2014年08月18日

イベント告知「懐かしプラモを熱く語る夜」

Live Wire 14.8.29(日) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#37

あなたの知らないマイナー特撮の世界・特別編
──懐かしプラモを熱く語る夜


 1980年代、子供たちの世界を席巻したガンプラ・ブーム。『ガンダム』だけではなく、多くのキャラクターのプラモデルが発売された熱い時代でした。
 プラモ研究家の鋼鉄サンボ氏とともに、数々の資料を元にあの時代を振り返り、歴史の闇に埋もれかけているエピソードを掘り起こします。お楽しみに!

※今回友野詳さんはご都合により欠席です。次回9月のSF秘密基地で、浪速の特撮三兄弟揃い踏みの『あなたの知らないマイナー特撮の世界』を改めて開催します。

[出演] 山本弘(SF作家)、鋼鉄サンボ

[日時] 2014年8月29日(金) 開場・19:00 開始・19:30

 前売り券のお求めはこちらへ。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=77548549
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 2年前にもやはり鋼鉄サンボくんを迎えて、「あなたの知らない趣味の世界・マイナープラモ大集合!」というのをやりました。、

http://hirorin.otaden.jp/e233829.html

 あの時は本当に、よほどのマニアでないと知らないようなドマイナーなプラモがメインだったんですが、今回はガンプラあたりをメインに、正統派のキャラクター・プラモをめぐる話を語ろうという企画です。僕もあの頃、Gアーマーを手に入れるために、ずいぶん模型屋をハシゴしましたけどね(笑)。あと、『プラモ狂四郎』が大好きでした。
 当時の模型雑誌などの資料をいろいろ掘り起こします。同世代の方なら「あったあった」と懐かしく思い出すでしょうし、逆に昔のことを知らない若い人たちにも興味がある話題だと思います。
  


Posted by 山本弘 at 18:35Comments(3)PR

2014年08月18日

SF大会「なつこん」2日目

●2014年7月20日(日)

 ホテルの部屋で『トッキュウジャー』と『鎧武』と『プリキュア』を観てから、チェックアウトして会場へ。

●[028]Kindle Direct Publishingの真実を語る部屋
> 昨年の大会で好評を博した企画が今年もやってきます。KDPで電子書籍の出版を考えておられる方向けに、出版するとどういう情報が見られるのか、今電子書籍の市場はどうなっているのか、売れる本は? などの話題を語ります。

『Gene Mapper』とかの成功例を見て、そろそろこういうのもアリかな、と思いはじめたので、話を聞きに行った。
 作家自身による電子書籍自費出版というのは、『神は沈黙せず』の中で加古沢がとっくにやってるんだけど、あれは加古沢みたいなベストセラー作家だから可能なんであって、なかなか普通の作家がこれで食っていくのは難しそう。何だかんだ言って、まだ紙の本の売り上げの方が多いのだ。
 2003年に『神は沈黙せず』を書いた頃は、数年以内に紙の本から電子書籍への転換がなだれのように起きると想定していたし、出版関係者でもそう予想していた人が多かったんだけど、現実の変化はそんな劇的なもんじゃなかった。あれから約10年。変化は進行してるんだけど、きわめて遅い。まあ、10年後にはどうなってるのか分からないけど。
 KDPで儲けるのは難しいが、今では絶版になった過去の本とか、前に同人誌で出したやつなんかをKDPで出すというのはいいかもしれない。ちょっとした小遣い稼ぎになるし、過去の作品を読みたいファンもいるだろうし。
 もっとも『ギャラクシー・トリッパー美葉』とか『サイバーナイト』とかは、昔の5インチのフロッピーに入れていて、しかもWordじゃなく新松とか使ってた時代なもんで、今はもうデータを読みこめないんである。復刊するなら自炊して、それを元に原稿を起こさなくちゃいけないけど、手間がかかりそうだなあ……。
 ちなみに『時の果てのフェブラリー』は今、電子書籍化されてるんで読めます。

http://yomel.mopita.com/yomel-store/store/item?id=65030

●[038]君は同人少女JBを見たか?
>一本木蛮『同人少女JB』(双葉社)が無事完結、「なつこん」前日よりテレビドラマ『アオイホノオ』がスタート、というこの時期に、当時の思い出を全力で振り返ります。 君も見たはず、あの日、あの人を……。

 同じ時間にサイン会があったもんで、途中から観た。
 いやあ、4巻は面白かった。82年のコミケの描写も感動したけど、『ファンロード』編集部訪問シーンでのたうち回った。2回ぐらいしか行ったことないけど、銀英社ってほんとにあんな感じだったよ。ほんとに雑居ビルのラーメン屋の上なんだよ。ほんとにリスがいるんだよ!
 終了後、一本木さんにあいさつして、「『BISビブリオバトル部』の第4話で使わせていただきました」と報告する。

 会場にいた人が「俺は『ファンロード』は嫌いだった。俺が2回投稿したのを2回ともボツにしやがったから、腹が立って読むのをやめた」と言ってたもんでも、「たった2回かよ!?」と笑ってしまった。
 僕ら常連投稿者だって、何十回もボツにされてんだよ。どういう書き方をすれば採用されるかを試行錯誤して、少しずつ掲載率を上げていったんだもの。 それでも最終的に、ハシラとかシュミ特とかに送ったネタの9割ぐらいはボツになってたと思う。
『ファンロード』の投稿が、のちに作家になるための修業になったと思っている。 特に「読む側の目線に立って書く」ということを学んだ。

●カフェクラッチェ(茶話会)
 作家とファンが語り合えるという場なんだけど、この日のスケジュールが、

11:45~12:15 池田憲章
12:30~13:00 山本弘

 僕の横のスペースの池田憲章さんが、僕が来てもまだ話してて、僕らが終わってもまだ話してるんですけど(笑)。 いや、距離が離れてたから話の邪魔にはならなかったんだけど。
 結局、僕も終了後、池田さんのところに移動。語り合った。厳密に言うと、池田さんの語りをほとんど一方的に聞いた。だって、面白いんだもの! 海野十三や南沢十七、昔のドラマや特撮に関するうんちくが怒涛のように流れ出して止まらない
 知識量じゃ、同年代の普通のオタク3人がかりでも(いや、10人がかりぐらいでも?)、この人に絶対に勝てないよなあ。何度、「その話、本にしてください!」と頼んだことか。
 結局、池田さん、カフェクラッチェで3時間以上喋ってたんじゃなかろうか。

 関西に帰る都合があるので、閉会式を見ずに会場を出て、つくばエクスプレスで秋葉原へ。
 まだ5時台だったけど、昼食を食べてなくて腹が減ってたもんで、適当に見つけたイタリアンレストランに入る。
 そしたらまったく偶然にも、隣の席に池田憲章さんが!
 ここでもまた2時間ぐらい喋っちゃったよ。僕はこの日、3時間以上、池田さんの話聞いてたことになる。


 秋葉原のオタクショップで、娘の土産に『Free!』のグッズを買う。帰りの新幹線は大雨で一時間ほど運休。家に帰ったのは11時すぎだった。
  


Posted by 山本弘 at 18:12Comments(5)SF作家の日常

2014年08月18日

SF大会「なつこん」1日目

 コミケの報告を書こうと思ったら、SF大会のことをまだ書いてなかったのを思い出しました(笑)。もう一ヶ月も前の話になりますが、いちおうご報告を。

●2014年7月19日(土)
 午前中、と学会のT夫妻とホテルのロビーで落ち合う。特別のご厚意により、国立科学博物館つくば研究施設のバックヤードを見学させてもらえることになったのである。
 見学の前、と学会有志からの感謝状を贈られる。ものすごく大げさな文面を考えたのは作家の桐生祐狩さん。上質の紙に、重要無形文化財技術保持者の人に依頼したという達筆。 「無意味に思えることに全力を傾ける」という、と学会精神にあふれた感謝状である。
 他にも記念品の数々。と学会会員の人たちのメッセージが書かれた寄せ書き色紙。昔ながらの製本技術で造られた大学ノートや特製鉛筆、JTB旅行券、マラウイ共和国の天然マンゴー蜂蜜……などなど、心のこもった品々。僕の身勝手で飛び出しちゃったけど、みんな暖かく見送ってくださっているのが分かる。ありがたいことである。
 中でもいちばん役に立ちそうなのは、「星雲賞受賞空想科学小説家山本弘」と書かれたハンコ。さっそく翌日のサイン会で使わせていただきました。

 国立科学博物館つくば研究施設のすごいコレクションは、前に『探検バクモン』で紹介されたことがあるので、ご存じの方は多いと思う。今回はテレビでも映らなかった場所を見せていただいた。
 ただ、「ここはオフレコで」と言われた部分が多いんで、あまり詳しく書けない。この見学で、小説のネタがいくつも手に入った……ということぐらいしか。
 中には、「ええっ、こんなすごいものが!?」「これ、世界に誇れるじゃないですか!」と驚くようなものも収蔵されてるんだけど、さる事情により、一般公開はしないんだそうだ。 もったいない。

 会場に入ったら、すでに開会式がはじまっていた。茨城のローカル・ヒーロー「イバライガー」のショー。なんか瀬名秀明さんが戦闘員に拉致されてましたが(笑)。

 不手際が多かった今回のSF大会。あちこちで不満の声を聞いたが、やはり一番の問題はプログラムだろう。いつもなら企画と企画の間に30分ぐらい時間があって、その間に企画担当者は準備を行ない、参加者はディラーズルームやサイン会で時間を潰し……となってたはずなのに、今回はプログラムがぶっ続けで、休み時間がない!  いちおう、次の企画の準備のために、終了時間の15分ぐらい前に、前の企画を終了させることにはなっていたが。
 当然、例年なら休み時間にやるサイン会も、他の企画と時間がかぶっていた。僕の20日のサイン会も、お客さんがいつもより少なかったなあ。

●[077]子供たちにSF本を
>70年代から80年代にかけての小学校の図書室、ミステリと並んでSFの全集は定番としてありました。最初のSFは図書室だったという人は多いはず。でも、いま児童向けSFはほぼ消滅。この環境で次世代SF者を育てるにはどうすればいいか! 作戦会議です。

 昨年、これに参加したおかげで、『BISビブリオバトル部』のアイデアがひらめいたんである。
 今回出た話題の中で興味深かったのが、学校の図書室に納入される本はカバーがはずされるという話。これは盲点だった。つまりジュヴナイルはいくらカバーアートがしゃれてても、学校の図書室では意味がないんだそうだ。そうだったのかーっ! 『C&Y』もカバーはずしちゃったらどんな本か分かんないよ!
 ちなみに創元の〈Webミステリーズ!〉、無料なのに、会場の人は誰も読んでいなかった。僕の新作がただで読めるんだよ! 読まなきゃ損だよ!

http://www.webmysteries.jp/special/biblio-01.html

●[044]日本語版『アメージング・ストーリーズ』の世界
> 終戦直後の昭和25年、誠文堂新光社から刊行された『怪奇小説叢書 アメージング・ストーリーズ』全7巻をご存知ですか? 日本初の海外SF短編の本格的アンソロジー。そこに掲載された佳作・珍作・怪作の数々を歴史の闇から掘り起こし、楽しく紹介いたします。

 これは僕の企画。北原尚彦さんに助けていただきました。
 北原さんから聞いて驚いたのが、日本語版『アメージング・ストーリーズ』に載ってた小説が、1960年代、学習雑誌の付録のジュヴナイルに流用されていたという話。おそらく無許可。あの時代、何でもありだったんだな。

●[067]ビブリオバトル by SF文学振興会
>本を紹介するゲーム、ビブリオバトル。あなたの好きなあの本の魅力を5分間で伝えてください。誰が、どう紹介するのか。聞いて分かる本の魅力、やってわかるゲームの面白さ。あなたもすぐにバトラーデビュー。まずは、本を1冊もって、ご参加ください。

 ゲストとして招かれた企画。しかし、司会の人の手際が悪かったな。会場の人たちを班分けして個別にビブリオバトルをやらせようとしたんだけど、かんじんの班分けの方法を決めてなかったのでもたついた。最初に「発表する本のある人」と言って手を上げさせて、その人たちに番号を書いた紙を配って、「何番から何番まではこっち」と分ければ良かったのでは?
 ちなみに僕は、あすたりすくのゲーム会のビブリオバトルで使ったことのある中松まるは『すすめ!ロボットボーイ』で臨んだんだけど、同じ班の人がシャーリン・マクラムの『暗黒太陽の浮気娘』を持ってきてたもんで敗退。SF大会でそれは鉄板だわ! 勝てねーわ!(SFファンに大受けする本にもかかわらず、読んでいるSFファンが少ないからなあ)


 あと、後で他の参加者の方からも話を聞いたんだけど、どうもビブリオバトルというものの趣旨を根本的に理解していない人がいたみたい……ルールの説明、ちゃんと聞いてましたか?

 ちなみにこの日の夜の公式パーティは、8,500円も取っておきながら、食べるものが15分でなくなったと後で聞いた。SFファンの食欲を甘く見ちゃいかん。
 パーティに出ずにホテルのレストランでディナーを食べた僕は勝ち組(笑)。 
  


Posted by 山本弘 at 16:36Comments(3)SF作家の日常