2015年07月13日

お前の行為はアイコンに恥じないものなのか?

 先日の新幹線放火自殺事件をめぐって、ひどいデマを流している連中がいたので、ツイッターでそれを晒して批判した。反響が大きかったので、Togetterにもまとめた。

新幹線放火自殺事件・「ネタ」だと言えば許されるわけではない
http://togetter.com/li/841431


 分からない方がおられるかもしれないので、ちょっと背景を補足。
「李田所」というのは、2012年に生まれたデマ。この年の6月3日、在特会の新宿でのデモで、「うるせえよお前ら」と言っただけの老人が取り囲まれて押し倒され、暴行を受けるという事件があった。
 その直後、「暴行された老人は総連幹部・李田所(イ・ジョンス)」というデマが流れ、いっぺんに在特会とその周辺で拡散した。朝鮮人が仕掛けたトラップだったのだ、というのである。(もちろん動画を見れば、在特会の側から一方的に暴行を仕掛けたことは明白なのだが)
「田所」というのは『真夏の夜の淫夢』というAVにひっかけた名前、いわゆる「淫夢ネタ」だったのだが、気がつかない者が大勢いたのだ。そもそも「李」「田所」と姓が二つあるのが変だろ。

http://matome.naver.jp/odai/2133888198824560101

 これがうまくいって味をしめたのか、その後も「李田所」という名はいくつものデマに登場している。今回のデマの中に出てくる「朴秀」「遠野」「清野」などというのも、やはりAVの登場人物にひっかけた名である。

 もうひとつの「唐貴洋」「ケレセウェ・チェケヒロ」というのは、実在の弁護士・唐澤貴洋氏を中傷するデマ。2ちゃんねるで誹謗中傷を繰り返していた人物に関する開示請求を行なうなど、ネット上での中傷行為に対処する活動をしていた人物なのだが、その結果、逆恨みを受けて猛烈な中傷攻撃を食らった。
 彼らは唐澤氏をオウム真理教になぞらえて「尊師」と呼び、法律事務所の名前(現・法律事務所クロス)にちなんで「恒心教」などと名乗って中傷を続けている。

http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%94%90%E6%BE%A4%E8%B2%B4%E6%B4%8B

 今年の4月、グーグルマップが改竄され、皇居が「オウム真理教皇居支部道場」、警視庁が「恒心教警視庁サティアン」、広島の原爆ドームが「核実験場」と表示される事件があった。これらもこうした一味のしわざではないかと思われる。

皇居や警視庁の地図表示が改竄 グーグルマップで被害
http://www.sankei.com/affairs/news/150420/afr1504200028-n1.html

 6月14日には、練馬区役所とともに、法律事務所クロスを爆破するという予告が掲示板に書きこまれ、警察が警備を強化するなど、大きな騒ぎになった(偽計業務妨害という立派な犯罪)。

練馬区役所に爆破予告 「無能警察は早く私を逮捕してみなさいよ」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1506/14/news020.html

 今月4日に奈良で起きた小学6年生の女子児童の誘拐監禁事件でも、やはり唐澤氏の法律事務所に所属する弁護士が犯人だという、悪質なデマが流された。(犯人は無職の男だった)

伊藤優容疑者、奈良11歳少女連れ去り監禁事件 橿原市南八木町の無職
少女誘拐事件の犯人が法律事務所クロスの弁護士とデマ広がる
http://breaking-news.jp/2015/07/06/020490

 その両者が、新幹線放火自殺事件の発生に合わせ、同時多発的にデマを──それも在日コリアンへの偏見にまみれたデマを流したのである。
 デマの中に出てくる人名がばらばらだということは、彼らが互いに示し合わせていなかったことを意味している。何人もの人間が同時に、「この事件をネタにデマを流してやろう」と思いついたのだろう。

 こういうデマを批判すると、「ネタにマジレスwww」などと笑う奴がいる。
 でも、笑いごとで済まされるのか、これが?
「李田所」デマを流している奴は、レイシストをひっかける釣りのつもりだったのかもしれない。しかし、在日コリアンへの偏見を助長するデマであるのは間違いない。
 まして、放火自殺に巻きこまれて亡くなった女性を、犯人の恋人だとか「どうせ死ぬならチョッパリに迷惑をかけて死ぬ」と言っていたなどと中傷する行為も、「ネタにマジレスwww」と笑って済ませるのか?

 今回、こういうことを書いて攻撃を受けるかな……と思ったら、ぜんぜんなくて拍子抜け。「恒心親衛隊」を名乗るナチスアイコンの奴(分かりやすい!(笑))が、「作家って忙しいと思っていたが案外暇なんだな」と言ってきたのと、もう一人、「唐澤ザ凍結丸」という奴が、やはり「こんな朝早くなのに暇なんですね(笑)」と言ってきたぐらい。他にツッコミどころないのか(笑)。
 ハンドルから分かるけど、こいつらは唐澤弁護士を中傷するデマを流してた一味である。今回のデマのうちのいくつかも、彼ら、または彼らの同類のしわざだろう。
 もう一人、「心技体造」という奴が、関東大震災の時の朝鮮人虐殺を「悪質なデマ」とか書いてたんで、「うわー、やっぱり湧いて出たよ、「朝鮮人虐殺はなかった」デマを信じてる奴!」と書いたら、僕のことを「差別的な人だ」と怒り出した。どっちがだよ(笑)。そんなデマを広める方がよっぽど差別だろ。

 今回の反応を見て分かったのは、こういう誹謗中傷デマを流す人間や、それを見て喜ぶ人間もいることはいるが(僕の感覚では全体の数%程度)、やはり大多数の人は不快に思っているということだ。
 そりゃそうだ。それが正常な人間の感覚だよ。
 こういうことをやって喜ぶ人間の方が異常なんだよ。


 反応の中でも、僕がすごく共感したのは、アイコンにアイマスの絵を使い、IDにも「imas」という文字を使っていた「唐澤ザ凍結丸」に対し、「それからそこのクソ馬鹿。今すぐIDと名前からアイマスを外せ」と怒っていた人がいたこと。(現在、アイコンは変えたが、もちろんIDはそのままである)
 その感覚、すごくよく分かる! こんな奴にアイマスの絵使われるの、すげー嫌だわ。
 アイマスに限ったことじゃない。今回の悪辣なデマを流していた連中の中にも、アニメ絵をアイコンにしてる奴が何人もいる。その作品のファンが見たらどう思うんだろう。

 ちょっと前にもツイッターで、ひどい差別的なことを平気で書いていた奴が、白井黒子のアイコンを使っているのを見たことがある。僕は決して『とある』シリーズのファンというわけではないのだが、それでも不快な思いをしたものだ。
 お前のその言動は、そのアイコンに恥じないものなのか?
 もし美琴や黒子が現実にいたら、ジャッジメントされるのお前の方だよ?

 同じことは日の丸アイコンについても言える。
 もちろん、アイコンに日の丸を使うこと自体は、べつに悪いことじゃない。 日の丸を誇りに思うなら、胸を張って使えばいい。
 でも、日の丸アイコンの奴が汚い言葉を書き殴ってたり、差別的なデマを拡散したりしているのを見ると、すごく複雑な気分になる。

 お前の行為は日の丸に恥じないものなのか?
 日の丸を自分で汚してるんじゃないの?
  


2015年07月13日

LiveWire「70~80年代・懐かしのアニメ雑誌で盛り上がろう!」

山本弘のSF秘密基地LIVE#48
70~80年代・懐かしのアニメ雑誌で盛り上がろう!

『ファントーシュ』『OUT』『アニメージュ』『アニメック』『ジ・アニメ』『ファンロード』『マイアニメ』『アニメディア』……70年代後半から80年代前半にかけて林立したアニメ雑誌。その多くは、今では休刊しています。そこにはいったいどんな記事が載っていたのでしょうか?
 当時の新番組紹介、連載マンガ、広告、パロディ、論争、読者投稿……当時の雑誌の実物の紹介を交えつつ、B級アイテム・コレクターの鋼鉄サンボ氏とともに、あの熱い時代を懐かしく振り返ります。
[出演] 山本弘、鋼鉄サンボ

[日時] 2015年7月24日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

チケットの予約などはこちらに。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=91203164
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 先日、鋼鉄サンボくんと話をしていて、「あの頃のアニメ誌って、今読むと面白いよね」という話になりました。 単なるノスタルジーじゃなく、今では忘れられた話、今の若いアニメファンは聞いても信じないような話がいっぱい載ってるんですよ。

 ほんの一例を挙げれば、1980年当時、『ムーの白鯨』がアニメファンの間ですごく人気があった。

 言われてみれば、「ああ、そうだった!」って思い出すんですよ。マドーラがキャラクターの人気投票で一位になったりとか。僕も毎週、観てました。でも今、ぜんぜん話題にならないんですよね、『ムーの白鯨』。ロボットものじゃないから、『スーパーロボット大戦』に出て来れないとか(笑)、そういう事情も関係してるのかなと思うんですけど。
 他にも「ええ、そうだったんだ!?」とか「こんなのがあったんだ!」と驚く話がいろいろ出てくると思います。

 ちなみに80年代、僕がいちばん熱心に読んでたのは『ファンロード』です。嵐馬破天荒氏のパロディマンガとか大好きで、今でもちょくちょく「あやしさ大爆発だーッ」とか「どっかよそでやれよそで」とか使うぐらいです(笑)。
 もちろん『ファンロード』の常連投稿者でしたし、『アニメック』にも何度か投稿してます。『OUT』もよく読んでました。
 当時の僕の投稿の載ってる号を引っ張り出してきて、投稿体験をお話ししようかと思っています。
  
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Posted by 山本弘 at 15:29Comments(8)PRアニメ