2013年07月24日

SF大会レポート2:SF大会で新作のアイデア浮かんだ

●子供たちにSF本を

 作家・川端裕人氏らのパネル。
 今、学校図書館に子供向けのSF全集が置かれていない。かつては、ジュヴナイルSFがきっかけでSFにハマる子供が多かったんだけど、それが失われたということは、次世代のSFファンが育たないことになる。これはSF界の危機ではないのか……という話。
 僕も若い世代にどのようにSFを浸透させるかについて、憂慮している一人です。『ハリー・ポッター』の影響で子供たちの間にファンタジーは流行ってるし、『学校の怪談』系のホラーも定着してる。もちろん『名探偵コナン』とかの影響でミステリも人気がある。だけど、SFだけがなぜか根付かない。
 SFが売れてないわけじゃないんですよ。『レッドデータガール』なんて、かなりオーソドックスなSFだと思うし、『図書館戦争』や『NO.6』もSF。アニメやマンガにもSFものが多いし、実写ドラマや映画でも、ロボットやタイムスリップやパラレルワールドを扱うものが多くなっている。
 ただ、それが「SF」というジャンルだと認識されていない。だから、それぞれの作品には人気が出ても、読者の興味はSFというジャンルには向かない。現実にこれだけ売れているにもかかわらず、出版界にはいまだに「SFは売れない」というジンクスを持ち続けている者が多い……。
 その状況を打破しようと、僕も『地球最強姉妹キャンディ』とかを書いてるわけなんだけど……うーん、壁は厚いな。
 読んでくれた人はたいてい「面白い」と言ってくれる。問題は手に取らない人が多いこと。手に取ってさえくれればなあ……と、いつも歯がゆい思いをしています。

 SFを読んでいない人にSFの魅力をどう伝えればいいのか。
 ここでヒントになるのは、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』や野村美月『文学少女』シリーズ。あれのSF版みたいなものを書けないか、と前から思ってました。SFの好きな美少女が、毎回、SF作品のことを熱く語る話。
 ただ、どういう設定にするかが問題。古書店の話にしたら『ビブリア古書堂』の二番煎じになるし、そもそもミステリ仕立てだと話のパターンが限られて、すぐに苦しくなりそうな気がする……。
 ところがこのパネルを見ていて、アイデアがひらめいた。

 これ、いけるじゃん!

 自分で言うのもなんだけど、これ、絶対に面白くなる。どこかに売りこもう。

●S3Dプロジェクションマッピング“時空の階段”

 1日目の最後の企画。午後8時からの、会場の正面階段を利用したイベント。妻や娘がプロジェクションマッピングというものを知らないというので、連れてきました。僕もテレビとかでは何度も見てるけど、実際に見るのは初めて。
 17組の作家の競作なんだけど、やっぱり階段という場所を上手く利用した作品が面白い。上から立体が転がってきたり、階段が崩れたりするやつ。
 しかしこれらの作品、この場所でしか上演できないんだよなあ。もったいない。

●【サカサマのパテマ】吉浦監督ってどんな人?【イヴの時間】

『イヴの時間』の監督・吉浦康裕氏と、笹本祐一氏の対談。どうでもいいけど笹本さん、今回、ずいぶんいろんな企画に出てたなあ。
『イヴの時間』や新作『サカサマのパテマ』の裏話がいろいろ。『サカサマのパテマ』では、いろんな年齢層のアニメーターが参加してるんだけど、大橋学氏もワンカットだけ担当してるという話にびっくり。大橋学、まだ現役だったのか!?(『宝島』のOPとED描いた人だよ)
 この秋公開の『サカサマのパテマ』、ニコ動の公式配信で予告編と最初の方だけ見たけど、ものすごく面白そうで、期待大です。

公式サイト
http://patema.jp/

 ちなみに吉浦氏もやっぱり、SFにハマったきっかけは、小学生時代に読んだ子供向けのSF全集なんだそうです。 やっぱり、ああいうの大事なんだ。
 終了後、壇上に上がって吉浦氏にあいさつ。「『水のコトバ』で好きになって、『イヴの時間』も大ファンです」という話をしたら、向こうも「『アイの物語』読んで感動しました」とのこと。
 ああ、道理でサミィが「私はアンドロイドです。人間ではありません」と言うシーンに既視感があると思ったよ(笑)。
「『詩音が来た日』のアニメ化の際にはぜひ声をかけてください」と言われちゃいました。機会があればね……。(実は『アイの物語』のアニメ化企画、一度ポシャってるんだよね)

 あと、『家なき子』で使われた立体視の原理を、吉浦氏も笹本氏もご存じなかったので解説。人間の眼は、暗いと視神経から脳に送られる信号がわずかに遅れる。片方だけに色がついているサングラスで、高速で横にパンする映像を見ると、左右の眼から脳へ伝わる信号にわずかに時差が生じ、モニターよりも手前に画像があるように見える。手前のセルを奥のセルや背景より早く動かせば、奥行きがあるように見える……らしい。
 でも、『家なき子』以外で使われたって話を聞かないから、やっぱり実用的じゃなかったんでしょうな。しょっちゅうパンしてるわけにもいかないしね。

●サイン会

 いっぱいサインしました。最新の『MM9―destruction―』から、昔の『妖魔夜行』や『ソード・ワールド』リプレイ本まで、みなさんいろんな本を持ってこられます。「おお、こんな懐かしい本が!」というのもちょくちょく。
 中に中国から来られた方が一人。「先生の小説、大好きです」と言われました。『アイの物語』と『去年はいい年になるだろう』は中国語版、出てるからなあ。外国にもファンがいるというのはありがたいことです。
  


Posted by 山本弘 at 17:24Comments(13)SF

2013年07月24日

SF大会レポート1:クラシック特撮とかいろいろ

 7月20~21日、広島のアステールプラザで開かれた第52回日本SF大会「こいこん」に行って来たので、何回かに分けてそのご報告。
 会場に来てくださった方、キョウリュウグリーンのコスプレしてたうちの娘、ご覧になっていただけたでしょうか? あの緑色の制服、妻の労作なんですよ。

●オープニング

 なんとOP映像は、ニコ動で有名な「厳島神社の人」ことzoziさんの新作CG! 相変わらず実写合成すごい。
 後で知ったんだけど、アステールプラザの前を歩いてる人もみんなCGだったんだそうです。ぜんぜん気がつかなかった!

●あなたの知らないクラシック特撮

 しょっぱなは僕の立てた企画。ゲストは開田裕治さん。同じ時間帯に「すごい科学で守ります!」「原田実トンデモ日本史の世界を語る」「なっちゃんの初級科学実験講座」といった面白そうな企画がかぶっちゃって、悔しい思いしました。同時にいろんな企画が走るから、すべて見られないのがSF大会の難点ですね。
 僕の企画は、タイトル通り、パブリックドメインになっている古い映画の中から、ほとんどのSFファン、特撮ファンが知らないであろうマイナー作品をピックアップ、当時の特撮技術を堪能しようというもの。
 地震と洪水の特撮がすごい『雨ぞ降る』『世界大洪水』、縮小人間ものの『悪魔の人形』、宇宙探検ものの古典『月世界の女』、未来メカがいっぱい登場する『来るべき世界』『五十年後の世界』、原始時代ものの『紀元前百万年』、ファンタジー大作『バグダッドの盗賊』、戦争ものの『地獄の天使』『東京上空三十秒』、海底人と怪獣が登場する『竜宮城』……などなど。特撮に詳しい開田氏もほとんど見たことがないというし、僕自身、つい最近まで存在を知らなかった作品もあり、みなさんも珍しかったんじゃないかと思います。
 第一次世界大戦の空中戦を描いた『地獄の天使』(1930)なんて、「ハワード・ヒューズが監督したトンデモ映画」とかバカにされてるけど、実際に見てみたら、すごすぎて唖然。何十機もの実機が入り乱れる一大ドッグファイト・シーンも大迫力だけど、飛行船が炎上して落下するシーンの特撮が、とてもこの時代とは思えない完成度。あと、「『ラピュタ』の元ネタこれか!?」とか「『スタンレーの魔女』の元ネタこれか!?」とか、いろんな発見がありました。日本版DVDも出てるんで、おすすめです。

 他にもこんな作品を紹介。 いずれもYouTubeで見られます。

『透明光線』The Invisible Ray (1936)
http://www.youtube.com/watch?v=kIPqRoTNYqk
 アフリカに落ちた隕石に含まれる放射性物質を研究していた科学者(ボリス・カーロフ)が、放射能を帯びて皮膚が光るようになる。彼が触れるだけで人間や動物が死んでしまう……という、科学的にはデタラメなSFホラー。
 顔や手が輝いている光学処理、どうやってるのか不明だけど、かなりカット数が多く、手間がかかっただろうと推測されます。1コマずつ手描きでマスク作ってるのかな?
 この光り方で『宇宙船の襲来』I Married a Monster from Outer Space(1958)に出てきた宇宙人を連想し、もしやと思って調べてみたら、特技監督が同じ人でした。ジョン・P・フルトン。『フランケンシュタイン』(1931)、『魔人ドラキュラ』(1931) 、 『ミイラ再生』(1932)、『透明人間』(1933)、『フランケンシュタインの花嫁』(1935)などを手がけた名特撮マン。『十戒』(1956)で、紅海がまっぷたつに割れるシーンも、この人の仕事だそうです。
『宇宙船の襲来』を見た時に「この時代にしてはすごい合成やってるなあ」と感心したもんだけど、まさかその22年前に同じことをやってたとは思いませんでした。

The Invisible Woman (1940)
http://www.youtube.com/watch?v=r4TCO_7rXj4
 女透明人間の出てくるコメディ。全裸の女がうろちょろするんだけど、画面に映らないから、倫理コードにひっかからない(笑)。
 会場でも笑いが起きてたんで、今見てもコメディとして受けるんじゃないかと思います。日本でのDVD化を希望する映画のひとつ。
 これも特撮が上手いんですよ。操演と合成を上手く使い分けてて感心します。透明な瓶やグラスが宙に浮くのって、けっこう難しい技術のはずなんだけど。ストッキング穿くところも、単純な二重露光なんだけど、透けて見えるのが逆にリアルだったりします。
 調べてみたら、これもジョン・P・フルトンのお仕事でした。 やるなあ、フルトン。

The Mechanical Man (1921)
http://www.youtube.com/watch?v=mNo0Is0JPpo
 1921年に作られたロボットもの。「実写版『鉄人28号』みたいだ」という声があったけど、あれより39年も早いんです。
 着ぐるみはかなり重そうで、よたよたとしか歩けない。これでどうやって逃げる車を追いかけるのかと思ったら……ここで合成か! 思わず笑っちゃったけど、創意工夫が感じられて楽しいです。
 最後は二台のロボットの対決。元祖ロボットバトル! 操縦の方法が今見るとかなりレトロ。当時は携帯できるサイズのリモコンなんて想像できなかったんでしょうな。
 でも、テレビを見ながら遠隔操縦してるのがすごい。1921年の映画なのにテレビが出てくるとは!

 90分の間にいろんな作品を紹介できたのはよかったんだけど、うっかりして『猿人ジョー・ヤング』(1949)と『Dr.Cyclops』(1940)を紹介するの忘れた!
『Dr.Cyclops』の特撮もすごいんですけどねえ。
http://www.youtube.com/watch?v=vz2ChHGknUw
 痛感したのは、僕らSFファンや特撮ファンは、どうしてもモンスターに興味があるもんで、怪獣や宇宙人が出てこない特撮映画に関心が薄いということ。だから、その方面の情報がすっぽり欠け落ちてるんですね。『雨ぞ降る』『世界大洪水』『悪魔の人形』『来るべき世界』あたりは、今見てもすごいミニチュアワークや合成に仰天するんですが、きちんと評価されてるとは言いがたい。もっとこういう作品に注目していただきたいです。
 あと、こういうパブリックドメインになった特撮映画のDVDを出してくれるメーカー、ありませんかね。『透明光線』や『悪魔の人形』『Dr.Cyclops』『The Invisible Woman』あたりは、日本語字幕つきで見たいんだけど。
  
タグ :SF特撮


Posted by 山本弘 at 16:47Comments(3)SF

2013年07月09日

『NOVA10』

 大森望氏編集の書き下ろし日本SFコレクション『NOVA10』(河出文庫)に新作が載りました。



【収録作品】
菅浩江「妄想少女」
柴崎友香「メルボルンの想い出」
北野勇作「味噌樽の中のカブト虫」
片瀬二郎「ライフ・オブザリビングデッド」
山野浩一「地獄八景」
山本弘「大正航時機綺譚」
伴名練「かみ☆ふぁみ! ~彼女の家族が「お前なんぞにうちの子はやらん」と頑なな件~」
森奈津子「百合君と百合ちゃん」
倉田タカシ「トーキョーを食べて育った」
木本雅彦「ぼくとわらう」
円城塔「(Atlas)3」
瀬名秀明「ミシェル」

 僕の「大正航時機綺譚(たいしょうたいむましんきだん)」は、大正時代を舞台に、タイムマシン詐欺を企む親子を描くSF落語。
 このネタは10年以上前に思いついたものの、どう書いたら面白くなるか分からず、ずっと温めていました。ある時、「落語にすりゃいいんじゃね?」と思いつき、こういう形になりました。ちゃんと落語として演じられるようになってるので、できればどなたか関西弁の喋れる落語家の方に演じていただきたいです。
 ただ、単行本になったのをあらためて読んでいると、二箇所、ミスを発見。何で作者と編集者と校正者(この場合は編者も)が原稿とゲラで目を通してるのに、こういうミスが残ってるかなあ。ポーの「盗まれた手紙」みたいもので、ゲラチェックでは細かいところばかりに注意してるから、逆に大きなミスに気づかなかったりするんですよね。
 ちなみに、僕の前に載ってるのが、なんと山野浩一氏の33年ぶりの新作! タイトルは「地獄八景」。偶然だけど、落語ネタがかぶりました。

 他にも、個人的に面白かった作品をいくつか。

 菅浩江さんの「妄想少女」は、要約すると「心はいつも18歳」。
 電力不足と老人問題に苦しむ近未来の日本を舞台に、心の中に宿る18歳の少女をよりどころにして生きる55歳の女性の話。自分の右腕を「封印」してたり、中二病っぽい妄想なんだけど、決して現実逃避じゃなく、妄想を現実に立ち向かう力として肯定する姿が感動的。

 木本雅彦「ぼくとわらう」は、日常の出来事やその時の感情などを勝手に記録してくれるライフログというものが普及している時代の話。ダウン症の主人公は、自伝を書くため、これまでに出会った3人の女性に、ライフログを見せてくれるよう頼むのだが……。
 この作者、『声で魅せてよベイビー』や『星の舞台からみてる』がすごく面白かったんですよね。この作品も、単なる日記とどう違うのかと思ってたライフログというガジェットから、思いがけないドラマが展開します。

 読んだ中でいちばん楽しめたのは、伴名練「かみ☆ふぁみ! ~彼女の家族が「お前なんぞにうちの子はやらん」と頑なな件~」。
 ラノベっぽいタイトルだけど、中身ももろにラノベで、10代の少年少女が主人公のラブコメ。
 でも、これがすごい奇想SF!
 ヒロインはラプラスの魔的な能力を持つ、ほとんど全知全能の女の子。

「たかが、全宇宙の全歴史をシミュレートする程度の能力」
「バタフライ・エフェクトを操る程度の能力」

 何それ!?(笑) そんなチートで話が成立するのかと思ったら、するんですねー、これが。
 舞台は終始、現代日本なのに、時間と空間を超越したとんでもないスケールの物語が展開します。編者の解説で、うえお久光『紫色のクオリア』に触れてるけど、まさにあんな感じ。
 これ長編一冊分のネタだよ! ラノベだったらシリーズものだよ! それをたった70ページに凝縮しちゃってる。
 この人の作品、前の「ゼロ年代の臨界点」も面白かった。僕と波長の合う作品を書いてくれる人のようなので、今後、ごひいきにさせていただきます。
  
タグ :PRSF


Posted by 山本弘 at 18:48Comments(6)SF

2013年07月09日

またテレビに出ます

 NHK BSプレミアムの『幻解!超常ファイルダークサイド・ミステリー』。先月も出演しましたけど、今月も出ます。

幻解!超常ファイルダークサイド・ミステリー
http://www4.nhk.or.jp/darkside/
7月12日(金)午後9時00分~午後10時00分

 今回のテーマは「超能力&ツタンカーメンの呪い」。取材は先月のうちに終わってます。僕はテレビの超能力番組の嘘について話しました。ちょっぴりですが、簡単な「超能力」の実演もやってます。
  


Posted by 山本弘 at 17:53Comments(3)PR

2013年07月09日

「あなたの知らないマイナー特撮の世界#4」

Live Wire 13.7.26(金) なんば紅鶴|山本弘のSF&トンデモNIGHT#24

「あなたの知らないマイナー特撮の世界#4」

 『ウルトラマン』や『仮面ライダー』や『ゴジラ』ばかりが「特撮」じゃない!  一世紀以上に及ぶ特撮の歴史の中には、一般にほとんど存在を知られていない作品、よほどの特撮マニアでさえ言及することの少ない作品が山ほどあるのです。
 歴史の闇に埋もれたそうした作品の再評価や、作品の生まれた時代背景、特撮シーンの見どころなどを紹介しつつ、愛にあふれるツッコミを入れまくろうというのがこの企画。第二次怪獣ブーム真っ盛りの1970年代。有名作品の影に埋もれたマイナー作に、愛あるツッコミを入れていきます。
 今回も、特撮をこよなく愛する小説家でゲームデザイナーの友野詳さんと、特撮マニアでB級アイテム・コレクターの鋼鉄サンボさんを特別ゲストにお招きする予定です。

[出演] 山本弘(SF作家/と学会会長)、友野詳(小説家/ゲームデザイナー)、鋼鉄サンボ

[日時] 2013年7月26日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F / Tel. 06-6643-5159)(地図)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 前売り券はこちらから。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=60790627

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 いよいよ1971年! すやー、ここにたどりつくまで長かったなあ(笑)。取り上げる作品が山のようにあるもんで、いったい何回やることになるやら。
 とりあえず、取り上げる予定の作品を列挙してみます。(海外作品は、日本での放映or公開年)


【1971】
宇宙猿人ゴリ(スペクトルマン) 帰ってきたウルトラマン ミラーマン 仮面ライダー 好き! すき!! 魔女先生 シルバー仮面
アンドロメダ… 地球爆破作戦 恐竜時代 ゴジラ対ヘドラ ガメラ対深海怪獣ジグラ

【1972】
ウルトラマンA 緊急指令10-4・10-10 トリプルファイター 変身忍者 嵐 超人バロム・1 人造人間キカイダー アイアンキング 愛の戦士レインボーマン サンダーマスク 突撃! ヒューマン!! 快傑ライオン丸 ワイルド7 レッドマン 行け!ゴッドマン タイム・トラベラー 怪人オヨヨ 少年オルフェ 続タイム・トラベラー
時計仕掛けのオレンジ そら見えたぞ、見えないぞ 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン 怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス

【1973】
ウルトラマンタロウ ファイヤーマン ジャンボーグA 恐怖劇場アンバランス 仮面ライダーV3 キカイダー01 イナズマン ロボット刑事 スーパーロボット レッドバロン 流星人間ゾーン 白獅子仮面 風雲ライオン丸 魔人ハンター ミツルギ クレクレタコラ  へんしん!ポンポコ玉 ダイヤモンド・アイ 鉄人タイガーセブン 行け! グリーンマン 走れ!ケー100 暁はただ銀色 あなたの町
赤ちゃんよ永遠に ソイレント・グリーン ウェストワールド 深海征服 ポセイドン・アドベンチャー 日本沈没 ゴジラ対メガロ

【1974】
サイボーグ危機一髪(600万ドルの男) ウルトラマンレオ 猿の軍団 日本沈没(TV版) 仮面ライダーX 仮面ライダーアマゾン イナズマンF がんばれ!!ロボコン スーパーロボット マッハバロン 電人ザボーガー 電撃!! ストラダ5 オズの魔法使い 行け! 牛若小太郎 闘え!ドラゴン 夕ばえ作戦 まぼろしのペンフレンド
未来惑星・ザルドス シンドバット黄金の航海 エクソシスト ノストラダムスの大予言 ゴジラ対メカゴジラ エスパイ

【1975】
秘密戦隊ゴレンジャー 仮面ライダーストロンガー アクマイザー3 正義のシンボル コンドールマン 少年探偵団 冒険ロックバット それ行け!カッチン 赤外音楽 なぞの転校生
JAWS・ジョーズ 地球の頂上の島 タワーリング・インフェルノ メカゴジラの逆襲 東京湾炎上 新幹線大爆破

 うわー、71~75年だけでこれか!(笑) これでもオカルト映画とかははずしてるんですけどね。
 ちなみに企画の性質上、『ウルトラマン』『仮面ライダー』などのメジャーな作品は軽く触れるだけにします。むしろ『10-4・10-10』とか『レッドマン』とか『トリプルファイター』とか『白獅子仮面』とかについて熱く語ろうと(笑)。
  


Posted by 山本弘 at 17:45Comments(1)PR

2013年07月09日

「SFのネタは科学ニュースから探そう!」報告

 遅くなりましたが、先月のSF&トンデモNIGHT#23「SFのネタは科学ニュースから探そう!」の報告を。
 今回は『日経サイエンス』の記事の中から、SFファンとして注目すべきニュース、SFのネタになりそうなニュースを探して紹介するというものでした。実はここんとこ、トークのネタが尽きてきていて、苦し紛れの企画だったりするんですが(笑)、「今回は客の入りが少ないだろうな」と覚悟してたら、意外に多くてびっくり。受けも良かったんですよ。
 過去3年分の『日経サイエンス』を持って行ったんだけど、けっこうはしょったつもりなのに、結局、半分も紹介できませんでした。『サイエンス』には面白い記事がまだまだ多いし、もちろん『サイエンス』以外の科学本もたくさんあるんで、この企画、シリーズ化できそうです。
 当日、取り上げた記事はこういうもの。重要性・話題性ではなく、「どれだけ面白いか」「SFのネタになるか」が基準。東日本大震災や原発事故関連、PM2・5、iPS細胞のニュースなんかは、みんな知ってるだろうからはずしました。

【2012年4月号】
・身体の錯覚を自由に操る科学者
・犯罪予報システム
【2012年6月号】
・宇宙100兆年の未来
・失われた大陸ララミディアの恐竜
【2012年7月号】
・平面国の量子重力
・息を止められる限界
【2012年8月号】
・特集 太陽異変
・恐怖の記憶を消す薬
【2012年9月号】
・年輪に記録された謎の放射線バースト
・特集 ヒッグス粒子
・極超新星
・パンデミックとバイオテロ
【2012年10月号】
・押し返すクッション
・特集 マイクロバイオーム 細菌に満ちた私
・南極メルトダウン
・ウソから出た大発見
・月探査レース「Xプライズ」
【2012年11月号】
・塗って作る電池
・特集 コズミックストーム
・脳丸ごとシミュレータ
【2012年12月号】
・睡眠者の殺人 意識と無意識の境界を問う
・脳で動かすパワースーツ
・100万年かければわかること
【2013年1月号】
・超長期のデータ保存媒体
・余剰次元を探る
【2013年2月号】
・特集 サイコパスの秘密
・温暖化で寒くなる冬
・雷雲からガンマ線
・もうジャンクとは呼ばせない
【2013年3月号】
・ダイヤモンドの惑星
・DNAを必要としない生命体
・血糖で動くペースメーカー
・政治家に見る反科学主義
【2013年4月号】
・「お酒で超電導」から室温超電導へ
【2013年5月号】
・隕石の衝撃 スペースガードの現在
・ナイーブな食物網
【2013年6月号】
・よみがえったウジ療法
・特集 天才脳の秘密
・覆る活性酸素悪玉説
・ロボット蜂は飛ぶ
・人類の起源 崩れる祖先像
【2013年7月号】
・今秋、天の川銀河中心に注目
・放射性物質でマグロを追跡
・Qビズム 量子力学の新解釈
・バイオニック義肢
・燃料コストの真実

 タイトルを見るだけでわくわくするけど、記事の内容もエキサイティング。

「自由に『幽体離脱』を作り出せる科学者がいて、被験者の意識をバービー人形の中に閉じこめられたと思わせることにも成功したんだよ!」
「今、太陽の黒点活動に重大な異変が起きているんだよ!」
「奈良時代に地球は謎の高エネルギー放射線バーストに見舞われたんだよ!」
「人間の体には細胞の数の10倍もの微生物が住み着いていて、その存在が脳の活動にも影響を与えているんだよ!」
「量子暗号の理論は、超常現象に興味のある科学者が唱えた『超光速通信機』の論文から生まれたんだよ!」
「2023年にはスーパーコンピュータのメモリがエクサフロップスに達して、脳を丸ごとシミュレートすることが可能になるんだよ!」
「データを3億年も保存できる記録媒体が完成したんだよ!」
「雷雲の中では反物質が生まれていて、強烈なガンマ線を発しているんだよ!」
「宇宙には地層がダイヤモンドでできた惑星があるんだよ!」
「DNAじゃなくXNAでできた人工生命体を創ろうとする研究があるんだよ!」
「恐竜を滅ぼした小惑星は、メキシコのチクシュルーブに落ちたやつじゃなく、インド沖に落ちたやつかもしれないんだよ!」
「頭に電極をつけるだけで、マッチ棒パズルの正答率が上がるんだよ!」
「ウジ虫を傷口にたからせる療法が再び注目を集めてるんだよ!」
「今年の秋、銀河中心の巨大ブラックホールに、地球の質量の2倍もあるガス雲が衝突するんだよ!」

 などなど、「な、何だってーっ!?」と叫びたくなる話ばかり。もちろん研究の中には、まだ正しいかどうか分からないものも多いんですが、SFのネタとしては使えそう。
 司会の井田さんもツッコんでたけど、意識をバービー人形の中に閉じこめるとか、犯罪の発生を事前に予測するって、フィリップ・K・ディックの世界ですよね。単語に対する反応速度を計ることでサイコパスかどうかを判定するというのも、まるでフォークト‐カンプフ検査だし。
 あと、ダイヤモンドの惑星というと、トム・ゴドウィンの「発明の母」だし、認知的脱抑制という概念はレイモンド・F・ジョーンズの「騒音レベル」そのもの。SF作家の空想に現実に追いついてきてると感じます。
 僕が『サイエンス』を読むのは、SFのネタを拾う意味もあるけど、こういう最新のニュースを常に仕入れておかないと、いつ何がひっくり返るか分からない怖さがあるから。「ジャンクDNA」なんてネタはもう使えない。活性酸素が老化を促進するという説が覆ったというのもショック。老化を防ごうと抗酸化ビタミンとかを大量に摂取したら、逆に癌で死ぬ確率が増えるんだそうです。
 あー、確か『サイバーナイト2』で、細胞内のフリーラジカルを除去して老化を遅らせるって説明、書いた気がするぞ(笑)。

 データを3億年保存できる記憶媒体というのも、目からウロコでした。やっぱり『サイバーナイト』で、超古代文明の残したメッセージがどうやって現代まで残ってることにするかで(紙や電子的記録は1万年も残らない)、さんざん悩んだ末に、超微細加工技術で硬い物質の表面に文字を彫るという手を思いついたんだけど、記事を読むと……なるほど、そういう手があったか!

『サイバーナイト』といえば銀河中心の巨大ブラックホール。20年以上前に書いた頃は、まだ質量がよく分かってなくて、太陽質量の300万倍に設定したはずなんだけど、今は430万倍ということになってるらしいです。
 それに今まさに、ガス雲が衝突しようとしている! いや、厳密に言うと銀河中心から2万6000光年ぐらい離れてるんで、2万6000年前に起きた衝突をこれから観測するわけなんですけどね。

 それにしても「幽体離脱」、体験してみたいですね。ビデオカメラとヘッドマウントディスプレイ、それに棒が2本があれば簡単にできるらしいんで、科学博物館とかで実演やってくれませんかね。

(方法の解説はこちら)↓

http://ameblo.jp/mitsulow/entry-11145594921.html
  
タグ :サイエンス


Posted by 山本弘 at 16:55Comments(1)サイエンス