2010年02月23日
新オカルト雑誌『U SPIRITS』
あー、またこんなんが出ちゃった……と思って書店で手に取ったんだけど、いや、これなかなか面白いぞ。少なくとも『ムー』の数倍は面白い。
『ムー』みたいに何も知らない素人を騙そうとはしていない。ザ・グレート・サスケ×飛鳥昭雄(この人も911陰謀論者だったのか)の対談とか、お決まりの恐怖体験談とか、怪しげなものも載っている一方で、2012年世界崩壊説の検証とか、インチキ超能力の歴史とか、「『疑似科学』の嘘全部教えます!」とか、原田実さんの「幕末トンデモミステリー」とか、きっちり懐疑的な情報も載せていて、バランスが取れている。
『TVタックル』の裏話とか、オカルト有名人の晩年とか、鳩山幸の過去言動徹底検証といった記事も、『ムー』じゃまず載せないのではないかな。
他にも、大槻ケンジ、エハン・デラヴィ、韮澤潤一郎といった顔ぶれ。
いちばん楽しかったのはUMA特集。特に山口敏太郎氏監修の「日本のUMA250種全解説!」という記事は圧巻。本当にすごい数の日本のUMAが紹介されていて、めくってもめくってもめくっても終わらない! 僕の知らなかったものも多くて、参考になった。他にも山口敏太郎氏と天野ミチヒロ氏の対談とか、昭和のオカルト本に登場するUMAとか、「南極ゴジラ」についての記事なんかも。なんかこの特集だけで790円の元は取ったという感じ。
しかし、山口敏太郎さん、たくさん書いてるなあ。この雑誌の記事の1/3ぐらい、この人の文章じゃないか?
まあ、ここでも例によって飛鳥昭雄が、ツチノコの写真とか河童の写真とかニンゲンの写真とかモケーレ・ムベムベの写真とか、怪しげなものを載せてたりするんだが。(誰が撮ったんだよ、誰が!?)
他にも、トンデモさんたちの笑える発言を探す楽しみもある。
たとえば、「アカシックリーダー」の中津川昴さんという人の発言。
>中津川 (前略)もし大量のニュートリノが地球を通過したときにはどうなるか、ということですね。(中略)だから「年に数百個レベル」のニュートリノっていうのが、数万個とか数億個とかもっと高いレベルで落ちてきたら、通常起きないことが起きるんですよ。
いや中津川さん、太陽からのニュートリノって、1平方mあたり毎秒6000兆個も地上に降り注いでるんですが(笑)。
中津川氏の説によれば、地中にあるウランとかプルトニウムとかにニュートリノや中性子が一個でもぶつかると、核分裂が連鎖的に起こり、地震の原因になるのだそうだ。連鎖反応に必要な「臨界量」という概念を、根本的にご存じないらしい。だいたいプルトニウムは自然界には極微量しか存在しないのだが。
科学にうとい人が科学について何か説明しようとすると、とたんにトンデモになっちゃうもんだなあ。
いちばん笑えたのは、UFO研究家・竹本良氏の「アメリカ軍が回収した57種の宇宙人!」と題するインタビュー記事。
竹本氏といえば、TVドラマ『インベーダー』の一場面を本物のUFO写真と思って本に載せちゃったとか、9.11テロの直後に「映像にUFOが映ってる」と言い出したとか、かなりそそっかしい人なのだが、このインタビューでもトンデモないことを言っている。
1945年8月6日、原爆を落とすために広島に向かっていた爆撃機エノラ・ゲイが、四国上空で超巨大UFOと遭遇していた、というのである。
はて、そんな事件のソースはどこにあんの?……と思って検索してみたら、竹本氏のサイトがヒットした。竹本氏の主張の根拠は、Wikipediaの「広島市への原子爆弾投下」に載っていた、こんなくだりだという。
> この直後、エノラ・ゲイのレーダー迎撃士官ジェイコブ・ビーザー陸軍中尉がレーダースコープに正体不明の輝点を発見した。通信士リチャード・ネルソン陸軍上等兵はこのブリップが敵味方識別装置に応答しないと報告した。エノラ・ゲイは回避行動をとり、高度2,000m前後の低空飛行から急上昇し、7時30分に8,700mまで高度を上げた。
つまり、レーダーが前方に未確認機(たぶん日本軍機)を捕らえたもんで、迎撃されるのを警戒して高度を上げたというのを、竹本氏は「超巨大なUFOが通せんぼしてた」と解釈しているのだ!
『U SPILITS』のインタビューで竹本氏はこう言っている。
>――映画やテレビで言うと『インデペンデンス・デイ』とか『V(ヴィー)』(原文ママ)などで出たような、街ぐらいの大きさのものですか。
>竹本 そのぐらいかもしれません。エノラゲイの話に戻りますが、二千メートルの高さを飛んでいて、そこにたかだか五メートルくらいのUFOが飛んでいても、百メートルぐらい上昇すれば、問題ないじゃないですか。ところが二千から八千七百メートルに上昇するからには、よほど大きなものだったということになりますね。
敵機らしき飛行機が前方にいるのを発見しても、ほんの100m上昇すれば避けられるらしいですよ、この人の頭の中では(笑)。だいたい、そんなでかいUFOが空に浮かんでたら、地上の日本人が何千人も目撃してるだろうに。
しかもこの超巨大UFO、原爆を落としに行くエノラ・ゲイが通り過ぎるのを、何もせずに見送ったってことになる。阻止しろよ! 何のために来たんだよ!?
さらに笑えたのは、インタビューの最後に載っていたこの図。「竹本良が分類したウチュウジンの形態26種!」。
ちなみに、Hは「タコタイプ」、Iは「多毛型」、Jは「犬人型」、Kは「四足型」、Nは「爬虫類人型」、Oは「半魚人型」、Pは「カマキリ型」、Qは「アリ型」、Rは「クマムシ型」、Sは「植物型」、Tは「草花型」、Wは「非人間タイプロボット」、Xは「非物質タイプ」、Y(点だけのやつ)は「極小ナノタイプ」、Zは「記号タイプ」なんだそうである。
…………
タコにも犬にも爬虫類にもカマキリにも樹木にも見えんわーっ!!
人面魚に足が生えてるのを「半魚人」とは言わんわー!!
「記号タイプ」というのは「情報型」に分類されている。おそらくオーバーマインドや情報統合思念体みたいな、物理的実体を有さない知性体を想定しているのだろうが、それをこんな風に絵にしちゃうセンスを疑う。
あと、こんな古臭いデザインのロボットの胸に「V」って書いてあるのもなあ。思わず「テッコンVか!?」と言いたくなった。
竹本さんによれば、「決してでっちあげている作っているわけじゃなくてちゃんとしたコンタクト例を元にして作った世界ですので、ほとんど、間違いないものだと思います」とのこと。間違いないのか!?
Lはたぶんモスマンだろうけど、なぜか腕がある。Uは1973年のパスカグーラ事件のエイリアンだろうけど、目撃者の証言を元に描かれた絵(下)とぜんぜん違う。

どうも資料を見ずにうろ覚えで描いたんじゃないかと思われる。せめて模写しろよ。
竹本さんのそそっかしさは、いっこうに治っていないようである。
2010年02月19日
情報漏洩はどこまで?
先月、角川の新春謝恩パーティに出た時に、僕に聞こえるところで「●●さんが何かやってるらしいよね」と話してた人がいて、「カマかけられてる?」とドキっとしちゃったんだけど。
そりゃまあ、●●さんは有名人だし、あんだけのことをやってたら、絶対に業界の噂になるだろう。
もしかして、すでに業界の外まで情報がだだ漏れなんでは? と思って、今日、検索してみたら……。
噂を聞いて内容を推測してる人はいるけど、見事に的はずれ。ごめん、思わず笑っちゃったわ。確かに●●さんと「××」から真っ先に連想するのは、みんなそれだろうけどさ。
唯一、関係者のブログで写真を載せているのがあるけど、人名を書かずに話の内容をうまくぼかしているし、この1枚の写真からでは何も分かるまい。
結局、ネット上にはこの件について、「●●さんが何かやってる」ということまでは嗅ぎつけていても、僕との関連に気がついている人は見つからなかった。真相を知っている、もしくは気がついている人は、みんな沈黙を守ってくれているらしい。ありがたい。
関係者で「早く喋りたい」と言ってる人がいるけど、僕も同感。秘密守るってすごくつらいんだよ。
今回、何のことだかさっぱり分からないでしょうが、たぶんあと2か月ぐらいしたら、「ああ、あれはこのことだったか」と分かりますから。
そりゃまあ、●●さんは有名人だし、あんだけのことをやってたら、絶対に業界の噂になるだろう。
もしかして、すでに業界の外まで情報がだだ漏れなんでは? と思って、今日、検索してみたら……。
噂を聞いて内容を推測してる人はいるけど、見事に的はずれ。ごめん、思わず笑っちゃったわ。確かに●●さんと「××」から真っ先に連想するのは、みんなそれだろうけどさ。
唯一、関係者のブログで写真を載せているのがあるけど、人名を書かずに話の内容をうまくぼかしているし、この1枚の写真からでは何も分かるまい。
結局、ネット上にはこの件について、「●●さんが何かやってる」ということまでは嗅ぎつけていても、僕との関連に気がついている人は見つからなかった。真相を知っている、もしくは気がついている人は、みんな沈黙を守ってくれているらしい。ありがたい。
関係者で「早く喋りたい」と言ってる人がいるけど、僕も同感。秘密守るってすごくつらいんだよ。
今回、何のことだかさっぱり分からないでしょうが、たぶんあと2か月ぐらいしたら、「ああ、あれはこのことだったか」と分かりますから。
2010年02月17日
「ミクトラ」のツボ
すでに17万再生に達したこの作品。
ニコニコ動画に入れない人はYouTubeで。
http://www.youtube.com/watch?v=Dt5snNDNtuc
出てくる怪獣の名前は、コメントやニコニコ大百科でフォローされているので、それ以外の部分について、ウルトラ・シリーズに詳しくない人のために解説しよう。
●0:09
このシーンの背景に写っているのは、『ウルトラQ』『ウルトラマン』のスポンサーだった武田薬品。毎回、タイトル前に「タケダタケダタケダ~、タケダタケダタケダ~、タケダタ~ケ~ダ~♪」という歌ともに、この映像が流れた。
2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でも劇中で使われた。
●0:26
『ウルトラマン』OPでは、まず「ウルトラQ」のロゴが出た後、それが割れるような表現とともに、「ウルトラマン」「空想特撮シリーズ」というロゴが現われる。
画面が微妙に揺れてるところまで再現してるのが芸コマ。
●0:29
『ウルトラマン』27話「怪獣殿下(後編)」より。
大阪城に出現したゴモラ。厳密には、このシーンではすでに尻尾は科特隊に切り落とされているはずなのだが……。
●0:31
『ウルトラセブン』3話「湖のひみつ」より。
●0:35
『ウルトラマン』8話「怪獣無法地帯」より。
●0:38
『ウルトラマン』23話「故郷は地球」より。
●0:40
『ウルトラセブン』37話「盗まれたウルトラアイ」より。
マゼラン星人マヤは、モロボシ・ダンのウルトラアイを奪って変身できなくするが、最後は母星から見捨てられて……という悲劇的なキャラ。
劇中、ダンとの会話で、
「地球を侵略するつもりなのか?」
「こんな狂った星を? 見てごらんなさい、こんな星、侵略する価値があると思って?」
というくだりがある。
ちなみにこの回、怪獣も着ぐるみの宇宙人も出てこない。予算不足で着ぐるみが作れなくなったために作られた苦肉のエピソードなのである。しかし、印象に残る異色作となっている。
●0:41
『ウルトラセブン』39・40話「セブン暗殺計画」(前後編)より。ガッツ星人はまさにこんな感じで会話する。
ウィンダムの動きは、39話でガッツ星人に倒されるシーンの再現?
●0:48
『ウルトラセブン』14・15話「ウルトラ警備隊西へ」より。
●0:50
『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」より。
ゼットン星人は『ウルトラQ』のケムール人の着ぐるみの流用である。
●0:52
『ウルトラセブン』8話「狙われた街」より。
メトロン星人は下町のアパートに潜んでいる。ちゃぶ台をはさんでモロボシ・ダンと会話するシーンは名場面。
●0:55
『ウルトラマン』28話「人間標本5・6」より。
ダダはウルトラマンにやられ、本国にいる上司に「だめだ、ウルトラマンは強い」と泣きつく。
●1:01
『ウルトラマン』2話「侵略者を撃て」より。
初代バルタン星人は、頭の形状などが、後で出てくる二代目バルタンとは微妙に違う。
●1:13
『ウルトラマン』17話「無限へのパスポート」より。
四次元怪獣ブルトンはその能力で、戦車を空に飛ばし、戦闘機に地を走らせる。
●1:21
『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」より。
青い玉がベムラーで、赤い玉がそれを追ってきたウルトラマン。
ウルトラマンはハヤタの乗る小型ビートルに衝突して彼を殺してしまい、やむなく自分の命を与えて生き返らせる。
●1:24
『ウルトラマン』15話「恐怖の宇宙線」より。
ガヴァドンは子供のラクガキから生まれた怪獣。ウルトラマンはガヴァドンを宇宙に連れ去り、悲しむ子供たちに「毎年7月7日の夜、きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中で」と約束する。
●1:27
『ウルトラマン』33話「禁じられた言葉」より。
この回では、ザラブ星人、バルタン星人二代目、ケムール人は、メフィラス星人の配下として登場するが、どうやら幻影によるハッタリだったらしい。メフィラス以外の3体の色が薄いのは、幻影であることを表現しているのか?
ちなみに、ムラマツキャップの「(ケムール人やザラブ星人を)我々が倒したはずだ」という発言には、子供心に「倒してないじゃん!」とツッコんだもんである。
●1:30
一瞬、ザラブ星人がニセミクトラマン(テト?)に変身しているのと、二代目バルタンの胸のスペルゲン反射鏡が開いているのに注目。
●1:31
『ウルトラセブン』48話「史上最大の侵略(前編)」より。
パンドンはこの前編の戦いでセブンに倒されるが、後編ではやられた左腕と右脚をメカで補修し、改造パンドンとなって再登場する。
●1:32
『ウルトラファイト』の再現。(イカルスとエレキングの出てくるエピソードはいくつもあり、どの回なのか特定できない)
この番組で使われたのはアトラクション用の着ぐるみで、エレキングの角は回転しないし、全体にかなりよれよれなのだが、その感じをうまく再現している。
●2:05
『帰ってきたウルトラマン』5・6話「二大怪獣東京を襲撃」「決戦!怪獣対マット」より。
ツインテールが逃げているのは、「ツインテールはグドンの餌」という設定だから。
●2:08
『ウルトラマンA』14話「銀河に散った5つの星」より。
ヤプールはゴルゴダ星にウルトラ兄弟をおびきだし、A以外の4人を十字架に磔にする。
最後に残ったAを倒すために作られた超獣がエースキラーである。
●2:09
『ウルトラマンタロウ』18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ」より。
当時は怪獣の吐く火炎は合成ではなく、本当に火炎放射器を使うのが一般的だった。劇中、バードンの火炎を浴びて、ゾフィのスーツの頭部に火がつくシーンがある。当時の特撮現場は命がけだったのだ。
このため、ゾフィはニコ動では「ミスターファイヤーヘッド」と呼ばれている。
●2:12
『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」より。
レッドギラスとブラックギラスは、抱き合って回転することで津波を起こす能力があり、東京を水没させる。
●2:17
このステージのバックの映像は『ウルトラマン』のOP。
●2:39
ここからバックは『ウルトラセブン』OPになる。
●2:56
『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」より。
●2:59
『ウルトラセブン』最終話「史上最大の侵略(後編)」より。
ダンがアンヌ隊員に、自分がウルトラセブンだと打ち明けるシーンの再現。
●3:00
同じく「史上最大の侵略(後編)」より。
ちゃんと再生パンドンになっているのが芸コマ。
●3:03
ミクトラマンとミクトラセブンのポーズが、スペシウム光線とエメリューム光線のポーズになっている。
●3:07
映画『ウルトラマンZOFFY』より。
TV版の『ウルトラマン』最終話では、ゼットンはアラシ隊員の使用した新兵器・ペンシル弾で倒されるのだが、この映画ではそのシーンが省略され、ゾフィがゼットンを倒したことになっていた。
こうして見ると、『マン』『セブン』を中心に、『ウルトラQ』から『レオ』までの作品をていねいにフォローしているのがよく分かる。
ニコニコ動画に入れない人はYouTubeで。
http://www.youtube.com/watch?v=Dt5snNDNtuc
出てくる怪獣の名前は、コメントやニコニコ大百科でフォローされているので、それ以外の部分について、ウルトラ・シリーズに詳しくない人のために解説しよう。
●0:09
このシーンの背景に写っているのは、『ウルトラQ』『ウルトラマン』のスポンサーだった武田薬品。毎回、タイトル前に「タケダタケダタケダ~、タケダタケダタケダ~、タケダタ~ケ~ダ~♪」という歌ともに、この映像が流れた。
2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でも劇中で使われた。
●0:26
『ウルトラマン』OPでは、まず「ウルトラQ」のロゴが出た後、それが割れるような表現とともに、「ウルトラマン」「空想特撮シリーズ」というロゴが現われる。
画面が微妙に揺れてるところまで再現してるのが芸コマ。
●0:29
『ウルトラマン』27話「怪獣殿下(後編)」より。
大阪城に出現したゴモラ。厳密には、このシーンではすでに尻尾は科特隊に切り落とされているはずなのだが……。
●0:31
『ウルトラセブン』3話「湖のひみつ」より。
●0:35
『ウルトラマン』8話「怪獣無法地帯」より。
●0:38
『ウルトラマン』23話「故郷は地球」より。
●0:40
『ウルトラセブン』37話「盗まれたウルトラアイ」より。
マゼラン星人マヤは、モロボシ・ダンのウルトラアイを奪って変身できなくするが、最後は母星から見捨てられて……という悲劇的なキャラ。
劇中、ダンとの会話で、
「地球を侵略するつもりなのか?」
「こんな狂った星を? 見てごらんなさい、こんな星、侵略する価値があると思って?」
というくだりがある。
ちなみにこの回、怪獣も着ぐるみの宇宙人も出てこない。予算不足で着ぐるみが作れなくなったために作られた苦肉のエピソードなのである。しかし、印象に残る異色作となっている。
●0:41
『ウルトラセブン』39・40話「セブン暗殺計画」(前後編)より。ガッツ星人はまさにこんな感じで会話する。
ウィンダムの動きは、39話でガッツ星人に倒されるシーンの再現?
●0:48
『ウルトラセブン』14・15話「ウルトラ警備隊西へ」より。
●0:50
『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」より。
ゼットン星人は『ウルトラQ』のケムール人の着ぐるみの流用である。
●0:52
『ウルトラセブン』8話「狙われた街」より。
メトロン星人は下町のアパートに潜んでいる。ちゃぶ台をはさんでモロボシ・ダンと会話するシーンは名場面。
●0:55
『ウルトラマン』28話「人間標本5・6」より。
ダダはウルトラマンにやられ、本国にいる上司に「だめだ、ウルトラマンは強い」と泣きつく。
●1:01
『ウルトラマン』2話「侵略者を撃て」より。
初代バルタン星人は、頭の形状などが、後で出てくる二代目バルタンとは微妙に違う。
●1:13
『ウルトラマン』17話「無限へのパスポート」より。
四次元怪獣ブルトンはその能力で、戦車を空に飛ばし、戦闘機に地を走らせる。
●1:21
『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」より。
青い玉がベムラーで、赤い玉がそれを追ってきたウルトラマン。
ウルトラマンはハヤタの乗る小型ビートルに衝突して彼を殺してしまい、やむなく自分の命を与えて生き返らせる。
●1:24
『ウルトラマン』15話「恐怖の宇宙線」より。
ガヴァドンは子供のラクガキから生まれた怪獣。ウルトラマンはガヴァドンを宇宙に連れ去り、悲しむ子供たちに「毎年7月7日の夜、きっとガヴァドンに会えるようにしよう。この星空の中で」と約束する。
●1:27
『ウルトラマン』33話「禁じられた言葉」より。
この回では、ザラブ星人、バルタン星人二代目、ケムール人は、メフィラス星人の配下として登場するが、どうやら幻影によるハッタリだったらしい。メフィラス以外の3体の色が薄いのは、幻影であることを表現しているのか?
ちなみに、ムラマツキャップの「(ケムール人やザラブ星人を)我々が倒したはずだ」という発言には、子供心に「倒してないじゃん!」とツッコんだもんである。
●1:30
一瞬、ザラブ星人がニセミクトラマン(テト?)に変身しているのと、二代目バルタンの胸のスペルゲン反射鏡が開いているのに注目。
●1:31
『ウルトラセブン』48話「史上最大の侵略(前編)」より。
パンドンはこの前編の戦いでセブンに倒されるが、後編ではやられた左腕と右脚をメカで補修し、改造パンドンとなって再登場する。
●1:32
『ウルトラファイト』の再現。(イカルスとエレキングの出てくるエピソードはいくつもあり、どの回なのか特定できない)
この番組で使われたのはアトラクション用の着ぐるみで、エレキングの角は回転しないし、全体にかなりよれよれなのだが、その感じをうまく再現している。
●2:05
『帰ってきたウルトラマン』5・6話「二大怪獣東京を襲撃」「決戦!怪獣対マット」より。
ツインテールが逃げているのは、「ツインテールはグドンの餌」という設定だから。
●2:08
『ウルトラマンA』14話「銀河に散った5つの星」より。
ヤプールはゴルゴダ星にウルトラ兄弟をおびきだし、A以外の4人を十字架に磔にする。
最後に残ったAを倒すために作られた超獣がエースキラーである。
●2:09
『ウルトラマンタロウ』18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ」より。
当時は怪獣の吐く火炎は合成ではなく、本当に火炎放射器を使うのが一般的だった。劇中、バードンの火炎を浴びて、ゾフィのスーツの頭部に火がつくシーンがある。当時の特撮現場は命がけだったのだ。
このため、ゾフィはニコ動では「ミスターファイヤーヘッド」と呼ばれている。
●2:12
『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」より。
レッドギラスとブラックギラスは、抱き合って回転することで津波を起こす能力があり、東京を水没させる。
●2:17
このステージのバックの映像は『ウルトラマン』のOP。
●2:39
ここからバックは『ウルトラセブン』OPになる。
●2:56
『ウルトラマン』最終話「さらばウルトラマン」より。
●2:59
『ウルトラセブン』最終話「史上最大の侵略(後編)」より。
ダンがアンヌ隊員に、自分がウルトラセブンだと打ち明けるシーンの再現。
●3:00
同じく「史上最大の侵略(後編)」より。
ちゃんと再生パンドンになっているのが芸コマ。
●3:03
ミクトラマンとミクトラセブンのポーズが、スペシウム光線とエメリューム光線のポーズになっている。
●3:07
映画『ウルトラマンZOFFY』より。
TV版の『ウルトラマン』最終話では、ゼットンはアラシ隊員の使用した新兵器・ペンシル弾で倒されるのだが、この映画ではそのシーンが省略され、ゾフィがゼットンを倒したことになっていた。
こうして見ると、『マン』『セブン』を中心に、『ウルトラQ』から『レオ』までの作品をていねいにフォローしているのがよく分かる。
タグ :ウルトラ
2010年02月17日
第4回MMD杯の感想
とりあえず上位作品を中心に100本ぐらい見た。
マイリス数の順位を見ると……おおー、「Chaining Intention」がすごく伸びたなあ。まあ確かに完成度がめちゃくちゃ高い作品なんで、この人気は当然だろうな。
他にも印象的な作品をいくつか、順不同で紹介しよう。
【泣ける系】
●ドミノ
最終日になってすごいのが来た!
MMDへの愛があふれる労作。
●とある宇宙の無反動砲(ボールキャノン)
サムネから想像つかない感動的なSF作品。
MMDに限らず、「はやぶさ」ネタの動画は泣けるのが多い。
●ノンブル
ネル主演のシリアス話。オチは読めるけど泣ける。
データが重いので注意。
【新しい系】
● papermoon
MMDをお絵描きツールとして使うという発想の転換。これは流行りそうだな。
●ボーカロイドM-1ぐらんぷり ミクandハク
ボーカロイドで漫才。一見地味だけど、すごい技術だ。
●産業用ロボットで恋愛サーキュレーション【誰得】
まさに誰得。どういう発想だ。でもなんか楽しくていい。
【かっこいい系】
●I sing for you【MMD-PV】
かっこいいPV。ハクのギターの弾き方がしびれる。
●すばらしき新-MMD-世界
惜しい! これでアクションがもっと凝ってれば、1位も夢じゃなかったのに……。
やっぱ「ナムカプ」パロでアクション・シーンを省略しちゃいかんと思う。
● STRATOSPHERE
空戦もの。ミリタリー系のモデルも多くなってきたから、今後はこういう動画も増えるかも。
【かわいい系】
●ボーカロイドイメージシリーズ【Pure Smile - 初音ミク】
ミクをひたすら鑑賞するだけの動画。でもかわいい。
●春香さんをお嫁にもらってはDo-Dai
今回のMMD杯は春香さんが大活躍だな。
●地球とダンス
●りんちゃんが独裁者
まさかこんなネタがかぶるとは。どっちも良くて、甲乙つけがたい。
【笑える系】
●ミク軍曹の訓練学校
「ドミノ」とは別の意味でMMDへの愛にあふれた作品。笑った。
しかしミクのモデルってこんなにあったんだな。
●ニラ-cream taste-
あの歌で来たかーっ!
キオ式ミクをこんなネタに投入するとは。
●Mの誘惑【MMDドラマ】
お下劣なギャグ。でも笑えたからオッケー!
●にんぎょひめ【巡音ルカ】
途中からどんどん「にんぎょひめ」じゃなくなっていくところがおかしい。
●東方で「ルノワールVSセザンヌ」
再現ネタ。なぜこれを東方でやろうと思った。
しかし、発表されてまだ2年にもならないMMDがここまで進歩するとは。これはやっぱり「愛の力」と言うべきかな。
マイリス数の順位を見ると……おおー、「Chaining Intention」がすごく伸びたなあ。まあ確かに完成度がめちゃくちゃ高い作品なんで、この人気は当然だろうな。
他にも印象的な作品をいくつか、順不同で紹介しよう。
【泣ける系】
●ドミノ
最終日になってすごいのが来た!
MMDへの愛があふれる労作。
●とある宇宙の無反動砲(ボールキャノン)
サムネから想像つかない感動的なSF作品。
MMDに限らず、「はやぶさ」ネタの動画は泣けるのが多い。
●ノンブル
ネル主演のシリアス話。オチは読めるけど泣ける。
データが重いので注意。
【新しい系】
● papermoon
MMDをお絵描きツールとして使うという発想の転換。これは流行りそうだな。
●ボーカロイドM-1ぐらんぷり ミクandハク
ボーカロイドで漫才。一見地味だけど、すごい技術だ。
●産業用ロボットで恋愛サーキュレーション【誰得】
まさに誰得。どういう発想だ。でもなんか楽しくていい。
【かっこいい系】
●I sing for you【MMD-PV】
かっこいいPV。ハクのギターの弾き方がしびれる。
●すばらしき新-MMD-世界
惜しい! これでアクションがもっと凝ってれば、1位も夢じゃなかったのに……。
やっぱ「ナムカプ」パロでアクション・シーンを省略しちゃいかんと思う。
● STRATOSPHERE
空戦もの。ミリタリー系のモデルも多くなってきたから、今後はこういう動画も増えるかも。
【かわいい系】
●ボーカロイドイメージシリーズ【Pure Smile - 初音ミク】
ミクをひたすら鑑賞するだけの動画。でもかわいい。
●春香さんをお嫁にもらってはDo-Dai
今回のMMD杯は春香さんが大活躍だな。
●地球とダンス
●りんちゃんが独裁者
まさかこんなネタがかぶるとは。どっちも良くて、甲乙つけがたい。
【笑える系】
●ミク軍曹の訓練学校
「ドミノ」とは別の意味でMMDへの愛にあふれた作品。笑った。
しかしミクのモデルってこんなにあったんだな。
●ニラ-cream taste-
あの歌で来たかーっ!
キオ式ミクをこんなネタに投入するとは。
●Mの誘惑【MMDドラマ】
お下劣なギャグ。でも笑えたからオッケー!
●にんぎょひめ【巡音ルカ】
途中からどんどん「にんぎょひめ」じゃなくなっていくところがおかしい。
●東方で「ルノワールVSセザンヌ」
再現ネタ。なぜこれを東方でやろうと思った。
しかし、発表されてまだ2年にもならないMMDがここまで進歩するとは。これはやっぱり「愛の力」と言うべきかな。
タグ :MMD
2010年02月13日
一夜明けたらMMDが大変なことに
前回、こんなことを書いたんだけど。
第4回MMD杯
一夜明けたら大変なことになっていた。すでに100本以上のMMD動画がアップされているのだが、予想以上の傑作が多数!
いちいちリンク貼るの面倒なんで、〈第4回MMD杯本選〉というタグから見てほしい。
●【第4回】MikuMikuDanceCup IV A NEW HOPE 本選開始【MMD杯】
本選開始の告知動画なんだけど、これ自体がすでにレベル高すぎる! 〈飛べないハードル〉というタグがついてるのがおかしい。ぜひ、負けない気持ちでクリヤーしていただきたい。
●ミクトラ
ツブラヤP、えらいもんを創りやがったあ!
予選動画を見て、彼のことだからきっとすごい作品だろうと期待はしてたが、こちらの予想を20割ぐらい上回ってた。
細かいネタ詰めこみまくりで、最初から最後まで笑いっぱなし。ウルトラ・シリーズへの深い愛が感じられる。個人的には今のところベストワン。
怪獣好きな人なら絶対見るべき!
●春香さんにjubeat(天国と地獄)をやってもらった
これも素晴らしい作品。スピード感がたまらない。ネタが多すぎて、1回見ただけでは分からん。5回リピートしちまったよ、こんちくしょー。
●ニコニコ天国と地獄
さすがポンポコP、技術もセンスも最高なんだけど、今回は同じ曲を使った「春香さん」を先に見ちゃったもんで、見劣りしてしまうのが残念。でも、傑作だと思う。
●カンフーサーキュレーション【MIKU的國術跳舞】
「恋愛サーキュレーション」に合わせてミクが八極拳の演舞を披露する。動きがかっこいいだけじゃなく、ちゃんと歌に合っているというのが驚き。かっこいいのに愛らしいのだ。
かなり重いので、パソコンのスペックによってはカクカクしてしまうようだ。そういう人は軽量版を待とう。
●律っちゃん目立ちすぎww
この表情! この表情がいい!
●とある偶像の天海春香-HARUKA- 【デビュー2周年記念】
MMDと手描きアニメの併用。「上手い!」としか言いようがない。
●つなわたリフティング 【原点回帰】
どうすればこんなに上手くボールとミクの動きを一致させられるのか。スピンするミクの髪の間をボールがすり抜けるところとか、ため息が出る。
●MMDで踊らせる程度のオーディエンス
MMDの原点であるダンスもの。モーションが実にていねいでリアル。見とれてしまう。
他にも「Chaining Intention」「ミラクルペイント」なども完成度の高いPVで、感心した。
これ以外にも、いちいち挙げていられないけど、面白い作品、感心した作品は数多い。しかもまだすべてじゃなく、これからアップされるものもある。楽しみだ。
しかし、全部見てる時間あるのか、自分……?
第4回MMD杯
一夜明けたら大変なことになっていた。すでに100本以上のMMD動画がアップされているのだが、予想以上の傑作が多数!
いちいちリンク貼るの面倒なんで、〈第4回MMD杯本選〉というタグから見てほしい。
●【第4回】MikuMikuDanceCup IV A NEW HOPE 本選開始【MMD杯】
本選開始の告知動画なんだけど、これ自体がすでにレベル高すぎる! 〈飛べないハードル〉というタグがついてるのがおかしい。ぜひ、負けない気持ちでクリヤーしていただきたい。
●ミクトラ
ツブラヤP、えらいもんを創りやがったあ!
予選動画を見て、彼のことだからきっとすごい作品だろうと期待はしてたが、こちらの予想を20割ぐらい上回ってた。
細かいネタ詰めこみまくりで、最初から最後まで笑いっぱなし。ウルトラ・シリーズへの深い愛が感じられる。個人的には今のところベストワン。
怪獣好きな人なら絶対見るべき!
●春香さんにjubeat(天国と地獄)をやってもらった
これも素晴らしい作品。スピード感がたまらない。ネタが多すぎて、1回見ただけでは分からん。5回リピートしちまったよ、こんちくしょー。
●ニコニコ天国と地獄
さすがポンポコP、技術もセンスも最高なんだけど、今回は同じ曲を使った「春香さん」を先に見ちゃったもんで、見劣りしてしまうのが残念。でも、傑作だと思う。
●カンフーサーキュレーション【MIKU的國術跳舞】
「恋愛サーキュレーション」に合わせてミクが八極拳の演舞を披露する。動きがかっこいいだけじゃなく、ちゃんと歌に合っているというのが驚き。かっこいいのに愛らしいのだ。
かなり重いので、パソコンのスペックによってはカクカクしてしまうようだ。そういう人は軽量版を待とう。
●律っちゃん目立ちすぎww
この表情! この表情がいい!
●とある偶像の天海春香-HARUKA- 【デビュー2周年記念】
MMDと手描きアニメの併用。「上手い!」としか言いようがない。
●つなわたリフティング 【原点回帰】
どうすればこんなに上手くボールとミクの動きを一致させられるのか。スピンするミクの髪の間をボールがすり抜けるところとか、ため息が出る。
●MMDで踊らせる程度のオーディエンス
MMDの原点であるダンスもの。モーションが実にていねいでリアル。見とれてしまう。
他にも「Chaining Intention」「ミラクルペイント」なども完成度の高いPVで、感心した。
これ以外にも、いちいち挙げていられないけど、面白い作品、感心した作品は数多い。しかもまだすべてじゃなく、これからアップされるものもある。楽しみだ。
しかし、全部見てる時間あるのか、自分……?
タグ :MMD
2010年02月11日
第4回MMD杯
2月12日(金)21時より、第4回MMD杯の本選が開始される。
ご存知ない方のために解説すると、MMD(MikuMikuDance)というのは2008年2月24日に公開されたフリーソフトで、初音ミクの3Dアニメーションを製作できるツールである。
僕もちょっとだけいじったことがあるが、その操作性の良さには驚いた。難しい勉強など必要なく、すぐに覚えられ、ほとんど直感的に操作できてしまうのだ。「こんなすごいもん、ただでもらっちゃっていいの?」と思ったぐらいである。
公開直後からニコニコ動画で反響を呼び、それで3Dアニメーションを製作して発表する人が続出した。当初、キャラクターはミクしかいなかったが、熱心なユーザーが次々にオリジナルモデルを製作、リン、レン、カイト、メイコらヴォーカロイドをはじめ、アニメ、ゲームの人気キャラクターも続々とモデル化された。ガンダム、バルキリー、ゾイドなどを作っている人もいる(ちゃんと三段変形するケーニッヒモンスターには感動した)。ジェイムスン教授などというマニアックなキャラもいる。
それらのデータの多くは公開され、誰でも自由に利用できる。正確な数は不明だが、キャラの数は確実に100体を超えている。
背景データにしても、各種のステージをはじめ、「ゲキド街」「銀匙町」などの街並みや、駅舎、「あのプール」(一部では有名なプールなのだそうだ)などが作られている。キャラクターの持つ小道具類や、自動車、バイク、戦車、戦闘機などのデータも充実してきている。
MMD自体が何度もバージョン・アップされているし、昨年の夏ごろからは物理演算を組みこんだモデル(重力や摩擦の影響を再現できる)も増えてきた。
その応用範囲も広い。ダンスを踊らせるだけでなく、アクションも作れるし、ドラマもできる。アニメのOP・EDをMMDで再現することも当たり前になっている。(今週の火曜日の時点で、すでに『ハートキャッチプリキュア!』のEDの振り付けをほぼ完成させている人がいるのには驚いた)
そのニコ動に集うMMDマスターたちが腕を競い合うのが、MMD杯なのである。2008年8月から、半年に1回開催され、今回で4回目。
MMD杯@wiki
1回目より2回目、2回目より3回目と、確実に参加者のレベルがアップしていて、目が離せない。
すでに予選が終了している。僕が注目しているのは、こういう作品である。
●「ニコニコ天国と地獄」
第2回の「ゲキド・オブ・ハツネ」、第3回の「忙しい人のための仮面ライダーV3」という傑作を発表したポンポコPの新作。たぶん最有力優勝候補。アクションの素晴らしさは「忙しい人のための……」で完成の域に達しているので、さらにどんな飛躍を見せてくれるか楽しみ。
●「ミクトラ」
踊る怪獣動画を作り続けているツブラヤP。怪獣以外でも「よっしゃあ漢唄」で振りつけやカメラワークの上手さも見せつけてくれた。
今回は怪獣をなんと30体出すと予告している。まさか『ウルトラ銀河伝説』をやる気か!? お気に入りの作者だけに、これも期待できる。
●「綱渡リフティング 【原点回帰】」
ジャグリング・シリーズの6666AAPの新作。タイトル通り、原点に返って、またまたミクにジャグリングをやらせるらしい。
●「頭文字M」
第3回で、ミクに手話で「初音ミクの消失」を歌わせるという、驚異的な芸当を披露したせっけんP。今回はレースものらしい。かっこよさそうだ。
●「すばらしき新 - MMD - 世界【PV】」
こちらは海外からの参加だそうだ。『ナムコ クロス カプコン』のOPをMMDで再現するらしい。僕も『ナムカプ』のOPは大好きなんで、これも注目している。
他にも注目している作品はたくさんあるのだが、書き切れないので省略。2月12日夜から15日にかけて、完成した作品が続々とアップされるはずなので、楽しみにしている。
もちろん、MMD杯以外にも優れたMMD作品は多数アップされている。最近、僕が感心したのは、「なでこサーキュレーション」と「キレイなアイツがタレント発掘番組に出演」というやつ。
特に後者は、意外すぎる発想で意表を突かれた。詳しくは解説しないし、直リンも張らないが、騙されたと思って検索して見てほしい。
ご存知ない方のために解説すると、MMD(MikuMikuDance)というのは2008年2月24日に公開されたフリーソフトで、初音ミクの3Dアニメーションを製作できるツールである。
僕もちょっとだけいじったことがあるが、その操作性の良さには驚いた。難しい勉強など必要なく、すぐに覚えられ、ほとんど直感的に操作できてしまうのだ。「こんなすごいもん、ただでもらっちゃっていいの?」と思ったぐらいである。
公開直後からニコニコ動画で反響を呼び、それで3Dアニメーションを製作して発表する人が続出した。当初、キャラクターはミクしかいなかったが、熱心なユーザーが次々にオリジナルモデルを製作、リン、レン、カイト、メイコらヴォーカロイドをはじめ、アニメ、ゲームの人気キャラクターも続々とモデル化された。ガンダム、バルキリー、ゾイドなどを作っている人もいる(ちゃんと三段変形するケーニッヒモンスターには感動した)。ジェイムスン教授などというマニアックなキャラもいる。
それらのデータの多くは公開され、誰でも自由に利用できる。正確な数は不明だが、キャラの数は確実に100体を超えている。
背景データにしても、各種のステージをはじめ、「ゲキド街」「銀匙町」などの街並みや、駅舎、「あのプール」(一部では有名なプールなのだそうだ)などが作られている。キャラクターの持つ小道具類や、自動車、バイク、戦車、戦闘機などのデータも充実してきている。
MMD自体が何度もバージョン・アップされているし、昨年の夏ごろからは物理演算を組みこんだモデル(重力や摩擦の影響を再現できる)も増えてきた。
その応用範囲も広い。ダンスを踊らせるだけでなく、アクションも作れるし、ドラマもできる。アニメのOP・EDをMMDで再現することも当たり前になっている。(今週の火曜日の時点で、すでに『ハートキャッチプリキュア!』のEDの振り付けをほぼ完成させている人がいるのには驚いた)
そのニコ動に集うMMDマスターたちが腕を競い合うのが、MMD杯なのである。2008年8月から、半年に1回開催され、今回で4回目。
MMD杯@wiki
1回目より2回目、2回目より3回目と、確実に参加者のレベルがアップしていて、目が離せない。
すでに予選が終了している。僕が注目しているのは、こういう作品である。
●「ニコニコ天国と地獄」
第2回の「ゲキド・オブ・ハツネ」、第3回の「忙しい人のための仮面ライダーV3」という傑作を発表したポンポコPの新作。たぶん最有力優勝候補。アクションの素晴らしさは「忙しい人のための……」で完成の域に達しているので、さらにどんな飛躍を見せてくれるか楽しみ。
●「ミクトラ」
踊る怪獣動画を作り続けているツブラヤP。怪獣以外でも「よっしゃあ漢唄」で振りつけやカメラワークの上手さも見せつけてくれた。
今回は怪獣をなんと30体出すと予告している。まさか『ウルトラ銀河伝説』をやる気か!? お気に入りの作者だけに、これも期待できる。
●「綱渡リフティング 【原点回帰】」
ジャグリング・シリーズの6666AAPの新作。タイトル通り、原点に返って、またまたミクにジャグリングをやらせるらしい。
●「頭文字M」
第3回で、ミクに手話で「初音ミクの消失」を歌わせるという、驚異的な芸当を披露したせっけんP。今回はレースものらしい。かっこよさそうだ。
●「すばらしき新 - MMD - 世界【PV】」
こちらは海外からの参加だそうだ。『ナムコ クロス カプコン』のOPをMMDで再現するらしい。僕も『ナムカプ』のOPは大好きなんで、これも注目している。
他にも注目している作品はたくさんあるのだが、書き切れないので省略。2月12日夜から15日にかけて、完成した作品が続々とアップされるはずなので、楽しみにしている。
もちろん、MMD杯以外にも優れたMMD作品は多数アップされている。最近、僕が感心したのは、「なでこサーキュレーション」と「キレイなアイツがタレント発掘番組に出演」というやつ。
特に後者は、意外すぎる発想で意表を突かれた。詳しくは解説しないし、直リンも張らないが、騙されたと思って検索して見てほしい。
タグ :MMD
2010年02月09日
ありがとう、そしてさようなら『シンケンジャー』
戦隊シリーズの脚本が変わってきたのは、やはり90年代からだと思う。
上原正三、高久進、曽田博久、藤井邦夫といった初期シリーズを支えた脚本家が退き、第二世代の脚本家が台頭してきてから、明らかに脚本のカラーや質が変化してきた。その本格的な幕開けとなったのが、井上敏樹がシリーズ構成を務めた、いろんな意味での問題作『鳥人戦隊ジェットマン』(91年)であることは、どなたも異論はないだろう。
その後も、浦沢義雄の『激走戦隊カーレンジャー』(96年)、小林靖子の『星獣戦隊ギンガマン』(98年)『未来戦隊タイムレンジャー』(00年)、荒川稔久の『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年)『特捜戦隊デカレンジャー』(04年)、前川淳の『魔法戦隊マジレンジャー』(05年)、會川昇の『轟轟戦隊ボウケンジャー』(06年)、横手美智子の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)と、それぞれに特徴のある面白い番組が続いた。アクションだけではなく、キャラクターやお話が楽しいのだ。
80年代までの戦隊が、番組ごとのカラーの違いが明確ではなかったのに対し、ギャグ路線、恐竜、拳法、忍者、魔法、刑事、冒険といったように、その年ごとのコンセプトの違いをはっきり打ち出すようになったのも、90年代からだ。
また、戦隊ものに限らず、昔の特撮番組の脚本は、「子供向け番組なんかやりたくないけど、お仕事でしかたなく書いている」といった感の漂う、ぞんざいなものが多かった。それに対し、近年の脚本は、本当にこのジャンルを愛してるんだなあと感じさせるものが多い。
その代表が小林靖子さんだろう。
08年の『ゴーオンジャー』は、最初の数回でがっかりして見放してしまった(だいたい、武上さんの年はハズレが多いのよ(苦笑))。前年の『ゲキレンジャー』が実に面白くて、最後まで気が抜けなかっただけに、落差が大きかったのだ。
しかし、09年の新シリーズの構成が小林さんだと聞いて、「こりゃ、ちょっと期待していいかも?」と思った。
『シンケンジャー』の第1話を見て、その期待は確信に変わった。
「今年は面白くなる!」
侍、黒子、筆、馬、矢文、桜吹雪、歌舞伎などなど、徹底して和風テイストを詰めこんだ設定にも感心したが、何といってもキャラクターが美味しすぎる。
何かもう、「同人誌を作れ」と言わんばかりの!(笑)
しかも回を重ねるにつれて、じじい萌え、百合百合、美形悪役と、あらゆるサービスが出てくるのである。何かもう、「全方位どこからでも攻めてらっしゃい」と言わんばかりの!(笑)
もちろん子供向け番組だからそんなことは露骨には言わないんだけど、子供だけじゃなくママさんたち「大きいお友達」にとっても楽しい要素が満載なんである。『ギンガマン』『タイムレンジャー』『龍騎』『電王』と書いてきた小林さんのテクニックの集大成という感がある。
しかも、決してそうしたキャラクターの魅力にだけ頼ってはいない。個人的シュミに走りながらも、決して本筋を見失わないところがプロである。細部までよく考えられた話なのだ。
たとえば外道衆は「隙間」から出入りできるけど、三途の川の水が切れると地上で活動できなくなるので、限られた時間しか暴れられないという設定。これは上手い。ヒーローものによくある、「敵キャラがヒーローを追い詰めるけど、なぜかとどめを刺さない」という不条理を、これで説明してしまえるのだ。
これにより、番組前半でシンケンジャーが外道衆に苦戦→水切れでいったん逃げる外道衆→番組後半で再戦して倒す、という基本フォーマットが成立する。
その倒し方にしても、毎回、こういう特殊能力を持つ敵にこういう策で対抗する……というコンセプトがはっきりしているのがいい。「なぜか分からないけど倒せてしまった」ということがないのだ。
だからこそ最後の「力ずくだ!」が生きてくるわけなんだけど。(毎回、力ずくで勝ってたら、あれは言えない)
そしてクライマックスの44話~最終話。これがもう「神回」の連続!
丈瑠が影武者だったと発覚した時には、「ええっ、そんな伏線あったっけ?」と驚いたもんだけど、よくよく思い返してみると――
ああ、ズボシメシの回の「嘘つき」ってそういう意味か!
最初の頃、流之介たちが自分を守って傷つくことを丈瑠が嫌がっていたのは、そういう事情があったからか!
あの回想シーンの父の台詞はそういう意味!?
ずいぶん前からいろんな伏線張ってたんだなあ。よくぞ外道衆のみならず視聴者まで謀ってくれたわ(笑)。
その発覚前後の話の流れが、また上手い。
・家臣たちと心を通わせるようになった丈瑠。
↓
・しかし、敵である十臓に「(仲間を思いやるようになって)弱くなったな」と言われ、苦悩する。
↓
・影武者の任を解かれ、「びっくりするほど何もないな」と落胆。
↓
・そこに十臓が現われ、丈瑠に再戦を挑む。守るべきものがなくなった今、逆に全力で戦える丈瑠。
↓
・戦いにだけ生きがいを見出す丈瑠。彦馬や仲間たちに「(この一年間は)戦いだけではなかったはず」と説得されるが、耳を貸さない。
↓
・最も忠誠心の強い流之介だけは、姫への忠誠と丈瑠への想いの板ばさみになって動けない。その迷いを断ち切ったのがカジキ折神の回に出てきた黒子さん。しかも自分が言われた言葉をそのまま流之介に返す。
↓
・駆けつけた流之介。戦いにとりつかれ、外道に落ちる寸前の丈瑠を、水属性の技で炎を断ち割って救い出す。
これだけのストーリーの流れを考えたというだけで感服もの。いつもいつも小説のプロットを考えている者の目には、この構成はすごく「美しい」。
僕は「ストーリーのデッサン力」という言葉をよく使う。人体を描く時に、肉の下にある骨格を把握しなければいけないのと同じで、ストーリーというものもちゃんと骨が通っていないといけないのだ。『シンケンジャー』の骨格は美しいのである。
とどめは、流之介が初めて「殿」ではなく「丈瑠」と呼ぶシーン。これは思わず感涙した。
あと、十臓がね、いいキャラクターなんだよね。
彼の妻の話が出てきた時には、かなり不安だった。十臓は純粋に悪を貫いているところがいいんであってり、死ぬ前に改心されたりしたら、ちょっと嫌だなと思っていた。
だから彼が誘惑を振り切って(つーか、最初から眼中になくて)アクマロをぶった斬った時には、「それでこそ十臓!」と快哉を叫んだものである。
最後、彼が丈瑠との決闘の末に敗北し、満足して成仏するものだと、僕は予想していた。しかし、そうはならなかった。結局、勝負の決着がつかないまま、無念を抱いて消えていった。
なぜか? もし十臓が満足して死んでいったら、彼の生き様を肯定することになるからだ。
「生きることは戦いだけではない」というのが、丈瑠たちが最後に到達したテーマである以上、人生のすべてを戦いにかけた十臓の生き方は否定されねばならなかったのだ。
小林さんの脚本は、このへんの視点もブレていない。いかに悪役がかっこ良くても、否定すべき点は否定しなくてはいけない(特に子供向け番組では)ということを、ちゃんと心得ている。
あと、姫様ね。いいわ、この人、演技力は別にして(笑)。
ラスト近くにいきなり出てきてリーダーの座を持ってっちゃうという前代未聞のキャラクター。これで嫌な女だったら、流之介もあんなに悩まなかったはずなんだけど、使命感に燃える一方で人情も理解しているという、とことんいい人なもんだから、かえって苦悩が深まるという構成。これまた上手い。
ドウコクの封印に失敗したのも、彼女自身のミスや力不足ではないという設定になっていて、視聴者に非難されないように気を遣って構成しているのがよく分かる。
最終話直前、僕は「丈瑠が姫様と結婚して婿養子になっちゃえばいいんじゃないの」と冗談で思っていたのだが……まさか、それを上回る裏技があったとは!(笑) テレビの前でひっくり返った。すごいよ、小林さん! 僕らの予想をいい意味で裏切ってくれるよ!
あと、脚本とは関係ないんだけど、真シンケンレッドのアクションには感心した。明らかに筋力で丈瑠より劣るもんで、動きは最小限。烈火大斬刀を振り回す時に、足で蹴ってはずみをつけているのだ。現場のアイデアなんだろうか。ちょっとした工夫だけど、うまいよね。
子供向け番組とはいえ、最高のものを作ろうというスタッフの熱意が感じられて、最後まで心地好い番組だった。これまでの戦隊シリーズの中で最高傑作であると断言する。
1年間楽しませてくれてありがとう、『シンケンジャー』。
ちなみに後番組『天装戦隊ゴセイジャー』のシリーズ構成は『ゲキレン』の横手美智子さんだそうで、これまた期待できそうだ。
上原正三、高久進、曽田博久、藤井邦夫といった初期シリーズを支えた脚本家が退き、第二世代の脚本家が台頭してきてから、明らかに脚本のカラーや質が変化してきた。その本格的な幕開けとなったのが、井上敏樹がシリーズ構成を務めた、いろんな意味での問題作『鳥人戦隊ジェットマン』(91年)であることは、どなたも異論はないだろう。
その後も、浦沢義雄の『激走戦隊カーレンジャー』(96年)、小林靖子の『星獣戦隊ギンガマン』(98年)『未来戦隊タイムレンジャー』(00年)、荒川稔久の『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年)『特捜戦隊デカレンジャー』(04年)、前川淳の『魔法戦隊マジレンジャー』(05年)、會川昇の『轟轟戦隊ボウケンジャー』(06年)、横手美智子の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)と、それぞれに特徴のある面白い番組が続いた。アクションだけではなく、キャラクターやお話が楽しいのだ。
80年代までの戦隊が、番組ごとのカラーの違いが明確ではなかったのに対し、ギャグ路線、恐竜、拳法、忍者、魔法、刑事、冒険といったように、その年ごとのコンセプトの違いをはっきり打ち出すようになったのも、90年代からだ。
また、戦隊ものに限らず、昔の特撮番組の脚本は、「子供向け番組なんかやりたくないけど、お仕事でしかたなく書いている」といった感の漂う、ぞんざいなものが多かった。それに対し、近年の脚本は、本当にこのジャンルを愛してるんだなあと感じさせるものが多い。
その代表が小林靖子さんだろう。
08年の『ゴーオンジャー』は、最初の数回でがっかりして見放してしまった(だいたい、武上さんの年はハズレが多いのよ(苦笑))。前年の『ゲキレンジャー』が実に面白くて、最後まで気が抜けなかっただけに、落差が大きかったのだ。
しかし、09年の新シリーズの構成が小林さんだと聞いて、「こりゃ、ちょっと期待していいかも?」と思った。
『シンケンジャー』の第1話を見て、その期待は確信に変わった。
「今年は面白くなる!」
侍、黒子、筆、馬、矢文、桜吹雪、歌舞伎などなど、徹底して和風テイストを詰めこんだ設定にも感心したが、何といってもキャラクターが美味しすぎる。
何かもう、「同人誌を作れ」と言わんばかりの!(笑)
しかも回を重ねるにつれて、じじい萌え、百合百合、美形悪役と、あらゆるサービスが出てくるのである。何かもう、「全方位どこからでも攻めてらっしゃい」と言わんばかりの!(笑)
もちろん子供向け番組だからそんなことは露骨には言わないんだけど、子供だけじゃなくママさんたち「大きいお友達」にとっても楽しい要素が満載なんである。『ギンガマン』『タイムレンジャー』『龍騎』『電王』と書いてきた小林さんのテクニックの集大成という感がある。
しかも、決してそうしたキャラクターの魅力にだけ頼ってはいない。個人的シュミに走りながらも、決して本筋を見失わないところがプロである。細部までよく考えられた話なのだ。
たとえば外道衆は「隙間」から出入りできるけど、三途の川の水が切れると地上で活動できなくなるので、限られた時間しか暴れられないという設定。これは上手い。ヒーローものによくある、「敵キャラがヒーローを追い詰めるけど、なぜかとどめを刺さない」という不条理を、これで説明してしまえるのだ。
これにより、番組前半でシンケンジャーが外道衆に苦戦→水切れでいったん逃げる外道衆→番組後半で再戦して倒す、という基本フォーマットが成立する。
その倒し方にしても、毎回、こういう特殊能力を持つ敵にこういう策で対抗する……というコンセプトがはっきりしているのがいい。「なぜか分からないけど倒せてしまった」ということがないのだ。
だからこそ最後の「力ずくだ!」が生きてくるわけなんだけど。(毎回、力ずくで勝ってたら、あれは言えない)
そしてクライマックスの44話~最終話。これがもう「神回」の連続!
丈瑠が影武者だったと発覚した時には、「ええっ、そんな伏線あったっけ?」と驚いたもんだけど、よくよく思い返してみると――
ああ、ズボシメシの回の「嘘つき」ってそういう意味か!
最初の頃、流之介たちが自分を守って傷つくことを丈瑠が嫌がっていたのは、そういう事情があったからか!
あの回想シーンの父の台詞はそういう意味!?
ずいぶん前からいろんな伏線張ってたんだなあ。よくぞ外道衆のみならず視聴者まで謀ってくれたわ(笑)。
その発覚前後の話の流れが、また上手い。
・家臣たちと心を通わせるようになった丈瑠。
↓
・しかし、敵である十臓に「(仲間を思いやるようになって)弱くなったな」と言われ、苦悩する。
↓
・影武者の任を解かれ、「びっくりするほど何もないな」と落胆。
↓
・そこに十臓が現われ、丈瑠に再戦を挑む。守るべきものがなくなった今、逆に全力で戦える丈瑠。
↓
・戦いにだけ生きがいを見出す丈瑠。彦馬や仲間たちに「(この一年間は)戦いだけではなかったはず」と説得されるが、耳を貸さない。
↓
・最も忠誠心の強い流之介だけは、姫への忠誠と丈瑠への想いの板ばさみになって動けない。その迷いを断ち切ったのがカジキ折神の回に出てきた黒子さん。しかも自分が言われた言葉をそのまま流之介に返す。
↓
・駆けつけた流之介。戦いにとりつかれ、外道に落ちる寸前の丈瑠を、水属性の技で炎を断ち割って救い出す。
これだけのストーリーの流れを考えたというだけで感服もの。いつもいつも小説のプロットを考えている者の目には、この構成はすごく「美しい」。
僕は「ストーリーのデッサン力」という言葉をよく使う。人体を描く時に、肉の下にある骨格を把握しなければいけないのと同じで、ストーリーというものもちゃんと骨が通っていないといけないのだ。『シンケンジャー』の骨格は美しいのである。
とどめは、流之介が初めて「殿」ではなく「丈瑠」と呼ぶシーン。これは思わず感涙した。
あと、十臓がね、いいキャラクターなんだよね。
彼の妻の話が出てきた時には、かなり不安だった。十臓は純粋に悪を貫いているところがいいんであってり、死ぬ前に改心されたりしたら、ちょっと嫌だなと思っていた。
だから彼が誘惑を振り切って(つーか、最初から眼中になくて)アクマロをぶった斬った時には、「それでこそ十臓!」と快哉を叫んだものである。
最後、彼が丈瑠との決闘の末に敗北し、満足して成仏するものだと、僕は予想していた。しかし、そうはならなかった。結局、勝負の決着がつかないまま、無念を抱いて消えていった。
なぜか? もし十臓が満足して死んでいったら、彼の生き様を肯定することになるからだ。
「生きることは戦いだけではない」というのが、丈瑠たちが最後に到達したテーマである以上、人生のすべてを戦いにかけた十臓の生き方は否定されねばならなかったのだ。
小林さんの脚本は、このへんの視点もブレていない。いかに悪役がかっこ良くても、否定すべき点は否定しなくてはいけない(特に子供向け番組では)ということを、ちゃんと心得ている。
あと、姫様ね。いいわ、この人、演技力は別にして(笑)。
ラスト近くにいきなり出てきてリーダーの座を持ってっちゃうという前代未聞のキャラクター。これで嫌な女だったら、流之介もあんなに悩まなかったはずなんだけど、使命感に燃える一方で人情も理解しているという、とことんいい人なもんだから、かえって苦悩が深まるという構成。これまた上手い。
ドウコクの封印に失敗したのも、彼女自身のミスや力不足ではないという設定になっていて、視聴者に非難されないように気を遣って構成しているのがよく分かる。
最終話直前、僕は「丈瑠が姫様と結婚して婿養子になっちゃえばいいんじゃないの」と冗談で思っていたのだが……まさか、それを上回る裏技があったとは!(笑) テレビの前でひっくり返った。すごいよ、小林さん! 僕らの予想をいい意味で裏切ってくれるよ!
あと、脚本とは関係ないんだけど、真シンケンレッドのアクションには感心した。明らかに筋力で丈瑠より劣るもんで、動きは最小限。烈火大斬刀を振り回す時に、足で蹴ってはずみをつけているのだ。現場のアイデアなんだろうか。ちょっとした工夫だけど、うまいよね。
子供向け番組とはいえ、最高のものを作ろうというスタッフの熱意が感じられて、最後まで心地好い番組だった。これまでの戦隊シリーズの中で最高傑作であると断言する。
1年間楽しませてくれてありがとう、『シンケンジャー』。
ちなみに後番組『天装戦隊ゴセイジャー』のシリーズ構成は『ゲキレン』の横手美智子さんだそうで、これまた期待できそうだ。
タグ :特撮
2010年02月06日
『MM9-invasion-』連載開始
『MM9』の続編『MM9-invasion-』が、東京創元社のサイトの『Webミステリーズ!』で隔月連載開始しました。無料で読めます。
http://www.webmysteries.jp/special/yamamoto1002-1.html
正直、前作を書き上げた直後は、続編を書く気はまったくなかったんです。あのラストシーンで完璧で、何をつけ加えても蛇足になるだけだろうと。
ところが、その後で新しいアイデアを思いついちゃったのですよ。
宇宙からの侵略!
前作では、あの世界に宇宙人や宇宙怪獣がいるかどうかは曖昧にしてたんですが、「いる」ということにすると、面白くなりそうな設定が次から次に浮かんできたんです。
何といっても、巨大ヒーローもののお約束である「宇宙人は単独もしくは数人でしか侵略してこない」「宇宙人は巨大化できる」「なぜか怪獣を侵略兵器として使いたがる」といった設定が、多重人間原理による世界観を元にすると、論理的に説明ついちゃうんですね。
こりゃもう書くしかないよね、と思っちゃったわけです。
ただ、前作と同じメンバーでやっても、二番煎じになっちゃってつまらない。そこで思いきって、高校生の少年を主人公に据え、気特対のメンバーには脇役に回ってもらうことにしました。
雰囲気も前作とはかなり変えて、アクション+ラブコメ路線です。スニーカー文庫や電撃文庫から出てもおかしくないぐらいの。
1回目では、一騎と亜紀子の青春トークの場面で、自分で書きながら恥ずかしさで七転八倒しておりました。2回目ではさらに悶絶もののシーンが続出する予定なんでお楽しみに。
ひとつだけ困ったのは、登場人物のネーミング。
お気づきの方も多いでしょうが、『MM9』の主要登場人物名はみんな元ネタがあります。かなり変えてありますけど。
ただ、前作にワンシーンだけ出てきた一騎だけは、元ネタがない。つーか、あったのかもしれないけど、自分でも忘れちゃった(^^;)。
しょうがないから、あらためて元ネタは「秀樹」ということに強引に設定しました。だから相手役の女の子の名前が「酒井田亜紀子」なんです。
分かる人だけ分かってください。
http://www.webmysteries.jp/special/yamamoto1002-1.html
正直、前作を書き上げた直後は、続編を書く気はまったくなかったんです。あのラストシーンで完璧で、何をつけ加えても蛇足になるだけだろうと。
ところが、その後で新しいアイデアを思いついちゃったのですよ。
宇宙からの侵略!
前作では、あの世界に宇宙人や宇宙怪獣がいるかどうかは曖昧にしてたんですが、「いる」ということにすると、面白くなりそうな設定が次から次に浮かんできたんです。
何といっても、巨大ヒーローもののお約束である「宇宙人は単独もしくは数人でしか侵略してこない」「宇宙人は巨大化できる」「なぜか怪獣を侵略兵器として使いたがる」といった設定が、多重人間原理による世界観を元にすると、論理的に説明ついちゃうんですね。
こりゃもう書くしかないよね、と思っちゃったわけです。
ただ、前作と同じメンバーでやっても、二番煎じになっちゃってつまらない。そこで思いきって、高校生の少年を主人公に据え、気特対のメンバーには脇役に回ってもらうことにしました。
雰囲気も前作とはかなり変えて、アクション+ラブコメ路線です。スニーカー文庫や電撃文庫から出てもおかしくないぐらいの。
1回目では、一騎と亜紀子の青春トークの場面で、自分で書きながら恥ずかしさで七転八倒しておりました。2回目ではさらに悶絶もののシーンが続出する予定なんでお楽しみに。
ひとつだけ困ったのは、登場人物のネーミング。
お気づきの方も多いでしょうが、『MM9』の主要登場人物名はみんな元ネタがあります。かなり変えてありますけど。
ただ、前作にワンシーンだけ出てきた一騎だけは、元ネタがない。つーか、あったのかもしれないけど、自分でも忘れちゃった(^^;)。
しょうがないから、あらためて元ネタは「秀樹」ということに強引に設定しました。だから相手役の女の子の名前が「酒井田亜紀子」なんです。
分かる人だけ分かってください。
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2010年02月03日
ASIOSの超常現象ナイトvol.1~超常現象と心霊写真!!
僕も入っている超常現象懐疑的調査の会ASIOSの、初の公式トークイベントが開催されます。
ASIOSの超常現象ナイトvol.1
~超常現象と心霊写真!!
場所:TOKYO CULTURE CULTURE
日時:2010年2月27日(土)
Open 18:00
Start 19:00
End 21:30 (予定)
前売券\2,500
当日券\3,000
(飲食代別途必要・ビール\590など)
ゲストに『誰でもカンタン 恐怖!!爆笑!?心霊写真をつくろう! 』の著者、カメラマンの久門易氏をお迎えし、心霊写真をめぐるトークを繰り広げます。実際にあった様々な「心霊写真」のケースを紹介し、原理を解明したり、実際に再現してみる予定。
他にも超常現象をめぐる話題がいろいろ。
【出演】
本城達也
(ASIOS会長、『超常現象の謎解き』運営者)
山本弘
(ASIOS会員、SF作家、と学会会長)
【ゲスト】
久門易
(カメラマン、『誰でもカンタン 恐怖!!爆笑!?心霊写真をつくろう! 』著者、カメラ遊遊塾)
前売り券の購入など、詳しい案内はこちらから。
ASIOSの超常現象ナイトvol.1
~超常現象と心霊写真!!
場所:TOKYO CULTURE CULTURE
日時:2010年2月27日(土)
Open 18:00
Start 19:00
End 21:30 (予定)
前売券\2,500
当日券\3,000
(飲食代別途必要・ビール\590など)
ゲストに『誰でもカンタン 恐怖!!爆笑!?心霊写真をつくろう! 』の著者、カメラマンの久門易氏をお迎えし、心霊写真をめぐるトークを繰り広げます。実際にあった様々な「心霊写真」のケースを紹介し、原理を解明したり、実際に再現してみる予定。
他にも超常現象をめぐる話題がいろいろ。
【出演】
本城達也
(ASIOS会長、『超常現象の謎解き』運営者)
山本弘
(ASIOS会員、SF作家、と学会会長)
【ゲスト】
久門易
(カメラマン、『誰でもカンタン 恐怖!!爆笑!?心霊写真をつくろう! 』著者、カメラ遊遊塾)
前売り券の購入など、詳しい案内はこちらから。
タグ :心霊写真

