2017年10月25日

あなたの知らないマイナー特撮の世界 総集編!

 すいません。こちらもこのブログで告知するの忘れてました。

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山本弘のSF秘密基地LIVE#73
あなたの知らないマイナー特撮の世界 総集編!
『あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界』(洋泉社)発売記念



好評『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』につづいて、洋泉社から山本弘特撮研究本第二弾が発売になります。今回は題して『あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界』。この「SF秘密基地」の名物シリーズ『あなたの知らないマイナー特撮の世界』の内容をベースに、改めて書き下ろされた研究読本です。

王道の特撮映画から抜け落ちた「知られざる特撮」「珠玉の特撮」の数々。モンスターはもちろん、実写かと見紛うばかりの迫真の爆発シーンや災害、光学合成とミニチュアを駆使した特撮シーンを堪能できる映画が、世界にはたくさん存在する――。もちろん、CGやデジタル技術が普及する以前、モノクロやテクニカラーの時代に作り出された、迫真の特撮作品群を中心にセレクト。今や忘れられつつある「特撮のオーパーツ」を再発掘・再発見し、評価しようという試みが山盛り。

さて、今回はそんな“マイナー特撮”発掘の同志、“浪花の特撮三兄弟”――山本弘、友野詳、鋼鉄サンボが再集結。これまで紹介してきた名作はもちろん、未だ汲めども尽きせぬ“特撮ロストフィルムズ”の魅力を語り合います。


[出演] 浪花の特撮三兄弟 山本弘、友野詳、鋼鉄サンボ

[日時] 2017年10月27日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)
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 パソコン関連のごたごたで、ついうっかりしてましてた。金曜日に迫っております。
『あなたの知らないマイナー特撮の世界』では写真でしか紹介できなかった作品、特に戦前の古い特撮映画の名場面をいろいろ紹介しようと思っています。
 僕だけじゃなく、友野詳、鋼鉄サンボの2人も特撮に詳しいので、面白いトークになると思います。特撮が好きな方、ぜひお越しください。  


Posted by 山本弘 at 18:20Comments(1)特撮PR レトロ怪獣

2017年10月20日

『あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界 』

 更新をさぼっててすみません。実は先月の終わりにいきなりパソコンが壊れちゃいまして。ちょっと調子が悪くなったという程度なら自分でどうにかできたんですが、モニターが真っ暗になったもんで手も足も出ません。当然、メールもできないもんで、知り合いや編集者とはスマホで連絡取ったり、連載原稿をみんなPOMERAで書いたり、メールを使うために妻が何年もしまいこんでいた古いパソコンを引っ張り出してきたり(更新が何年分も溜ってて、起動するのに1時間ぐらいかかるんですよ)、各方面に大変な迷惑をおかけしました。
 新しいパソコンに買い換えたうえに、業者の人に来てもらって、だいたい復旧はできたんですけどね。幸い、古い原稿の多くは外付けハードディスクにバックアップを残してましたし、壊れたパソコンに入ってたデータもかなり回収できました。だから、データの被害は最小限でした。
 もっとも、まだホームページ・ビルダーとかが消えたまんまで、ホームページの更新ができない状況が続いてます。あと、メールのデータは回収できたけど、メッセージルールが全部吹っ飛んだみたいで、これも厄介です。

 いちばん厄介なのは、新しいパソコンに入ってるWord2016。使い慣れてた古いWordとまったく操作法が違ってて、「単語登録どうすんだ?」とか「プロパティどこ?」とか、分かんないことばかりで……慣れるのにかなり時間かかりそうです。

 というわけで、今月発売の新刊の告知が今までできませんでした。


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『あなたの知らない「レトロ特撮」の素晴らしき世界』
洋泉社 1,800円+税
http://www.yosensha.co.jp/book/b313898.html

王道の特撮映画から抜け落ちた「知られざる特撮」「珠玉の特撮」の数々。
「特撮映画」といえば、ヒーローものか怪獣映画、SF映画を連想するかもしれないが、
怪獣や宇宙人が登場しなくとも、すごい特撮シーンを堪能できる映画が、
世界にはたくさん存在する――
CGやデジタル技術が普及する前の作品でありながら、
「この時代にどうやって作ったんだ?」という驚きの多い作品群を中心にセレクト。
いわば、本書は「特撮のオーパーツ」を再発掘・再発見し、評価しようという試みである。


【目次】
第1章 特技監督ジョン・P・フルトンの足跡
数々の名作を陰で支えた特撮の名手
『透明人間』(1933)
『フランケンシュタインの花嫁』(1935)
『化石人間』(1935)
『透明光線』(1936)
『透明人間の逆襲』(1940)
『The Invisible Woman』(1940)
『電気人間』(1941)
『逃走迷路』(1942)
『荒鷲戦隊』(1942)
『フランケンシュタインと狼男』(1943)
『夜の悪魔』(1943)
『ダニー・ケイの天国と地獄』(1945)
『タルサ』(1949)
『巨象の道』(1954)
『黒い絨毯』(1954)
『トコリの橋』(1954)
『宇宙征服』(1955)
『十戒』(1956)
『ニューヨークの怪人』(1958)
『テレマークの要塞』(1965)

第2章 このカタストロフ・シーンがすごい!
「戦前にこんなすごい映画があったのか!?」
『世界大洪水』(1933)
『桑港』(1936)
『シカゴ』(1937)
『スエズ』(1938)
『雨ぞ降る』(1939)
『ジャングル・ブック』(1942)
『大地は怒る』(1947)

第3章 NHKドキュメンタリー『核戦争後の地球』(1984)
リアルに描かれた東京壊滅
パンツのゴムや絵ハガキで……
実写映像もふんだんに使用
核の冬が起きると困る人たち
国内外から高く評価された

第4章 この爆発シーンがすごい!
特撮の花――爆発・炎上シーン
『宇宙快速船』(1961)
『地球は壊滅する』(1965)
『トブルク戦線』(1967)
『サンダーバード6号』(1968)
『決死圏SOS宇宙船』(1969)
『地獄のバスターズ』(1976)

第5章 この戦争映画がすごい!
あまりにもリアルな映像は思わぬ弊害も生む
『地獄の天使』(1930)
『同志X』(1940)
『美女ありき』(1940)
『フライング・タイガー』(1942)
『ハワイ・マレー沖海戦』(1942)
『東京上空三十秒』(1944)
『炎のロシア戦線』(1944)
『暁の出撃』(1955)
『眼下の敵』(1957)
『ベン・ハー』(1959)
『ビスマルク号を撃沈せよ!』(1960)

第6章 この未来メカがすごい!
「未来のデザイン」を模索してきたクリエイターたち
『The Mechanical Man』 (1921)
『五十年後の世界』(1930)
『宇宙飛行』(1935)
『来るべき世界』(1936)
『禁断の惑星』(1956)
『金星ロケット発進す』(1959)
『スパイキャッチャーJ3/SOS危機一発』(1966)
『キャプテン・スカーレット/無人戦車ユニトロン』(1967)
『スーパー少年・ジョー90/裏切りのテスト飛行』(1968)
『宇宙からの脱出』(1969)
『空中都市008/北極圏SOS』(1970)

第7章 このモンスター映画がすごい!
新たなCG時代――だが僕は、コマ撮り怪獣も着ぐるみ怪獣も好きだった!
『猿人ジョー・ヤング』(1949)
『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』(1955)
『白鯨』(1956)
『黒い蠍』(1957)
『モノリスの怪物』(1957)
『顔のない悪魔』(1958)
『怪獣ゴルゴ』(1961)
『トリフィドの日~人類SOS!~』(1962)
『鳥』(1963)
『恐竜時代』(1970)

第8章 この怪奇人間がすごい!
リアルな変身シーンを描くことに熱意を燃やした映画人たちの執念
『竜宮城』(1929)
『悪魔の人形』(1936)
『ドクター・サイクロプス』(1940)
『縮みゆく人間』(1957)
『蠅男の恐怖』(1958)
『アウター・リミッツ/宇宙人現る』(1963)
『マニトウ』(1978)

第9章 このファンタジー映画がすごい!
傑作・駄作・珍作・異色作を観まくった体験の蓄積が、今の僕を作った
『バグダッドの盗賊』(1924)
『奇蹟人間』(1936)
『バグダッドの盗賊』(1940)
『天国への階段』(1946)
『サムソンとデリラ』(1949)
『妖婆・死棺の呪い』(1967)
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 もう書店に並んでおります。
 研究本とかじゃなくて、データは最小限。「こんな特撮映画があるよ!」とひたすら紹介するだけの本にすることを心がけました。まずは特撮ファンの人たちに、こういう映画の存在を知ってもらい、面白がってもらわなくては、どうにもなりませんので。

 だから最も新しい劇映画は『マニトウ』!
 円谷特撮は『ハワイ・マレー沖海戦』のみ!
 ハリー・ハウゼン特撮は『猿人ジョー・ヤング』のみ!

 マニアなら必ず見てるような作品については、「今さら言わなくてもいいでしょ?」というスタンスで貫かれております。それよりも『世界大洪水』や『雨ぞ降る』や『悪魔の人形』や『来るべき世界』にもっと注目してほしいなと。

 あるいはこういう映画。1940年に作られたコメディ『同志X』。クライマックスの戦車チェイスが拾いものです。
https://www.youtube.com/watch?v=9vvz6QVbWZodocter cyclops

『地球は壊滅する』(1965)とか
https://www.youtube.com/watch?v=lHtZ6Ixeqvs

『東京上空30秒』(1944)とか
https://www.youtube.com/watch?v=3IHkL_7fCzk

 などなど、他にも珍しい特撮映画がいろいろ。
 特撮ファンの方により深い一歩を踏み出していただくための入門書として書きました。多くの方に楽しんでいただけると幸いです。


  


Posted by 山本弘 at 16:51Comments(2)特撮PR

2017年07月21日

特撮ファンのための戦争映画入門

Live Wire17.7.28(金) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#70

特撮ファンのための戦争映画入門

「すごい特撮シーンのある戦争映画」というと、日本の特撮ファンはなぜか東宝の戦争映画の話ばかりします。でも、それっておかしくないですか? 海外にだって優れた特撮戦争映画がたくさんあるんですから。それも第二次世界大戦の前から!

 クラシックな特撮映画にスポットを当て、再評価しようという企画の第3弾。今回は海外の戦争映画、それもCGもデジタル合成もなかった半世紀以上前の作品を中心に、今見ても息を飲むミニチュアワークの数々を紹介します。吹き飛ぶ戦艦、走り回る戦車、ド迫力の爆発……ミリタリーの好きな方、必見! 

[出演] 山本弘

[日時] 2017年7月28日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらへ。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=119445534
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 今ちょうど「あなたの知らないマイナー特撮映画の世界」(仮題)という本を書いている関係で、いろんな特撮映画のDVDをいっぱい集めてるところなんですが、今回のテーマは古い戦争映画の特撮。
 世の中には特撮ファンはいっぱいいます。けど、SF映画や怪獣映画の特撮なら熱心に語る人でも、戦争映画の特撮となると、とたんに寡黙になっちゃうんですよね。しかも、日本の特撮ファンが語るのは、たいてい東宝の円谷特撮。
 でも、円谷英二なみのすごいテクニックを持った特撮マンって、世界に何人もいるんですよ。アーノルド・ギレスピーとかL・B・アボットとかジョン・P・フルトンとか。
 あまり注目を集めない理由のひとつは、戦争映画の場合、リアリティが重視されるため、観客には本物のように見えなくてはいけないという制約があるからなんじゃないかという気がしました。実際、僕も、『バルジ大作戦』は何度も観てるのに、ミニチュアの戦車を使ったカットがけっこうたくさんあることに気づいたのは、つい最近です。目を凝らして観ていても、ミニチュアと本物の戦車の区別がつかないんですよ。

 今回はそういう、普通の観客は特撮だと気づかないで見過ごしてしまうような、リアルで迫力のあるミニチュア特撮の数々を、特に60年以上前の著作権が切れている映画を中心に紹介しようと思ってます。
『地獄の天使』とか『東京上空三十秒』とか『トコリの橋』とか『眼下の敵』とか、今観てもすごいんですから!
  


Posted by 山本弘 at 20:42Comments(2)特撮PR

2017年06月17日

山本弘のSF秘密基地LIVE「世界の怪獣総進撃!」

Live Wire 17.5.26(金) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#69

山本弘のSF秘密基地LIVE#69
世界の怪獣総進撃!

 怪獣は日本だけの文化じゃない!
 キング・コングほど有名ではないけども、海外にも昔からたくさんの巨大怪獣映画があったのです。ゴルゴ、レプティリカス、イーマ、リドサウルス、グワンジ、ジョー・ヤング、タランチュラ、ドラゴドン、ビヒモス、カルティキ、ウラン、クロノス、トリフィド、モノリス・モンスター……銀幕を彩ったバラエティあふれる怪獣たち。幼稚さに失笑してしまう作品もある一方で、今見ても興奮する作品もいろいろ。
 怪獣愛あふれる『MM9』シリーズ(創元SF文庫)の作者であるSF作家の山本弘が、海外特撮怪獣映画の魅力を存分に語ります。

[出演] 山本弘

[日時] 2017年6月23日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらへ。

http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=118374337

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 すみません、いろいろあって告知が遅れました。
 いつもは月末の金曜日なんですが、今月は23日の金曜日です。お間違えなく。

 確かに東宝怪獣映画も『ガメラ』シリーズも好きなんですが、海外の怪獣映画も好きなんですよ。『怪獣ゴルゴ』なんて伊福部マーチが流れないことに違和感があるような(笑)、実に本格的な大怪獣映画ですし。オブライエンの『黒い蠍』は『ガメラ大怪獣空中決戦』を思わせるところがあるし、『猿人ジョー・ヤング』なんて見せ場だらけの楽しい映画だし。
 さらに近年は、これまで幻だった日本未公開のB級映画がいろいろ日本語版ソフトが出るようになって、マニアとしては嬉しい限り。『人類危機一髪!巨大怪鳥の爪』や『世界終末の序曲』『巨大カニ怪獣の襲撃』『地の果てから来た怪物』あたりの、買ったことを後悔するトホホな作品が多い一方、『モノリスの怪物』のように低予算だけど意外に楽しめる作品があったりします。あと怪獣映画じゃないけど、『縮みゆく人間』『ドクター・サイクロプス』などの縮小人間ものも、クラシックな特撮技術が楽しめますね。

 というわけで、怪獣と特撮をたっぷり語る2時間、お楽しみください。


  
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Posted by 山本弘 at 19:17Comments(1)特撮PR映画怪獣

2017年05月19日

あなたの知らないマイナー特撮の世界RETURNS

Live Wire 17.5.26(金) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#68
あなたの知らないマイナー特撮の世界RETURNS

 2年前にやった「あなたの知らないマイナー特撮の世界」の続編。これまであまり特撮ファンから注目されてこなかった、怪獣も宇宙人も出てこない特撮映画──特に1930~50年代のクラシックなホラー映画、戦争映画、カタストロフ映画などの中から、今見ても素晴らしい特撮シーンを発掘し、再評価しようという企画です。
 大爆発!
 大地震!
 大火災!
 大洪水!
 そして海戦や空中戦!
 CGもデジタル合成もなかった時代、当時の特撮マンが努力と創意工夫によって創り上げた迫力ある映像、「特撮のオーパーツ」とも言うべき驚異の映像マジックの数々を、たっぷり堪能しましょう。

[出演] 山本弘

[日時] 2017年5月26日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらへ。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=117117408
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 かなり前から『雨ぞ降る』(1939)の地震と洪水のシーンがすごいとか、『世界大洪水』(1933)のニューヨーク壊滅シーンがすごいとか言い続けてきたんですが、今回はその集大成。


 おもに戦前~1950年代あたりの、とっくに著作権が切れた映画の中から、今見てもすごいと思える特撮を探し出し、楽しもうという企画です。いやー、探してみたら知らなかった映画が次から次に見つかるんですよ。
 よほどの特撮マニアの方でも、「こんなすごい映画があったのか!?」と驚かれるであろう作品もいろいろ。お楽しみに!

  
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Posted by 山本弘 at 22:24Comments(1)特撮PR映画

2017年04月07日

『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』発売記念イベント

『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』(洋泉社)の発売を記念して、大阪と東京の2箇所でトークイベントをやります。
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Live Wire 17.4.27(木) なんば紅鶴|山本弘のSF秘密基地LIVE#67
山本弘のSF秘密基地LIVE#67
懐かしの海外SFドラマの世界


 今月は『世にも不思議な怪奇ドラマの世界 「ミステリー・ゾーン」「世にも不思議な物語」研究読本』(洋泉社)発売にちなんで、懐かしの海外ドラマの特集です。海外ドラマ研究家の松岡秀治さんをゲストにお招きし、60~70年代、日本のお茶の間のブラウン管を賑わせた海外ドラマの数々、特にSFやファンタジーを中心に語ります。
『ミッション:インポッシブル』の原作の『スパイ大作戦』って、実はけっこうSFだった?
 ジョージ・リーヴス版の『スーパーマン』って、どんな話だったの?
 他にも『ミステリー・ゾーン』はもちろん、『インベーダー』『奥さまは魔女』『タイムトンネル』『原潜シービュー号』などなど、名前だけは有名だけど、内容があまり語られない番組や、『セイント/天国野郎』『スパイのライセンス』『秘密指令S』『CSI』などの中のSF風エピソードについて、思い出を熱く語りまくります。お楽しみに!
 いつもは最終金曜日ですが、今月は最終木曜日です。お間違えなく。


[出演] 山本弘、松岡秀治(海外ドラマ研究家)

[日時] 2017年4月27日(木) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらへ。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=115433691


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Live Wire 17.5.5(金/祝) 山本弘のSF秘密基地LIVE 東京出張編#5
山本弘のSF秘密基地LIVE 東京出張編#5
怖いこどもの日・『ミステリー・ゾーン』と海外怪奇SFドラマの世界

 いつもは大阪でやっている「山本弘のSF秘密基地LIVE」。今月は東京に出張いたします。
 新刊『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』(洋泉社)出版にちなんで、伝説のSF・ホラー・ファンタジー番組『ミステリー・ゾーン』を中心に、懐かしの海外SFドラマの魅力をたっぷりと語ります。お楽しみに。


[出演] 山本弘

[日時] 2017年5月5日(金/祝) 開場・19:00 開始・19:30 (約2時間を予定)

[会場] Live Wire HIGH VOLTAGE CAFE
     東京都新宿区新宿5丁目12-1 新宿氷業ビル3F (1F割烹「いちりん」右階段上がる) (Googleマップ)
    ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6~8出口から徒歩5分
    ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
    ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分
 
[料金] 1500円 (当日券500円up)

※終演後にフリーフード&フリードリンクの懇親会を開催します(21:00終了予定。出演者は参加できない場合があります)。参加費は3500円です。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
 
※懇親会に参加されない方は、当日受付時に別途1ドリンク代500円が必要となります。(2ドリンク購入の場合は100円引きの900円とお得です)

ご予約はこちらへ
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=115803915
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 二箇所のイベント、ちょっとだけ内容が違います。まあ、喋る内容はだいたい同じなんですが(笑)。
 なんば紅鶴の方のイベントは、今度の本を担当していただいた洋泉社の編集さんに、ジョージ・リーヴス版『スーパーマン』の変なエピソード(「スーパーマン製造機」とか「人間電送機」とか)を語ったら、けっこう受けたんで、イベントで話しても受けるんじゃないかと思ってます。
 あと、『スパイ大作戦』って、実はタイムスリップ起こしたり大地震起こしたり第三次世界大戦起こしたり(もちろんトリックで)、けっこうSF的な話が多かったと思うんですよ。今の『ミッション:インポッシブル』しか知らない人には、かなり意外な話じゃないかと思います。
  
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Posted by 山本弘 at 19:39Comments(3)特撮PR レトロテレビ番組

2017年04月07日

新刊『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』


山本 弘 (著), 尾之上 浩司 (監修)
『世にも不思議な怪奇ドラマの世界』
洋泉社 1944円+税


アメリカの伝説のオカルト番組『世にも不思議な物語』と、怪奇・SF・ファンタジーのアンソロジー番組『ミステリー・ゾーン』、日本の人気番組『世にも奇妙な物語』に大きな影響を与えた、伝説の番組を徹底解説したディープなガイドブック!『ミステリー・ゾーン』の未訳短編「家宝の瓶」(The Man in the Bottle)も特別収録!

 こちらも新刊です。前に出した同人誌2冊を合本にしたもの。
 同人誌の原稿を少し書き直すだけでいいかな……と侮ってたんですが、かなり書き直すはめになりました。
 やっばり力を入れたのは『ミステリー・ゾーン』です。近年、昔の外国番組を扱った本やムックはたくさん出てるんですが、『事件記者コルチャック』とかについては詳しく書かれていても、なぜか『ミステリー・ゾーン』の紹介がすっぽり抜けてるんですね。ほんの数行しか触れられていなくて、内容がさっぱり分からない。これじゃ『ミステリー・ゾーン』の素晴らしさがまったく伝わりません。
 本当に面白い番組だったんだから!
 何と言っても注目していただきたいのは脚本。全エピソードの半分以上を書いたクリエイターのロッド・サーリングの才能は言うまでもありませんが、リチャード・マシスン、チャールズ・ボーモント、レイ・ブラッドベリらの書いた話も素晴らしい。もちろん、中には駄作や凡作もありますが、傑作率がきわめて高いんです。
「誰かが何処かで間違えた」「ヒッチハイカー」「めぐりあい」「マネキン」「遠来の客」「No.22の暗示」「亡き母の招き」「消えた少女」「二万フィートの戦慄」などの、ものすごく怖い話。
「過去を求めて」「奇蹟」「トランペットに憑かれた男」「弱き者の聖夜」「縄」「幻の砂丘」などの泣ける人情話。
「奇妙な奈落」「みにくい顔」「合成人間の家」「生きている仮面」などの、ラストがショッキングな話。
「疑惑」「悪意の果て」「日本軍の洞窟」「暗黒の死刑台」などの、強い問題提起を含んだ話。
 第3シーズンの「到着」「生と死の世界」「遠い道」「栄光の報酬」「鏡」「墓」「子供の世界」「亡霊裁判」「狂った太陽」なんて並びは傑作ぞろいで、もう神がかってますね。
 この本では、それらのエピソードをすべて解説しています。
 あと、スタッフの紹介。脚本家陣だけじゃなく、演出家もすごい人が揃ってたんですよ。ドン・シーゲル、バズ・キューリック、リチャード・C・サラフィアン、ジャック・スマイト、ボリス・セーガル、リチャード・ドナー……『遊星よりの物体X』や『宇宙水爆戦』の監督までいたとは、調べてみるまで気がつきませんでした。
 本国での放映日はもちろん、日本での放映日のリストも掲載。だいぶ前に『宇宙船』にも載ってたんですが、間違いだらけで使いものにならなかったんで、新たに調べ直しました。原作のあるエピソードについては、原作のリストもつけました。

 もちろん『ミステリー・ゾーン』だけじゃなく、『世にも不思議な物語』も全エピソードを解説しています。
 データ面はもちろん、僕の評論「僕らはみんなメープル通りに住んでいる」も掲載。あと、レノア・ブレッソンの『世にも不思議な物語』やJ・マイケル・ストラジンスキーの『新トワイライトゾーン』を訳された尾之上浩司さんには、未訳のノヴェライズ「家宝の瓶」を訳していただきました。
 これ一冊あれば、『世にも不思議な物語』と『ミステリー・ゾーン』はほぼ網羅できると自負しております。これからDVDを買われる方のガイドブックとしても最適です。
 半世紀以上前にこんな素晴らしい番組があったことを、多くの人に知っていただければと思います。


   


Posted by 山本弘 at 19:09Comments(2)特撮PR レトロテレビ番組

2017年03月06日

切通理作の『怪獣千夜一夜』第一夜

Live Wire 17.3.20(月/祝)

切通理作の『怪獣千夜一夜』第一夜 ゲスト:山本弘(SF作家)
~怪獣対SF対宇宙人 僕らの「アンバランス・ゾーン」考~


最新刊『怪獣少年の<復讐>』『無冠の巨匠 本多猪四郎』の刊行を経て、再び自らの原点“怪獣”に回帰した切通理作が、作家・映画監督・漫画家・タレントなど、今やの創作活動の第一人者となった“かつての怪獣少年(少女)”を迎え、その魂に刻まれた幻の怪獣への愛と恐怖を語るシリーズが開幕。千人千夜の「怪獣語り」を重ねることで、科学と合理性の時代20世紀に咲いた奇想の華“怪獣”が、時代に如何なる足跡刻んだかをフィールドワークしていきます。

記念すべき第一弾として迎えるのは、現役SF作家の大御所であり、怪獣が出現する<もう一つの日本>を描いた『MM9』や、ウルトラ世界の再解釈『多々良島ふたたび』でも知られる山本弘。1956年生まれの山本氏は、ウルトラシリーズの原点『ウルトラQ』SFアンソロジー・ドラマ『ミステリー・ゾーン』の直撃をうけた“オタク第一世代”であり、その後のアニメ・特撮ドラマの爆発的普及を生で体感してきた。一方、ニセ科学や歴史改ざんに警鐘を促す著作も多く、幻想と真実の境界線には鋭敏な視線で臨むひとでもある。

切通の処女作『怪獣使いと少年~ウルトラマンの作家たち』を刊行当時読んでいたというが、実は今回が初対面。

SFと「怪獣」との相性、ウルトラの基底にあるとされる「センス・オブ・ワンダー」について、現代社会に機能する怪獣表現とは……思う存分語りつくします。


[出演] 切通理作、山本弘

[日時] 2017年3月20日(月/祝) 開場・19:00 開始・19:30 (約2時間を予定)

[会場] Live Wire HIGH VOLTAGE CAFE
     東京都新宿区新宿5丁目12-1 新宿氷業ビル3F (1F割烹「いちりん」右階段上がる)
    ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6~8出口から徒歩5分
    ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
    ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分
 
[料金] 1500円 (当日券500円up)

※終演後にフリーフード&フリードリンクの懇親会を開催します(23:30終了予定。出演者は参加できない場合があります)。参加費は3500円です。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
 
※懇親会に参加されない方は、当日受付時に別途1ドリンク代500円が必要となります。(2ドリンク購入の場合は100円引きの900円とお得です)

ご予約はこちらに
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=114375019

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 いつもは大阪でやっているLive Wireですが、今月は東京でもやります。切通理作さんとの対談です。もちろん昔からお名前は知っていたんですが、お会いするのは初めてです。
 切通さんはこれからいろんな人と怪獣についてのトークを重ねてゆく予定で、僕がその第一弾だそうです。
 当然、僕らのことですから、遠慮しませんからね! 初心者にはついてこれない濃いネタがばんばん飛び出すと思います。お楽しみに!
  
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Posted by 山本弘 at 15:56Comments(1)特撮PR

2016年10月07日

そろそろ『シン・ゴジラ』の感想を書く

 もうかなりの人が観ただろうから、ネタバレを恐れずに『シン・ゴジラ』の感想を書いてもいいかと思う。
 もっとも、主なところはすでに多くの人が指摘しているのだが……。

 まず、過去作品へのオマージュ。
『ゴジラ』(84)をはじめ、『日本の一番長い日』や『エヴァンゲリオン』、『ナウシカ』の巨神兵などとの類似については、すでに多くの人が語っているけど、意外に『ゴジラ対ヘドラ』の名を挙げる人が少ないように思った。
 だって、第一形態、第二形態、第三形態……と姿を変えて上陸してくるって、明らかにヘドラがヒントでしょ?
 だから、ゴジラがさらに進化して飛行能力を有するようになるかも……という説明で、戦慄したんである。「今度のゴジラ、飛ぶの!?」と。
 だって、蒲田くんからの劇的な変態を見せられたら、もう一段階の変態ぐらいはアリだと思っちゃうよ。まあ、大半の観客はそこまで行くとは思ってなかっただろうけど、『ゴジラ対ヘドラ』を知ってる人間にとっては、ゴジラが飛ぶというのは、冗談抜きで、十分にありえることに思えたのだ。特撮ファンだけに通じるミスディレクションかも。
 まあ、さすがに空を飛ばれたら、もう手の打ちようが何もなくなっちゃうからね。

 あと、攻撃を受けるたびにそれに反応して強くなる怪獣というと、『ウルトラマン』のザラガスが有名だけど、僕はむしろ『ウルトラマンマックス』のイフを連想した。あの「何をやっても無駄」「世界はもう終わりかもしれない」という絶望感は、『シン・ゴジラ』に通じるものがあると思う。

 僕が感心したのは、これまでの怪獣映画のどれよりも、自衛隊の兵器が正しく運用されていたこと。
 僕も『MM9-invasion-』を書いた時に、東京のど真ん中にいきなり宇宙怪獣が出現したら、自衛隊はどう対応するかを考えた。まず戦車は出せなかった。あの短時間で地上部隊は展開できないから。だから航空戦力中心。
 この映画でも、最初にゴジラに立ち向かうのはアパッチ。30ミリチェーンガンとかヘルファイア対戦車ミサイルとか70ミリロケット弾だとかを撃ちまくる。
 これまでの怪獣映画って、戦車や自衛艦が怪獣に近づきすぎてやられるシーンがよくあって、「そんなに近づいちゃだめだろ」っていつもツッコんでた。この映画ではゴジラの尻尾に叩き落とされないよう(この時点ではまだ、ビームを吐くことは分かっていない)、ヘリは十分に距離を置いて攻撃していて、「ああ、そうそう、これが正しいんだよね」とうなずいてた。
 個人的にすごく嬉しかったのは、二度目の上陸の時に登場したMLRS(多連装ロケットシステム)! 『MM9-invasion-』でも怪獣にとどめを刺すために出したけど、たぶん今の陸自の兵器の中で最強。怪獣の動きが鈍ったところで、遠距離からM31を撃ちこむというのは、まったく正しい運用だ。
 まあ、それでも倒せないのがゴジラなんだけど。

 もうひとつ、僕がこれまでの怪獣映画で、ずっと不満に感じてた点がある。
 それは人間ドラマの部分が、怪獣の大暴れするシーン(以下、便宜上、「怪獣ドラマ」と呼称する)と関係ないことが多いということ。

『地球最大の決戦』のサルノ王女暗殺計画とか。
『宇宙大怪獣ドゴラ』の宝石強盗団とか。
 それ怪獣の話と関係ないだろ! というストーリーがよくあったわけですよ。
『ガメラ対バルゴン』のニューギニアのくだりとかも、無意味に長いよね。

 怪獣ものじゃないけど、『日本沈没』(2006)の、これから死を覚悟の任務に向かおうとする草彅剛と柴咲コウのラブシーンも、むちゃくちゃ長かった。もう観てていらいらして、「お前、さっさと死んでこい!」と言いたくなるぐらい(笑)。
 だって『日本沈没』で観客が見たいのはスペクタクルでしょ? ラブシーンが見たいなら他の映画でもいくらでもあるじゃない。なんで『日本沈没』でそんなところに尺取らなくちゃいけないの。自分たちが何の映画を作ってるのか分かってないの?

 しかも日本の映画だからこれぐらいで済んでるんであって、海外の昔の怪獣映画はもっとひどい。『原始怪獣ドラゴドン』なんて、尺の大半が単なる西部劇だ(笑)。

 最初から最後までずっと怪獣を暴れさせ続けるのは、予算がかかりすぎるし、観客もダレる。だから、「人間ドラマ」で尺を埋める。そこまではいい
 でも、その埋め方がまずいと、怪獣ドラマと人間ドラマが乖離してしまう。
 とは言っても、怪獣が現われたら普通、一般人は逃げちゃうからね。「怪獣ドラマ」と「人間ドラマ」は両立させるのが難しい。
『クローバーフィールド』や『グエムル』では、怪獣がいる場所に愛する人が取り残されていて、それを助けるために一般人が怪獣に接近するという構成になっていた。でも、そんな手は何度も使えない。

『MM9』では、「怪獣対策を練るチーム」という設定にして、登場人物たちが怪獣とからむ必然性を作った。
 読んだ方ならお分かりだろうけど、『MM9』の中での気特対の日常描写は、ほんとに必要最小限。たとえば、さくらがプライベートで何やってるかなんて、まったく描かれていない。これ以上削ったらスカスカになるというところまで削ってある。
 何でかというと理由は簡単。怪獣ものの主役は怪獣だから。怪獣と関係のない日常描写は、『MM9』の本質からはずれる。 だからなるべく描かない。
 怪獣ものにおける「人間ドラマ」というのは、あくまでフレーバー、料理で言うなら隠し味のスパイスでなくてはいけない。それがなかったらつまらないけど、ありすぎると邪魔になる。

 たとえば『MM9-invasion-』のヒメと一騎のラブコメ展開にしても、ちゃんと分析していただければ、すべて、スカイツリーと雷門でのバトル、皇居でのリターンマッチを盛り上げるためのお膳立てであることが分かるはず。怪獣もののメインはあくまで怪獣の大暴れのシーンであって、「人間ドラマ」はそれに奉仕するためにあるんである。
 もちろん僕は怪獣映画に「人間ドラマ」は不要だとは思っていない。料理を美味しくするためのスパイスは必要だから。
 でも、塩を入れるべき料理に砂糖を入れるような、「スパイスの入れ間違い」は勘弁してほしい。
 あと、スパイスを料理の本命の食材だと思いこむのも勘弁してほしい。

 そのへんを誤解したのがドラマ版の『MM9』。スパイスが美味しいからといって、スパイスだけで料理を作ろうとした。そりゃあ美味しくなるわけがないよ。

『シン・ゴジラ』のいいところは、ゴジラの大暴れとその対策だけに絞りこんだこと。
「映画には人間ドラマがなくてはならない」というのは錯覚だ。いや、人間ドラマがある映画ももちろんあっていいけど、そんなもん無くていい映画もある。
 男女の愛とか、親子の愛とか、犯罪とか、社会批判とか、そんなものはこの映画に要らない。無駄な尺を取るだけだ。主役はゴジラ。それ以外の要素、つまり「人間ドラマ」はフレーバー。そう割り切って作られている。
 樋口真嗣監督は、『日本沈没』や『MM9』だけでなく、『ローレライ』や『進撃の巨人』など、同じ失敗を繰り返してきた人だ(上からの要望を断れない人だと言われてる)。今回の成功は、やはり脚本と総監督を手がけた庵野秀明氏の功績だろうと思う。

 だから「この映画には人間ドラマがない」という批判に対しては、こう開き直るべきだと思う。

「それがどうしたの? だってげんに怪獣映画として面白いでしょ?」

 あと、もうひとつ。切実なお願い。これは『シン・ゴジラ』に限ったことじゃないけど、作品に余計な意味を読み取らないでほしい。製作者が意図していなかったり、あるいはわざわざ排除した要素を、勝手につけ加えないでほしい。

シンゴジラで民衆がコールをするシーンは「ゴジラを倒せ」か「ゴジラを守れ」かどっちなのか!その真相は意外にも?
http://togetter.com/li/1033468

 ↑これなんかまさにそれ。
 庵野総監督はこの映画を、右にも左にも偏向しないように配慮して作っている。露骨なイデオロギーなんか入れたら作品がつまらなくなると分かっているからだ。
 なのに、何でわざわざ偏向した意味をつけ加えなきゃいかんのだ。
 つーか、怪獣映画をそんな観方して面白いの?
 素直に「怪獣ドラマ」を楽しめ。頼むから。
 
  


Posted by 山本弘 at 21:42Comments(17)特撮映画最近観た映画・DVD

2016年07月17日

星雲賞受賞の言葉

『多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)に収録された短編「多々良島ふたたび」が、同書に収録の田中啓文氏の「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」とともに、星雲賞日本短編部門を受賞しました。



 先週土曜日に鳥羽のSF大会会場まで行ってきて、星雲賞いただいてきました。
 その時の受賞の言葉。録音してたわけじゃなく、記憶で書いてますんで、間違ってたらご容赦。

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 最初に業務連絡を。実は今夜は、泊まっていけません。明日、プライベートな事情があるもので、今日は夕食が終わったらすぐに大阪に帰らなくてはいけないんです。ですから、僕に何かご用のある方は、早めに言っていただけるとありがたいです。
 あと、前回、『去年はいい年になるだろう』で星雲賞をいただいた時は、前の客席に妻と娘が来てたんですけど、今日は来てません。ですから今、写真を撮ってる方々、その写真を後でネットにアップしていただけるとありがたいです。妻と娘に「ほら、これが受賞風景だよ」と見せられますので(笑)。

 さて、このウルトラ怪獣アンソロジーという企画が来た時に、僕が最初に予想したのが、『SF作家はひねくれてる人が多い』ということです。たぶん、まともなウルトラマンは誰も書かないだろう。みんな変なウルトラマンを書いてくるに違いない。
 だったら逆に、原作に忠実なサイドストーリーを書いたら、目立つんじゃないか──そう計算して書いたら、見事に図に当たりまして、星雲賞をいただけることになりました。ありがとうございます。

 実は僕はもう何年も前から、出版社の人と会うごとに言ってたんですよね。「なぜ円谷プロに話をつけて、『ウルトラ』シリーズのアンソロジーを出さないのか」と。だって、僕らの世代の作家って、『ウルトラ』で育った人はたくさんいるわけですよ。「書かないか」って持ちかけたら、みんな乗ってくるはずなんですよね。
 でも、その構想がなかなか実現しないなあ……と思ってたら、それがようやく現実になった。だから喜んで書かせていただきました。

 ただね、考えてみたら、他にもいろんなアンソロジー作れるはずなんですよね。
 たとえば、今年は『ゴジラ』の新作が公開されますから、東宝の許可取って、いろんな作家に声かけて、『ゴジラ』アンソロジー作ったらいいんじゃないか。ゴジラ小説を書きたい人っていっぱいいると思うんですよ。僕も書きたいし。実は中学の頃からずっと、『ゴジラ対ヘドラ』のノヴェライズ書きたくてしかたないんですよ。
 あるいは東映に話つけて『仮面ライダー』のアンソロジー作るとか。あるいは特撮に限ったことじゃない。サンライズに話つけて『ガンダム』のアンソロジー企画するとか。書きたい作家、絶対いっぱいいるはずなんですよ。
 ここにいる出版社の方々、何でそういう企画を出さないんですか? 出してくださいよ。
 僕も『怪獣文藝の逆襲』とかに寄稿してますけど、まだまだ怪獣小説書きたい。また声がかかったら書かせていただきます。

 あっ、ちなみにですね、これはまだここだけの秘密にしておいてほしいんですけど、実は来年、●●●●さんの方で、『●●●』の小説を出させていただくことになってます。期待しててください。

 活字と映像って、べつべつのものじゃないと思うんですよね。僕ら現代の作家は、小さい頃からいろんな映像作品に接してきて、それに影響を受けて育ってきた。映像的な面白さというものを作品の中に取り入れてるんです。
 一方、活字から映像作品が受ける影響というものも、もちろんあるでしょう。活字と映像というのは、フィードバックを形成して進化してきたと思うんです。

 僕が怪獣ものを書くのは、自分を育ててくれた映像の世界へのご恩返しの意味もあります。これからもこうした小説はどんどん書いていきたいと思っています。
 どうもありがとうございました。
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 終わってから気がついたんだけど、
「『ガルパン』のアンソロジー企画したら、書きたい作家はいっぱいいますよ!」
 とも言っておくべきだったかなと(笑)。
  


Posted by 山本弘 at 17:12Comments(4)特撮PR作家の日常