2013年09月04日

第11回MMD杯

 すっかり年2回の恒例となったこのイベント。今回も楽しませていただいた。
 忙しくて半分も観れなかったけど、個人的に気に入った作品を紹介させてもらう。あくまで僕個人の好みというだけで、客観的な優劣を決めるものじゃないので、その点、ご理解を。

【ドラマ系】
●【第11回MMD杯本選】ルパン三世VSアイドルマスター
 文句なしに楽しい作品。Exの作者の解説を読むと、細かい演出の意図まで分かって、さらに感心する。
 作り手が楽しむのもいいけど、視聴者にどう見せればいいかまで計算できるかどうかが、作品の良し悪しを決める重要な要素だと思う。

●【第11回MMD杯本選】MMD杯優勝トロフィーを狙う野獣先輩
 実写と見間違えそうな、驚異的クオリティ。淫夢厨でなくてもこれは評価せざるを得ない。

●【第11回MMD杯本選】ヱヴァQ空白の14年を勝手に作ってみた。
 これも、もう本物の『エヴァ』とたいして変わらなくなってる。あらためてMMDの秘めたポテンシャルを思い知らされる。

●【第11回MMD杯本選】バイバイお母ちゃん 【オカ☆ミキ】
 ついに本編が! ずっと見続けた甲斐があった。こういう話だったのか。
 例によって背景の小物のディテールが楽しい。

●【第11回MMD杯本選】MMD劇団でペガーナの神々
 MMDダンセイニ! そんなのがあるのか!!?

【音楽系】
●【第11回MMD杯本選】這いよれ!ヒーローズ!
『タイバニ』キャラ総出演のインドダンス。楽しくて、何度でも見たくなる作品。

●【第11回MMD杯本選】恋は孤独のグルメなり【替え歌歌ってみた】
 こっちも『這いよれ』。『孤独のグルメ』好きだから嬉しい。

●【第11回MMD杯本選】連合LIVE2013/うるおぼえ脳漿炸裂ガール【APヘタリアMMD】
『ヘタリア』ファンの娘といっしょに爆笑してました。

●【第11回MMD杯本選】ローリンガールをバンド演奏してみた
 演奏モーションではこれが一番良かった。

●【第11回MMD杯本選】ままま式GUMI十人で十面相
 ステージやモデルもいいけど、このセンスに感心した。歌だからって、舞台で歌わせなくてもいいんだよね。

【アクション系】
●【第11回MMD杯本選】ロードレースMMD選手権
 レースの臨場感がたまらない。

●【第11回MMD杯本選】MikuMikuDrive
 スピード感もいいけど、クラッシュ・シーンの描写が素晴らしい。Exの特典映像も楽しい。

●【第11回MMD杯本選】KAITODEN -ZERO-
 毎回、こういう迫力ある格闘ものがあるんだよなあ。

●【第11回MMD杯本選】暑いからフリーフォールしようぜ!
 ボカロ+ストパン。飛翔感が爽快。

【お笑い系】
●【第11回MMD杯本選】かわいいと思ってはいけないMMD
 この人の作品は癒される。細かい動作や表情が、ほんとに自然なんだよね。

●【第11回MMD杯本選】パックマソ【初音ミク】
 この人のゲームネタ動画は、いつも楽しみ。今回もスピーディな展開、ギャグ満載で堪能した。

●【第11回MMD杯本選】先住ボカロは「大阪おかん」
 関西人あるある。
 大阪じゃないけど、「先斗町のいづもや」もどうしても歌っちゃうよね。

●【第11回MMD杯本選】207【トークロイド漫才】
 これも笑った。見事に上方漫才になってる。

●【第11回MMD杯本選】嘉門達夫オムニバス
 嘉門達夫好きだから、これは嬉しい。考えてみると、嘉門達夫の歌ってMMD化できそうなのがいっぱいあるんじゃないか?

【再現系】
●【第11回MMD杯本選】東方へちょで影絵Bad Apple!!してみた(へちょモデル配布)
 これはへちょい!

●【第11回MMD杯本選】ZZガンダムをアニメじゃなくしてみる【MMDガンダム】
 OPだけじゃなくあの特番まで!

●【第11回MMD杯本選】少女革命フラン 完全版【輪舞-revolution】
 作者の愛を感じる。

●【第11回MMD杯本選】星雲仮面マシンマン【オンエア30周年記念】
 もう30年になるのか。
 ドルフィンが新幹線を追い抜いてくれたら完璧だったんだけど。

●【第11回MMD杯本選】レインボー戦隊ラブ
 これも古い。つーか、僕でさえほとんど覚えてない!

●【第11回MMD杯本選】MMD -Red Trailer-
 この動画のおかげで『RWBY』を知った。感謝。自分の知らない作品を教えられるのもMMD杯の楽しみだな。
 元動画のアクションもすごいんだけど、それを完璧にトレスしてるのに恐れ入る。

●【第11回MMD杯本選】デビルマン
 実写映画版を再現。ほんとにこんな感じだったよ(笑)。
 あのハチャメチャな内容を5分半にまとめてるのに、迷場面がほとんど網羅されてるのがすごい。

●【第11回MMD杯本選】PMの大根と豚肉の煮物。【再現MMD】
 やってることは地味だけど技術力はとてつもない! けっこう感動。

【その他】
●【第11回MMD杯本選】ポリゴンくずしゲーム
 これは驚きの技術。みんな書いてるけど、これで脱衣ゲームできそうだね。

●【第11回MMD杯本選】Opening Run【MMD移動パス作成ツール】
 これはまたすごいツールだな。いろいろ応用できそう。レギオン襲来とかコミケの入場風景とかも再現できるよね。

●【第11回MMD杯本選】艦これMMD
「艦これ」もこれから増えそうな予感。

●【第11回MMD杯本選】怪獣王が町を蹂躙する
 蹂躙してるー!
 深夜なのに爆笑しちゃったよ、くそー。

●【第11回MMD杯本選】一分、一秒。
 こういう静かなのもいいね。

 こうして見ると、MMDはまだまだ技術もセンスも向上する余裕がありそうだ。素材もたっぷりあるし。
 MMD杯じゃないんだけど、ちょっと前に『赤い光弾ジリオン』のドラマCDをMMD化したやつがあって、感心したことがある。考えてみれば、あの手のドラマCDってたくさんあるから、素材には困らないんじゃないだろうか。
 思い出してみても、『ガルディーン』とか『コンパイラ』とか『モンスターメーカー』とか、面白いドラマCDいっぱいあったし。最近では『ベン・トー』のドラマCDに爆笑したな。梅干食べるやつ。
 個人的には、誰か『宇宙英雄物語』のCDをMMD化してくれないかと思ってるんだけどね。ほら、咲美(林原めぐみ)とアゼル(富沢美智恵)がプロレスするやつ。
  


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2013年09月04日

別冊映画秘宝『円谷プロSFドラマ大図鑑』

 もうひとつ、こっちは出たばかりの本です。

『円谷プロSFドラマ大図鑑』

洋泉社MOOK 別冊映画秘宝
2200円+税

 前に出た『円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』は、『怪奇大作戦』『恐怖劇場アンバランス』『緊急指令10・4-10・10』がメインだったけど、今回は『マイティジャック』『戦え!マイティジャック』『猿の軍団』『スターウルフ』がメイン。『ポーラーボーラ』『ボーンフリー』『アイゼンボーグ』『コセイドン』にもちょっとだけ触れられています。
 何と言っても目を引くのが開田裕治氏の表紙イラスト。マイティ号、バッカスⅢ世号、レイブン、ジャンボー、ウルトラホーク一号、アイゼンボーグ号などが雲海の上をこっちに向かって飛んでくるという、ありえないけどむちゃくちゃかっこいい構図! すげえ。


『円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』の顔ぶれも豪華だったけど、こっちも豪華。あさりよしとお・出渕裕・岸川靖・藤田幸久の座談会とか、高野浩幸と斉藤浩子の元子役対談とか。他にも、辻真先(『コセイドン』脚本)、豊田有恒(『猿の軍団』原作)、久保菜穂子、應蘭芳、山東昭子、睦五郎、森山周一郎、大月ウルフ、潮哲也、宍戸錠……などなど、どれも番組の裏側が分かる貴重な証言ばかり。
 個人的にいちばん気に入ったのは、『マイティジャック』のミニチュアを手がけた郡司模型製作所の高木敏喜氏と郡司隆夫氏の対談(司会・原口智生)。ウルトラホーク2号のミニチュア写真は、側面のブースターが変形して着陸している形態。せっかくのギミックなのに劇中では使われなかったんですよね。もったいない。
 他にも「大図鑑」の名にふさわしく、いろんな写真が満載です。

 僕も半ページだけですが寄稿してます。『戦え!マイティジャック』12・13話「マイティ号を取り返せ!!」(弾超七が出てくる話)のことを書かせていただきました。よろしく!
  
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Posted by 山本弘 at 18:20Comments(1)PR

2013年09月04日

『タブーすぎるトンデモ本の世界』

 すみません、8月はむちゃくちゃ忙しかったもんで、ブログの更新サボってました。
 ちょっと一段落したんで、たまってたネタ、どっと行きます。
 まずは先月出た本の紹介から。


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タブーすぎるトンデモ本の世界

と学会・著
サイゾー
本体1500円+税

と学会が「日本のタブー」に挑む!
天皇の霊言からキリスト教と浣腸、食品添加物やオスプレイ、人権啓発アニメや放射能デマ、在特会、君が代、サンカやフリーメイソン、慎太郎閣下の問題作まで、「豪華」なトンデモ世界を堪能ください!

「タブー」とされるものは本当にタブーか? 皇室や宗教、右翼・左翼、ヤクザ、病気と食から、政治と差別、芸能界やオカルトまで、「アブナイ」作品を厳選してツッコミを入れます!

※目次

まえがき――タブーなき時代のタブーとは?(山本 弘)

第1章 皇室・神様・新宗教等にまつわるトンデモ本

「昭和天皇の妹」を困らせた男
『昭和天皇の妹君』(河原敏明)――原田 実

「本来ならば宮内庁を通していただかなければ……」(雅子妃守護霊)
「昭和天皇・霊界からの伝言(メッセージ)」(大川隆法)
『明治天皇・昭和天皇の霊言――日本国民への憂国のメッセージ』(大川隆法)
『保守の正義とは何か――公開霊言 天御中主神・昭和天皇・東郷平八郎』(大川隆法)
『皇室の未来を祈って――皇太子妃雅子さまの守護霊インタビュー』(大川隆法)
『今上天皇 元首の本心――守護霊メッセージ』(大川隆法)――稗田おんまゆら

宮内庁管理の宝物をめぐるミステリー
『正倉院の謎』(由水常雄)――原田 実

野獣先輩はエッセネ派・ヨルダン川でブッチッパ!
『キリストの健康法――エッセネ派の平和福音書』(エドモンド・B. セイケイ著 後藤浩司訳、大鞆一功、兜光明、赤木厚史、太田早苗、尾藤章共著)――クララ・キイン

人間と動物の死闘の裏には、ある事情が……!
『鮫と藤衛門』(杉戸光史)――新田五郎

「日本人が一人もいなくなってもかまわぬ」と語る「天照大神」
『最大幸福社会の実現――天照大神の緊急神示』(大川隆法)
『天照大神のお怒りについて――緊急神示 信仰なき日本人への警告』(大川隆法)
『天照大神の御教えを伝える――全世界激震の予言』(大川隆法)――稗田おんまゆら

クンダリニーの大安売り! アレフの広報アニメ作品
『わたしの真理実践記』(アレフ)――かに三匹

コラム「Y染色体を守れ!」「側室制度の復活を!」――皇室をめぐるトンデモ説(山本 弘)

第2章 右翼・左翼・任侠・人権問題等を扱ったトンデモ作品

ネットでも右翼でもない「ネット右翼」とは?
『ネットと愛国』(安田浩一)――山本 弘

勝手に勝負! 左右、説得力のあるのはどちらか!?
『知っておこう! 日本の国歌 君が代』(原作=五十嵐直詞)
『マンガ 日の丸・君が代 おしえて! 大地先生』(原作=こじゅりん・K、作画=白六郎)――新田五郎

これを読めば、あなたも抗争仲裁ができる!?
『任侠 盃事のすべて(上)(下)』(村上和彦)――新田五郎

学校裏サイトや同和問題を取り上げた意欲は買うが…どこかずれた人権啓発アニメ
『声を聞かせて』(製作 北九州市、制作 グループ・タック)――かに三匹

コラム 嫌韓レイシストたちの奇妙な世界(山本 弘)

第3章 医療と食を扱ったトンデモ本

アニメーターの体験した奇妙な世界
『ボクには世界がこう見えていた』(小林和彦)――山本 弘


病気の原因がどれも主観的すぎる!
『電磁波過敏症』(大久保貞利)――川口友万

添加物扇動家の懲りない本 
『なにを食べたらいいの?』(安部 司)――寶来 誠

第4章 政治・時事・差別問題を扱ったトンデモ本・映画

トンデモ架空戦記が優秀賞!
「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」(サー中松義郎博士)――山本 弘


オスプレイ配備の安全性
『オスプレイ配備の危険性』(真喜志好一[沖縄平和市民連絡会]、リムピース+非核市民宣言運動・ヨコスカ)――寶来 誠

菊池山哉の再評価を阻む最大の壁
『余多歩き菊池山哉の人と学問』(前田速夫)――原田 実

残酷すぎる北朝鮮アニメ
『リスとハリネズミ』(北朝鮮アニメ)――かに三匹

三流エロ映画とケネディ暗殺の意外な関係
『Hot Blooded Woman』(監督=デイル・ベリー)――寶来 誠

コラム おススメのサンカ本(皆神龍太郎)
コラム トンデモ放射能デマの世界(山本 弘)

第5章 芸能界・文壇・オカルトのトンデモ作品

「次男の件ではまことにジャンキーの念に堪えません」
『太陽になれない月 P.S. I Love You』(三田佳子著、H. ジャクソン・ブラウン, Jr.原作)――クララ・キイン

発情期ノブテル検査・恥辱のエベレスト大滑降
『真実の性教育――学校では教えない人間の性』(石原慎太郎)――クララ・キイン

UFOと本番シーンをワンカットに収めるのがテーマのAV
『UFO 未確認淫行映像』――唐沢俊一

コラム 猟奇と佐藤春夫――昭和5年のタブー(唐沢俊一)
コラム フリーメイソン・おススメ本50連発(皆神龍太郎)
あとがき――無知が差別を生む(山本 弘)
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『トンデモ本の世界』と言いつつ、『ネットと愛国』『ボクには世界がこう見えていた』のような真面目に読むべき本も取り上げています。むしろ在日コリアンや統合失調症に対する差別の実態の方が、危険なトンデモなんですけどね。
 ちなみに「嫌韓レイシストたちの奇妙な世界」と「トンデモ放射能デマの世界」は、このブログに書いたことを書き直したものです。
 逆に真性トンデモと言えるのが、ドクター中松のハチャメチャ論文「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」。ネットで読めますので、ミリタリーに詳しい方、笑ってください。

 本書の意図を誤解されないように、まえがきから引用しておきます。

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まえがき

 タブーなき時代のタブーとは?
                       SF作家・と学会会長 山本弘


 今の日本にタブーなんてあるんだろうか?
 編集者から「日本のタブー」というテーマを貰ったとき、最初に生じたのがこんな疑問だった。確かに今でも、テレビや新聞では取り上げない話題は多いし、いわゆる「放送禁止用語」もたくさんある。しかし、インターネットにはそんな規制はない。掲示板やツイッターではものすごい量の差別発言が飛び交っていて、誰でも読める。雑誌や書籍では、皇室に対する不敬な発言が平然と活字になっている。かつてはこそこそ話されていた性の話題だって、今ではおおっぴらに語られている。
 取り上げてはいけない題材なんて、もはやないように思える。
 確かにタブーを破るのは気持ちがいい。「放送禁止用語」を口にするのはスリルがある。暴論を述べたり、ルールを無視したり、外国人や政治家や大企業や有名人を罵倒すると、すかっとする。だからこそ、多くの人がタブー破りにのめりこむ。
 中には、その快感を「正しさ」や「正義」と混同している人も多いんじゃないかと思う。
 もちろん、打破しなくてはならない古いタブーもたくさんある。しかし、「タブー」=「悪」とは限らないし、「タブーを破ること」=「正義」というわけでもない。ネットで流れた「テレビや新聞が取り上げない情報」が、実はデマだったという例は、数えきれないほどある。中には、きわめて悪質な誹謗中傷もある。「タブーを破ること」によって、誰かの人権や尊厳が踏みじられたり、健康や財産に被害が生じたり、差別が助長される場合もあるのだ。
 タブーにされてきた話題には、触れてはいけない何らかの理由があったわけで、何でもかんでも破ればいいというものじゃない。
 本書の中では、これまでタブーとされてきたたくさんの話題を取り上げている。その多くは、秘密というわけではなく、書籍やインターネットで誰でも読めるものである。タブーになっていたことが明らかに間違いである例もあるし、逆に、タブーを破る側が間違ったことをしている例もある。どのタブー破りが正しく、どれが間違いなのか、あなた自身の目で判断していただきたい。
 決して「タブーを破る快感」にまどわされないように。

  


Posted by 山本弘 at 18:03Comments(12)PR