2010年06月14日

はやぶさを迎える歌

 13日の夜は、ネットにかじりついて、はやぶさの帰還を待った。
 もっとも、JAXAのサイトはつながらず(ものすごいアクセス数だったのだろう)、ニコ生も定員オーバーで締め出され(プレミアムなのに!)、宇宙教育テレビのライブ放送も何も映らず、結局、生では見逃した。しかし、数分遅れでUSTREAMで見た。

http://www.ustream.tv/recorded/7634995

 流星みたいに小さくちらっと見える程度だろうと思ってたんで、こんなに明るいとは予想外だった。
 やっぱり美しかったのがNHKのニュースの映像。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100614/t10015087141000.html

 あまりにも見事な最期。地球を撮影したラストショットもそうだけど、最後の最後まで僕らを感動させてくれたよ、はやぶさ。
 その後も朝の4時ぐらいまで、あちこちのブログやらツイッターやらをハシゴ。多くの人と感動を分かち合う。賞賛のコメントが秒単位で滝のように流れ落ちてゆく光景に、またまた胸が熱くなる。
 検索しているうち、ニコ動で見つけたのがこれ。キセノンPによる「はやぶさ」のバラードアレンジ。

http://www.nicovideo.jp/embed/sm11050741

 うわー、バラードはあかん。こらえきれずにボロボロ泣いちゃったわ。

 ところで、すでにあちこちで話題になってるけど、突入22時間前のJAXAのブログで、スタッフの方のこんなコメントが書かれていたのだ。

http://www.isas.jaxa.jp/home/hayabusa-live/?itemid=596

>再突入はまだ先です。皆さんも好きな音楽でも聴いてリラックスして休んでください。
>わたしも大好きな堀光一路さんの「宇宙の星よ永遠に」を聴きながら仮眠します。(IES兄)

 その歌で来たかーっ!
 いや、某所で「はやぶさを迎えるのはどんな曲がふさわしいか」という話題が出ていて、僕も「夢光年」とかいろいろ考えたんだけど……。
『ザンボット3』ですか!
 特にあの最終話のラストシーン。家族も友人も失い、ボロボロになったザンボエースで流星となって地球に落ちてきた勝平を、人々が迎えに集まってくる場面で、「宇宙の星よ永遠に」の2番が流れるんである。
 参った。はやぶさを迎えるのに、これほどふさわしい歌はない。

 お帰り、はやぶさ。よくやった。
  
タグ :はやぶさ


Posted by 山本弘 at 19:20Comments(8)サイエンス

2010年06月14日

日本トンデモ本大賞2010

 6月12日、日本橋劇場で行なわれた「日本トンデモ本大賞2010」において、今年度のトンデモ本大賞が決定いたしましたので報告します。

【ノミネート作品】

●赤司洋子
『ネコの心がわかる本』
(PHP)
 95票

●リチャード・コシミズ
『小説911』
(自費出版)
 33票

●杉山徹宗
『平和宇宙戦艦が世界を変える』
(芙蓉書房出版)
 163票

●丸山修寛
『500年の時を経てついに明かされたダ・ヴィンチの秘密』
(幻冬社ルネッサンス)
 56票

【ノミネート外作品】

●河村望『プラグマティズムで読み説く明治維新』(人間の科学社) 2票
●木村秋則『すべては宇宙の采配』(東邦出版) 2票
●民主党のマニフェスト 2票
●志水一夫さんの家 2票
●唐沢俊一『博覧強記の読書術』(アスペクト) 1票
●『エンゾ・早川のロードバイク解體新書』(エイ出版社) 1票
●『と学会年鑑BROWN』の表紙 1票

 開票作業を開始した最初の頃は、『ネコの心がわかる本』も急速に票を伸ばしていて、「今年はネコと宇宙戦艦の一騎打ちか?」とか言ってたりしたんですが(笑)、最終的に宇宙戦艦が大差で勝利しました。
 というわけで、今年度の日本トンデモ本大賞は杉山徹宗(すぎやまかつみ)『平和宇宙戦艦が世界を変える』に決定しました。

 タイトル通り、日本が宇宙戦艦(全長60m、満載重量170トン、レーザー砲装備)を建造して世界平和に役立てようと大真面目に提案している本です。
 著者の構想している宇宙戦艦というはこういうもの。著者の自筆らしいです。デッサン狂ってます。

 艦首とブリッジの形がどう見てもMJ号なんですが(笑)。
 こういう戦艦が海面を滑走して飛び上がり、宇宙にまで飛んでゆくのだそうです。単段式ロケットによる、スペースシャトルの1.6倍のサイズの宇宙往還機! 現代の宇宙工学の常識を軽々と超越しています。著者の(かなりアバウトな)試算によれば、15兆円の予算があれば7年で建造できるそうです。
 やはり名前は「大和」がふさわしいそうです。

 甲板に付いているものはレーザー砲で、これで北朝鮮や中国からの核ミサイルを撃ち落とします。日本への脅威がなくなるので、在日米軍も沖縄から撤退できます。
 また、日本の経済水域内で違法操業する韓国や中国の漁船も、シーシェパードの船も、北朝鮮などの不審船も、ソマリアの海賊も、宇宙からレーザービームを照射して航行不能にできます。北朝鮮拉致被害者も、宇宙からのレーザーで鉄格子や塀を破壊して解放できるのだそうです。
 コンクリートや鉄を溶かすほどの強烈なレーザーを浴びせたら、建物の中の人もただじゃ済まないだろうと思うのですが、著者はなぜか、レーザーは人を傷つけないと思っています。
 宇宙から地雷を探知して(方法は不明)レーザーで処理したり、中国から流れてくる大気汚染物質をレーザーで分解することもできるそうです。

 ちなみに著者は1965年に慶應義塾大学を卒業したそうなので、太平洋戦争中の生まれだろうと推測されます。子供の頃に小松崎茂の絵物語とか読んで育った世代でしょうか。
 著者紹介によれば、この方は「陸上自衛隊幹部学校・海上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程及び高級課程講師。専門は国際関係論、比較防衛学、外交史」だそうです。
  
タグ :トンデモ本


Posted by 山本弘 at 18:45Comments(6)トンデモ