2009年02月12日

「これが人類進化の究極の姿よッ!」

 前に紹介した「ヤオイン」。そのユニット「バ行の腐女子」の新作がニコ動にアップされている。アップされて2日で、再生数が16万、マイリスト数が1万5000を超えた。「ヤオイン」は再生数120万に達してるけど、おそらくこっちも100万超えるだろう。

 感動するのは、そのとてつもない完成度の高さ。最初の「ライオン」からとどめの「アイモ~鳥のひと」に至るまで、ネタ詰めこみまくり、テンション上がりっぱなしの7分28秒。歌がはんぱなく上手いうえに歌詞が最高!
「前ジャンルの相方 今人妻」なんてくだりは、せつなくてたまらない。5分30秒あたりになると、本気で感動して目頭が熱くなってくるよ。

 早くもこの歌に『マクロスF』最終話の本編映像を合わせたものがアップされている。 じきに削除される可能性が高いと思うのでリンクは避けるが、違和感がかけらもないのがすごい。知らない奴が見たら本物だと信じるよ、これ。

 なんかもう、ここまでくると「ただのパロディ」「ただの替え歌」で済まされなくなってきてる感がある。あんまり「芸術」という言葉は使いたくないが、そう呼んでも過言じゃないんだよね、この二人の歌は。

 ……あ、いかん、このプログ書くために聴き直してたら、なんか涙出てきた(^^;)。
  


Posted by 山本弘 at 14:11Comments(1)ニコニコ動画

2009年02月08日

クリプトン、またも「最大の誤算」

 新VOCALOID「巡音ルカ」をめぐって、発売前に「持ち物戦争」なるものがあったのだ。

ニコニコ大百科「持ち物戦争」

 ミクにネギ、リンにロードローラーのように、ルカにはどんなアイテムをくっつけるかという論争で、けっこう白熱したらしい。
 大百科にリストアップされたアイテムには、

ムチ(見た目、イメージ的に)
桃(イメージカラーから)
スコップ(涙目のルカ的な意味で)
冷凍マグロ(声優ネタ。浅川悠→小町つぐみ→Ever17からの連想。しかし2008年5月3日に恐るべき先読みが投稿されていた:sm3174090)
グラットンソード(浅川悠が相当なFF11廃人として知られることから。あとブロントさんネタ →参考)
フラミンゴ(イメージカラーから)→参考
さくら棒(静岡県で有名なふ菓子)(YAMAHA本社が静岡県にあること、及びイメージカラーから→参考1、参考2、参考3、参考4)
アポロチョコ(イメージカラーから)→参考
ワイン(飲酒合法な年齢)
肉(情報求ム)
リアルゴールド(歌詞の「黄金ジュース」から→参考)
桜餅(イメージカラーから→参考)
ごぼう(ブーツの色、花の色、花言葉などから→参考)

 などなど、ありとあらゆるものが挙げられていたらしい。ニコ動でも、発売前からすでに、ルカにマグロやグラットンソードやさくら棒を振らせる動画がいくつもアップされていて、このあたりのどれかに落ち着くのではないかと思われていた。
 ニコニコ大百科の項目は、こんな文章で締めくくられている。

 ただし鏡音リン・レンの前例を鑑みるに、たった1つの動画やイラストなどによって全てがひっくり返る可能性もまた否めない。上記のどれかが逃げ切るのか、それともダークホースが登場するのか、現時点では神のみぞ知る。

「前例」というのは、たったひとつのネタ動画のせいで、リンのイメージが「ロードローラー」で定着してしまった事件を指す。いわゆる「クリプトン最大の誤算」である。
 そして、この文章の最後で懸念されていたことが、現実になってしまった。

 震源地は、1月8日、ピアプロに投稿された、このたった1枚のイラストである。
 たこルカ

 1月30日、『巡音ルカ』の発売当日、早くもこんな動画が投稿されている。アップ時刻は午前11時34分。仕事早っ!

 歌の後半、リアル版のたこルカが登場する。

 1月31日、発売の翌日には、こんなかわいらしいオリジナル曲が登場。

 同日、早くもたこルカをMMDで踊らせている人が何人も現われ、ブレイクの兆しが見えた。

 2月4日には、CGでうねうね踊るPVが登場、たちまち大ヒット。いい動きだ!


 2月5日、こんな歌もアップ。外人が日本語歌詞を空耳で歌ったかのような、不思議な味わいのある歌である。


 恒例の替え歌も。


 たった1週間でこれだから。
 タコとのからみで、マグロも根強く残ってるけど、ここまでたこルカが定着してしまうと、今さら何を持たせてもインパクトに欠ける気がする。 少なくとも、グラットンソードやさくら棒の出番はもうなさそうだ。
 リンのロードローラーもそうだったけど、誰もこんなものが流行ると予想していなかったし、誰も誘導も命令もしてなどいないのに、何か些細なことがきっかけで、ブームが爆発するという現象は興味深い。
 『神は沈黙せず』じゃないけど、ネットで結ばれた群集というのは、単なる個人の集合ではなく、それを上回る知能と独立した意思を有してるんじゃないのかなあ……という印象がひしひしとする。
  


Posted by 山本弘 at 11:15Comments(4)ニコニコ動画

2009年02月07日

『マップス・シェアードワールド2―天翔ける船―』

 うわ、気がついたら1月はぜんぜん、このブログ書いてなかった! 娘の入試やら仕事やらでごたごたしてて、つい忘れてました。ごめんなさい。
 これが今年最初の記事になります。

『マップス・シェアードワールド2―天翔る船―』

 GA文庫 680円+税
http://www.amazon.co.jp/dp/479735271X/
 2月15日発売。
 長谷川裕一『マップス』の世界を舞台にしたシェアードワールド作品集です。 オビに「オレにも書かせろ!」とあるように、本当に『マップス』が好きな作家が集まりました。

【小説】
 山本弘「勇者のいない星」
 西野かつみ「オノゴロ星奇譚」
 友野詳「たった一つの冴えないやり方」
 葛西伸哉「星になり損ねた男」
 新城カズマ「生者の船」
 笹本祐一「四枚目の星図」

【マンガ】
 あろひろし「アマニさん」

【カバーイラスト・本文扉イラスト】
 長谷川裕一

【口絵イラスト】
 あらいずみるい
 環望

 僕の短篇「勇者のいない星」は、ゲンが主役。原作の銀河統一会議の直後、地球上での数日間の出来事という設定です。主要キャラクター総登場で、燃えるバトルが展開します。力いっぱい書かせていただきましたよ、ええ。
 西野かつみ「オノゴロ星奇譚」 は、辺境の原始惑星を舞台にした、エッチっぽいお話。
 友野詳「たった一つの冴えないやり方」 は、伝承族が主役(!)の泣ける系の物語。タイトルの由来になったティプトリーの短篇をうまくアレンジしてます。
 葛西伸哉「星になり損ねた男」 は、なんと重装甲機アーマードダイオンが主役! テビレ・アミメの話に出てきたあいつです。 タイトル通り、スターになり損ねて、ドサ回りやってるんですよ、あいつが。
 新城カズマ「生者の船」 は、短篇なのにステープルドン並みの壮大なタイム・スケールの年代記。途中まで「どこが『マップス』なんだろう?」と冷や冷やしました(笑)。
 笹本祐一「四枚目の星図」 は、原作終了後のゲンとリプミラの冒険談。別の長谷川作品ともリンクしています。
 あろひろし「アマニさん」 は、アマニ・オーダックが主役のギャグマンガ。

 どれが一番面白いかは、あなたの目でお確かめください。
  
タグ :マンガSF


Posted by 山本弘 at 18:16Comments(0)ライトノベル