2010年08月26日

鹿野司氏がホメオパシーを擁護

 先月(9月号)の『SFマガジン』の連載「サはサイエンスのサ」の中で、サイエンス・ライターの鹿野司氏がホメオパシーを擁護していた。
 いや、ストレートに「ホメオパシーは正しい」と言ってはいないんだけど、そんなもん信じたってたいした害はないし、信じるのは個人の自由だ、みたいな論法なんである。
 鹿野氏は昨年起きた、ホメオパシーを信じる助産師によってビタミンKを与えられなかった子供が死亡した事件について、「二十年に一回しか起きないようなできごとなわけね」と言ってのける。

> そういう意味では、ホメオパスでやんすの人たちにとって、この死亡事例はまことに確率的に不幸なできごとだった。

 このくだりにはムカムカきた。
「不幸」なのは死んだ赤ちゃんとその母親だろう!?
 なぜ「二十年に一回しか起きないようなできごと」なのか。鹿野氏の論法を要約するとこうである。

・日本の年間の出生数は110万人。
・助産院を利用する人は1%
・助産院でビタミンKを投与しないケースが1%
・ビタミンKが投与されなかった場合にビタミンK欠乏症で死亡する確率は1/2000

 110万×0.01×0.01×1/2000≒1/20

 ちょっと待った。「ビタミンK投与をしないケースが一%」というのは、どういう根拠で言っているのか。今回の事件で明るみになったのは、助産師の世界にホメオパシー信仰がかなり浸透しているらしい、という事実だ。

助産師会とホメオパシーとの濃密な関係
http://putorius.mydns.jp/wordpress/?p=716
ホメオパシー問題について
http://midwifewada.seesaa.net/article/159141957.html

 どうもホメオパシーを信じる助産師や赤ん坊にビタミンKを投与しない助産院は、けっこう多いらしいのだ。そのパーセンテージは不明であるが、仮に20%だとしたら、毎年1回、死亡事例が発生することになってしまうのだが。
 それに、今回発覚したビタミンKレメディの件は氷山の一角で、まだ他にどんなレメディが処方されているか(=正しい薬が処方されていないか)見当もつかない。もちろん、犠牲者は赤ん坊だけとは限らない。だから鹿野氏のこの計算はまったく意味がないのである。
 実際、東京では今年5月、病院に行かずにホメオパシーに頼っていた女性が悪性リンパ腫で死亡するという事件が起きている。

代替療法ホメオパシー利用者、複数死亡例 通常医療拒む
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008100476.html?ref=recc
ホメオパシー被害「あかつき」問題を憂慮する会
http://www012.upp.so-net.ne.jp/mackboxy/Health/

 死亡には至っていないが、怖い事例は他にもいろいろある。

アナフィラキシーショックをホメオパシーで治した!スゴイでしょ!
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20100819

 夫がアナフィラキシー・ショックを起こしてるのに、砂糖玉を舐めさせて、ワカメとドクダミとよもぎとビワの葉を入れた風呂に入れ、息子を剣道の練習に送っていった奥さん。あまりの危機感のなさに冷や汗が出る。
 これ、外出してる間にご主人が風呂の中で死んでいてもおかしくない状況だ。助かったのは幸運だろう。
 さらに恐ろしいのは、親がホメオパシーを信じてしまったために、子供がまともな医療を受けさせてもらえない事例が多いことだ。

医療ネグレクトと思われる例があるということで通報した
http://d.hatena.ne.jp/lets_skeptic/20100715/p1

 幸い、大事には至っていなかったらしいが、これも恐ろしい話である。

ホメオパシーで、てんかんを治している子はどうなっているのか。
http://ameblo.jp/moonsun3/entry-10528060180.html

 ホメオパシーに切り替えたために、かえっててんかんの発作が増えたという。これも子供がかわいそうだ。

5歳の娘が線香花火の火の玉を60センチぐらいの高さから素足の足の甲に落としてしまい、皮膚に5mmぐらいの焦げ後がつく火傷をしてしまいました。
http://www.rah-uk.com/case/wforum.cgi?no=3405&reno=no&oya=3405&mode=msgview&page=0
>熱には熱ですが、火傷には、40度のぬるま湯よりも、蒸気をあてる方が本当は効果的です(そのときは痛いですが、少しの我慢です)。

 火傷した子供に蒸気を当てろって……正気か!?

 被害者が自分の意思でホメオパシーを選択したならまだしも、選択の余地のない子供たちが結果的に虐待を受けているのだ。
 こうしたことを知ってもなお、鹿野氏はホメオパシーを擁護するのだろうか?

 ようやく日本学術会議や日本医師会もこの問題を取り上げはじめた。

医療敬遠に危機感 学術会議、ホメオパシー否定
http://www.asahi.com/health/feature/homoeopathy_0825_01.html
http://www.asahi.com/health/feature/homoeopathy_0825_02.html

ホメオパシー 日本医師会・医学会、学術会議に賛同
http://www.asahi.com/health/news/TKY201008250328.html

 さらにホメオパシーはペットの世界にも広がっているらしい。「獣医 ホメオパシー」で検索すると、びっくりするほどたくさんヒットする。
 今日、マイミクさんの日記で知って驚いたブログ。

http://blogs.yahoo.co.jp/setsu_forum_k/24371932.html
>犬には今年から狂犬病の予防接種を控えています。水銀やホルムアルデヒドなどの有害な重金属を防腐剤で使っているので、犬のよだれの原因にもなっています。何よりも日本では狂犬病もないのですから、犬の体に負担をかけることはもうしたくないのです。

 愛犬に狂犬病の予防注射を受けさせてないって……それは狂犬病予防法第五条違反(20万円以下の罰金)なんですが。

狂犬病予防法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO247.html

 こうした危険性があるからこそ、これ以上ホメオパシーを普及させないように警鐘が発せられているわけなのだが、鹿野氏はそこを理解していないのだろうか。
 菊池誠氏が「ホメオパシーのレメディに薬効がないのは自明」と言ったことに対する鹿野氏の批判はこうだ。

>(前略)自明という表現を使ってしまうと、それは「知恵のあるものが愚かなものを見下す」ニュアンスを強く漂わせる。同じ問題意識を共有する仲間内なら、こういう表現でもそうだよねそうだよねってみんな思うけど、身近にホメオパシーに傾倒している人がいたとして、その人に向かってこういう物言いをしたら、反発されるだけで、かえって受け入れてもらえないだろう。

 じゃあ何か? 知恵のある人が「これこれこういう理由でこれを信じるのは間違い」と説くこと自体がいかんと? それは科学リテラシーというものを根本的に否定した物言いではないか?
 無論、事実を聞かされて反発する人はいるだろうけど、それは反発する側の責任であって、道理を説く側の責任ではないはずだ。
 そもそも鹿野氏はどれぐらいホメオパシーについて知っているのだろうか。彼が「レメディの効果の原理はこんなかんじ」と解説している文章を読んでみよう。

> 標準療法の薬は利くかも知れないけれど、そのぶん自然治癒力を弱めてしまう。でも、薬を薄めてやれば、それを補うように自然治癒力が活発になるはず。薬をうんと薄めたもの=レメディを飲むことで、自然治癒力を最大限に引き出すことができるわけですよお客さん。
> おお~。なるほど~。それなら利きそうだよね(*v*)

 はい、もうお分かりですね。レメディは「薬をうんと薄めたもの」ではない。その逆で、病気の症状を惹き起こす物質を薄めたものなのだ。
 さらにその希釈率が問題である。たとえば30Cというレメディの場合、元の物質を水で100倍に薄めてよく振り、それをさらに100倍に薄めてよく振り、それにさらに100倍に薄めて……ということを30回繰り返す。濃度は元の物質の10の60乗分の1になる。つまり1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000分の1である。これではもはや元の物質の分子は1個も残っていない。ただの水である。これを砂糖玉に染みこませたものがレメディなのだ。
 鹿野氏は何かとホメオパシーを漢方医学と比較したがる。だが、漢方では少なくとも薬効成分が体内に入る。ホメオパシーでは(砂糖と水以外)何も体内に入らない。これは決定的な違いだ。
 だから「レメディに薬効がないのは自明」と言い切ってしまっていいだろうし、実際、プラシーボ効果以上の効果がないことは証明されている。このへんのことはサイモン・シン&エツァート・エルンストの『代替医療のトリック』(新潮社)に詳しい。



 鹿野氏はこうも書いている。

> ホメオパシーについてはオレも深堀りしたいとは思わないけど、欧米では古くからある伝統医療だから、やっぱり漢方医学に匹敵する複雑で深淵っぽい説明原理の体系はあるのだろう。
(誤字は原文ママ)

 そう、鹿野氏はホメオパシーについて何も知らない! 知らないならウィキででもちょっと検索すればいいだけのことなのに、何も調べずに2ページの記事を書いちゃうのだ。
 これはサイエンス・ライターとしてアウトでしょ。
 さらに彼はこうも書く。

>(前略)お母さんもたぶん、お子さんが亡くなるまでは、良い体験をしていると感じていたんじゃないかな。

 母親に責任の一端があるかのような書き方をしているが、新聞報道によれば、ビタミンKレメディ投与は助産師が独断でやったことで、母親の同意は得ていなかったようだ。

> 人の心は弱いものなので、こういう特別さを求めがちであり、それは懐疑論者だってそうなんだよね。たとえば、いちはやくiPadを手に入れて見せびらかしたい気持ちと、水中出産とか特別な秘技のもとに我が子を産みたい気持ちは、本質的には同じものだ。汝ら、罪無き者から石を投げよ。

 要約すれば、「iPadを買って自慢している人間はホメオパシーを批判するな」ということだ。んなアホな(笑) そんなもん、比喩にも何にもなっていない。だいたい、iPadを買うことのどこが「罪」だ?
 iPadを買うことと、非科学的な信仰で赤ん坊を死なせることを、同列に論じられてはたまらない。

 いやね、ネットにちょくちょくいるんだよ。誰かが集中砲火を浴びていると、議論に割って入ってきて、「そんなにきつく言わなくても」とか擁護しはじめる人。でも、その問題について何も知らない。ただ、いじめられている人を見かけたから、反射的にかばいたくなっただけ。
 攻撃している側を揶揄することで、本人は問題を相対化している気になっちゃうんだろうけどね。せめてその問題について最低限の勉強してから発言してほしいと思うよ。

 この号だけでも十分にむかついたんだけど、よせばいいのに、今月号(10月号)の『SFマガジン』にその続きが載っていた。例によって、漢方とホメオパシーを並べて論じ、どっちも似たようなもんだからホメオパシーを悪く言うことない……というような論法。

> 西欧の伝統医療であるホメオパシーは、西欧では長い歴史があるので、標準医療にはかかるなとか無茶なことはたぶん言わない。それにホメオパシーで処方される薬も、全部が全部、超希釈された薬効成分のないものばかりではなくて、普通の煎じ薬みたいな、それなりの薬効のあるものも多いみたい。極端に酷いことがほとんど起きないような加減がわかっていて、それなりのベネフィットはあるから、伝統医療は続いているわけね。
(中略)
> それに対して、日本におけるホメオパシーは輸入品で、発生期の「教祖あり宗教」と同じく過激になりやすい。

 えー、あまりにも間違いだらけでどこからツッコんでいいやら(笑)。「伝統医療」「長い歴史」とか言ってるけど、ハーネマンがホメオパシーを創始したのは1810年で、まだ2世紀の歴史しかなく、漢方と並べるのは無理があると思う。海外でもホメオパシーに頼ったために死亡した事例があるのは、『ニセ科学を10倍楽しむ本』でも書いた通り。また、レメディ自体で「極端に酷いこと」なんか起きようもない。それはただの水を染みこませた砂糖玉なんだから。
 ホメオパスの中にはレメディ以外に「普通の煎じ薬みたいな、それなりの薬効のあるもの」を処方する者もいるのだろうか。いたとしても、それはすでにホメオパシーではない。別の代替医療だろう。鹿野氏はホメオパシーと代替医療全般をごちゃ混ぜにしているとしか思えない。
 あきれたことに、そのすぐ後には、こんなことも書いちゃってる。

> オレはホメオパシーのことはほとんど知らないけど、たぶん欧州においては、ホメオパスでやんす的な生きかたというのがあって、それは養生訓みたいな感じで、レメディですべて解決するわけではなくて、生活全体を見直していこうというようなものを含むのだろう。

 だから、「たぶん」なんて推測で書くな! 知らないんだったら調べてから書け!
 一般人がブログで書くならまだしも、これはサイエンス・ライターを名乗る者が雑誌に載せるような文章ではない。
 
 おまけ。
 ホメオパスのシャーリン・ワーナーという人の講演(字幕つき)。「隣人の犬が庭でウンチしたことに怒って爆弾で仕返し」とか、何のことやらさっぱり分からない。ほんとにソーカル事件みたいなパロディじゃないかと思えるほどのすさまじい内容で大笑い。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11517284

 これが鹿野氏が言うところの「漢方医学に匹敵する複雑で深淵っぽい説明原理の体系」である。
  
タグ :ニセ科学


Posted by 山本弘 at 18:03Comments(21)事件

2010年08月25日

MMD杯、出揃った

 前回の日記に続き、面白かった作品を紹介。
 とりあえずノミネートされた364本のうち半分ぐらいは見たと思う。

http://www.nicovideo.jp/mylist/20429464#+sort=14

 マイリス数1万を超える作品は、どれも文句なしの大傑作。マイリス数1000以上のものにも駄作はほとんどなく、どれもそれぞれに見ごたえがある作品ばかりだ。マイリス数が少なくても、個人的に好きなものも多い。
 僕が気に入った作品を順不同で紹介させていただく。

●【第5回MMD杯本選】MMD応援団

 モブ子さん480人によるマスゲーム。最初の1分ぐらい見て「ああ、すごいなあ」と感心してたら、本番は1分20秒過ぎたあたりからだった。はじまったとたん絶句し、続いて爆笑。
「応援」どころか、勝ちに行く気満々じゃん!
 超絶的な技術を駆使して、ものすごくくだらないことをやるという、まさにニコ動らしい動画。個人的には「Bad AAplle!!」よりこっちの方が気に入った。
 かなり重い動画なんで、パソコンのスペックによってはカクカクするかも。

●【第5回MMD杯本選】BLUE SKY

 リアリティあふれる空戦もの。実写と区別のつかないカットもちらほら。MMDでここまでできることに驚く。何気に音響もすごい。
 どうでもいいけど、何でもかんでも「右」か「左」かに分けないと気が済まない連中には困っちゃうよね。作品と関係ないことで罵り合ってる姿はきわめて不愉快。お前ら、黙ってこの素晴らしい映像を鑑賞しろ!

●【第5回MMD杯本選】あずにゃん? いえ、初音ミクです

『けいおん!!』OPを侵略するミクたち。また謎の技術だ! 何だよ、これ!? どうなってんだよ!?
 コメント見てると技術に対する賞賛が少ないように思うんだけど、元画像のキャラの奥に別のキャラを合成するのがどれほど大変か、みんな分かってないんじゃないだろうか。

●【第5回MMD杯本選】 鬼ごっこGT

 ミクとルカが車で鬼ごっこ。車もすごいけど、ミクたちのモーションの上手さに注目。ハンドルさばきやレバー操作のリアリティはもちろんだが、ミクの「ふぇっらあり」やルカの「ふんっ」のところの芸の細かさに感心する。これはもっと長く見たかった。
 ツブラヤPのモーションとかもそうだけど、「神は細部に宿る」というのはこういうことを言うんだろうな。

●【第5回MMD杯本選】少し楽しくなるMMD

 大量のモデル投入と再現度の高さで勝負。比較版も必見。

●【第5回MMD杯本選】MMDレミングス - Lemmings March in GEKIDO City -

 よくできてるうえに楽しい作品。これ、このまま再ゲーム化したら売れるんじゃ?

●【第5回MMD杯本選】スタッカート♪【PV】

 ツブラヤPがもう一本上げてる!
 しかもすげー出来がいいPVだ!
「よっしゃあ!漢唄」とかもそうだったけど、この人、ダンスモーションも上手いんだよねえ。これでMMD歴1年(MMD処女作の「ミクトラマン」がアップされたのが昨年9月)ってんだから、どんだけ天才なのか。

●【第5回MMD杯本選】明日に飛び込む歌 feat. 初音ミク with Meiko アニメOP風PV

 ボーカロイドで『マクロス』を捏造。後半のバジュラとの戦闘シーンが涙出そうなほどかっこいい。

●【第5回MMD杯本選】とある夏の日のトイレ

 変態度では今回ナンバーワン。ここに病院建てろ!

●【第5回MMD杯本選】 銀匙町の夕日 【MMD特撮】

 このタイトルなのに、まさかの『宇宙戦争』(スピルバーグ版)パロ! その後のどんでん返しにはやられた。確かにこれは時代が昭和でないと成立しないネタだ。
 しかし今回、シテヤンヨが活躍する作品がやけに多いな。

●【第5回MMD杯本選】氷点下のロリコン

 これ、すっげえ好き! バカすぎる!
 元ネタに合わせてイケメンモデルを勢揃いさせたことで、逆に笑える。

●【第5回MMD杯本選】拝啓、小人より。

 癒される動画。小人さんからあなたへのメッセージ。人生に疲れてる人におすすめ。

●【第5回MMD杯本選】 glow 【MMD】

 一切の仕掛けや装飾を廃し、ミクの演奏モーションのみで勝負する、ある意味「漢らしい」動画。これも「魂実装済み」。

●【第5回MMD杯本選】比較的よくありがちなコミュニティの一生

「とある宇宙の無反動砲」の人の新作。やっぱり変な発想で、最後は謎の感動。

●【第5回MMD杯本選】東方紅夜祭【影絵?】

 サムネ見て「また『Bad Apple!!』?」と思ったら、実はスタイリッシュなバトル動画。かっこいい。
 作者は第3回の「初音ミクの消失を演じて頂きました」の人。 さすがだ。

●【第5回MMD杯本選】クレイジーミクライマー

 ああ、そうそう、こういうゲームだったよ!

●【第5回MMD杯本選】初音ミクは本当に強いのか体を張って確かめたい

 ほとんど一発ネタだけど面白かった。

●【第5回MMD杯本選】3Dで東方紅魔郷ステージ2EASYを再現してみた?

 これも燃えるバトルもの。

●【第5回MMD杯本選】狼少年、変?【Vocaloidカバー曲】

 いや確かに「ケン」ですが(笑)。今の世代は元ネタ知らない人が多いから、この再現度の高さが分からないのではないかな。
 ところで広告のところに「月岡貞夫」という名前があるんだが、まさかご本人!?
http://uad.nicovideo.jp/ads/?vid=sm11830725&video_player
  


Posted by 山本弘 at 18:41Comments(1)ニコニコ動画

2010年08月21日

第5回MMD杯

 予想通り、第5回MMD杯がすごいことになってる。
 僕もまだ1/4も見てないんだけど、その中から、良かった作品をピックアップ。いちいちリンク貼るの面倒なんで、大会公式マイリストから見てほしい。

http://www.nicovideo.jp/mylist/20429464

●【第5回MMD杯本選】 Bad AApple!!

 あ、ありのまま昨夜起こったことを話すぜ!

「本選リストを見ていたら、この作品のマイリス数の100の位の数字が、5分ごとに1ずつ増えていった」

 いやほんと。他の作品を観に行って戻ってくるたびに、数字が100近く増えてるの。最初に見た時は300台だったけど、あれよあれよという間に2000超えていた。今は9000超えている。今のところダントツでトップ。
 東方と2ちゃんねるという人気ネタの合体とはいえ、やはり完成度の高さが勝因だろう。

●【第5回MMD杯本選】テトトラマンタロウ

 ツブラヤPが原点回帰! マジでかっこいい作品である。
 元ネタの完コピではなく、アクション・シーンが元ネタより燃える。特にカメラワークが上手い。画面の揺れで戦闘の衝撃を表現していて、重量感があるんだよね。
 キックや投げ技などの動きの流麗さもしびれるけど、とどめのストリウム光線のアクションが感涙もの。
 ZAT基地の再現もすごいなあ。

●【第5回MMD杯本選】 ちょっと宇宙行ってくる!SOMESAT PV

 宇宙開発への愛にあふれまくった作品。技術的なディテールのリアリティもすごいけど、何気にミクたちの動きもいい。

●【第5回MMD杯本選】Ding-Dong【MMD-PV】

 演奏のモーションが超絶的な上手さ。〈魂実装済み〉タグに納得。

●【第5回MMD杯本選】なつのか2010

 ポンポコPが第1回の時の自作(http://www.nicovideo.jp/watch/sm4173992)をパワーアップしてリメイク。火力のエスカレートと、無駄にリアルな描写が笑える。

●【第5回MMD杯本選】ハートキャッチ☆ドワーフ!

 ボロミアに続いて……。
 モデルの出来がやたらいいだけに、もう何と言っていいやら。

●【第5回MMD杯本選】Miku The Wizard of Speed and Time

『マイク・ザ・ウィザード』好きだから、評価せざるを得ない。

●【第5回MMD杯本選】GSX-R1000 vs YZF-R1

 バイクの車載カメラの映像。臨場感が半端じゃない。

●【第5回MMD杯本選】GUMIで「君の知らない物語」【PV】

 ストレートなPVで、素直に感動できる。「公式の実写PVよりいい」という声多し。
 カイトがこんないい役なのは珍しいな。

●【第5回MMD杯本選】夏らしく青空の下で元気に遊ぶ動画

 タイトルから受けるイメージに反して、けっこうかっちょいいバトルもの。

●【第5回MMD杯本選】キミボシ【MMD-3DPV】

 よくある「難病もの」ではあるが、ミクの表情が素晴らしい。MMDでここまで微妙な感情表現ができるとは。

●【第5回MMD杯本選】Let's Dance Now !でダンスなう【MMDアイドル四天王?】

 ボカロ、東方、アイマス、UTAUを代表する4人のダンスで、MMDへの愛と感謝を表現する感動的な作品。もうこれがMMDの公式PVでいいと思う。

 他にも「何かおかしいらき☆すた祭」「トップレス&ヌード」「少し楽しくなるMMD」などなど、面白い動画はいっぱい。まだアップされていない作品も多く、楽しみである。
  
タグ :MMD


Posted by 山本弘 at 11:55Comments(1)ニコニコ動画

2010年08月20日

第5回MMD杯本選は今夜9時から

 今年2月の第4回MMD杯は大変な熱戦だった。

http://hirorin.otaden.jp/e86363.html
http://hirorin.otaden.jp/e87235.html

 いよいよ今日の午後9時より、第5回の本選開始。今回も素晴らしい作品が多数アップされると期待している。
 エントリー作品は以下の通り。

http://www31.atwiki.jp/mmdcup/pages/149.html
http://www31.atwiki.jp/mmdcup/pages/150.html
http://www31.atwiki.jp/mmdcup/pages/151.html

 エントリー作品数306本。全部見てたら24時間潰れそう。
 予選動画から、面白そうなのをいくつか。

【第5回MMD杯予選】 Bad AApple!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11570316
 いきなりすげえ!

【第5回MMD杯予選】 BLUE SKY
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11577993
 機体の質感が素晴らしい。政治的意図抜きに、素直に鑑賞したい。

【第5回MMD杯予選】テトトラマンタロウ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11571303
 タイトルで作者特定余裕でした。 今回はどんなのを見せてくれるのか?

【第5回MMD杯予選】 ハートキャッチタコルカ
http://www.nicovideo.jp/watch/nm11553398
 カオスな予感が。

【第5回MMD杯予選】 ちょっと宇宙行ってくる!SOMESAT PV
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11574261
 なんか壮大。

【第5回MMD杯予選】何かおかしいらき☆すた祭
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11571300
 オーソドックスなネタだけど期待できそう。

【第5回MMD杯予選】 ローマ帝国
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11583762
 何だこれ!? 超大作っぽいぞ!

【第5回MMD杯予選】明日に飛び込む歌 feat. 初音ミク with Meiko アニメOP風PV
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11574690
 マクロス!

【第5回MMD杯予選】クレイジーミクライマー
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11576855
 懐かしいネタ。昔よくやったよ、これ。

【第5回MMD杯予選】大決戦!巡音ルカは昼過ぎて小腹鳴らす
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11518024
 これも気になる。

【第5回MMD杯予選】アイドルライナー×ダブルSP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11570659
 特撮ネタ。

【第5回MMD杯予選】Ike Ike! GIRLS(イケイケガールズ)【MikuMikuDance】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11553031
 格闘ものも多いけど、これは動きにキレがある。期待大。

【第5回MMD杯予選】Miku The Wizard of Speed and Time
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11566965
 おお、『マイク・ザ・ウィザード』のパロとは!

【第5回MMD杯予選】範馬刃牙-SON OF OGRE
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11566755
 MMDを使ってマンガを描くという新機軸。

【第5回MMD杯予選】カビキラーW
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11571859
 これもカオスっぽい。

【第5回MMD杯予選】超光速万能大型変形合体マシーン兵器
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11572808
 ガンバスターの足の裏がすごい!

【第5回MMD杯予選】メカゴジラvsメカゴジラ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11569242
 これはおっさんホイホイ。

【第5回MMD杯予選】鬼ごっこGT
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11568487
 すっげえ動きがリアル!

 さあ、また一夜明けたら大変なことになってるんだろうな……。
  


Posted by 山本弘 at 19:03Comments(2)ニコニコ動画

2010年08月18日

コミケ3日目:謎の溺死者

 8時半に会場入り。 友人の中川くん(『去年はいい年になるだろう』でも、コミケのシーンで出演してもらっている)とブースで落ち合う。
 設営中にアナウンス。タクシーから降りる際に、トランクルーム内にあった運転手さんの荷物まで持って降りた人がいて、運転手さんが大変に困っているという。
 場内が爆笑になったのは言うまでもない。次回のマンレポはこのネタ多かろう。

 設営終了したので、美月を更衣室に送ってゆく。更衣室の外で待っていたら9時半になり、扉が閉められて、東-西の移動ができなくなった。
 更衣室外のエスカレーターの前で、10時の開場を迎える。開場してもなおしばらく移動制限があり、エスカレーターに乗れたのは15分ぐらい経ってから。
 ちなみに美月のコスプレは、オリジナルのネコ耳ゴスロリ娘である。

 今回の新刊は『魔境のシャナナ』の資料本『シャナナのひみつ』。
 表紙は玉越さんからいただいた画像データを使ったんだけど、色がなんかちょっと変。僕が使っているフォトショップがリミテッドエディションなもんで、CMYKモードをRGBモードに変換してデータを読みこんで編集したんだけど、それをさらに印刷する際に色がずれたのかもしれない。反省。
 売れ行きは……うーん、いまいち。もうちょっと売れてくれるかと思ったんだけど。やっぱりマイナーなマンガの資料本って、この程度の需要なのか。
 幸い、他の本の売り上げもひっくるめて、赤字にはなってないけど。

 ブースを訪ねてくださった方も大勢。『魔境のシャナナ』の担当編集さん、早川書房の編集さん、講談社『メフィスト』の編集さん。
「厳島神社の人」ことzoziさんには、作品を集めたDVDをいただいた。家に帰ってから見たけど、これはすごいよ。「ミクのいる風景」「厳島神社」「お祭りに行ってきた~広島ふれあい街歩き」「大阪のかわいい超巨大アヒルを見てきたよ」「ひたすらくるくるダブルラリアット」などの名作が収録されていて、ニコ動の小さい画面で見るのとはまた違う味わいがある。いいなあ、この人の作品。好きだわ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11570409

 ちなみにzoziさんの新作はこんなの。毎度のことながら、架空のメカがごく自然に実景に溶けこんでいるのが素晴らしい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11704999

 評論系のブースを回る。今年もたくさんの同人誌はあったが、「これだ!」というお宝本はなかった気がする。
 ちょっと面白かったのが『知られざる行旅死亡人の世界』という本。身元不明の死亡者に関する官報公告を集めた本なんだけど、いきなり最初に乗っているのが、平成18年7月23日に大阪市西淀川区の河川敷で発見されたという、こんな溺死体。

> 本籍・住所・氏名不詳、年齢30~40歳位・男性、身長157cm位・小太り、着衣黒色女性用ワンピース、緑色女性用スクール水着、茶色のタイツ、遺留金品、金色ネックレス、金色ブレスレット

「黒色女性用ワンピース」までなら、ああ女装趣味の人が酔って川に落ちたか自殺したかしたんだろうね、と思うのだが、「緑色女性用スクール水着」というのがよく分からない。どうしても淀川でスク水で泳ぎたくなって、スク水の上にワンピースを着てきたけど、服を脱ぐ前に川に転落したとか?
『CSI』や『BONES』なら謎を解き明かして面白い真相を明らかにしてくれるんだろうが、これはミステリとは違い現実なので、真相は分からないままなのである。
 他にも、官報のはずなのに日本語が崩壊している文章例がいくつも。役人だからって正しい日本語が書けるってわけでもないんだね。

 閉会直前、これ以上は売れないと見切って、撤収作業を開始。
 家に送る荷物をJP(もう「ペリカン」とは言わないのだな)の受付所に運ぶ。列に並んで待っている間、近くにいた2人組のこんな会話を耳にした。

A「○○の列に並んでたら、知らん顔して列に横入りしてきた奴がいてさ」
B「中国人か」
A「いや、日本語喋ってたけど」
B「日本語のできる中国人だろ」
A「日本人みたいに見えたけどなあ」
B「日本人みたいに見える中国人だろ」

 Bの人、けっこう本気のようだった。
 常識的に考えて、日本国内において「ルールを破る日本人の絶対数」と「ルールを破る中国人の絶対数」を比較すれば、前者の方が多いのは明白である。つまりルールを破る人間を見かけた場合、それは日本人である可能性の方が高い。それなのになぜ、「中国人か」と思ってしまうのだろうか。
『アイの物語』の詩音の言葉を借りるなら、

>「『間違ってる』というのは、倫理的に間違っているという意味ですか?」
>「そうよ」
>「私が言っているのは、論理的に間違っているということです」

 こんな単純な論理でも、理解しようとしない人間には決して理解できないのだろうな。

 大阪に帰った翌日は、午前中はぐた~っとなってて、午後からは美月の本棚を組み立てる作業をしていた。ラノベとマンガと同人誌があふれてきたので新しい本棚が必要になったのである。
 これまで本棚を組み立てたことは何度もあるが、今回のはパーツ数がやたら多く、難易度が高くて苦労した。結局、完成に半日を費やし、またもへとへとになった。
 こういう組み立て式の本棚って、通販で買っても、女性の一人暮らしとかだと組み立てられない人がいるんじゃないかしらん? ちょっと心配だ。
  
タグ :コミケ


Posted by 山本弘 at 18:49Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ2日目:ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル

 コミケ2日目。開場直後は混んでいて大変だろうというので、少し遅めに出かけ、11時過ぎぐらいに会場に到着する。
 まず女子更衣室の場所をチェック。明日、美月はコスプレをする予定なので、迷わないように、更衣室はどこにあるのかを事前に確認することにしたのである。僕はビッグサイトにはもう十何年も通ってるけど、更衣室に行くのは初めてである。
 そうしたら驚いた。「女子更衣室→」という表示とスタッフの案内の通りに歩いたら、ホールの外をぐるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと迷路のように回らされたのである。それだけ長い行列ができるってことなんだろう。
 サークル参加ならまだしも、一般参加の人たちは、入場前に炎天下で何時間も並んだ後で、更衣室に入るためにまた並ぶわけだ。知らなかった。レイヤーさんたちって、着替える前にこんな苦労してたんだね。

 娘がラノベ系のサークルを回っている間に、僕は東方系に。
 東方のファンというわけではないのだが、コミケ前にニコ動ですげえアニメのトレーラーを見ちゃったもんで、DVDが欲しくなったのである。

【東方】アニメPV集 『東方PVD』 トレーラー【C78】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11717230

 冬コミの時と同じく、大変な人の流れに乗ってえんえんと歩き、ようやくたどり着いた「月見堂」。売り切れてたらどうしようかと心配だったけど、ちゃんとゲットできました。
 他にもボカロ関係を漁る。

 娘が買ってきたのは、『ハルヒ』『バカテス』『文学少女』『化物語』『人類は衰退しました』などの本。見せてもらったが、キョン子本でかなりレベルが高いのがあって、こいつの選択眼は侮れないと感じた。

 夜は花火大会を見物に出かける。
 竹芝から日の出にかけての会場は、どこもすでに満員。おまけに高速道路やゆりかもめの高架にじゃまされて、あまりよく見えないんだよね。
 結局、空いていて良く見えるベストポジションは、海岸から300mほど離れた交差点だった。海岸に近すぎるとビルや高架によって視野がさえぎられるんだけど、遠ざかると逆に見えやすいのだ。

 花火大会が終了したらまた人で混雑するだろうから、8時を少し回った頃にホテルに帰った。
 ホテルのテレビで、NHK衛星「萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル」を途中から見る。
 これが本当にいい番組!

http://www.nhk.or.jp/n-stadium/anison/about/index.html

 タイトル通り、2000年以降のアニソンを集めているのだが、まず選曲がいい。たとえば「泣ける!」編は、「ガーネット」「アンインストール」「プリズム」「鳥の詩」「だんご大家族」と、本当に泣ける名曲ばかり。欲を言えば「優しい忘却」を入れて欲しかったところだけど、番組の企画に間に合わなかったのか?
 過去のアニソンを振り返るコーナーでは、丹下桜に『カードキャプターさくら』のアフレコやらせたり、「銀河旋風ブライガー」のナレーションのためだけに柴田秀勝呼んできたり、日高のり子と佐久間レイの生アフレコから「トップをねらえ! ~Fly High~」のデュエットに移行したり、マニア泣かせの趣向が次々と。この際、歌唱力には目をつぶるよ!(笑)
 田中公平氏による「プラチナ」分析なども面白かったんだけど、やっぱり白眉は第3部「燃える!」編。

「烈の瞬」
 キターッ! 『エアマスター』主題歌。好きなんだよ、これ。

「甲賀忍法帖」
 これは意外! 『バジリスク』を選ぶとは盲点だった。このセレクトはしぶい!

「ETERNAL BLAZE」
 水樹奈々が歌う『リリカルなのはA's』の主題歌。OPの映像もいっしょに流れたので、一瞬だけど、なのはとフェイトの全裸も映りました。やるな、NHK!

「空色デイズ」
 これも名曲!

「キングゲイナー・オーバー!」
 ホテルの部屋で、娘といっしょにキンゲダンス踊ってしまいました。(笑)

 とどめはJAM Projectの「GONG」!  これもテレビ見ながら娘といっしょに「♪今こそ立ち上がれ」と歌ってしまった。
 トリを飾るのは「真赤な誓い」!
 テンション上がりっぱなし! 見終わっても興奮が醒めない!
 どーすんだよ、明日朝早いのに!?

 見損ねた人は再放送を待ってほしい。きっと再放送してくれるはず
!  


Posted by 山本弘 at 18:23Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ1日目:どこもかしこもヤオイ本

 13日、娘とともに東京へ。
 行きの新幹線の中で『這いよれ!ニャル子さん』5巻を読む。相変わらず高いテンション。クトゥルフ神話ネタのみならず、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、歌、時事ネタに至るまで、ありとあらゆる方面のパロディが詰めこまれている。『ネクロノ・ミカン絵日記』や「ノンアルコールの黄金の蜂蜜酒」などの小ネタもおかしかったけど、『邪神大沼』ネタが出てきた時には悶絶しかけました。今回の敵の目的も、バカすぎて最高。
 そのくせ、バトル・シーンは王道の連続で、けっこう燃えるんだわ。ハス太くんの本気モードとか、3人の合体必殺技とか、マジでかっこいい。このまま終わったら『ニャル子さん』ではないのではないか?……と危惧してたら、敵にとどめを刺す方法があまりにも脱力で、やっぱりいつもの『ニャル子さん』でした。
 しかし、これもテレビアニメ化かあ。マニアックなネタの数々がカットされないことを祈るばかりである。

 隣の席では美月が『猫物語[黒]』を読んでいて、「話がはじまらねー!」と喜んでいる。前半は無駄話ばかりで、半分すぎたあたりでようやく、「さあ、本題だ」となるのだ。普通の小説だったら話が進まないというのは欠点なんだけど、『物語』シリーズの場合は無駄話がめっぽう面白いからなあ。
「これ、絶対にアニメ化は無理だね」と美月。
 それにしても『化物語』『傷物語』で描き尽くされたと思っていた羽川のキャラクターが、さらに掘り下げる余地があったというのは驚き。怪異よりも恐ろしい羽川。個人的にシリーズ最大の謎だった「なぜ阿良々木は羽川を恋人に選ばなかったのか」という謎に回答が出ていて納得。

 東5ホールの前で娘の友人と待ち合わせ。美月が『ヘタリア』スペースを回りたいというので、自由行動させ、その間に僕は特撮・実写映画・アメコミ系サークルを回る。
『シンケンジャー』の本がないかと探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
 妻が『CSI』が好きなんで、おみやげ用に『CSI』の同人誌を探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
『ウォッチメン』の同人誌があったんで手に取ってぺらぺらめくったら、ロールシャッハ総受けだった(笑)。どうでもいいけど、全裸になってもあのマスクだけは取らないのね。
 しかしまあ、ありとあらゆる作品をヤオイ化できる腐女子のみなさんの妄想力には、あらためて感服いたしましたわ。
 それでも、ごひいきの「夜盗組」「怪獣少女」「てれまんプロジェクト」などで、特撮系の資料本を何冊か買う。

 2時半に娘たちと落ち合う。娘は『ヘタリア』本がいろいろ買えて満足の様子。それでもやはり、カタログのカットに惹かれて行ってみたら18禁だったという例が多く、「早く18になりたい!」と言っていた。
 でも4年後まで『ヘタリア』熱が続いてるかなあ? その頃には別の作品にハマっていそうな気がするのだが。
 早めに汐留のホテルに撤収。娘は「疲れた」と言って出歩こうとせず、ベッドにごろごろして同人誌に読みふける。我が娘ながら、立派なオタクになったものよ。

 明日の花火大会の下見を兼ねて、僕一人でホテルの周囲をぶらついていたら、日本テレビの「汐留博覧会2010」というイベントをやっているのを発見。フジテレビの「お台場合衆国」に対抗しているのか? 規模は「お台場合衆国」よりかなり小さいけど。
 娘をホテルから連れ出して行ってみるが、そもそも今、日本テレビの番組ってほとんど見ていないもので、あまり楽しめなかった。

 ホテルの自販機で売っていたJTの「みぞれ梨」というドリンクがバカウマ。こんなにおいしい果実系の清涼飲料は飲んだことがない。関西でも売ってるかな?
  
タグ :コミケ


Posted by 山本弘 at 18:07Comments(4)コミケ

2010年08月12日

SF大会2日目:手塚治虫自筆絵コンテに驚愕

 2日目。本当は9時半からの「すごい科学で守ります!」が見たかったんだけど、妻が前日に歩きすぎてくたくたになってたもんで、やむなく10時過ぎにホテルを出る。

 大会が開かれている船堀駅に到着。会場に行く前に、改札前にあるコンビニで、ちょっとした買い物をする。
 驚いたことに、このコンビニではライトノベルが売られている。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『半分の月がのぼる空』『アクセル・ワールド』『狼と香辛料』『ロウきゅーぶ!』などなど、電撃系の人気作品がずらっと棚に並んでいるのだ。それもシリーズ全巻。
 ちょくちょく東京でコンビニに入るけど、こんなのを見たのは初めてである。もちろん関西でもない。このコンビニだけ特別なのか?

 最初の企画は「小さなお茶会」。テーブルを囲んで10人ほどのファンと歓談するというものである。
 集まったファンは、下は小学生の女の子から、上は僕より年配の人まで、バラエティに富んでいる。最近になって初めて山本弘の作品を読んだという人もいれば、『ウォーロック』の「どこでもT&T」から知ってるという人も。
 企画の主宰者は目が不自由なのだが、最近になって『アイの物語』を点字で読んだのだそうだ。目の不自由な人にまで読まれてるとは知らなかった。
『MM9』の裏話やら、『ウルトラQ』や『妖星ゴラス』の話をいろいろと。調子に乗って僕ばっかり喋ってしまい、参加者の方々が発言する機会があまりなかった。反省。次回はもうちょっとみんなの話も聞こう。
 ここで参加した年配の方から、昭和37年から40年の間に放送されたSFラジオドラマに関する資料をいただいた。石山透「宇宙から来た少年」、山中恒「緑のコタン」、福島正美「百万の太陽」など。
 これは貴重だ。当時のラジオドラマなんて、もう資料なんか残ってないだろうし。どうしよう。大変なもん貰っちゃったよ。

 13時30分からは「辻真先さんに聞く! SFアニメのよもやま話」の部屋を見に行く。
 僕らの世代のアニメファンにとって、辻真先さんはまさにビッグネームである。60年代後半から70年代にかけて、ありとあらゆるTVアニメの脚本を書きまくった人だ。「辻さんが脚本を書いていないアニメを探すほうが早い」と言われるほど。
 傑作も多かった。白黒版『サイボーグ009』の「太平洋の亡霊」や「復讐鬼」は重いテーマをはらんだ異色作だし、『コン・バトラーV』の第1話、キャラクターがテンポよく紹介されるくだりは、今でもマニアの語り草。
 当然、僕などは、ガルーダ編のラスト2話をリアルタイムで見ていて、大きな衝撃を受けたもんである。個人的には第4話「特訓!超電磁ヨーヨー」に舌を巻いた記憶がある。巨大ロボットの新兵器がヨーヨーでなくてはならない理由を、上手く説明してるんだわ。
 他にも、『デビルマン』『スペクトルマン』とかは言わずもがなだし、『恐竜戦隊コセイドン』の最初の1クール(コスモ秘帖編)も面白かったなあ。
 もっとも、いちばん思い入れがあるのは、『魔女っ子メグちゃん』の「恥かきべそかき大作戦」だったりするわけだが(笑)。
 そんな辻さんだから、話題は山ほどある。NHKのディレクターだった時代に手がけたSFドラマ『ふしぎな少年』をはじめ、『鉄腕アトム』や『コン・バトラーV』の裏話をいろいろと語る。
 中でも印象的だったのは『鉄腕アトム』の裏話。ある時、アトムが夢を見るという話を書いた辻氏、手塚治虫氏に脚本を見せるが、「ロボットの夢なんだから、もっと奇想天外に」と突っ返される。
 何度書き直しても、「もっと奇想天外に」と言われるもんで、「どういうのが奇想天外なんですか?」と訊ねると、手塚先生、その場でさらさらと絵コンテを描きはじめたのである。夢の中でアトムがターザンになって、アーアーアーと叫んでゾウを呼ぼうとするけど、それがサイレンになってしまってゾウではなく消防車がやってくる……というのを。
 その絵コンテを辻氏が大事に保管されていて、持参されたのだが、これが間近で見るとすごい代物。鉛筆描きなのだが、「あたり」も線の迷いもまったくなく、いきなり主線が描かれているのである。おまけにデッサンの乱れは少しもなく、一部のキャラクターには影がついているし、秒数まで打ってあって、このまま本当にコンテとして使えそうな完成度!(結局、使用されなかったそうだが)
 こんなものを人と話しながら、数分ですらすら描いちゃうってんだから信じられない。リアル新妻エイジだ! 衝撃のあまり、写真撮るの忘れたよ!(笑)
 いやあ、手塚治虫という人の天才ぶりを改めて思い知らされましたよ。

 その辻氏にも、「30分番組のシナリオを30分で書く」という伝説があるのだが、それは今回、辻氏自身の口から否定された。最高でも「時速30枚」(だったっけ?)が限界なのだそうである。それでもペラ(シナリオ用の200字詰め原稿用紙)を1時間に30枚書けるって、十分すぎるほど速いんだけど。もちろん、ワープロなんかない時代。すべて手書きである。
『エイトマン』の脚本は、たいてい一晩で書いていたそうな。半村良氏が書けなくて逃げ出したというエピソードも。

 感動したのは、それだけではない。ミステリ作家としての地位を確立した今でも、辻さんはTVアニメをよく見てるというのである。『BLACK LAGOON』や『東のエデン』や『狼と香辛料』について熱く語っちゃうのである! 「私が脚本を書くなら、あのシーンはこうしてた」とか「あそこは原作を上手くアレンジしてる」とか。もう78歳なのに!
 だいたい、『アトム』の絵コンテをはさんできたのが、『けいおん!』のクリアファイルだってんだから(笑)。

 70年代、キリコと薩次が活躍する辻氏のヤング向けミステリをむさぼるように読んだものだ。特に第一作の『仮題・中学殺人事件』なんか、冒頭で作者が読者に向かって「君が犯人だ」と宣言しちゃうんだから。これはもう読むしかないではないか!
 もちろん物語のメタ構造やトリックも秀逸だったし、『TVアニメ殺人事件』『SFドラマ殺人事件』『宇宙戦艦富嶽殺人事件』といったアニメや特撮番組を題材にした作品も、マニアとしては楽しかった。だが何と言っても、若者の目線で描かれているのが好感が持てた。大人目線で若者に説教するんじゃなく、むしろ大人社会の不条理や大人たちのエゴが批判されていた。「この人は大人だけど、僕たちの味方だ」という印象を受けたものだ。
 辻さんの話を聞いていて、その感覚が30年ぶりぐらいによみがえった。今でもこの人は僕たちの味方だ。

 同じ時間、妻は「ケータイ捜査官7を語る」の部屋にいたらしい。僕もいろいろ行きたい部屋があったんだけどねえ。

 この日の最後は、「勝手に『ねとすた』同窓会」を美月といっしょに見る。NHKの番組『ザ☆ネットスター!』を振り返るというもので、番組に出演した野尻抱介氏や桃井はるこさん、それに番組プロデューサーらが来ていた。
 でも、話の大半は、はやぶさの話題だったような……地球帰還の日はNHKに「なぜ生中継しない!?」という抗議の電話が殺到したのだそうだ。
 他にも、「NHKには一日中2ちゃんねるを監視する役目の人がいる」という、都市伝説めいた話も。会場から「羨ましい!」という声が上がる。そりゃあ、2ちゃんねる読んでて給料がもらえるんだからね。おいしい仕事だわ。

 会場にいた「はやぶささん」のコスプレが素晴らしかった。太陽電池パネルが折り畳みできるのにも感心したけど、背中のイオンエンジンが2基しか光ってなかったり、イトカワのぬいぐるみを抱いているのが芸コマ。(顔写真を掲載する許可を得てないので、背中しか見せられません。ご了承ください)
  
タグ :SF大会


Posted by 山本弘 at 17:40Comments(5)日常

2010年08月12日

SF大会1日目:マンガの中から美女出現

 SF大会1日目。
 美月は八九寺真宵のコスプレ。妻の労作である。さすがにあの巨大なリュックは再現しなかったけど、後ろから見ると、ぬいぐるみの足らしきものがリュックからはみ出していたり、設定に忠実であることが分かると思う。

 1日目の最初の企画は「追悼 柴野拓美」。豊田有恒氏、加納一郎氏、眉村卓氏、難波弘之氏らと同席。柴野氏の思い出を語る。
 考えてみれば、加納氏も豊田氏も、僕が小学校の頃に見てた『エイトマン』や『スーパージェッター』の脚本を書いていたのだ。このメンツの中じゃ、僕なんか若造もいいところである。
「柴野さんはバタフライ効果における蝶」
「柴野さんがいなかったら、僕らはみんな、ここにいなかった」
 という点を強調した。

 次におじゃましたのが「TVファンタスティック」。ここ数年、他の企画と時間がかぶって、なかなか見られなかった企画。
 いつも通り、池田憲章氏のトークが面白い。シービュー号の泡の出方とかを熱く語れる人はなかなかおらん。
 『去年はいい年になるだろう』にもご出演いただいた松岡秀治氏のおすすめは、『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』と『プッシング・デイジー』。僕も『WHITE COLLAR』は見てたけど、あの第1話の冒頭の数分間は確かに上手い。「ルパン3世と銭形警部がコンビを組んで犯罪を捜査する話」という要約は、言い得て妙。
 池田氏の持論は、今のアメリカのTVプロデューサーは脚本家上がりの人が多く、脚本を重視するので、エピソードごとの演出家による個性というものが感じられない、というもの。それに対し、日本の特撮ドラマは演出家が重視されており、演出家によって画面に個性が出る。
 だから日本の特撮ドラマの方が毎回見ていてわくわくするんだ……と池田氏は言うのだけど、当然、「『だから日本の特撮ドラマはダメだ』と言うのかと思った」とツッコまれていた(笑)。
 僕も最近、日本の特撮ドラマの脚本には不満がいろいろあるもんで(苦笑)、池田氏のように演出重視・脚本軽視の考え方には同意できないなあ。まあ、脚本も演出も両方良ければ文句ないんだけど。

 毎年のことながら、SF大会は一度に十いくつもの企画が同時に走っていて、どれを見るか迷う。この時間も「非実在青少年パネル」「日本SFいろいろ史」「シンケンジャーに見るチーム構築論??」「スーツアクター/スーツアクトレス中の人座談会」など、見たい企画がいろいろあったんだけど……。

 16時35分から作家サイン会。
 毎回、サイン会をやると古い本を持ってくる人が必ずいるんだけど、今回はソード・ワールドRPGリプレイを持ってきてた人がいた。ありがたいことです。
 ちなみに美月は『ベン・トー』のファンなもので、アサウラ氏にサインをもらっていた。

 その後は「チェコのレトロSF映画を見よう!」を見に行く。
 1966年製作のSFコメディ『ジェシーを狙うのは誰だ?』を上映。当然、日本未公開。これが意外な拾いものだった。

http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/sf-3027.html

 ある女性科学者が夢を健全にする薬品を発明する。悪夢に悩まされている人にこの薬を注射すると、夢の中から不健全な要素が消えて精神が安定し、生産性が向上する……とかいう怪しげな理屈。
 彼女の夫はジェシーというセクシーな美女が活躍するコミックスを読んでいて、夢の中にもジェシーが出てくる。夫が自分以外の女の夢を見ていることを知って嫉妬した女性科学者は、就寝中の夫に薬品を注射する。
 ところがその薬品には、夢を実体化する力があった。ジェシーと彼女を追う2人の悪漢が現実世界に現われて大騒ぎに……というストーリー。
 大笑いだったのが、薬のデモンストレーションのために、牛を実験台に使うシーン。思考を読み取る装置を眠っている牛の頭にセットすると、牛の見ている悪夢(ハエに悩まされている)がモニターに映し出されるのである。思考モニターというのはいろんな作品に出てくるが、牛の夢をモニターするなんて前代未聞だ。
 ジェシーはもともとコミックスのキャラクターなもんで、現実世界でも、喋るといちいち顔の横に台詞がフキダシで出るのがおかしい。他にも、「マンホールを見張っていろ」と命じられた警官が、その後もずっとマンホールの横に突っ立ってたり、繰り返しギャグがじわじわくる。ラストの展開もむちゃくちゃで、大笑いした。
 古い映画なんでテンポはややもたつくし、「ここはもっとギャグを盛りこめたのに」と思うシーンはあるが、1966年にこんな楽しい映画が社会主義政権下のチェコで作られていたと知っただけでも収穫だった。DVD化希望。

 展示ホールで手作りの3D映像を見る。
 赤と青のランプで影絵を作り、それを赤と青のセロハンを貼った眼鏡で見ると、影が立体的に浮き上がって見える……と、理屈だけ説明してもピンとこないかもしれないけど、実物を見ると感動する。
 ニコ動で、『けいおん!!』のOPを1コマずらして左右に並べ、立体映像にした人がいたけど、それと同じような感動を覚えた。ほんとに、ちょっとした発想の勝利だよねえ。

 同人誌を何冊か買う。
『ゴリラの理』(アメコミ向上委員会)は、アメコミに出てくるゴリラのキャラクターばかりを集めた同人誌。なぜゴリラ(笑)。でも、これがほんとによく調べてあるんだ。DCにおけるゴリラ・シティの設定の変遷とか、グロットとフラッシュの因縁とか、ウルトラヒューマナイトのオリジンとか、ものすごく詳しく解説されてるので感心する。ウルトラヒューマナイトって、アニメ版『ジャスティス・リーグ』のクリスマス編に出てきたキャラクターだけど、実はレックス・ルーサーより前からスーパーマンの宿敵だったんだねえ。知らなかった。
 他にも、コンゴリラ、レッドゴーストのスーパーエイプ、ムッシュ・マラー、モンキーマン、サイゴー、ブレイニエイプなどなど、ゴリラ・キャラクターがいっぱい。ジャスティス・リーグが「ゴリラ化弾」を撃ちこまれて(バットマン以外)みんなゴリラになってしまう『JLAPE』というクロスオーバーまであるのだ。「ゴリラ化弾」とか「ゴリラ化フィールド・ジェネレーター」とか、単語見るだけで笑っちゃう。
 どんだけゴリラ好きなのかね、アメリカ人。

 もうひとつ、同じところが出していた同人誌が『2001年から来た男』。
 1976年、マーヴル・コミックスが『2001年宇宙の旅』のコミカライズを出版する。ストーリーと作画は大御所ジャック・カービー。宇宙怪物が出てきたりロボットが出てきたり、映画とぜんぜん違う話になっている。
 マーヴルにはマシンマンというキャラクター(宇宙から来た大学生ではないよ)がいるのだけど、実はこのマシンマン、コミックス版『2001年宇宙の旅』の8~10巻に登場するキャラクターで、そこからスピンオフして『マシンマン』というシリーズが誕生したのだという。まさか『2001年』がマーヴル・ユニヴァースとつながってたとは。

 別の同人誌を立ち読みしてたら、僕の小説をけなしているレビューを見つける。僕のある短篇が「天皇制批判」だというのだ。
 アホか。
 僕が天皇制を否定したり、皇族の方々を批判しているくだりがどこにある? ちゃんと読めば、あれは「皇族を人間扱いしない非人道的な連中」への批判であることは明白なのに。天皇制批判とは180度逆なんだよ。
 同人誌とはいえ、こんなにも基本的読解力のない奴にレビューをやらせるってどういうことなんですかねえ?

 本日の最後の企画は「自主編集映画上映会」。要するにMADですね。
 面白いのも多かったんだけど、マイナーすぎて僕でさえ元ネタが分からないのも。ナチものとかロシアものとかのMADもつらいなあ。思想的にどうこうじゃなく、出オチだったり発想が安直だったりで笑えないのだ。最後の方のゲームネタは(前に見たことあるけど)面白かった。
 あと、18禁じゃないけどちょっとエロいネタがあって、娘といっしょに見てたもんでひやひやしちゃいました(笑)。

 ファミレスで食事してホテルに帰ったら10時回ってた。
  
タグ :SF大会


Posted by 山本弘 at 17:19Comments(4)日常

2010年08月12日

家族で東京旅行

 8月6日。SF大会の前泊で、家族3人で東京に行く。

 行きの新幹線の中でR・A・ハインラインの『ラモックス』(創元SF文庫)を読む。前から気になってた作品なんだけど、先日、たまたま古本屋で見つけたので買ったのである。
 うーん、微妙。
 なんか期待してたような話じゃない。
 少年が飼っていた巨大な宇宙生物ラモックスが、実はある惑星のプリンセスだったことが分かって大騒ぎに……という設定だけは知ってたんだけど、てっきりそこから宇宙規模の奇想天外な冒険が展開するんだと思ってたんだよね。
 ところが、話は地球から一歩も出ない。裁判とか政治的な駆け引きばかり出てきて、退屈ったらありゃしない。かんじんのラモックスの出番も少ないし、主人公との交流が細やかに描かれているわけでもない。発生するトラブルにしても、「そんなこと事前に話し合っとけ」とか「事情を詳しく説明すればいいじゃないか」とかツッコミたくなることばかり。そもそも言葉を喋れるラモックスが、腕がないという理由で知的生物として認められていないというのも変だし。
 だいたい、最後に主人公の前に立ちはだかる最大の障害が「頑固な母親」というのはダメだろ(笑)。
 ユーモアを狙ったらしい場面もあることはあるんだけど、ぜんぜん笑えなくて、「これは50年代のアメリカ人の感性だと面白いのかな?」と思ったりもする。でも、ユーモアSFでもシェクリイなんか今読んでも面白いしなあ。やっぱハインラインがユーモアに向いてないのかも。
『ラモックス』は思い入れのある日本人読者が多いらしいんだけど、それはこの完訳版の方じゃなく、福島正美氏の訳した児童向け版の方じゃないんだろうか。確かに冗長な部分をカットして子供向けに書き直したら面白くなりそうだ。

 ちなみに娘は新幹線の中で、誕生日プレゼントに買ってやった『ときめきメモリアルGS』をやっていた。面白いらしい。

 1日目は浅草観光して、ついでに建設中の東京スカイツリーを見てきた。『MM9-invasion-』のロケハンも兼ねている。以前にも300mを超えた頃に見に来たことがあるんだけど、この日はもう400mを超えていた。
 秋葉原では、土産物を大量に買ってしまった。とは言っても、僕のは『けいおん!』のTシャツぐらいのもの。ほとんどは妻と娘が選んだものである。『ヘタリア』のフィギュアとか。

 今回宿泊したのが秋葉原ワシントンホテル。3人部屋がないもんで、2部屋を予約し、3人で分かれて泊まった。僕は8階の部屋、妻と娘は4階の部屋。
 しかしこのホテル、とんでもなく不便な点がひとつあった。
 エレベーターで客室階に行くためには、部屋のカードキーが必要なのだ。エレベーター内にあるリーダーにカードキーをかざすことで、その部屋のある階に停まるようになっている。カードキーを使わずに客室階のボタンを押しても、「その階には停まりません」という声が流れ、エレベーターは動かないのだ。
 セキュリティのためなんだろうけど、僕は妻たちのいる4階に行けなくて困った。4階に行こうとしたら、4階の部屋のカードキーが必要なのだ。当然、妻たちも8階の僕の部屋には来られない。だからお互いの部屋に行くためには、両者がいちいちロビーまで下り、待ち合わせなくてはならないのである。面倒くせえ!
 このややこしいシステム、ミステリのトリックには使えるかもしれん(笑)。でも、家族なんだから、せめて同じ階の部屋にしてほしかった。無論、そんなシステムになってるなんて、事前の説明は何もなかった。団体の宿泊客が来た時なんかどうするんだろう。混乱しそうな気がするが。
 おまけに外装は豪華そうだけど、中身はごく普通のビジネスホテル。サービスの細やかさという点では、いつも利用しているドーミーイン秋葉原の方がいろいろな点で上。やっぱドーミーインの露天風呂の方がいいなあ(秋葉原のど真ん中に露天風呂があるなんて、知らない人が多いだろう)。あれに慣れると、客室内のバスルームって貧弱に見えちゃうんだわ。
 今回はSF大会の会場である船堀に行くのに、地下鉄の岩本町駅に近いのと、新装オープン記念で料金が安かったので選んだんだけど、次回からは使わない。いつも通りドーミーイン秋葉原にする。

 ホテルのテレビで『サマーウォーズ』を見る。なんか足りないと思ったら高校野球のくだりがカットされてたんだな。
  
タグ :東京


Posted by 山本弘 at 16:32Comments(4)日常