2010年08月18日

コミケ3日目:謎の溺死者

 8時半に会場入り。 友人の中川くん(『去年はいい年になるだろう』でも、コミケのシーンで出演してもらっている)とブースで落ち合う。
 設営中にアナウンス。タクシーから降りる際に、トランクルーム内にあった運転手さんの荷物まで持って降りた人がいて、運転手さんが大変に困っているという。
 場内が爆笑になったのは言うまでもない。次回のマンレポはこのネタ多かろう。

 設営終了したので、美月を更衣室に送ってゆく。更衣室の外で待っていたら9時半になり、扉が閉められて、東-西の移動ができなくなった。
 更衣室外のエスカレーターの前で、10時の開場を迎える。開場してもなおしばらく移動制限があり、エスカレーターに乗れたのは15分ぐらい経ってから。
 ちなみに美月のコスプレは、オリジナルのネコ耳ゴスロリ娘である。

 今回の新刊は『魔境のシャナナ』の資料本『シャナナのひみつ』。
 表紙は玉越さんからいただいた画像データを使ったんだけど、色がなんかちょっと変。僕が使っているフォトショップがリミテッドエディションなもんで、CMYKモードをRGBモードに変換してデータを読みこんで編集したんだけど、それをさらに印刷する際に色がずれたのかもしれない。反省。
 売れ行きは……うーん、いまいち。もうちょっと売れてくれるかと思ったんだけど。やっぱりマイナーなマンガの資料本って、この程度の需要なのか。
 幸い、他の本の売り上げもひっくるめて、赤字にはなってないけど。

 ブースを訪ねてくださった方も大勢。『魔境のシャナナ』の担当編集さん、早川書房の編集さん、講談社『メフィスト』の編集さん。
「厳島神社の人」ことzoziさんには、作品を集めたDVDをいただいた。家に帰ってから見たけど、これはすごいよ。「ミクのいる風景」「厳島神社」「お祭りに行ってきた~広島ふれあい街歩き」「大阪のかわいい超巨大アヒルを見てきたよ」「ひたすらくるくるダブルラリアット」などの名作が収録されていて、ニコ動の小さい画面で見るのとはまた違う味わいがある。いいなあ、この人の作品。好きだわ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11570409

 ちなみにzoziさんの新作はこんなの。毎度のことながら、架空のメカがごく自然に実景に溶けこんでいるのが素晴らしい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11704999

 評論系のブースを回る。今年もたくさんの同人誌はあったが、「これだ!」というお宝本はなかった気がする。
 ちょっと面白かったのが『知られざる行旅死亡人の世界』という本。身元不明の死亡者に関する官報公告を集めた本なんだけど、いきなり最初に乗っているのが、平成18年7月23日に大阪市西淀川区の河川敷で発見されたという、こんな溺死体。

> 本籍・住所・氏名不詳、年齢30~40歳位・男性、身長157cm位・小太り、着衣黒色女性用ワンピース、緑色女性用スクール水着、茶色のタイツ、遺留金品、金色ネックレス、金色ブレスレット

「黒色女性用ワンピース」までなら、ああ女装趣味の人が酔って川に落ちたか自殺したかしたんだろうね、と思うのだが、「緑色女性用スクール水着」というのがよく分からない。どうしても淀川でスク水で泳ぎたくなって、スク水の上にワンピースを着てきたけど、服を脱ぐ前に川に転落したとか?
『CSI』や『BONES』なら謎を解き明かして面白い真相を明らかにしてくれるんだろうが、これはミステリとは違い現実なので、真相は分からないままなのである。
 他にも、官報のはずなのに日本語が崩壊している文章例がいくつも。役人だからって正しい日本語が書けるってわけでもないんだね。

 閉会直前、これ以上は売れないと見切って、撤収作業を開始。
 家に送る荷物をJP(もう「ペリカン」とは言わないのだな)の受付所に運ぶ。列に並んで待っている間、近くにいた2人組のこんな会話を耳にした。

A「○○の列に並んでたら、知らん顔して列に横入りしてきた奴がいてさ」
B「中国人か」
A「いや、日本語喋ってたけど」
B「日本語のできる中国人だろ」
A「日本人みたいに見えたけどなあ」
B「日本人みたいに見える中国人だろ」

 Bの人、けっこう本気のようだった。
 常識的に考えて、日本国内において「ルールを破る日本人の絶対数」と「ルールを破る中国人の絶対数」を比較すれば、前者の方が多いのは明白である。つまりルールを破る人間を見かけた場合、それは日本人である可能性の方が高い。それなのになぜ、「中国人か」と思ってしまうのだろうか。
『アイの物語』の詩音の言葉を借りるなら、

>「『間違ってる』というのは、倫理的に間違っているという意味ですか?」
>「そうよ」
>「私が言っているのは、論理的に間違っているということです」

 こんな単純な論理でも、理解しようとしない人間には決して理解できないのだろうな。

 大阪に帰った翌日は、午前中はぐた~っとなってて、午後からは美月の本棚を組み立てる作業をしていた。ラノベとマンガと同人誌があふれてきたので新しい本棚が必要になったのである。
 これまで本棚を組み立てたことは何度もあるが、今回のはパーツ数がやたら多く、難易度が高くて苦労した。結局、完成に半日を費やし、またもへとへとになった。
 こういう組み立て式の本棚って、通販で買っても、女性の一人暮らしとかだと組み立てられない人がいるんじゃないかしらん? ちょっと心配だ。
  
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Posted by 山本弘 at 18:49Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ2日目:ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル

 コミケ2日目。開場直後は混んでいて大変だろうというので、少し遅めに出かけ、11時過ぎぐらいに会場に到着する。
 まず女子更衣室の場所をチェック。明日、美月はコスプレをする予定なので、迷わないように、更衣室はどこにあるのかを事前に確認することにしたのである。僕はビッグサイトにはもう十何年も通ってるけど、更衣室に行くのは初めてである。
 そうしたら驚いた。「女子更衣室→」という表示とスタッフの案内の通りに歩いたら、ホールの外をぐるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと迷路のように回らされたのである。それだけ長い行列ができるってことなんだろう。
 サークル参加ならまだしも、一般参加の人たちは、入場前に炎天下で何時間も並んだ後で、更衣室に入るためにまた並ぶわけだ。知らなかった。レイヤーさんたちって、着替える前にこんな苦労してたんだね。

 娘がラノベ系のサークルを回っている間に、僕は東方系に。
 東方のファンというわけではないのだが、コミケ前にニコ動ですげえアニメのトレーラーを見ちゃったもんで、DVDが欲しくなったのである。

【東方】アニメPV集 『東方PVD』 トレーラー【C78】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11717230

 冬コミの時と同じく、大変な人の流れに乗ってえんえんと歩き、ようやくたどり着いた「月見堂」。売り切れてたらどうしようかと心配だったけど、ちゃんとゲットできました。
 他にもボカロ関係を漁る。

 娘が買ってきたのは、『ハルヒ』『バカテス』『文学少女』『化物語』『人類は衰退しました』などの本。見せてもらったが、キョン子本でかなりレベルが高いのがあって、こいつの選択眼は侮れないと感じた。

 夜は花火大会を見物に出かける。
 竹芝から日の出にかけての会場は、どこもすでに満員。おまけに高速道路やゆりかもめの高架にじゃまされて、あまりよく見えないんだよね。
 結局、空いていて良く見えるベストポジションは、海岸から300mほど離れた交差点だった。海岸に近すぎるとビルや高架によって視野がさえぎられるんだけど、遠ざかると逆に見えやすいのだ。

 花火大会が終了したらまた人で混雑するだろうから、8時を少し回った頃にホテルに帰った。
 ホテルのテレビで、NHK衛星「萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル」を途中から見る。
 これが本当にいい番組!

http://www.nhk.or.jp/n-stadium/anison/about/index.html

 タイトル通り、2000年以降のアニソンを集めているのだが、まず選曲がいい。たとえば「泣ける!」編は、「ガーネット」「アンインストール」「プリズム」「鳥の詩」「だんご大家族」と、本当に泣ける名曲ばかり。欲を言えば「優しい忘却」を入れて欲しかったところだけど、番組の企画に間に合わなかったのか?
 過去のアニソンを振り返るコーナーでは、丹下桜に『カードキャプターさくら』のアフレコやらせたり、「銀河旋風ブライガー」のナレーションのためだけに柴田秀勝呼んできたり、日高のり子と佐久間レイの生アフレコから「トップをねらえ! ~Fly High~」のデュエットに移行したり、マニア泣かせの趣向が次々と。この際、歌唱力には目をつぶるよ!(笑)
 田中公平氏による「プラチナ」分析なども面白かったんだけど、やっぱり白眉は第3部「燃える!」編。

「烈の瞬」
 キターッ! 『エアマスター』主題歌。好きなんだよ、これ。

「甲賀忍法帖」
 これは意外! 『バジリスク』を選ぶとは盲点だった。このセレクトはしぶい!

「ETERNAL BLAZE」
 水樹奈々が歌う『リリカルなのはA's』の主題歌。OPの映像もいっしょに流れたので、一瞬だけど、なのはとフェイトの全裸も映りました。やるな、NHK!

「空色デイズ」
 これも名曲!

「キングゲイナー・オーバー!」
 ホテルの部屋で、娘といっしょにキンゲダンス踊ってしまいました。(笑)

 とどめはJAM Projectの「GONG」!  これもテレビ見ながら娘といっしょに「♪今こそ立ち上がれ」と歌ってしまった。
 トリを飾るのは「真赤な誓い」!
 テンション上がりっぱなし! 見終わっても興奮が醒めない!
 どーすんだよ、明日朝早いのに!?

 見損ねた人は再放送を待ってほしい。きっと再放送してくれるはず
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Posted by 山本弘 at 18:23Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ1日目:どこもかしこもヤオイ本

 13日、娘とともに東京へ。
 行きの新幹線の中で『這いよれ!ニャル子さん』5巻を読む。相変わらず高いテンション。クトゥルフ神話ネタのみならず、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、歌、時事ネタに至るまで、ありとあらゆる方面のパロディが詰めこまれている。『ネクロノ・ミカン絵日記』や「ノンアルコールの黄金の蜂蜜酒」などの小ネタもおかしかったけど、『邪神大沼』ネタが出てきた時には悶絶しかけました。今回の敵の目的も、バカすぎて最高。
 そのくせ、バトル・シーンは王道の連続で、けっこう燃えるんだわ。ハス太くんの本気モードとか、3人の合体必殺技とか、マジでかっこいい。このまま終わったら『ニャル子さん』ではないのではないか?……と危惧してたら、敵にとどめを刺す方法があまりにも脱力で、やっぱりいつもの『ニャル子さん』でした。
 しかし、これもテレビアニメ化かあ。マニアックなネタの数々がカットされないことを祈るばかりである。

 隣の席では美月が『猫物語[黒]』を読んでいて、「話がはじまらねー!」と喜んでいる。前半は無駄話ばかりで、半分すぎたあたりでようやく、「さあ、本題だ」となるのだ。普通の小説だったら話が進まないというのは欠点なんだけど、『物語』シリーズの場合は無駄話がめっぽう面白いからなあ。
「これ、絶対にアニメ化は無理だね」と美月。
 それにしても『化物語』『傷物語』で描き尽くされたと思っていた羽川のキャラクターが、さらに掘り下げる余地があったというのは驚き。怪異よりも恐ろしい羽川。個人的にシリーズ最大の謎だった「なぜ阿良々木は羽川を恋人に選ばなかったのか」という謎に回答が出ていて納得。

 東5ホールの前で娘の友人と待ち合わせ。美月が『ヘタリア』スペースを回りたいというので、自由行動させ、その間に僕は特撮・実写映画・アメコミ系サークルを回る。
『シンケンジャー』の本がないかと探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
 妻が『CSI』が好きなんで、おみやげ用に『CSI』の同人誌を探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
『ウォッチメン』の同人誌があったんで手に取ってぺらぺらめくったら、ロールシャッハ総受けだった(笑)。どうでもいいけど、全裸になってもあのマスクだけは取らないのね。
 しかしまあ、ありとあらゆる作品をヤオイ化できる腐女子のみなさんの妄想力には、あらためて感服いたしましたわ。
 それでも、ごひいきの「夜盗組」「怪獣少女」「てれまんプロジェクト」などで、特撮系の資料本を何冊か買う。

 2時半に娘たちと落ち合う。娘は『ヘタリア』本がいろいろ買えて満足の様子。それでもやはり、カタログのカットに惹かれて行ってみたら18禁だったという例が多く、「早く18になりたい!」と言っていた。
 でも4年後まで『ヘタリア』熱が続いてるかなあ? その頃には別の作品にハマっていそうな気がするのだが。
 早めに汐留のホテルに撤収。娘は「疲れた」と言って出歩こうとせず、ベッドにごろごろして同人誌に読みふける。我が娘ながら、立派なオタクになったものよ。

 明日の花火大会の下見を兼ねて、僕一人でホテルの周囲をぶらついていたら、日本テレビの「汐留博覧会2010」というイベントをやっているのを発見。フジテレビの「お台場合衆国」に対抗しているのか? 規模は「お台場合衆国」よりかなり小さいけど。
 娘をホテルから連れ出して行ってみるが、そもそも今、日本テレビの番組ってほとんど見ていないもので、あまり楽しめなかった。

 ホテルの自販機で売っていたJTの「みぞれ梨」というドリンクがバカウマ。こんなにおいしい果実系の清涼飲料は飲んだことがない。関西でも売ってるかな?
  
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Posted by 山本弘 at 18:07Comments(4)コミケ