2011年12月26日

2011年冬コミ直前情報&「野生のハリーハウゼン」のこと

 今月は締切いくつも抱えてしまい、めちゃくちゃ忙しくて、告知が遅くなってしまいました。ごめんなさい。(実は年賀状もこれから書くところ)

 冬コミにも参加します。

31日(土)東08-a 心はいつも15才

 新刊はいつものMAD本、『MADなボクたち』最新号です。今回の特集は2011年後期新番組と「野生のハリーハウゼン」です。
 昔からハリーハウゼンとかは大好きだったんだけど、実は今、ニコ動でもYouTubeでも、アマチュアの人形アニメが熱いんですよね。
 こういうのとか。

【figma】2期後半OPみたいなものを作ってみた!【けいおん!!】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16479939

アイドルマスター The world is all one !! ライブ風 【カクテル単Lサイズ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15769815

アマゾネス VS. 骸骨剣士
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13665029

ある一日
http://www.youtube.com/watch?v=kNx-tRgVKPg

Final Fantasy Stop motion- Sephiroth the World's Enemy 世界毀滅者
http://www.youtube.com/watch?v=EPl_kpwyAyA

Lego Call of Duty Modern Warfare 3
http://www.youtube.com/watch?v=byuiOs2iqxE

 ガンプラの人とかもいつも素晴らしいんだけど、台湾のcounter656さんの作品も感心しますね。クラウドがあのバカでかい剣を自由自在に振り回してるのは、いったいどうやってんのか。
 えにこPの作品も前から注目してました。可動部分の少ないねんぷちをここまで活き活き動かせるってのは、まさに「神」と呼ぶにふさわしい。
『けいおん!!』の人は前に1期のOPや『なのはA's』OPも再現してて、これも素晴らしかったです。
 レゴのやつもバカバカしいんだけど再現度すごいし。
 CGとか手描きアニメだけじゃなく、ぜひこうした「野生のハリーハウゼン」たちの作品にも注目していただきたいと思ってます。

 あと、コミケカタログで予告してた妖魔夜行本ですが、印刷所の締切に間に合わなかったので、ごく薄いコピー誌を少部数出すことにしました。ごめんなさい。
  


Posted by 山本弘 at 18:13Comments(2)コミケ

2011年08月19日

みづき・ふりーだむ 2011夏コミ・コスプレ編

※以下のエピソードは実体験を元にしていますが、多少アレンジを加えています。

【主役のはず】

ナレーション「夏コミ2日目、みづきは『イナイレGO』の蘭丸のコスプレをした」
 コスプレ広場で目を輝かせるみづき。
みづき「うわー、イナイレのコスプレがいっぱいやー!」

みづき「拓人くんが4人もいる! 剣城くんもいるーっ!」

みづき「蘭丸くんも3人いる! あっ、わたしも入れて4人か!」

みづき(あ、あれ?……天馬くんがおらん……?)

【こだわるところ】

ナレーション「その間、父は別行動をしていた」
『まど☆マギ』系のブースをさまようひろし。

 エロ同人誌のサークルの前で、ふと立ち止まるひろし。

 エロ同人誌のポスターを見つめ、何か考えこむひろし。

ひろし(……いや、まどかはそんなに胸ないだろ?)

【こだわるところ・2】

 コスプレ広場。
 マミのコスプレをしている女性がポーズを取っている。
 それを眺めているひろし。

ひろし(コスチュームの出来はいいし、顔もいいな)

ひろし(ポーズも決まってる。かなり鏡の前で練習したと見える。しかし……)

ひろし(その胸が! その胸だけが惜しい!)

【理想的だが】

 ほむらのコスプレを見つけるひろし。
ひろし(おっ、こっちのほむほむはなかなか……)

ひろし(雰囲気がええ感じやなあ。ちょっと背が高いけど……)

ひろし(…………)

ひろし(……男かあ)

【フィクションと分かってはいるが】

ひろし「覚悟はしてたけど暑いなあ」
みづき「ほんまや」

『タイバニ』のコスプレしているグループとすれ違う二人。
みづき「あ、タイバニや」
ひろし「うん、今回はよく見かけるな」

ひろし「でも、見るたびに思うねん」
みづき「何を?」

ひろし「『ブルーローズ、冷やしてくれ!』と」
みづき「無理言うたらあかん」

【市販品?】

ひろし「今回は『あの花』のコスプレも多いなあ」

ひろし「めんまやあなるの髪よりも、つるこのメガネが意外に目立つ」
みづき「わたし、見てないからよう分からんわ」

ひろし「うーん、でも謎や……」
みづき「何が?」

ひろし「じんたんの『地底人』Tシャツ、あれ、ほんまにどこかで売ってるんか!?(今日だけで3人見たけど)」
みづき「だから分からんって」

※調べてみたら、売ってました。
http://www.anohana.jp/goods/goods_beams.html
  


Posted by 山本弘 at 15:52Comments(4)コミケ

2011年01月17日

ガンダム紙切り・歌舞伎レールガン・女装メイドクッキーetc.

 12月29~31日、娘といっしょに冬コミに行ってきて、同人誌をどっさり買ってきた。
 中でも特に感動した2冊をクローズアップしたい。

●『第二次紙切り一年戦争』(切り刻み亭)

 ガンダム紙切りの作品集である。
 作者は岡本京子さんという女性。2007年5月、故・大東両閣下のガンダム紙切りをネットで見て、独学で紙切りを勉強し、ほんの2年ほどですごいテクを身につけたのだそうな。
 ブログにいろんな作品が載っているので、まあ見てほしい。ガンダムはもちろん、ガンタンク、ガンキャノン、ゲルググ、ボール、アッガイ、ジオング、アッザム、ブラウ・ブロ、ザクレロ、ビグ・ザムなどなど、どれも大東両閣下に負けない出来である。

わたしは紙をだきしめていたい
http://kamikirikiri.otaden.jp/c2092.html

 今回は偶然、『けいおん!』系のブースで発見。作品をポストカードにして売っていた。モビルスーツもすごいんだけど、この「イセリナとガルマ」には圧倒された。よくこんなの切ったな。

 本とポストカードを何枚か買った後、「1分ほどお時間をいただけますか」と言われた。リクエストすると、モビルスーツの顔を何でも切ってくれるというのだ。
「じゃあ、アッガイを」とリクエストすると、目の前でちゃかちゃかと紙を切り、本当に1分ほどでクマ耳アッガイを作ってしまった。僕も娘も大感動である。

 あと、もちろん『けいおん!』の切り紙もいろいろ。これなんか、簡単なように見えるけど、「おちません。」が見事に切り抜かれているのがすごい。


●『伝統オタ舞台!』(秘本衆道会 衆道士ペドフェチ)

 古典をオタク向けに紹介するという活動をやっているサークルなんだけど、この本は現代のマンガやアニメやゲームを、能や狂言や歌舞伎に翻案するという試み。
 たとえば謡曲『得奢第(えるしゃだい)』はこんな感じ。

>瑠士笛流:
>「ひとへならず。かの者に七十と二つの異名ありて候。されど初に我と対面せし折には、猪駆(いのく)とぞ名乗りたりて候。いかなる諌め言も聞かぬ猪武者なれど、素性は潔くありて候。
(中略)
>瑠士笛流:
>「斯様なる生装ひ、大丈夫に似つかわしきものとは覚えず、

>猪駆:
>「いやいや大丈夫ゆゑにこそ、頓着もなけれ。

 狂言『烏賊娘(いかむすめ)』はこう。

>烏賊娘:
>「我、地の上に立つ全ての者を総領せんと欲す。さればただ今より、これなる茶屋をば我が砦といたしたくゲ候。

 この「ゲ候」がツボにはまって噴いた。ゲ候。
 いちばんおかしかったのが、歌舞伎『電撃姫無双雷砲(でんげきひめむそうのれいるがん)』である。

>佐天:
>「サテサテ初春、今日の湯文字はどんな色ぢや(初春の裾をめくり上げる)

>初春:
>「(はぢらひて)エエ、天下の往来にて迷惑千番のお戯れ。おやめくだされ。

 おおっ、これは確かに『レールガン』!
 ストーリーは1話の再現で、両替屋を襲った賊を退治する話。ちなみに黒子の縮地の術(テレポート)は、舞台の穴から舞台下に飛び降りることで表現されている。
 きわめつけは美琴の登場シーン。

>美琴:
>「(揚幕の内より)ア、イヤ、しばらく」

>(舞台上の一同、声に驚く)

>一同:
>「ヤア」

>初春:
>「荒事の場に凛々と。

>佐天:
>「響くは天晴れ、女暫。

>黒子:
>「歌右衛門めく肝ツ玉。

>賊甲:
>「仁左衛門より愛敬の。

>一同:
>「その麗々しき声の主、恐る恐るに仰ぎ見れば。

>美琴:
>「しばらく、しばらく(花道の上に登場)」

>黒子:
>「オオ、あれはまさしく姉午前様」

 ああ、すごい! なんか絵がありありと思い浮かぶんですけど!
 これはぜひシリーズ化していただきたい。もっといろんなパターン、見てみたいよ。

 他にもこんな同人誌が面白かった。

●『イモモノガタリ』(モノノフノウタゲ)

 このサークルの『化物語』本はけっこう買ってる。今回はキャラの弱い月火をどうやってキャラ立てするかという話題。壮大な話になってる!

●『文学少女で幸福な妄想』(恋愛大殺界)

『文学少女』パロ本。電子書籍が食べられない遠子先輩がかわいい。

●『狼と同人業』(Reveil)

『狼と香辛料』パロ本。ロレンスやホロたちがコミケに参加する話。キャラに味があっていい。

 同人誌ではないけど、衝撃的だったアイテムをふたつほど。

●東方麻雀セット

 ごめんなさい、サークル名失念。これは本格的だ!
 見ただけで買わなかったんだけどね。くそー、僕が東方のファンだったら絶対買ってたよ。(娘は東方やってるけど麻雀やってないし)
 東方のファンではないことを、悔しがるべきなのか安堵すべきなのか。

●『女装メイドクッキー 漢』

 ビッグサイトの売店で売っていたおみやげのお菓子。これを出しているコアデというメーカーは、これまでも「オヤジ萌えパイ」「ヤンデレパイ」「ツンデレクッキー」「オレカッコイイクッキー」「オトコの娘でもい~い?」「おにぃちゃん、あ~ん」などのネタ菓子を出している。
 ……なんかもう、来るとこまで来たって感じ?
 お土産に買っちゃったけどね。
  


Posted by 山本弘 at 17:27Comments(5)コミケ

2010年08月18日

コミケ3日目:謎の溺死者

 8時半に会場入り。 友人の中川くん(『去年はいい年になるだろう』でも、コミケのシーンで出演してもらっている)とブースで落ち合う。
 設営中にアナウンス。タクシーから降りる際に、トランクルーム内にあった運転手さんの荷物まで持って降りた人がいて、運転手さんが大変に困っているという。
 場内が爆笑になったのは言うまでもない。次回のマンレポはこのネタ多かろう。

 設営終了したので、美月を更衣室に送ってゆく。更衣室の外で待っていたら9時半になり、扉が閉められて、東-西の移動ができなくなった。
 更衣室外のエスカレーターの前で、10時の開場を迎える。開場してもなおしばらく移動制限があり、エスカレーターに乗れたのは15分ぐらい経ってから。
 ちなみに美月のコスプレは、オリジナルのネコ耳ゴスロリ娘である。

 今回の新刊は『魔境のシャナナ』の資料本『シャナナのひみつ』。
 表紙は玉越さんからいただいた画像データを使ったんだけど、色がなんかちょっと変。僕が使っているフォトショップがリミテッドエディションなもんで、CMYKモードをRGBモードに変換してデータを読みこんで編集したんだけど、それをさらに印刷する際に色がずれたのかもしれない。反省。
 売れ行きは……うーん、いまいち。もうちょっと売れてくれるかと思ったんだけど。やっぱりマイナーなマンガの資料本って、この程度の需要なのか。
 幸い、他の本の売り上げもひっくるめて、赤字にはなってないけど。

 ブースを訪ねてくださった方も大勢。『魔境のシャナナ』の担当編集さん、早川書房の編集さん、講談社『メフィスト』の編集さん。
「厳島神社の人」ことzoziさんには、作品を集めたDVDをいただいた。家に帰ってから見たけど、これはすごいよ。「ミクのいる風景」「厳島神社」「お祭りに行ってきた~広島ふれあい街歩き」「大阪のかわいい超巨大アヒルを見てきたよ」「ひたすらくるくるダブルラリアット」などの名作が収録されていて、ニコ動の小さい画面で見るのとはまた違う味わいがある。いいなあ、この人の作品。好きだわ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11570409

 ちなみにzoziさんの新作はこんなの。毎度のことながら、架空のメカがごく自然に実景に溶けこんでいるのが素晴らしい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11704999

 評論系のブースを回る。今年もたくさんの同人誌はあったが、「これだ!」というお宝本はなかった気がする。
 ちょっと面白かったのが『知られざる行旅死亡人の世界』という本。身元不明の死亡者に関する官報公告を集めた本なんだけど、いきなり最初に乗っているのが、平成18年7月23日に大阪市西淀川区の河川敷で発見されたという、こんな溺死体。

> 本籍・住所・氏名不詳、年齢30~40歳位・男性、身長157cm位・小太り、着衣黒色女性用ワンピース、緑色女性用スクール水着、茶色のタイツ、遺留金品、金色ネックレス、金色ブレスレット

「黒色女性用ワンピース」までなら、ああ女装趣味の人が酔って川に落ちたか自殺したかしたんだろうね、と思うのだが、「緑色女性用スクール水着」というのがよく分からない。どうしても淀川でスク水で泳ぎたくなって、スク水の上にワンピースを着てきたけど、服を脱ぐ前に川に転落したとか?
『CSI』や『BONES』なら謎を解き明かして面白い真相を明らかにしてくれるんだろうが、これはミステリとは違い現実なので、真相は分からないままなのである。
 他にも、官報のはずなのに日本語が崩壊している文章例がいくつも。役人だからって正しい日本語が書けるってわけでもないんだね。

 閉会直前、これ以上は売れないと見切って、撤収作業を開始。
 家に送る荷物をJP(もう「ペリカン」とは言わないのだな)の受付所に運ぶ。列に並んで待っている間、近くにいた2人組のこんな会話を耳にした。

A「○○の列に並んでたら、知らん顔して列に横入りしてきた奴がいてさ」
B「中国人か」
A「いや、日本語喋ってたけど」
B「日本語のできる中国人だろ」
A「日本人みたいに見えたけどなあ」
B「日本人みたいに見える中国人だろ」

 Bの人、けっこう本気のようだった。
 常識的に考えて、日本国内において「ルールを破る日本人の絶対数」と「ルールを破る中国人の絶対数」を比較すれば、前者の方が多いのは明白である。つまりルールを破る人間を見かけた場合、それは日本人である可能性の方が高い。それなのになぜ、「中国人か」と思ってしまうのだろうか。
『アイの物語』の詩音の言葉を借りるなら、

>「『間違ってる』というのは、倫理的に間違っているという意味ですか?」
>「そうよ」
>「私が言っているのは、論理的に間違っているということです」

 こんな単純な論理でも、理解しようとしない人間には決して理解できないのだろうな。

 大阪に帰った翌日は、午前中はぐた~っとなってて、午後からは美月の本棚を組み立てる作業をしていた。ラノベとマンガと同人誌があふれてきたので新しい本棚が必要になったのである。
 これまで本棚を組み立てたことは何度もあるが、今回のはパーツ数がやたら多く、難易度が高くて苦労した。結局、完成に半日を費やし、またもへとへとになった。
 こういう組み立て式の本棚って、通販で買っても、女性の一人暮らしとかだと組み立てられない人がいるんじゃないかしらん? ちょっと心配だ。
  
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Posted by 山本弘 at 18:49Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ2日目:ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル

 コミケ2日目。開場直後は混んでいて大変だろうというので、少し遅めに出かけ、11時過ぎぐらいに会場に到着する。
 まず女子更衣室の場所をチェック。明日、美月はコスプレをする予定なので、迷わないように、更衣室はどこにあるのかを事前に確認することにしたのである。僕はビッグサイトにはもう十何年も通ってるけど、更衣室に行くのは初めてである。
 そうしたら驚いた。「女子更衣室→」という表示とスタッフの案内の通りに歩いたら、ホールの外をぐるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと迷路のように回らされたのである。それだけ長い行列ができるってことなんだろう。
 サークル参加ならまだしも、一般参加の人たちは、入場前に炎天下で何時間も並んだ後で、更衣室に入るためにまた並ぶわけだ。知らなかった。レイヤーさんたちって、着替える前にこんな苦労してたんだね。

 娘がラノベ系のサークルを回っている間に、僕は東方系に。
 東方のファンというわけではないのだが、コミケ前にニコ動ですげえアニメのトレーラーを見ちゃったもんで、DVDが欲しくなったのである。

【東方】アニメPV集 『東方PVD』 トレーラー【C78】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11717230

 冬コミの時と同じく、大変な人の流れに乗ってえんえんと歩き、ようやくたどり着いた「月見堂」。売り切れてたらどうしようかと心配だったけど、ちゃんとゲットできました。
 他にもボカロ関係を漁る。

 娘が買ってきたのは、『ハルヒ』『バカテス』『文学少女』『化物語』『人類は衰退しました』などの本。見せてもらったが、キョン子本でかなりレベルが高いのがあって、こいつの選択眼は侮れないと感じた。

 夜は花火大会を見物に出かける。
 竹芝から日の出にかけての会場は、どこもすでに満員。おまけに高速道路やゆりかもめの高架にじゃまされて、あまりよく見えないんだよね。
 結局、空いていて良く見えるベストポジションは、海岸から300mほど離れた交差点だった。海岸に近すぎるとビルや高架によって視野がさえぎられるんだけど、遠ざかると逆に見えやすいのだ。

 花火大会が終了したらまた人で混雑するだろうから、8時を少し回った頃にホテルに帰った。
 ホテルのテレビで、NHK衛星「萌える!泣ける!燃える! ゼロ年代 珠玉のアニメソングスペシャル」を途中から見る。
 これが本当にいい番組!

http://www.nhk.or.jp/n-stadium/anison/about/index.html

 タイトル通り、2000年以降のアニソンを集めているのだが、まず選曲がいい。たとえば「泣ける!」編は、「ガーネット」「アンインストール」「プリズム」「鳥の詩」「だんご大家族」と、本当に泣ける名曲ばかり。欲を言えば「優しい忘却」を入れて欲しかったところだけど、番組の企画に間に合わなかったのか?
 過去のアニソンを振り返るコーナーでは、丹下桜に『カードキャプターさくら』のアフレコやらせたり、「銀河旋風ブライガー」のナレーションのためだけに柴田秀勝呼んできたり、日高のり子と佐久間レイの生アフレコから「トップをねらえ! ~Fly High~」のデュエットに移行したり、マニア泣かせの趣向が次々と。この際、歌唱力には目をつぶるよ!(笑)
 田中公平氏による「プラチナ」分析なども面白かったんだけど、やっぱり白眉は第3部「燃える!」編。

「烈の瞬」
 キターッ! 『エアマスター』主題歌。好きなんだよ、これ。

「甲賀忍法帖」
 これは意外! 『バジリスク』を選ぶとは盲点だった。このセレクトはしぶい!

「ETERNAL BLAZE」
 水樹奈々が歌う『リリカルなのはA's』の主題歌。OPの映像もいっしょに流れたので、一瞬だけど、なのはとフェイトの全裸も映りました。やるな、NHK!

「空色デイズ」
 これも名曲!

「キングゲイナー・オーバー!」
 ホテルの部屋で、娘といっしょにキンゲダンス踊ってしまいました。(笑)

 とどめはJAM Projectの「GONG」!  これもテレビ見ながら娘といっしょに「♪今こそ立ち上がれ」と歌ってしまった。
 トリを飾るのは「真赤な誓い」!
 テンション上がりっぱなし! 見終わっても興奮が醒めない!
 どーすんだよ、明日朝早いのに!?

 見損ねた人は再放送を待ってほしい。きっと再放送してくれるはず
!  


Posted by 山本弘 at 18:23Comments(2)コミケ

2010年08月18日

コミケ1日目:どこもかしこもヤオイ本

 13日、娘とともに東京へ。
 行きの新幹線の中で『這いよれ!ニャル子さん』5巻を読む。相変わらず高いテンション。クトゥルフ神話ネタのみならず、アニメ、マンガ、ゲーム、小説、歌、時事ネタに至るまで、ありとあらゆる方面のパロディが詰めこまれている。『ネクロノ・ミカン絵日記』や「ノンアルコールの黄金の蜂蜜酒」などの小ネタもおかしかったけど、『邪神大沼』ネタが出てきた時には悶絶しかけました。今回の敵の目的も、バカすぎて最高。
 そのくせ、バトル・シーンは王道の連続で、けっこう燃えるんだわ。ハス太くんの本気モードとか、3人の合体必殺技とか、マジでかっこいい。このまま終わったら『ニャル子さん』ではないのではないか?……と危惧してたら、敵にとどめを刺す方法があまりにも脱力で、やっぱりいつもの『ニャル子さん』でした。
 しかし、これもテレビアニメ化かあ。マニアックなネタの数々がカットされないことを祈るばかりである。

 隣の席では美月が『猫物語[黒]』を読んでいて、「話がはじまらねー!」と喜んでいる。前半は無駄話ばかりで、半分すぎたあたりでようやく、「さあ、本題だ」となるのだ。普通の小説だったら話が進まないというのは欠点なんだけど、『物語』シリーズの場合は無駄話がめっぽう面白いからなあ。
「これ、絶対にアニメ化は無理だね」と美月。
 それにしても『化物語』『傷物語』で描き尽くされたと思っていた羽川のキャラクターが、さらに掘り下げる余地があったというのは驚き。怪異よりも恐ろしい羽川。個人的にシリーズ最大の謎だった「なぜ阿良々木は羽川を恋人に選ばなかったのか」という謎に回答が出ていて納得。

 東5ホールの前で娘の友人と待ち合わせ。美月が『ヘタリア』スペースを回りたいというので、自由行動させ、その間に僕は特撮・実写映画・アメコミ系サークルを回る。
『シンケンジャー』の本がないかと探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
 妻が『CSI』が好きなんで、おみやげ用に『CSI』の同人誌を探したが、見事にすべてヤオイ本だった。
『ウォッチメン』の同人誌があったんで手に取ってぺらぺらめくったら、ロールシャッハ総受けだった(笑)。どうでもいいけど、全裸になってもあのマスクだけは取らないのね。
 しかしまあ、ありとあらゆる作品をヤオイ化できる腐女子のみなさんの妄想力には、あらためて感服いたしましたわ。
 それでも、ごひいきの「夜盗組」「怪獣少女」「てれまんプロジェクト」などで、特撮系の資料本を何冊か買う。

 2時半に娘たちと落ち合う。娘は『ヘタリア』本がいろいろ買えて満足の様子。それでもやはり、カタログのカットに惹かれて行ってみたら18禁だったという例が多く、「早く18になりたい!」と言っていた。
 でも4年後まで『ヘタリア』熱が続いてるかなあ? その頃には別の作品にハマっていそうな気がするのだが。
 早めに汐留のホテルに撤収。娘は「疲れた」と言って出歩こうとせず、ベッドにごろごろして同人誌に読みふける。我が娘ながら、立派なオタクになったものよ。

 明日の花火大会の下見を兼ねて、僕一人でホテルの周囲をぶらついていたら、日本テレビの「汐留博覧会2010」というイベントをやっているのを発見。フジテレビの「お台場合衆国」に対抗しているのか? 規模は「お台場合衆国」よりかなり小さいけど。
 娘をホテルから連れ出して行ってみるが、そもそも今、日本テレビの番組ってほとんど見ていないもので、あまり楽しめなかった。

 ホテルの自販機で売っていたJTの「みぞれ梨」というドリンクがバカウマ。こんなにおいしい果実系の清涼飲料は飲んだことがない。関西でも売ってるかな?
  
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Posted by 山本弘 at 18:07Comments(4)コミケ

2010年01月15日

『みつぎ・ふりーだむ!』冬コミ編

 今さらながら冬コミの話。
 普通に語っても面白くないので、『みづき・ふりーだむ!』の番外編として書くことにしました。一部、脚色や創作が混じっていることをご了承ください。


【冬休みの予定】

 クラブの部室にて。
先輩A「ねえ、みんな冬休みはどうするの?」

先輩B「俺は大学受験で忙しいなあ」
先輩C「私はスキーに行くよ」
先輩A「みづきちゃんは?」

みづき「パパといっしょに冬コミに行く予定です」
 全員の顔色が、さっと変わる。

先輩A「お願い! ヘタリアの本買ってきて!」
先輩B「俺は東方!」
先輩C「あたしはうみねこ!」
みづき「ええーっ!?」

【干草の山から】

 家で。
ひろし「何~っ!? ヘタリアとうみねこと東方の同人誌を買ってくるって約束した~!?」
みづき「あかんかった?」

 ひろし、コミケカタログを広げる。
ひろし「見ろ! 東方だけで何百ブースあると思てんねん!」
みづき「わっ、すごい!」

ひろし「数が多いだけやない。もっと大きな問題がある」
みづき「というと?」

ひろし「この中から、どうやって18禁やない本を探し出すかや……」
みづき「ああ……」

【目のつけどころ】

 家でカタログチェックをするひろしとみづき。みづきが読み上げるチェック箇所を、ひろしがカタログと見比べながらマップに記入してゆく。
みづき「みの21b」
ひろし「ええっと、みの21b……」

ひろし「って、『ニャル子さん』?」
みづき「うん。あれ面白かったし」

みづき「次はみの31a」
ひろし「31aっと……」

ひろし「『俺の妹』!?」
みづき「うん、面白かったし」

【羨ましい】

みづき「パパもママも、『同人誌なんかにお金使って』って、言わへんよね?」
まなみ「そらもう」

まなみ「あんたはぜいたくなこと何も言わへんやん。『服が欲しい』とか『旅行に行きたい』とか。
 お年玉だって毎年、そっくり残ってるやろ?」

まなみ「お金は好きなことに使うのが一番や。ええ使い道ができたやないの」
みづき「そうかー」

パパ「(しみじみと)……おまえはほんまにええ家に生まれたよな」
みづき「そう?」

【読書感想文】

ナレーション「冬休みの宿題のひとつは、海外作家の本を読んで感想文を書くことです」
 ゼナ・ヘンダースンの『ページをめくれば』を読むみづき。

みづき「ようやく終わったー。でも、もう1本書かなあかんねん」
ひろし「えっ、読書感想文、2本も書くの?」

みづき「1本は課題やけど、もう1冊、日本の作家が書いた本で、どうしてもみんなに紹介したいやつがあるから、感想文書くねん」
ひろし「へえ? 偉いなあ。どんな本」

みづき「『バカテス』」
ひろし「……どうしてもそれで感想文書きたいんやな?」

【なじみの駅】

ナレーション「12月29日、東京に到着。ビッグサイトに向かいます」
 ゆりかもめの新橋駅に来たひろしとみづき。みづきは「汐留」という表示に興奮している。
みづき「汐留やー、汐留さんやー♪」

 ゆりかもめ車内。
アナウンス「次は汐留~」
みづき「うわー、汐留さーん」
ひろし「あのー」

ひろし「実は今日、泊まるホテルも汐留なんやけど……」
みづき「ほんま!?」

みづき「(目を輝かせて)パパ、ありがとー!」
ひろし「いや、汐留でそんなに感謝されても……」

【他人の目】

 ビッグサイト入り口。
 人ごみの中を歩くみづきとひろし。みづきは荷物の入った4輪のバッグを押している。
ひろし「重くないか?」
みづき「(楽しそうに)へーき。押すの好きやから」

ひろし「無理すんなよ。しんどくなったらいつでも代わるぞ」
みづき「へーき」

ひろし「本当にパパが代わろうか?」
みづき「へーき」

ひろし「いや、お前にバッグを押させてると、パパが子供を虐待してるように見えるんやけど……」
みづき「へーき」

【軍資金】

テロップ「コミケ会場。『ヘタリア』スペースにて」
みづき「これとこれください」

 別のブース。
みづき「これとこれとこれください」

みづき「これとこれと……」
ひろし「おい」

ひろし「まだサークル3つめやのに、そのペースで金は足りるんか?」
みづき「はっ! もっとたくさん持って来るんやった!」

【セーブポイント】

 コミケ会場を歩く二人。
みづき「はあ~、さすがに足が疲れてきた~」
ひろし「ちょっと休憩しよう」

 喫茶店でジュースを飲みながら、買った同人誌を読む2人。

 同人誌を読む2人。

 店を出て歩き出す2人。
ひろし「どうや?」
みづき「うん、萌えでかなり回復した!」

【顰蹙】

 ホテルに帰るタクシーの車内。
運転手「お客さん、今日はコミケ?」
ひろし「はい」
みづき「はい」

運転手「よく前の晩からビッグサイトのまわりにたむろしてる連中がいるよね」
ひろし「(苦笑して)ああ、徹夜組はいくら言ってもなくなりませんね」

運転手「今朝も駐車場のところにゴキブリみたいにうじゃうじゃうごめいててさ」
ひろし「はあ」

運転手「石投げてやろうかと思ったけどね」
ひろし「ははは」

【世間の印象】

運転手「晴海でやってた頃は、近くの公園にああいう連中が泊まりこんでてさ」
ひろし「ああ、らしいですね」

運転手「夜中にあのへんを通りかかったら……」

運転手「茂みの中から、むさ苦しい格好した男がぬうっと出てきて」

運転手「車ではね飛ばしてやろうかと思ったけどね」
ひろし「はははは(と、ひきつった笑い)」

【一家言】

みづき「でも、そういうルールを破る人たちって、自分たちの行動がコミケの存続を危うくしてるって気がついてないんですかねえ」

みづき「真夜中に大勢で騒いだら、周辺の住民が不安に思うに決まってますよ。何かトラブルが起きたら、コミケが中止になるかもしれないんですよ」

みづき「本が欲しいのは分かるけど、コミケがなくなったら困るのは自分らやのに……それがどうして分からないんですかねえ」

みづき「コミケはお祭りである以前に表現の場であって……」
ひろし(こいつ、いつの間にこんな立派なことを言うように!?)

【想像を上回る】

テロップ「コミケ2日目」
 ぎっしりの群衆の中のみづきとひろし。
スタッフ「ここからは東6ホールに入れませーん。東5にお回りくださーい」

 東5ホール内。やはり大変な人。
スタッフ「東5から東6には抜けられませーん。いったん外にお回りくださーい」

 疲労の色を見せているひろし。
ひろし「いやー、覚悟はしてたつもりやったけど……」

ひろし「東方を甘く見てたな」
みづき「ほんまや」

【空耳アワー】

アナウンス「準備会からのお知らせです」

アナウンス「会場内の通路では立ち止まらないように……」
みづき「あ、あれ、『準備会からのお知らせ』って言うてたんやな」

ひろし「何やと思てたんや?」
みづき「『12階からのお知らせ』やと……」

みづき「てっきり12階に本部があるんやと思ってた」
ひろし「……『言いまつがい』に投稿していい?」

【トラップ】

 通路の自販機の前で立ち止まる2人。
みづき「へえ、自販機でストロベリーフローズンなんか売ってる」
ひろし「パパはラムネのフローズンがいいな」

 通路にしゃがみこんでいるひろし。それを女性スタッフが注意する。
スタッフ「ここは通路です。座りこまないでくださーい」

スタッフ「立って移動してください」
ひろし「(蒼い顔で)ご……ごめんなさい……」

ひろし「かき氷食べたら頭痛がして……」
みづき「ほんまなんです」
スタッフ「それは……」

【提案】

ナレーション「2日目の夜、汐留のホテルで」
 ホテルの部屋で、買ってきた同人誌に読みふけるひろしとみづき。

 読みふけるひろしとみづき。

ひろし「……なあ」

ひろし「大江戸線、乗りに行かへんか?」
みづき「行く!!」

【あこがれのツーショット】

 汐留駅の改札前で、ひろしに記念写真を撮ってもらうみづき。

みづき「うわー、汐留さーん! あこがれの汐留さんやー」
 地下鉄の改札の前ではしゃぎ回るみづき。

みづき「汐留さーん! 汐留さーん!」
 地下道をスキップしまくるみづき。

 ぜいぜいと息をしているみづき。
みづき「あ、あかん……コミケよりも体力使うわ、これ」
ひろし「エキサイトしすぎや、お前」

【大江戸線めぐり】

 都庁前駅のホーム。御影石に刻まれたように見える「都庁前」のプレートの前に立つひろしとみづき。
ひろし「へー、駅によって個性があるなあ」
みづき「都庁前さんの文字、えらい豪華や」

 六本木駅のホーム。黒い柱に金のプレートで「六本木」という表示。
みづき「六本木さんもリッチな雰囲気やね」

ひろし「でも、この黒地に金のライン、何かに似てるような……あっ」

ひろし「霊柩車か仏壇?」
みづき「それ言うたら、都庁前さんなんか墓石やで」

【計算問題】

ナレーション「3日目はパパのブースで売り子をしました」
 ブースに並んで座っているみづきとひろし。

客「これとこれとこれ、お願いします」
みづき「はい、600円と600円と700円ですね」

みづき「(あせって)ええっと、600×2で1200で、それに700円足して……えーと、えーと……」

みづき「1900円だと思います!」
ひろし「思いますって何やねん」

【発展問題】

ひろし「こういう場合は、600+700×2のセットで2000円やと覚えておけばいい」
みづき「おお、なるほど!」

客「この4冊、お願いします」
みづき「はい。600円が2冊と700円が2冊で、セット+600円だから……」

みづき「(さわやかな笑顔で)2600円になります!」

客「1万円でお釣りを」
 と、万札を差し出す。
みづき「(パニックに陥って)ええーっ!? 1万ひく2600って、8000、いや7000……」
ひろし「はい、7400円のお返しになります」

【スマイル0円】

みづき「はい、800円のお返しになります」

みづき「午後もがんばって回ってくださいね♪」
 と、笑顔で客を送り出す。

 …………

ひろし「あんな言い方、どこで覚えたん?」
みづき「ん? まんレポ」

【ごひいき】

テロップ「大晦日の午後8時半に帰宅。ママが録画しておいてくれた紅白歌合戦の前半部を3人で見ました」
 ミカンを食べながらテレビを見ている3人。

 テレビを見ている3人。

まなみ「へえ……」

まなみ「この人、上手いなあ」
みづき「うん、上手い」
ひろし「(力をこめて)やろ!? 水樹奈々サイコーやろ!?」

【バックダンサー】

 電話に出ているまなみ。
まなみ「えっ、ほんま!?」

まなみ「同じダンス教室やった××ちゃん、EXILEのバックで踊ってるって!」
みづき「えーっ!」

 テレビをかぶりつくようにして見るまなみとみづき。
みづき「どれ!? どの子!?」
まなみ「この子とちゃう!?」
みづき「よく見えへん! もっとアップにして!」
まなみ「バックダンサーも写せ、NHK!」

みづき「邪魔ー! EXILE邪魔ー!」
まなみ「どけー、EXILE!」
ひろし「邪魔って……」
  


Posted by 山本弘 at 17:16Comments(3)コミケ

2009年09月27日

何を今さら夏コミの話

 8月14・15・16の3日間、娘と2人で夏コミに参加した。娘が以前から「コミケ行きたい!」とねだっていたからである。

 昼頃に東京に到着、新橋駅からゆりかもめでビッグサイトに向かおうとする。
 ところが、ゆりかもめ新橋駅は大変な混雑! 入場規制が行なわれていた。フジテレビが「お台場合衆国」というイベントをやっているもので、それに行く人が多かったらしい。
 コミケに行く前からこんなにラッシュとは、ちょっと計算外。以前、昼頃にコミケに行くためにゆりかもめに乗った時は空いてたのに……と思ったが、よく考えたら、ここ何年も、僕はりんかい線ばかり利用していたのだ。 ゆりかもめ乗ったの、何年ぶりかしらん。

 1日目のメインは『NARUTO』。何を今さらと言われそうだが、最近になって、母娘そろってハマってしまったもんで、同人誌を探しに行くことになったのである。
 しかし、大きな問題が。
 予想はしていたけども……。

 健全本がほとんどない!(笑)

『NARUTO』系はスペースだけは広いけど、見たところ本の9割以上がBL。カタログに「オールキャラギャグ」とか書いてあったんでブースに行ってみたら、R-18のしかなくてがっかりしたことも。絵は上手いのになあ。
 そう言えば何年か前、妻が『おお振り』にハマった時にも、「やおいじゃない本買ってきて」と頼まれて、探すのにすごく苦労したっけな。(妻はマンガは好きだけど、BL属性はほとんどないのである)
 娘といっしょにブースを回りながら、間違って18禁本を手に取ってしまわないよう、目を光らせた。売り子さんの方でも、子供が手に取ろうとしたら「これは18禁です」と注意してくれるんだけど。
 だもんで、思ったより収穫は少なかった。それでも娘は、大好きなサソリの本を手に入れて満足した様子。ホテルで何度も何度も読み返していた。

 気になったのは、あごがれのコミケなのに、娘のテンションがやけに低そうに見えたこと。もっと驚いたり興奮したりはしゃいだりするのではないかと思っていたのだが。
「もしかして、面白くない?」と訊ねたら、「テンション上げたら30秒ぐらいでオーバーヒートしてしまうから、セーブしてんねん」 とのこと。そうですか、セーブしてましたか(笑)。

 帰りはりんかい線に乗る。
 りんかい線国際展示場駅前には、幸福実現党の選挙カーが止まっていて、運動員がコミケ帰りの参加者たちに、さとうふみやのイラストの入ったうちわを配っていた。

 選挙カーの上から「私たちは言論の自由を守ります」と訴える男性。コミケ会場の近くで訴えれば宣伝効果抜群……と思ったのかもしれないが、写真を見れば分かる通り、参加者はみんな演説を聴かずに素通りしてゆく。
 そりゃそうだ。かつて『フライデー』に対してあんなことやったり、ポルノの規制を訴えている団体が、児童ポルノ法改正阻止に回ったりするわけがない。「言論の自由が」とか言ったって、誰も信じないよ。
 マンガ・アニメファンを甘く見るな、と言いたい。

 2日目はお台場合衆国へ。娘が『ヘキサゴン』や『はねトビ』が好きなので、どうしても来たがったのだ。
 しかし、やはりすごい人。入場したものの、ほとんどのアトラクションは60分待ちとか120分待ちとかで、とてもじゃないが炎天下に並んでいられない。
 いちおう『はねトビ』の「女芸人勝負メシレストラン」というのに入った。番組中で女芸人が作った料理を実際に食べさせてくれるというもの。
 しかし、セルフサービスの列に並んで、レジまでたどりつくのに30分、料理が出てくるのにさらに20分。座れるイスもないので立ち食いである。
 料理の出来はというと。
 まあこれも予想はしてたけど……。

 ほとんど「学校給食」。

 このオムライス、どう見ても冷凍ものだろ。
 これで「勝負メシ」と言われてもなあ。落ちる男はおらんと思うぞ。
 まあ、こういうのは味がどうというより、並んで食べることに意義があるのだろなあ……と自分を納得させる。

 とにかく暑いし、遊べる場所がない。
 やむなく予定を変更し、近くにあるプールへ。水着とバスタオルを買って、3時間ほど楽しんだ。

 その後は話題の実物大ガンダムを見物。
 ゆりかもめの窓からちらっと見た時は、「小さい」「なんかしょぼい」と感じたのだが、実際に近くに行って見ると、かなりの巨大感。ディテールもよくできている。
「人間の身長の10倍ってのはこれぐらいの大きさなのか!」
 と、あらためて実感した。こんなのが歩いてきたら、さぞ恐ろしいだろう。
 この感覚ばかりは、2次元の映像やスペックだけからでは決して分からないことだろう。

 3日目は朝からサークル入場である。お隣のIPPANさんのサークル「アンド・ナウの会」との合体ブースだ。
 今回、工夫したのが組み立て式のポップスタンド。100均ショップで買った4枚の金属の網(?)を、その場で組み立てて、ポスターとか値段表とかを貼りつけるというもの。けっこう強度があるし、バラせば小さくなるので持ち運びも楽。今度から活用させてもらおう。

 今回は忙しくて『チャリス』が出せなかった代わりに、『字で読む学園4コママンガ みづき・ふりーだむ!』を出した。mixi日記で不定期連載している内容に、少し書き足したもの。
 もうひとつは『MADなボクたち 2009』。2年前に出した本の増補改訂版なので、これまた執筆量は少なくて済んだ。ニコ動などにアップされているMADの中から傑作を選んで紹介する本。完売とまではいかないけど、けっこう売れた。これから毎年、増補改訂版を出して行こうと思う。

 意外だったのが、「アンド・ナウの会」で出した本『僕らを育てたSFのすごい人』(去年の9月に行なった柴野拓美氏インタビューをまとめたもの)が、かなり売れたこと。
 地味な題材なんで売れるかと心配してたんだけど、予想以上のペースでどんどん山が減っていってびっくり。僕のブログやHPで宣伝した効果だろうか。
 これで少しでも、柴野氏の偉大な業績がSF界の外の人にも知られるといいのだけど。
(ほんと、柴野さんがいなかったら、コミケもコスプレも無かったかもしれないんだからね)

 娘がコミケになじんできたようなので、1人で買い物に行くのを許可する。僕のブースからさほど遠くない、アクセサリー系のサークルの固まっているスペースで、迷うことはまずないだろうと考えた。
 娘が買ってきたのは、スイーツを模したマグネットとか、魚と戯れる猫のフィギュアとか、かわいいグッズばかり。6000円ほど使ったらしい。しかし、選んだのはどれもセンスのいいもので、選択眼は確かだと感心した。

 ブースには多くの人が訪ねてきてくださった。
 ライトノベル作家の時雨沢恵一氏や五十嵐雄策氏があいさつに来られたのもありがたかったが、やっぱり嬉しいのはファンの反応である。
「『キャンディ』は子供に読ませたら大喜びで、知り合いにも勧めました」
 とか、
「『シュレディンガーのチョコパフェ』、面白かったです」
 とか、
「『滅亡の星、来たる』を読んで感激しました」
 とか言われると、本当に「小説書いてて良かった」と思う。ここんとこ、仕事関係やら何やらで、いろんな嫌なことや苦しいことがあったけど、みんな吹き飛んじゃったよ。

 何よりも驚きだったのは、ニコ動で評判の「お祭りに行ってきた~広島ふれあい街歩き」の作者のZOZI氏が訪ねてきてくださったこと。僕がHPのトップで紹介したのを見てくださったらしい。

 その前の「[3D]ミクのいる風景~カメラ買ったので実写合成してみた・解説編」から注目していたのだが、この人の作る映像は、見事に実景に調和しているのが素晴らしい。
 アップ予定の新作(「お祭りに行ってきた」のキャラクターを解説したもの)をPSPに入れて持参されたので、見せていただいた。3Dモデル自体はかなり単純なんだけど、合成技術がすごいんだよね。「エイトイレブン」は僕も3回ぐらい見直してようやく気がついたぐらい。

 さらに驚いたのは、ZOZI氏はCGアニメや合成が本職ではないという事実。仕事上、CGも扱っているが、こんな映像を創っているわけではない。完全な趣味なんだそうである。
「とうかさん」というお祭りを撮影したのが6月の第1週。それから2ヶ月かけて「お祭りに行ってきた」を製作した。3Dモデルのいくつかは知り合いが製作したものだが、それ以外はほとんど1人で、本職の合間にしこしこ作ったのだという。
 ちょっと前までならILMあたりが大勢のスタッフと多額の予算を使って作っていたような映像が、今やアマチュアが余暇を利用して1人で作れてしまうのである。これは驚異だ。えらい時代になったもんである。
『地球移動作戦』の中で、映画会社というものが消滅し、映画は個人が製作している時代を描いたが、そんな時代は遠くないのかもしれない。

 娘はコミケがすっかり気に入ったらしい。特にサークルで売り子をするのが楽しかったようだ。本物のお金を扱えて、社会人に近づいた気分になれたのかもしれない。「冬コミも来たい」と言っている。
 それはいいんだけど、問題は『チャリス』をどうするかってことなんだよなあ。今回は『チャリス』は持って行かなかったんだけど、娘が毎回参加するとなると、18禁本を売るのが難しくなる。さすがに未成年者に18禁本の売り子をさせるわけにはいかんし。
 知り合いのサークルと売り子をトレードする案も、真剣に検討中。 
  
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