2010年08月12日

SF大会2日目:手塚治虫自筆絵コンテに驚愕

 2日目。本当は9時半からの「すごい科学で守ります!」が見たかったんだけど、妻が前日に歩きすぎてくたくたになってたもんで、やむなく10時過ぎにホテルを出る。

 大会が開かれている船堀駅に到着。会場に行く前に、改札前にあるコンビニで、ちょっとした買い物をする。
 驚いたことに、このコンビニではライトノベルが売られている。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『半分の月がのぼる空』『アクセル・ワールド』『狼と香辛料』『ロウきゅーぶ!』などなど、電撃系の人気作品がずらっと棚に並んでいるのだ。それもシリーズ全巻。
 ちょくちょく東京でコンビニに入るけど、こんなのを見たのは初めてである。もちろん関西でもない。このコンビニだけ特別なのか?

 最初の企画は「小さなお茶会」。テーブルを囲んで10人ほどのファンと歓談するというものである。
 集まったファンは、下は小学生の女の子から、上は僕より年配の人まで、バラエティに富んでいる。最近になって初めて山本弘の作品を読んだという人もいれば、『ウォーロック』の「どこでもT&T」から知ってるという人も。
 企画の主宰者は目が不自由なのだが、最近になって『アイの物語』を点字で読んだのだそうだ。目の不自由な人にまで読まれてるとは知らなかった。
『MM9』の裏話やら、『ウルトラQ』や『妖星ゴラス』の話をいろいろと。調子に乗って僕ばっかり喋ってしまい、参加者の方々が発言する機会があまりなかった。反省。次回はもうちょっとみんなの話も聞こう。
 ここで参加した年配の方から、昭和37年から40年の間に放送されたSFラジオドラマに関する資料をいただいた。石山透「宇宙から来た少年」、山中恒「緑のコタン」、福島正美「百万の太陽」など。
 これは貴重だ。当時のラジオドラマなんて、もう資料なんか残ってないだろうし。どうしよう。大変なもん貰っちゃったよ。

 13時30分からは「辻真先さんに聞く! SFアニメのよもやま話」の部屋を見に行く。
 僕らの世代のアニメファンにとって、辻真先さんはまさにビッグネームである。60年代後半から70年代にかけて、ありとあらゆるTVアニメの脚本を書きまくった人だ。「辻さんが脚本を書いていないアニメを探すほうが早い」と言われるほど。
 傑作も多かった。白黒版『サイボーグ009』の「太平洋の亡霊」や「復讐鬼」は重いテーマをはらんだ異色作だし、『コン・バトラーV』の第1話、キャラクターがテンポよく紹介されるくだりは、今でもマニアの語り草。
 当然、僕などは、ガルーダ編のラスト2話をリアルタイムで見ていて、大きな衝撃を受けたもんである。個人的には第4話「特訓!超電磁ヨーヨー」に舌を巻いた記憶がある。巨大ロボットの新兵器がヨーヨーでなくてはならない理由を、上手く説明してるんだわ。
 他にも、『デビルマン』『スペクトルマン』とかは言わずもがなだし、『恐竜戦隊コセイドン』の最初の1クール(コスモ秘帖編)も面白かったなあ。
 もっとも、いちばん思い入れがあるのは、『魔女っ子メグちゃん』の「恥かきべそかき大作戦」だったりするわけだが(笑)。
 そんな辻さんだから、話題は山ほどある。NHKのディレクターだった時代に手がけたSFドラマ『ふしぎな少年』をはじめ、『鉄腕アトム』や『コン・バトラーV』の裏話をいろいろと語る。
 中でも印象的だったのは『鉄腕アトム』の裏話。ある時、アトムが夢を見るという話を書いた辻氏、手塚治虫氏に脚本を見せるが、「ロボットの夢なんだから、もっと奇想天外に」と突っ返される。
 何度書き直しても、「もっと奇想天外に」と言われるもんで、「どういうのが奇想天外なんですか?」と訊ねると、手塚先生、その場でさらさらと絵コンテを描きはじめたのである。夢の中でアトムがターザンになって、アーアーアーと叫んでゾウを呼ぼうとするけど、それがサイレンになってしまってゾウではなく消防車がやってくる……というのを。
 その絵コンテを辻氏が大事に保管されていて、持参されたのだが、これが間近で見るとすごい代物。鉛筆描きなのだが、「あたり」も線の迷いもまったくなく、いきなり主線が描かれているのである。おまけにデッサンの乱れは少しもなく、一部のキャラクターには影がついているし、秒数まで打ってあって、このまま本当にコンテとして使えそうな完成度!(結局、使用されなかったそうだが)
 こんなものを人と話しながら、数分ですらすら描いちゃうってんだから信じられない。リアル新妻エイジだ! 衝撃のあまり、写真撮るの忘れたよ!(笑)
 いやあ、手塚治虫という人の天才ぶりを改めて思い知らされましたよ。

 その辻氏にも、「30分番組のシナリオを30分で書く」という伝説があるのだが、それは今回、辻氏自身の口から否定された。最高でも「時速30枚」(だったっけ?)が限界なのだそうである。それでもペラ(シナリオ用の200字詰め原稿用紙)を1時間に30枚書けるって、十分すぎるほど速いんだけど。もちろん、ワープロなんかない時代。すべて手書きである。
『エイトマン』の脚本は、たいてい一晩で書いていたそうな。半村良氏が書けなくて逃げ出したというエピソードも。

 感動したのは、それだけではない。ミステリ作家としての地位を確立した今でも、辻さんはTVアニメをよく見てるというのである。『BLACK LAGOON』や『東のエデン』や『狼と香辛料』について熱く語っちゃうのである! 「私が脚本を書くなら、あのシーンはこうしてた」とか「あそこは原作を上手くアレンジしてる」とか。もう78歳なのに!
 だいたい、『アトム』の絵コンテをはさんできたのが、『けいおん!』のクリアファイルだってんだから(笑)。

 70年代、キリコと薩次が活躍する辻氏のヤング向けミステリをむさぼるように読んだものだ。特に第一作の『仮題・中学殺人事件』なんか、冒頭で作者が読者に向かって「君が犯人だ」と宣言しちゃうんだから。これはもう読むしかないではないか!
 もちろん物語のメタ構造やトリックも秀逸だったし、『TVアニメ殺人事件』『SFドラマ殺人事件』『宇宙戦艦富嶽殺人事件』といったアニメや特撮番組を題材にした作品も、マニアとしては楽しかった。だが何と言っても、若者の目線で描かれているのが好感が持てた。大人目線で若者に説教するんじゃなく、むしろ大人社会の不条理や大人たちのエゴが批判されていた。「この人は大人だけど、僕たちの味方だ」という印象を受けたものだ。
 辻さんの話を聞いていて、その感覚が30年ぶりぐらいによみがえった。今でもこの人は僕たちの味方だ。

 同じ時間、妻は「ケータイ捜査官7を語る」の部屋にいたらしい。僕もいろいろ行きたい部屋があったんだけどねえ。

 この日の最後は、「勝手に『ねとすた』同窓会」を美月といっしょに見る。NHKの番組『ザ☆ネットスター!』を振り返るというもので、番組に出演した野尻抱介氏や桃井はるこさん、それに番組プロデューサーらが来ていた。
 でも、話の大半は、はやぶさの話題だったような……地球帰還の日はNHKに「なぜ生中継しない!?」という抗議の電話が殺到したのだそうだ。
 他にも、「NHKには一日中2ちゃんねるを監視する役目の人がいる」という、都市伝説めいた話も。会場から「羨ましい!」という声が上がる。そりゃあ、2ちゃんねる読んでて給料がもらえるんだからね。おいしい仕事だわ。

 会場にいた「はやぶささん」のコスプレが素晴らしかった。太陽電池パネルが折り畳みできるのにも感心したけど、背中のイオンエンジンが2基しか光ってなかったり、イトカワのぬいぐるみを抱いているのが芸コマ。(顔写真を掲載する許可を得てないので、背中しか見せられません。ご了承ください)
  
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Posted by 山本弘 at 17:40Comments(5)日常

2010年08月12日

SF大会1日目:マンガの中から美女出現

 SF大会1日目。
 美月は八九寺真宵のコスプレ。妻の労作である。さすがにあの巨大なリュックは再現しなかったけど、後ろから見ると、ぬいぐるみの足らしきものがリュックからはみ出していたり、設定に忠実であることが分かると思う。

 1日目の最初の企画は「追悼 柴野拓美」。豊田有恒氏、加納一郎氏、眉村卓氏、難波弘之氏らと同席。柴野氏の思い出を語る。
 考えてみれば、加納氏も豊田氏も、僕が小学校の頃に見てた『エイトマン』や『スーパージェッター』の脚本を書いていたのだ。このメンツの中じゃ、僕なんか若造もいいところである。
「柴野さんはバタフライ効果における蝶」
「柴野さんがいなかったら、僕らはみんな、ここにいなかった」
 という点を強調した。

 次におじゃましたのが「TVファンタスティック」。ここ数年、他の企画と時間がかぶって、なかなか見られなかった企画。
 いつも通り、池田憲章氏のトークが面白い。シービュー号の泡の出方とかを熱く語れる人はなかなかおらん。
 『去年はいい年になるだろう』にもご出演いただいた松岡秀治氏のおすすめは、『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』と『プッシング・デイジー』。僕も『WHITE COLLAR』は見てたけど、あの第1話の冒頭の数分間は確かに上手い。「ルパン3世と銭形警部がコンビを組んで犯罪を捜査する話」という要約は、言い得て妙。
 池田氏の持論は、今のアメリカのTVプロデューサーは脚本家上がりの人が多く、脚本を重視するので、エピソードごとの演出家による個性というものが感じられない、というもの。それに対し、日本の特撮ドラマは演出家が重視されており、演出家によって画面に個性が出る。
 だから日本の特撮ドラマの方が毎回見ていてわくわくするんだ……と池田氏は言うのだけど、当然、「『だから日本の特撮ドラマはダメだ』と言うのかと思った」とツッコまれていた(笑)。
 僕も最近、日本の特撮ドラマの脚本には不満がいろいろあるもんで(苦笑)、池田氏のように演出重視・脚本軽視の考え方には同意できないなあ。まあ、脚本も演出も両方良ければ文句ないんだけど。

 毎年のことながら、SF大会は一度に十いくつもの企画が同時に走っていて、どれを見るか迷う。この時間も「非実在青少年パネル」「日本SFいろいろ史」「シンケンジャーに見るチーム構築論??」「スーツアクター/スーツアクトレス中の人座談会」など、見たい企画がいろいろあったんだけど……。

 16時35分から作家サイン会。
 毎回、サイン会をやると古い本を持ってくる人が必ずいるんだけど、今回はソード・ワールドRPGリプレイを持ってきてた人がいた。ありがたいことです。
 ちなみに美月は『ベン・トー』のファンなもので、アサウラ氏にサインをもらっていた。

 その後は「チェコのレトロSF映画を見よう!」を見に行く。
 1966年製作のSFコメディ『ジェシーを狙うのは誰だ?』を上映。当然、日本未公開。これが意外な拾いものだった。

http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/sf-3027.html

 ある女性科学者が夢を健全にする薬品を発明する。悪夢に悩まされている人にこの薬を注射すると、夢の中から不健全な要素が消えて精神が安定し、生産性が向上する……とかいう怪しげな理屈。
 彼女の夫はジェシーというセクシーな美女が活躍するコミックスを読んでいて、夢の中にもジェシーが出てくる。夫が自分以外の女の夢を見ていることを知って嫉妬した女性科学者は、就寝中の夫に薬品を注射する。
 ところがその薬品には、夢を実体化する力があった。ジェシーと彼女を追う2人の悪漢が現実世界に現われて大騒ぎに……というストーリー。
 大笑いだったのが、薬のデモンストレーションのために、牛を実験台に使うシーン。思考を読み取る装置を眠っている牛の頭にセットすると、牛の見ている悪夢(ハエに悩まされている)がモニターに映し出されるのである。思考モニターというのはいろんな作品に出てくるが、牛の夢をモニターするなんて前代未聞だ。
 ジェシーはもともとコミックスのキャラクターなもんで、現実世界でも、喋るといちいち顔の横に台詞がフキダシで出るのがおかしい。他にも、「マンホールを見張っていろ」と命じられた警官が、その後もずっとマンホールの横に突っ立ってたり、繰り返しギャグがじわじわくる。ラストの展開もむちゃくちゃで、大笑いした。
 古い映画なんでテンポはややもたつくし、「ここはもっとギャグを盛りこめたのに」と思うシーンはあるが、1966年にこんな楽しい映画が社会主義政権下のチェコで作られていたと知っただけでも収穫だった。DVD化希望。

 展示ホールで手作りの3D映像を見る。
 赤と青のランプで影絵を作り、それを赤と青のセロハンを貼った眼鏡で見ると、影が立体的に浮き上がって見える……と、理屈だけ説明してもピンとこないかもしれないけど、実物を見ると感動する。
 ニコ動で、『けいおん!!』のOPを1コマずらして左右に並べ、立体映像にした人がいたけど、それと同じような感動を覚えた。ほんとに、ちょっとした発想の勝利だよねえ。

 同人誌を何冊か買う。
『ゴリラの理』(アメコミ向上委員会)は、アメコミに出てくるゴリラのキャラクターばかりを集めた同人誌。なぜゴリラ(笑)。でも、これがほんとによく調べてあるんだ。DCにおけるゴリラ・シティの設定の変遷とか、グロットとフラッシュの因縁とか、ウルトラヒューマナイトのオリジンとか、ものすごく詳しく解説されてるので感心する。ウルトラヒューマナイトって、アニメ版『ジャスティス・リーグ』のクリスマス編に出てきたキャラクターだけど、実はレックス・ルーサーより前からスーパーマンの宿敵だったんだねえ。知らなかった。
 他にも、コンゴリラ、レッドゴーストのスーパーエイプ、ムッシュ・マラー、モンキーマン、サイゴー、ブレイニエイプなどなど、ゴリラ・キャラクターがいっぱい。ジャスティス・リーグが「ゴリラ化弾」を撃ちこまれて(バットマン以外)みんなゴリラになってしまう『JLAPE』というクロスオーバーまであるのだ。「ゴリラ化弾」とか「ゴリラ化フィールド・ジェネレーター」とか、単語見るだけで笑っちゃう。
 どんだけゴリラ好きなのかね、アメリカ人。

 もうひとつ、同じところが出していた同人誌が『2001年から来た男』。
 1976年、マーヴル・コミックスが『2001年宇宙の旅』のコミカライズを出版する。ストーリーと作画は大御所ジャック・カービー。宇宙怪物が出てきたりロボットが出てきたり、映画とぜんぜん違う話になっている。
 マーヴルにはマシンマンというキャラクター(宇宙から来た大学生ではないよ)がいるのだけど、実はこのマシンマン、コミックス版『2001年宇宙の旅』の8~10巻に登場するキャラクターで、そこからスピンオフして『マシンマン』というシリーズが誕生したのだという。まさか『2001年』がマーヴル・ユニヴァースとつながってたとは。

 別の同人誌を立ち読みしてたら、僕の小説をけなしているレビューを見つける。僕のある短篇が「天皇制批判」だというのだ。
 アホか。
 僕が天皇制を否定したり、皇族の方々を批判しているくだりがどこにある? ちゃんと読めば、あれは「皇族を人間扱いしない非人道的な連中」への批判であることは明白なのに。天皇制批判とは180度逆なんだよ。
 同人誌とはいえ、こんなにも基本的読解力のない奴にレビューをやらせるってどういうことなんですかねえ?

 本日の最後の企画は「自主編集映画上映会」。要するにMADですね。
 面白いのも多かったんだけど、マイナーすぎて僕でさえ元ネタが分からないのも。ナチものとかロシアものとかのMADもつらいなあ。思想的にどうこうじゃなく、出オチだったり発想が安直だったりで笑えないのだ。最後の方のゲームネタは(前に見たことあるけど)面白かった。
 あと、18禁じゃないけどちょっとエロいネタがあって、娘といっしょに見てたもんでひやひやしちゃいました(笑)。

 ファミレスで食事してホテルに帰ったら10時回ってた。
  
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Posted by 山本弘 at 17:19Comments(4)日常

2010年08月12日

家族で東京旅行

 8月6日。SF大会の前泊で、家族3人で東京に行く。

 行きの新幹線の中でR・A・ハインラインの『ラモックス』(創元SF文庫)を読む。前から気になってた作品なんだけど、先日、たまたま古本屋で見つけたので買ったのである。
 うーん、微妙。
 なんか期待してたような話じゃない。
 少年が飼っていた巨大な宇宙生物ラモックスが、実はある惑星のプリンセスだったことが分かって大騒ぎに……という設定だけは知ってたんだけど、てっきりそこから宇宙規模の奇想天外な冒険が展開するんだと思ってたんだよね。
 ところが、話は地球から一歩も出ない。裁判とか政治的な駆け引きばかり出てきて、退屈ったらありゃしない。かんじんのラモックスの出番も少ないし、主人公との交流が細やかに描かれているわけでもない。発生するトラブルにしても、「そんなこと事前に話し合っとけ」とか「事情を詳しく説明すればいいじゃないか」とかツッコミたくなることばかり。そもそも言葉を喋れるラモックスが、腕がないという理由で知的生物として認められていないというのも変だし。
 だいたい、最後に主人公の前に立ちはだかる最大の障害が「頑固な母親」というのはダメだろ(笑)。
 ユーモアを狙ったらしい場面もあることはあるんだけど、ぜんぜん笑えなくて、「これは50年代のアメリカ人の感性だと面白いのかな?」と思ったりもする。でも、ユーモアSFでもシェクリイなんか今読んでも面白いしなあ。やっぱハインラインがユーモアに向いてないのかも。
『ラモックス』は思い入れのある日本人読者が多いらしいんだけど、それはこの完訳版の方じゃなく、福島正美氏の訳した児童向け版の方じゃないんだろうか。確かに冗長な部分をカットして子供向けに書き直したら面白くなりそうだ。

 ちなみに娘は新幹線の中で、誕生日プレゼントに買ってやった『ときめきメモリアルGS』をやっていた。面白いらしい。

 1日目は浅草観光して、ついでに建設中の東京スカイツリーを見てきた。『MM9-invasion-』のロケハンも兼ねている。以前にも300mを超えた頃に見に来たことがあるんだけど、この日はもう400mを超えていた。
 秋葉原では、土産物を大量に買ってしまった。とは言っても、僕のは『けいおん!』のTシャツぐらいのもの。ほとんどは妻と娘が選んだものである。『ヘタリア』のフィギュアとか。

 今回宿泊したのが秋葉原ワシントンホテル。3人部屋がないもんで、2部屋を予約し、3人で分かれて泊まった。僕は8階の部屋、妻と娘は4階の部屋。
 しかしこのホテル、とんでもなく不便な点がひとつあった。
 エレベーターで客室階に行くためには、部屋のカードキーが必要なのだ。エレベーター内にあるリーダーにカードキーをかざすことで、その部屋のある階に停まるようになっている。カードキーを使わずに客室階のボタンを押しても、「その階には停まりません」という声が流れ、エレベーターは動かないのだ。
 セキュリティのためなんだろうけど、僕は妻たちのいる4階に行けなくて困った。4階に行こうとしたら、4階の部屋のカードキーが必要なのだ。当然、妻たちも8階の僕の部屋には来られない。だからお互いの部屋に行くためには、両者がいちいちロビーまで下り、待ち合わせなくてはならないのである。面倒くせえ!
 このややこしいシステム、ミステリのトリックには使えるかもしれん(笑)。でも、家族なんだから、せめて同じ階の部屋にしてほしかった。無論、そんなシステムになってるなんて、事前の説明は何もなかった。団体の宿泊客が来た時なんかどうするんだろう。混乱しそうな気がするが。
 おまけに外装は豪華そうだけど、中身はごく普通のビジネスホテル。サービスの細やかさという点では、いつも利用しているドーミーイン秋葉原の方がいろいろな点で上。やっぱドーミーインの露天風呂の方がいいなあ(秋葉原のど真ん中に露天風呂があるなんて、知らない人が多いだろう)。あれに慣れると、客室内のバスルームって貧弱に見えちゃうんだわ。
 今回はSF大会の会場である船堀に行くのに、地下鉄の岩本町駅に近いのと、新装オープン記念で料金が安かったので選んだんだけど、次回からは使わない。いつも通りドーミーイン秋葉原にする。

 ホテルのテレビで『サマーウォーズ』を見る。なんか足りないと思ったら高校野球のくだりがカットされてたんだな。
  
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Posted by 山本弘 at 16:32Comments(4)日常