

●例1・江戸しぐさ

 これなんかまさに、ニセ歴史の典型。前に書いたので、今回は省略する。

http://hirorin.otaden.jp/e362859.html

●例2・「関東大震災時の朝鮮人虐殺はなかった」

『翼を持つ少女』でも取り上げたけど、実際、近年になってこういうアホな説が唱えられ、それを信じる者が出てきている。
 ちなみにこの珍説を最初に唱えた『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』という本、産経新聞が出版している。AMAZONのレビューを見ると、やはり騙されている人間が多いことがよく分かる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4819110837

 ネット上ではきちんと反論ページを作ってくれている方がいる。

「朝鮮人虐殺はなかった」はなぜデタラメか
http://01sep1923.tokyo/

 要するに、震災直後に流れた「朝鮮人暴動」のデマを本気にする一方、虐殺に関する大量の記録や証言をすべてなかったことにするという、まことに単純な手法なのだ。
 一方、『九月、東京の路上で』の方には、上の『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』に騙されたと思われる者たちが、大量の低評価をつけている。トホホ。

http://www.amazon.co.jp/dp/490723905X/

●例3・「少年犯罪は凶悪化している」

 これなんかも一種の歴史修正主義だろう。「昔の少年犯罪は今ほど凶悪じゃなかった」というニセ歴史を唱えてるわけだから。

稲田朋美政調会長「少年犯罪が凶悪化~」→根拠はあるの? Twitterの議論まとめ
http://togetter.com/li/789102

 竹田恒泰も「特に最近は、少年の凶悪犯罪が非常に増えてて」などと、テレビで堂々とデタラメを言っている。 しかも例に挙げてるのが「女子高生コンクリート詰め殺人事件」! いや、それ最近の事件じゃねーし。27年も前の事件だし。

https://youtu.be/AQLIy8gt3kE
(10分50秒のあたり)

 戦前や戦後すぐの少年犯罪がどれほど凶悪だったかは、少年犯罪データベースを見ればすぐに分かる。最近の傾向を見ても、特に凶悪化しているようには見えない。
 要するに、過去にたくさんあった凶悪事件を忘れているので、「犯罪が凶悪化している」という錯覚が生じるのだ。

少年犯罪データベース
http://kangaeru.s59.xrea.com/

●例4・「インパール作戦は成功したのである」

 太平洋戦争の中でも特に無謀で無計画、大勢の犠牲者を出して失敗に終わったことで名高いインパール作戦。それをまさか賛美する人間が現われるとは夢にも思わなかった。

日本会議のインパール作戦の記述に牟田口廉也中将がツッコム
http://togetter.com/li/792328

インパール作戦はどれほど無謀な作戦だったのか?
http://togetter.com/li/792801

 これほど見事に失敗して何万人もの兵士を無駄死にさせた作戦を肯定的に評価できるんだったら、もう何でもありだぞ!

●例5・「古代の昔から、日本という国は穏やかな民主主義精神に富んだ国家であった」

神話や建国記述「間違ってない」「感動した」 一宮市教委の注意で削除の中学校長ブログに激励
http://www.sankei.com/life/news/150222/lif1502220014-n1.html

 仁徳天皇の「民のかまどは賑わいにけり」という話は、僕も子供の頃に何かで読んだ。理想的な支配者のあるべき姿を示したいい話だと思うし、フィクションだと説明すれば、べつに子供に教えてもかまわないと思う。
 でも、仁徳天皇と昭和天皇、たった2例(しかも一方は伝説というか神話)を元に、こんな結論を導いちゃだめだろ。

> このように、初代、神武天皇以来2675年に渡り、我が国は日本型の民主主義が穏やかに定着した世界で類を見ない国家です。

> 日本は先の太平洋戦争で、建国以来初めて負けました。しかし、だからといってアメリカから初めて民主主義を与えられたわけではありません。また、革命で日本人同士が殺しあって民主主義をつくったわけでもありません。
> 古代の昔から、日本という国は、天皇陛下と民が心を一つにして暮らしてきた穏やかな民主主義精神に富んだ国家であったのです。

 えー(笑)。
 そもそも日本の歴史の中で、天皇がずっと政治の実権を握ってたわけじゃない。
 天皇や将軍が世襲制で、もちろん選挙なんかなく、身分の差もあった時代が「民主主義精神に富んだ国家」ってどういうことだ? この人の「民主主義」の定義って何だ?
 あと、明治維新は日本人同士が殺し合ったんじゃないのか?
 これは完全なニセ歴史。「水伝」や「江戸しぐさ」と同じぐらいデタラメだ。中学の校長ともあろう者が、こんなの子供に教えちゃだめだろ。

 こうしたお気軽・ニセ歴史、どれも基本的な歴史の知識があるか、知識がなくてもちょっと調べればすぐ論破できるものばかり。
 問題は、歴史に関する知識がなく、検索しようともしない人間が多いということ。そういう人間はころころひっかかる。「真実を初めて知った!」と感動するのだ。
 しかも、日本会議とか産経新聞とか、影響力のある組織やメディアが、こうしたニセ歴史を擁護しているという事実。
 彼らもやはり歴史に無知で、ニセ歴史に騙されているのか、それともニセ歴史と知りつつ広めているのか?
 どっちにしてもダメだろ。


タグ :ニセ歴史

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この記事へのコメント
しかしながら、左派の人達は、中国と韓国の言い分は丸呑みしてしまうことが多いでしょう、

援助外交の為に日本の自虐観を煽り、嘘を盛り込むことがあるなら、それを否定する人も認める意味はあるのでないかな。

逆に彼らの正しい部分を見つけることも、左右の悪い芽を摘む事に役立つのでないかなと。
Posted by アリ at 2015年03月30日 19:46
白村江で敗北したことを覚えていないのでしょうか。
好太王の碑文によれば、高句麗にも負けていますし。
秀吉が二度も侵略に失敗したことは小学生でも知っているはずです。
Posted by UL at 2015年03月30日 23:25
こんにちは
仁徳天皇の話ですけど
昔から民主主義があったというのは
さすがにあれですけど
フィクションと決め付けるのもどうかと思いますよ

戦後最大のニセ歴史は古事記や日本書紀に書かれた歴史を
天皇の権威を高めるための作り話だと決め付けてしまったことだと思います

戦前は皇国史観があって記紀の歴史を疑うことが許されなかった
戦後は皇国史観がなくなって自由にものが言えるようになった

でも「記紀の歴史に間違いがあるかもしれない」ということと
「記紀の歴史がフィクションだ」ということの間には大きな差があると思います
「何度も王朝の交替があったのに10人も20人も架空の天皇を作り
万世一系の皇統を創作した」
なぜなら「記紀にも間違っているところがあるかもしれないから」
どう考えても大きな論理の飛躍があると思います

いってみれば「科学では解明できないことがある」
だから「超能力は存在する」といっているようなものです

そもそも古事記や日本書紀が書かれた時代には皇国史観なんてありませんしね

古事記に書かれた天皇やエピソードはみんなフィクションだ
というのは疑似科学でありニセ歴史だと思います
Posted by たけだ at 2015年03月31日 00:51
日本会議とか産経新聞は今となってはそのための組織なので。
Posted by m at 2015年03月31日 08:33
なぜAmazonのレビューって、簡単にとんでもを信じちゃう人が投稿するんでしょうね。発言したい人が多いのかな?
Posted by 森野大吉 at 2015年03月31日 08:44
関東大震災の朝鮮人虐殺はなかった以外にも
南京大虐殺はなかったという意見も思い出したんですが

虐殺はなかったことにしたい人達は「日本人は優秀だから虐殺なんて野蛮なことはしません」としたいのかな?
日本人とか関係なくて虐殺なんて、どこの国でも民族でも起きていることなんですけどね…。

そういえばKAZUYAチャンネルのカズヤさんの動画を最近良く見ていて
結構、正論言って勉強になるんですが、南京大虐殺についてこんな気になる動画を挙げているんです。

南京大虐殺なんてなかったんや
https://youtu.be/1YDU60HYX24

カズヤさんの主張は中間派?まぼろし派?
どっちなのかよくわからないんですよね。
南京大虐殺を証明する写真がないのは本当か?
最後に紹介した本は信用できる物なのか?
もし、まぼろし派を主張しているのなら残念ですね。
Posted by 匿名 at 2015年03月31日 19:43
まあ自分の見てもいない時代を理想化するというのは大昔からありますからね。儒教の周王朝時代なんか最たるものですし。

これが個人の主張なら良いのですが、半島の南にある某国のように国家レベルで偽歴史を主張し、自国の教科書にまで掲載するようになってはダメだと思います。
Posted by ジャラル at 2015年03月31日 20:56
 はじめまして、数年前よりブログを拝見しております。
 勝手な「俺歴史」の数々、私も時折目にしては「意味分からん」と首を傾げてはいましたが、子供にフィクションを真実と偽ったまま教える、特定の国への無根拠な憎悪を煽る、など、「勝手な捏造」だけに留まらない深刻な影響の数々に何ともひどいことになっていると特に最近は暗い気持ちになります。

 どう考えてもすぐに嘘だと分かるような捏造になぜ気がつかず、それどころか多くの人が、大きな組織・メディアまでもがそれに追従してしまうのか、ということですが、勝手な個人の考えにはなりますがこれは個々人の怠惰さの問題もあるのではないかな、と思います。往々にしてこの手の「偽歴史」には自国を持ち上げまくる、あるいは他国を貶めるようなものが多くあると思いますが、これは自分自身に自信がない、自己が空虚だと感じているような人々が手っ取り早く安心するための手段ではないかと思うのです。
 他者を貶している間は自分の汚点に目を向けずとも済む、また、「●●国に生まれた」という努力も何も必要のない事実だけで「●●国は素晴らしい、最強⇒じゃあその国民である俺も最強」という(花粉症は鼻水出る⇒じゃあ鼻水でてる俺は花粉症だな! ばりに無茶な)論理を信じ込み、それでもって自己を立たせる一種の自己欺瞞行為がそこにはあるのではないかと思います。自分が素晴らしい存在でありたい、でも努力はしたくない、けど空虚で価値のない自己には耐えられない、という人々が陥りがちな陥穽ではないかな、と。
 記事にある天皇のお話も江戸しぐさのお話も、それがフィクションだとしておけば教育のために利用することには全く問題ないわけですが、なぜかそれを嘘ついてまで真実として話す。教育のためにはフィクションでも十分なのに何故かといえば、それはやはりそんな嘘をついている本人が自己欺瞞のために、自身の空虚さから目を逸らすためにやっていることなのではないでしょうか。

 陰鬱な気分になる歴史捏造ですが、最近はいわゆる「嫌韓」というやつに乗って、過去の歴史どころか現在進行形で起きている物事まで勝手に解釈・推測(とも呼べないようなもの)を行い、身勝手な「真実」を作り上げている始末です。先日の韓国文化院への放火事件も、あくまで私が知る限りではありますが、監視カメラのワンカットが公開されただけの段階で「韓国人の自作自演」を決め付けるコメントがうんざりするほど大量にネット上に書き込まれていました。彼らは明確な根拠も証拠もなく、矛盾だらけの推論で自演を決め付けています。「過去に同じような自演があったから疑わしい」と言って、「疑わしい=決め付けていい」という無茶な図式を平気で信じ込んでいます。その「過去の自演」も調べてみれば「疑わしい」レベルの話でしかなかったりするわけで、もう一から十まで無茶苦茶です。

 私は対して頭もよくない、真面目でもない人間ですから自国の歴史も他国との関係にも興味が薄いのですが、それでも昨今のひどい状況にはとてつもない疲れのようなものを感じます。このブログでは度々理性的、と言ってよいのでしょうか、きちんと調べ、考えた上での人間としての常識的態度のようなものが書かれており、何度も感銘を受けました。長々とコメントすみません、面白い作品・ブログ記事をいつも有難うございます。
Posted by アカシア樹脂 at 2015年04月01日 15:40
以前にも似たような記述を当方がしたことがありますが、世の中の発言力のある(一部の)人間の言論、発言には「ポジショントーク」が少なからず存在します。産経、日本会議の下りは分かりやすい「ポジショントーク」そのものです。

また、「少年犯罪は凶悪化している」 ということについては「反社会学講座 (ちくま文庫)」(文庫化前の原著は2004年初売)で、すでに論破されています(「子供騙し」と表現されています)。
ただし、少年犯罪についての問題点のより致命的な点は首都大の刑事法の教官で、とても有名(≠高名)な「前田雅英」という人物が完全にこの項目と同趣旨のことを公的に主張している点です。専門家かつ有名人による主張が「ポジショントーク」であることを見抜く事は、一般論としては難しいと思います。

"historia"というラテン語が現代英語の"history"と"story"の直接の原型です。さらに遡ると古代ギリシア語の「探求」に突き当たります。「歴史秘話ヒストリア」が例です。つまり歴史の記述や評価には常に人間の考察や思想等が不可避的に入る、ということです。
なお、スペイン語、イタリア語では今も両者はそれぞれ"historia"または"storia"と同一の単語で表記されます。

長文申し訳ありません。
Posted by 修羅の国から at 2015年04月01日 15:52
まあ、天皇家っていうのは古代の闘争を勝ち抜いてきた血統ということですからね。昔から民主的だとか、平和主義だというのは完全に誤った認識ですね。竹田氏にしても、人が話している最中に大声で割って入るなんて日常茶飯事、どこが民主的なんだか…。あ、今は皇族じゃないから、民主的でなくてもいいのかな?
建国以来初めてアメリカに負けたという主張もおかしいと思います。だったら白村江の戦いはどうした、といいたくなります。明らかな負け戦だし、中大兄皇子(後の天智天皇)が指揮した戦いだったと思いますが。
まあ、総理大臣が歴史修正主義者と批判されてるんですから、大手新聞社が誤った歴史認識を擁護しても仕方ないのかも。来日した外国の首脳が戦後の歴史認識問題なんてデリケートな話題にあそこまで踏み込むというのは、諸外国が今の日本に対してよほどの危機感を持っているのだと自覚すべきだと思います(安倍首相はもちろん、我々も)。
Posted by カルスト at 2015年04月02日 17:01
この校長先生には、是非とも武烈天皇の事も、ブログに事細かく記して欲しいですね。
Posted by 大海笑 at 2015年04月02日 19:31
産経新聞、関東大震災で、朝鮮人を救った警察署長の話を載せたはずなんですが…あの「美談」は何だったんでしょうか?

クリプトメリアの季節、終わりませんねえ。
Posted by 理力不足 at 2015年04月02日 22:48
>問題は、歴史に関する知識がなく、検索しようともしない人間が多いということ。そういう人間はころころひっかかる。「真実を初めて知った!」と感動するのだ。

ネトウヨがまさにそれですよね。小林よしのりの嘘八百漫画『戦争論』を読んで歴史の真実を知った気になって、自分は正しい歴史の知識があると思っている。それでいて正しい資料に基づいて指摘している人を自虐史観だの洗脳されてるだの無知呼ばわり。どうしようもない連中ですよ。
Posted by 聖シャイン at 2015年04月05日 19:27
過去の虐殺が無かったと主張してる人たちは、ネットで犯罪の加害者情報を広めて社会的リンチをしようとしてる人と重なる気がします。
そういうことをする人たちは「こんな悪い連中には更正の機会を与える必要無し!抹殺すべし!!」と主張しますが、
そうなると「日本も昔は悪い事をしたが立派に更正した」という事になるとマズイので
「そもそも何の罪も犯していない!」となるんでしょう。
Posted by ひろ at 2015年04月07日 22:58
そういうことって最近変わったのではなく昔からでは?
ムーンホークス説が出たのってアポロ月着陸の翌年ではなかったですか?資料が豊富どころかおおくの目撃者や大量の報道があった直後に既に「アポロは月にいていない」という歴史ねつ造があったわけでw
と言うか、人間って元来そんなものではないですか? 確かアフリカの原住民の昔話に宇宙人が登場するっていう話とかも短期間に「昔話」がでっち上げられてしまったのですから、今に始まったことではない。
人は忘れやすく、でっち上げやすい動物、なんですw
心理学でも「あなたの子供の頃の遠足や運動会の時、お天気はどうでしたか」と訊くと多くの人が「晴れ」と答えるそうです。でもこれは過去の気象記録で調べれば事実がわかる。実際は曇りや雨だった、なんてことが多い。自分の生きていて実際にみたことすら、記憶がでっち上げられる。要するに記憶は「自分が心地いいものにすり替えられる」のでしょうね。

山本さんが気にしているから目立っているのであって、統計的に増えているかどうかは微妙でしょう。ネットの拡散の影響と言う方がしっくりくる。知らないことに関して何か書かれていれば、「白紙に絵を描く」ようなものでそれを記憶してしまう。その絵が間違いだらけであったとしても。いい例が「隕石は大気の摩擦で燃える」ってやつ。断熱圧縮という事実を知らないので摩擦という間違ったことを最初に訊くと無批判にそれを事実だと思い込んでしまいます。でもそれで間違った人を責められないと思う。もちろんメディアという立場の人がそれやったらダメだけどw

少年犯罪は先日テレビでもやっていたが、少年法改正反対の立場の弁護士がまさしく山本さんが指摘することを自分の意見の擁護のために使っていて(自分の理屈の都合で昔の事件と引っ張ってきたり、今の統計数字を出したりとw)、びっくりしました。テレビでは正論を言う知識人が2人いて突っ込んでいたのですが、あまりに冷静に淡々と言うので、間違いを熱く語る弁護士の話の方が耳に残るんですよね。そんなのも偽歴史がはびこる原因の一つでしょう。

虐殺を認めたくないなんてのも世界共通ですね。
アメリカ人はバッファローを虐殺したことを認めないし、最近でもオーストラリアでコアラを公的機関が虐殺してるが、その口で「鯨やイルカを殺すな」とかいっているのだからw

雑談ぽくなってしまいすみません(^^
Posted by しんや at 2015年04月08日 17:39
「予言はどこまで当たるのか」を読み直していて、『認知的不協和』が、この手の話のかなりの部分で当てはまるのではないかと思いました。
日本でのファッション右翼が増えている事も、韓国が朴大統領政権の元、大迷走しているのもそれだと思えます。

関東大震災の朝鮮人殺害ですが、6600人という数字が一人歩きして、後に根拠が希薄な推定で有ったことから、騙されていたという気持ちから物事を小さく見積もろうという反動が働いていると思います。
しかし、自分がネットで集めた話では、800人以上、3000人以下の人命が奪われたと思われます。
日本の司法でも300人ぐらいの朝鮮出身者や中国人、日本人が誤殺されたことは、裁判記録に有りますし。
数が多かろうと少なかろうと、殺される側がどんな恐怖を抱いていたのかと考えると、ぞっとする内容ですが。
幸い、最近の天災事故では、これらは警戒すべき教訓として根付いていると思えるので、すこしはほっとします。

日本人の性質なんですが、古事記や日本書紀を読むと、騙し討ちや陰惨な復讐の正当化とかが、多く出てきて、仏教の価値観が広まる前の日本人って、なんか野蛮で辟易する部分が有りますね。
まあ、今の価値観で昔を非難しても不毛なんですよね。
Posted by Sasico at 2015年04月10日 00:40
科学を語る上で私が非常に不安に思うのが下村文科相の存在です。

下村氏はあのSTAP細胞騒動の中でも小保方氏を擁護する側に回っていましたし、以前から親学・EM菌・江戸しぐさ・ジュセリーノ信奉などにも傾倒しているようです。

下村氏は非常に右翼的な政治家として知られますが、概して右翼的な政治家は自分の道徳観と一致するものには、たとえそれが嘘であろうと信じてしまう、あるいは嘘と分かっていてもプッシュしてしまう傾向があります。後者ならなお悪質ですが。
(ちなみに左派的な疑似科学は環境系が多いですね)

彼が一議員の身分であればまだ害は少ないのでしょうが、なにせ文科相です。文部科学省の官僚たちも抵抗はしにくいでしょう。
不謹慎な話をしますが、彼が暴力団関連から献金を受けていた疑惑が発覚した時には、「これで下村を追放できるかも」と期待したのです。でも安倍首相とは思想的に近いためかいまだに彼は切られていません。

学問の正常化のためにも下村氏には文科相の座から離れて欲しいものです。
Posted by かーびぃの弟 at 2015年04月10日 00:41
ノモハン事変で日本は負けていないっていうのありますね
理由はソ連の方が損害が大きかったからだそうです
その理論だと旅順攻略戦は日本の負けになるはずですが、そういう事を言う人は居ません
Posted by くまねこ at 2015年04月11日 14:34
たけださん

>そもそも古事記や日本書紀が書かれた時代には皇国史観なんてありませんしね

その通りですね。もっとも古事記や日本書紀には『皇室は万世一系だ』なんて書かれていませんけど。

>古事記に書かれた天皇やエピソードはみんなフィクションだ
>というのは疑似科学でありニセ歴史だと思います

これもその通りだと思います。ニセ歴史なのは、そもそも記紀に書かれていない『皇室は万世一系』という主張を『記紀に書かれている』と言い張ったり、『記紀には単なる神話ではない歴史的記述も含まれる』という事実を拡大解釈して、フィクションあるいは信頼性の薄い箇所まで『歴史的事実』と主張する事ですね。
Posted by あまね at 2015年04月12日 18:07
楽しくブログを読ませていただいてます

昨今の歴史修正主義の跋扈に暗たんたる思いをしていました
まさに山本さんの言わんがとうりです

ただ偽の歴史について日本人の心の壁が低いのは今に始まったことでなく、水戸黄門の日本漫遊記や義経伝説、忠臣蔵など、いまでも日本人が喜んでるコンテンツには山ほどあります
時代劇のほとんどは擬史ですし、大河ドラマでもそうです

フィクション、ノンフィクションの境目をどうつけるのか
第二次大戦が歴史として位置づけされる現代の悩みなんでしょうか?
Posted by 越後人 at 2015年04月17日 17:24
江戸しぐさも学校で教えたりしてますし、日本も外国に近付きつつあるのでしょうか。
Posted by クハ72 at 2015年04月17日 19:58
 山本弘様、お忘れかと思いますが、以前「太平洋戦争の基礎知識」をご紹介頂きました、+α、こと、れいじろうです。
 その節は、お世話になりました。

 最近はやりのニセ歴史と言えば、「慰安婦は無かった」でしょう。
 朝日新聞が誤報を認めたことから、強制連行は無かった(強制連行についての報道が間違っていたからといって、強制連行が無かったという証拠にはならない。)、更には、帝国陸軍が、慰安所を作っていたという記録があるにも関わらず http://homepage1.nifty.com/SENSHI/data/ianfu_rikugun.htm 読売新聞は、社説で「慰安婦」の存在を否定するに至っています。
 
 こういうニセ歴史も国内で収まっている分には、比較的害が少ないのですが(元記者への嫌がらせに代表されるように被害がないわけでもではありまqせんが)やっかいなことに、このニセ歴史は、日本政府公認の「正当な」歴史としてアメリカにも波及しています。

 外務省は、2014年11月と12月の2回、アメリカのマグロウヒル社に、同社の出している教科書の慰安婦の記述の変更を要請し、マグロウヒル社は、20151月に慰安婦の記述の修正をしない旨を回答しています。
 これに加えて、アメリカの歴史学者が連名で日本政府の行動に異議を唱える声明を公表しています。

 こういったニセ歴史の海外への波及とその影響について、日本では、時事通信、読売新聞、産経新聞だけが報道しておらず、あまり知られていないようです。私も調べるまでは、殆ど知りませんでした。
 一方、アメリカでは、ウオールストリートジャーナル、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ブルームバーグ、AFP通信などがかなり広く報道しています。
 
 こういう状況を眺めていると、なんだか、知らないうちに、日本が変な方向に転がっていくような気がしてなりません。
 
Posted by +α at 2015年04月21日 00:09
>明治維新は日本人同士が殺し合ったんじゃないのか?
↑を否定したいから↓
http://www.prideandhistory.jp/sp/nikoumj/sp_on.phpの人はこういうことを言うのですね。
Posted by moon at 2015年06月04日 00:41
あまねさん

いいたいことがまったく伝わっていないのでもう一回書くことにします
まず第一に仁徳天皇のお話は神話ではありません
古事記や日本書紀を読めば分かりますが「神代」と「人代」とに分かれていて仁徳天皇のお話は「人代」に書かれています
つまり仁徳天皇のお話は神話ではなく歴史だということです
山本先生も子供のころ何かで読んだと書かれていますので古事記や日本書紀をちゃんと読まれたことがないのでしょう
仁徳天皇が神話の人物だというのは明らかな誤りです

それから仁徳天皇のお話をフィクションだというのも適切ではありません
古事記や日本書紀は「天皇の権威を正当化するために創作された」というのが定説のようになっていますがこれは単なる仮説で証明されているわけじゃありません
山本先生もこの仮説をまったく疑うことなく受け入れてしまっているようですが普段からニセ科学を批判していらっしゃる先生にしては残念なことです
8世紀に書かれた歴史書に書かれているというのがすべてで正確に書くとすれば
「本当かもしれないし嘘かもしれない少し話を大げさに盛ってあるかもしれない」というのが正しくてフィクションであると断言するのは間違いです

第三に皇国史観を批判するのに古事記や日本書紀を否定する必要はないのです
山本先生も「ニセ科学を10倍楽しむ本」の中で書かれています
「きれいな言葉を使いましょうというのにわざわざ水は言葉が分かるというデタラメな話をする必要はない」のです
皇国史観を否定するために「古事記や日本書紀はフィクションである」というのはマナーを守って暮らしましょうというために江戸しぐさなんていうデタラメをいうのと同じなのです
「日本は昔は民主主義ではなかった」というために「仁徳天皇のお話は神話でありフィクションである」なんていうのは江戸しぐさがあったとかいっている人たちとまったく同じことをしているのです
せっかくニセ歴史を批判しているに残念なことです

さて「古事記や日本書紀は天皇の権威を正当化するために創作された」というのが単なる仮説だという話をしたいのですがこの説は普段からニセ科学を批判しどんなことでも疑ってみようとおっしゃっている山本先生ですらまったく疑うことをせず信じ込みご自分で直接古事記や日本書紀を読むこともせずに「仁徳天皇は神話の人物だ」と言い切っちゃうくらいに広まっているので本気で書くとかなり長くなってしまいます
のでひとつだけ
山本先生のアダムスキーの比喩です
A 古事記と日本書紀には間違ったことが書かれているかもしれないし権力者にとって都合のいいように書き換えられた歴史が書いてあるかもしれない
B 古事記と日本書紀は天皇の権威を正当化するために創作されたフィクションである
AとBはまったく違う話です
Posted by たけだ at 2015年07月04日 20:33
>たけださん

>古事記や日本書紀を読めば分かりますが「神代」と「人代」とに分かれていて仁徳天皇のお話は「人代」に書かれています
>つまり仁徳天皇のお話は神話ではなく歴史だということです

 あのー、古事記・日本書紀の記述が正しいかどうかという根拠に、「古事記・日本書紀には事実だと書いてあるから」と言われましても……「トートロジー」という言葉をご存じですか?
 そんな論理が許されるんだったら、何でもありです。たとえば「アダムスキーが本当に宇宙人の円盤に乗ったことは、アダムスキーの本に書かれているから事実だ」とか言えてしまいます。そんな論理は無意味です。
 繰り返します。そんな論理は無意味です。

>A 古事記と日本書紀には間違ったことが書かれているかもしれないし権力者にとって都合のいいように書き換えられた歴史が書いてあるかもしれない
>B 古事記と日本書紀は天皇の権威を正当化するために創作されたフィクションである
>AとBはまったく違う話です

 いや、古事記・日本書紀の記述がすべてフィクションだと言っている人など(僕も含めて)誰もいないはずですよ。あなたは誰も言っていないことに反論しています。
 古事記・日本書紀はフィクションと史実が混じっているというのは、あなたも認めておられるはずです。
 問題は神武天皇の存在がフィクションなのか史実なのかという点ですが、これははっきりとしたことは言えません。
 だからと言って、「フィクションだと証明されていないから事実だ」と言っていけません。同じ理屈で「事実だと証明されていないからフィクションだ」とも言えてしまいます。

 あと、僕が皇国史観を批判するために古事記・日本書紀を否定しているかのように誤解されているようですが、そんな意図はまったくありません。
 僕が神武天皇の存在を信じないのは、「証拠がないから」、そして「話が嘘っぽいから」です。
「自天祖降跡以逮于今一百七十九萬二千四百七十餘歳」とか、金色の鳶が光を発して敵の眼をくらませたなんて話は、どう見たって神話でしょう?
 僕は証拠のない話は信じません。
Posted by 山本弘山本弘 at 2015年07月13日 18:08
 そういえば、今更ですが、今年のトンデモ本大賞にはこの「江戸しぐさ」を載せた『私たちの道徳 小学五・六年生』が選ばれましたね。現地で生で観ました!
 山本さんはご勇退なされましたが、と学会はまだまだ健在だと思います。そしてツイッターを拝読しましたが、道徳をわざわざ歴史を無理矢理からめて価値を持ち上げようとした?江戸しぐさの問題点を語り合う山本さんと原田実さんのやりとりが興味深かったです。ですが同時に、この受賞の功績者はと学会より、山本さんと原田さんになるような気がします。流石に復帰なされることはないでしょうが(勝手なことを書いて申し訳ありません)、この先のと学会イベントにゲストの形で偶に参加なされるのはどうでしょうか。
Posted by toorisugari at 2015年08月07日 18:39
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/22782/result

このコメントを書いている時点では結果は確定していませんが、正直この投票結果にはめまいがします。
なぜ「問題ない」と言える人が51.3%もいるのか…。「良いことを言っていれば嘘でもいい」というのは童話やおとぎ話ならともかく、実際の歴史を使ってやることではないでしょうに。
コメント欄を見ると否定的な人の方が多いんですけどね。擁護派の意見が「内容はいい」「嘘も方便」などばかりなのもまためまいがしますが。
Posted by 七畳 at 2016年04月08日 23:28
 最近、コメントした方がおられるのですが、このブログの内容とまったく関係がない話題で、しかも検索してみても真偽不明だったので、デマもしくは荒らしの可能性が高いと判断して削除しました。
Posted by 山本弘山本弘 at 2016年09月14日 12:28
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