2014年05月24日

編集部は原稿をチェックするものだ

 今月、日本推理作家協会の会員になった。
 前から入会はしたかったんだけど、そもそもミステリ書いてないしなあ……という負い目があって、なかなか言い出せなかった。実際にはミステリ作家ではない人も大勢入会してるんだけど、個人的なこだわりというやつである。
 今度、『僕の光輝く世界』を上梓したのをきっかけに、これで胸張って入会できると、知り合いの芦辺拓さんに頼んで、入会させていただいた。

 だもんで、21日(水)、東京・新橋の第一ホテルで開かれた協会の総会、および日本推理作家協会賞の受賞パーティに行ってきた。
 ちなみに今年の日本推理作家協会賞は、長編および連作短編集部門が恒川光太郎さんの『金色機械』(文芸春秋)、「評論その他の部門が清水潔さんの『殺人犯はそこにいる』「(新潮社)と谷口基さんの『変格探偵小説入門』(岩波書店)。『金色機械』はSF的で面白そう。これから読みます。

 日本推理作家協会、何しろ初めてなもんで、誰が誰やらぜんぜん顔が分からない(笑)。もともと僕は相貌失認があって人の顔が覚えられないんである。編集さんも5回ぐらい会ってようやく顔が覚えられるぐらい。だもんで、こういうパーティではとても困る。できれば角川の新年パーティみたいに名札つけてほしいんだけど。
 当然、まわりのミステリ作家さんたちも、新参者である僕の顔なんか知るわけがない。パーティ会場で声をかけてくるのは、知り合いの編集さんばっかりである。
 第一ホテルだけあって、料理はすごく美味。パーティ代の元を取ろうと食いすぎで、腹いっぱいで苦しくなった(笑)。

 パーティ会場で会った、某大手出版社○○社の担当編集さんと話しているうち、『美味しんぼ』の話になった。
 その担当さんはかつてマンガの編集も手がけていたんだけど、「前回の『美味しんぼ』を読んで血の気が引きましたよ」「○○社ではあんなことはありえません」と力説する。原作が上がってきた時点で、問題が起きないよう、事実かどうか確認するのが普通だと。そりゃそうだよなあ。
 世間では、「雁屋哲のような巨匠に向かって、『先生、これは間違ってるんじゃないでしょうか』と言い出せなかったのでは」と言っている人もいるけど、それとこれとは別でしょ。いくら相手が大物でも、ちゃんとチェックしなくちゃ。何のための編集なのか。

 いい機会なので、編集や校正の人たちが、普通はどんなチェックをやってるかを説明しておこう。
 今、東京創元社の『Webミステリーズ!』で連載している『BISビブリオバトル部』。今、第4回までアップされている。 無料で読めるので、興味のある方はどうぞ。

http://www.webmysteries.jp/special/biblio-01.html

 第3回で、『もしも月がなかったら』という本のタイトルを出した時、僕は原稿で、うっかり著者名を「ニール・R・カミングス」と誤記していた。SF作家のレイ・カミングスの名が頭にあったからだろう。ゲラで校正者から、正しくは「カミンズ」だと指摘されたので訂正した。 他にも、作者名や書名の誤記を指摘されたことは何回もある。
 つまり校正者は、あの作中にたくさん出てくる本のタイトルと著者名を、正しいかどうかいちいち全部チェックしてるんである。頭が下がる。
 もちろん東京創元社だけじゃないし、指摘されるのは誤記や誤字だけではない。『僕の光輝く世界』では、編集者からトリックの穴を指摘されたんで、ゲラで修正してる。
 今でも印象に残っているのは、『神は沈黙せず』で南京大虐殺を取り上げた時のこと。微妙な問題だからというので、角川書店から、資料として用いた南京関連本をすべて提出するように命じられた。僕の作中の記述に間違いがないかチェックするためだ。ええ、送りましたとも、引用した本すべて、引用箇所に付箋つけて。
 その結果、僕が資料を書き写す際に人名の漢字を間違えていた箇所が発見されたものの、内容にはまったく間違いがないと確認されて、出版に至った。
 本を出すことができるのは、こんな風にちゃんとチェックしてくれる人たちがいるからこそだ。

 まあ、そういうチェックをやってても、たまにミスが活字になっちゃうこともある。そういうのは読者から指摘があれば、増刷分もしくは文庫版で書き直すようにしている。 実際、『神は沈黙せず』も、間違いを指摘された箇所は文庫で訂正している。
 参っちゃったのが、この前、『MM9』を読み返していて、ある箇所で大きなミスをやってるのに気がついたこと。もう文庫も出てて、この前、新たに増刷も出たってのに! 今まで、編集者はもちろん、読者からも指摘なかったなあ……。

『美味しんぼ』問題で不思議なのは、どうも『スピリッツ』編集部は、マンガの内容が正しいかどうか、事前にチェックしなかったらしいということ。
 福島県がこんなコメントを出している。

週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010d/20140512.html

> 4月30日に出版社より本県に対して、「[5月19日発売号]において、漫画の誌面では掲載しきれなかった様々な意見を紹介する検証記事を掲載する」として、次の3点に関する取材又は文書回答を求める依頼があり、さらに、5月1日には[5月12日発売号]に掲載する「美味しんぼ」原稿の送付がありました。

> (出版社から取材依頼のあった事項)
>  ・「美味しんぼ」に掲載したものと同様の症状を訴えられる方を、他に知っているか。
>  ・鼻血や疲労感の症状に、放射線被曝(※依頼原文では「被爆」)の影響が、要因として考えられるかどうか。
>  ・「美味しんぼ」の内容についての意見

 つまりマンガの原稿が完成した後で、同様の症状を訴えている人がいるかどうかを、福島県に訊ねているのだ。
 順序、逆じゃん!
 普通、原作が上がってきた段階で、本当にこんなことがあるのかと、チェックするんじゃないの?
 先に紹介した○○社の編集さんは、その記事を見たとたん、すぐ日数を計算して、「たとえ福島県から間違いの指摘があったとしても、発売前に訂正するのは間に合わない」と結論したという。つまり、指摘されたって最初から直す気がなかったということだ。

「大阪で、受け入れたガレキを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に、お母さんたちが調査したところ、放射線だけの影響と断定はできませんが、眼や呼吸器系の症状が出ています」「鼻血、眼、のどや皮膚などに、不快な症状を訴える人が約800人もあったのです」というくだりもそう。1000人中800人なんて、明らかに異常な数字だから、常識を持った人間なら、まず疑ってかかるはずだ。
 ところが、データを利用された「大阪おかんの会」は、「作者や小学館から事前に接触はなく、困惑している」とコメントしている。

美味しんぼ:被害調査の市民団体「事前に接触無く困惑」
http://mainichi.jp/select/news/20140516k0000e040227000c.html

 実際、「大阪おかんの会」のブログでも、「焼却場の近くに住む住民1000人ほどを対象に」などとは書かれていないので、松井英介氏か雁屋哲氏か、どちらかが嘘をついたことになる。
 しかし、『スピリッツ』編集部はまったく調べもせず、スルーした。

 おかしいよね?
 普通、編集部って、内容に間違いがないかどうか、事前にちゃんとチェックするよね?
 どうもこれはマンガ界全体の問題じゃなく、『スピリッツ』編集部だけの特殊な問題のようである。


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この記事へのコメント
 今更ですが…「七歩跳んだ男」は、ひょっとして西澤保彦さんの『七回死んだ男』のオマージュですか?(私は、タイムスリップを取り入れつつ、タイトルにも潜む巧妙なトリックを仕込んだこの作品が好きです。更に個人的には『両性具有迷宮』もお気に入り)間違っていたら御免なさい、と予め言うのは、卑怯かもしれませんが…
 更に遅れながら、今『ゴーレムは証言せず』も読んでいます。山本さんのミステリーものを読んで、先延ばし状態が続いている『僕の光輝く世界』レビュー等も仕上げるつもりです。
Posted by toorisugari at 2014年05月24日 21:25
なんだか「まんが極道(現・まんが家総進撃)」みたいな話になってきましたね。
あの雑誌に載っている「団地ともお」はアニメともども好きなんですが、「団地ともお」が連載されてる雑誌の編集部がこんなだなんて失望ですよ……。
Posted by ドードー at 2014年05月24日 21:57
原稿のミスで思い出しましたが、かの名作「さようなら、地獄博士」にも誤字がありましたっけ。
「謝った」が「誤った」になっている変換ミスが一ヶ所あったのが記憶に残っています。
あの作品は妖魔夜行シリーズの中でも大傑作だと思っているだけに、あのミスがなんとも惜しくて惜しくて……。
新装版や傑作選みたいな本が出たら直してほしいミスでした。というか、出してほしいんですけどね。願望失礼しました……。
Posted by ドードー at 2014年05月24日 22:09
一番始めに言うべき言葉を忘れていました。
山本さん、日本推理作家協会にご入会、おめでとうございます!!!
Posted by toorisugari at 2014年05月24日 22:37
 この件から学んだのは、「大物や巨匠だからといって、その言動全てを鵜呑みにすべきでない」「むしろ、間違えている事もありえる」という、ごく当たり前の事でありますね。
 むしろ、周囲から偉いえらいと持ち上げられていたら、かえって間違いを指摘されずにこういう事をしでかしてしまう可能性があると。

 正直、ここ数年の雁屋氏の言動は、とかく一方的に、「差別反対」を錦の旗にして、現状をひたすらこき下ろし、時には罵倒する事で、自己の感情と思想を正当化……という、まさにネトウヨと同じ事としか思えず。その攻撃のベクトルが「中韓」ではなく「日本」になっているだけで。

 平たく言えば「驕ってしまった」んじゃないでしょうか。
 作家として成功し、自分が何を言おうが信じる奴は大勢いるし、世間を動かす事もできる。
 加えて、今の日本が嫌いで気に入らない(ついでに中韓に贔屓したい)。だから「差別反対」を建前にして貶してやる。

 だから色々と、作品を借りて自分の一方的な発言を。
 根拠は二の次三の次。自分の思想は正しいんだから、根拠は後から付いてくるはずだ。

 ……と、こうでも考えないと、雁屋氏の言動は理解できません(まあ正直、人としての常識を疑われるような事を過去に行ってるのに、「差別イクナイ」などと言ってる時点で、トンデモな人なんですが)。

 しかし、本当に不思議。
 思うに、スピリッツの編集部は、例えば雁屋氏が美味しんぼにて「日本は中韓の植民地になるべきだ」みたいな、明らかにおかしい内容でも、今回の事を鑑みたらそのまま掲載してしまうんでしょうか。
 雁屋氏のトンデモない今回の言動は批判されて当然ですが、それ以上に編集部の今回の対応もまた、批判されるべき事です。
 これじゃ、「名が売れてる作家なら、編集はその傀儡になって、より売れればそれでいい」ってな事を肯定しちゃってますよ。これは、作家諸氏のみならず、編集に携わる人間全員に対する、とてつもなく無礼な行為以外の何物でもないと思います。
Posted by 塩田多弾砲 at 2014年05月24日 23:29
失礼してコメントいたします。もしも内容について不快に感じられましたら、削除されても構いません。しかし、かつての愛読者の一人のコメントとして投稿いたしますので、せめてお目を通していただければ幸いです。
数年前に唐沢俊一氏の盗作騒動が持ち上がり、それを切っ掛けに唐沢氏の著作について記載内容の間違いが大量に指摘されるようになりましたね。あれもまた、編集者が機能を果たしていなかったのでしょうか?と学会仲間の作家やライターの方同士で、編集者が機能していない事や、編集者が気づいていない間違いを指摘してあげる事はなかったのでしょうか?
作家と編集者の話に限らず、近しい人の間違いや問題に気づいても言い出しにくくて言い出せず、或いは事実確認よりも「問題はないと“信じる”」と感情を優先してしまい、結果として問題悪化を防げ(が)なかった。そういう事案は誰にでも起きうる普遍的な問題だと思います。
雁屋氏・スピリッツ誌のような他人の話ではなく、山本先生御自身の経験やそれについてお考えになったことを、お書きになるつもりはありませんか?
私は、山本先生が『長いエントリ』を書かれる日をいまだに待ち続けています。
Posted by RAS at 2014年05月25日 08:04
実際に出版されている本を見ると、偶々山本さんが有能な編集者や校正に恵まれただけで、『スピリッツ』の編集者同様あまり仕事をする気がない人も少なからずいるのではないかなと思います。
このサイトを見に来ている人の多くが知っている例を挙げると、小谷野敦の『ウルトラマンがいた時代』でしょうか。
他にも、作品名は忘れてしまいましたが、アレクサンダー大王がローマ帝国の皇帝だったと書かれている本があって、驚いたのを覚えています。
統計を取ったわけではなくて、単なる印象ですが、一般文芸に比べてライト・ノベルは校正があまりしっかりなされていない気がします。
『涼宮ハルヒ』シリーズのような有名なヒット作でも、「あらかわ」がページによって「荒川」になったり「新川」になったりしていますし。
一番酷かったのは夏緑の『ぼいレコ!』で、主人公とヒロインは高二で、ヒロインの兄は高三なのに、途中で主人公達を高一、兄を高三として描写しています。
執筆途中で設定を変更したのでしょうが、作者も編集者も校正も気付かなかったのが不思議です。
『俺妹』の第一巻も途中で設定を変更したらしく、年齢や学年に関する記述におかしなところがありました。
Posted by TK at 2014年05月25日 10:46
山本先生こんにちは。
スピリッツ編集部の姿勢については私も疑問でした。こんなデリケートな題材なのに、彼等が言っているほど熟慮したという印象を受けません。問題になるのはわかりきっているはずなんですがねぇ。
大阪市の震災がれき焼却の問題にしても、裏取りしていないみたいだし。そうそう、私は橋下大阪市長のことはあまり評価していないんですが、今回の対応については橋下氏を支持します。
福島県に対する質問にしても、結論ありきな感じですね。
>・「美味しんぼ」に掲載したものと同様の症状を訴えられる方を、他に知っているか。
>・鼻血や疲労感の症状に、放射線被曝(※依頼原文では「被爆」)の影響が、要因として考えられるかどうか。
これ、「美味しんぼに掲載されたような症状が増えているという客観的な事実を把握しているか」と聞くべきじゃないでしょうか。二つ目の設問いたっては、県ではなく放射線とか医学の専門家に聞くべき事だと思います。
最近はあまり美味しんぼを読まなくなっていたんですが、それでも福島県産の農産物や海産物の安全性を訴えていた点は評価できると思ってましたから今回のことは残念です。まあ、雁屋氏はどんなに批判されても、「真実を隠そうとする勢力の陰謀」としか受け止めないんでしょう。もっとも、最近明らかになった福島第一の吉田調書の件を見ると、あながち妄想と切り捨てる事もできないのかも?
今回の件、スピリッツ編集部の炎上商法という意見も出てますが、そう言われても仕方ないかも知れませんね。
Posted by カルスト at 2014年05月25日 14:11
済みません。
真面目に質問致しますが、仮に編集者が常時そこまで真剣に原稿をチェックした場合、「ユ△ヤ陰謀本」や所謂代替医療本、大半の架空戦記などは、内容が大幅に変わるか、出版中止になってしまうような気がしますが。
Posted by nns at 2014年05月25日 16:29
えーと。そのMM9のミスって、ヒメ初登場回でヒメの進路の県道を国道と書いてたやつでしょうか……。スマホ買ってグーグルマップ使って辿ろうとして気付きました。文庫も出てるし、もう訂正されてるかなーと言う機会を逸してましたけど。
Posted by ギルス at 2014年05月25日 17:08
スピリッツなんて。ここ数年はウシジマくん以外これといったヒットも無いんで、ここで雁屋先生のご機嫌を損ねるわけにはいかなかったのでしょうね。
Posted by ウゴウゴ太郎 at 2014年05月26日 00:54
>少年 佐藤秀峰
>取材の責任は誰にあるのか?
ttp://ch.nicovideo.jp/shuhosato/blomaga/ar533481

社会的に色々と切り込む漫画なだけに綿密な取材が必要だった「ブラックジャックによろしく」でさえ、編集とのやりとりはこの有り様だったそうで。
こちらは講談社モーニングですが。
Posted by 矢麻乃空彦 at 2014年05月29日 00:18
> toorisugari さん

 はい、『七回死んだ男』は好きな作品ですね。ただ、「七歩跳んだ男」がそのオマージュかと言われると、うーん……いや、タイトルつける時にヒントにしてたかもしれませんけど。
 ちなみに僕は、何かの先行作のオマージュを書く場合、必ず元ネタを明言します。『妖星ゴラス』→『地球移動作戦』みたいに。

> RASさん

 はい、その問題は、僕がと学会にいる間は、すごく言い出しにくかったです。よそ様の本の間違いはじゃんじゃん指摘しますけど、やっぱり知り合いの本となると、いろいろ角が立ちますんで……。
 唐沢氏の話はそのうちゆっくり書いてゆくつもりです。

>TKさん

 いやー、僕もひどい編集に当たったことはあるんですよ(苦笑)。まだ関係が完全に切れたわけじゃないので、おおっぴらに書けませんけど。
 ただ、どっちかというと、インタビューとか座談会で、ライターに捏造されたことの方が多いですね。

http://hirorin.otaden.jp/e292149.html

 あと、確かにライトノベルって、一般文芸に比べて、校正や編集のチェックが粗い印象があります。前に紹介した『赤い糸切れちゃうよ・・・。』とか。

http://hirorin.otaden.jp/e309283.html

 僕も某ラノベで、1ページ目から、立体映像のことを「フォログラム」と何度も表記されてたもんで、ぶん投げたことがあります。

>nns さん

 トンデモ本の場合は、出版社も商売と割り切ってやってるか、編集者もどっぷり信じこんじゃってるか、どっちかでしょうね。
 あと、架空戦記みたいに、分かってやってる嘘は、また話が別ですね。

>ギルスさん

 あー、確かそれ、校正者に指摘されて直したような記憶が……。
 地図の県道と国道の記号って、すぐどっちがどっちだか忘れちゃうんですよね。
 僕の言うミスは、それとはまた別です。
Posted by 山本弘山本弘 at 2014年05月29日 20:27
済みません。あと一度だけ。
>トンデモ本の場合は、出版社も商売と割り切ってやってるか、編集者もどっぷり信じこんじゃってる

ユ△ヤ本の場合、確か阪神大震災の前後に、ホロコースト否定を特集した雑誌が廃刊になった一方、「無宇」辺りが同じ内容を掲載しても嘲われてお仕舞いでしょう。

またそれこそ代替医療本の類いは、表面化しないだけで恐らく実際に被害を受けた(る)方がいる筈です。

>架空戦記みたいに、分かってやってる嘘は、また話が別

私が余りの内容に途中で挫折した一番売れたあの架空戦記のどれかの巻の後書きに「私は嘘でやっていない、マジだ」という趣旨の事が書いてあったりしたのですが(笑)。

確かに「美味しんぼ」は長寿漫画ですが、風評被害への影響力などを考えれば、一時期のワイドショーには及ばないでしょう。

正直、こうしたケースの場合、どの程度編集、出版者による自粛を期待するべきなのか、基準が曖昧で良く分からないのですが。
Posted by nns at 2014年06月01日 17:52
「ギャラクシートリッパー美葉」2巻で「アリバイ」という言葉が正反対の意味で使われているような気がするのですが、どこからか指摘は無かったのでしょうか?
Posted by サコ at 2014年06月06日 21:25
 久しぶりにコメントさせて頂きます。

 この件に関してはスピリッツ編集部、大手出版社がやらかしてはいけないミスをやってしまったなと思いましたし、どっかの新聞社の会長のように力を持ちすぎて人の言うことを聞こうとしなくなった大御所作家というのも困ったものだなと思います。

 さて、僕はハンドルネームにも出ているように、デイリースポーツとタイガースが大好きな阪神ファンでして、それゆえよくプロ野球選手名鑑も見るのですが選手名鑑もいいかげんかもしれません。

 日本スポーツ出版社から出ていた『プロ野球12球団全選手百科名鑑』シリーズには、野球解説者名鑑もついているのですが、そのなかで名前は伏せておきますが、板東○二さん(←伏せてないやないか!)の紹介文で1998年は「いまや吉本興業所属の大タレント」、2003年は「続々とMLBの長谷川など専属になっている球界からの吉本興業第1号大タレント」という、事実誤認がそのまま掲載されており、僕は「板○英二はメイワーク所属やがな!」と突っ込んでいたものです(笑)その後、思いもよらない形で吉本所属になるからわからないものです…。

 現在では『プロ野球12球団全選手百科名鑑』シリーズは廣済堂から出されており、このような事実誤認は無くなった…と思います。
Posted by デーリイスポルツ at 2014年06月08日 21:54
『BISビブリオバトル部』毎月楽しみに読んでいます。
第5回目を読んで、ラストで鳥肌が立ちました。
今から来月が楽しみです。
Posted by Rick=T at 2014年06月18日 17:37
>サコさん

 そのミスは出版後で自分で気がつきましたけど、どこからも指摘はなかったと思います。
 訂正しようにも、初版のみで重版かからなくて……。
Posted by 山本弘山本弘 at 2014年06月20日 14:37
 山本さん、ご返答ありがとうございます。
 コメント一番、「全然違いますね」と全否定されなかったことにホッとしています。そして「『七回死んだ男』は好きな作品ですね」という御言葉に無性に同志を見つけた類の感動を覚えてしまいました。

>いや、タイトルつける時にヒントにしてたかもしれませんけど

 確かに両作品、物語構成や話の肝は全然違うものでしたし。因みにタイトルと「七」繋がりで、『七パーセントのテンムー』を思い出しました←個人的にこの作品は、科学的カウンセリング、といえる物語だと思っています。
Posted by toorisugari at 2014年06月21日 01:02
山本先生の「神は沈黙せず」や、短編「審判の日」の編集者は、原稿をチェックしなかったんでしょうか?

出版社に勤めている編集者が、「会社員の税金は会社が給料から天引きする」ってことを知らないはずがないと思いますが。

源泉徴収やクリープ現象について、編集者は何も言わなかったんでしょうか?
Posted by じお at 2015年03月22日 22:20
>じおさん

 はい、あれは僕のミスですね。編集さんも「気がつかなかった」と言っておられました。
 文庫版では書き直してます。
Posted by 山本弘山本弘 at 2015年03月30日 16:25
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