2015年12月12日

LiveWire「死霊のクリスマス ~ホラーとゲームを語る夜 」

山本弘のSF秘密基地LIVE#53

死霊のクリスマス ~ホラーとゲームを語る夜

 今月は新作『怪奇探偵リジー&クリスタル』(角川書店)およびASIOS『「新」怪奇現象41の真相』(彩図社)出版にちなみ、怪奇特集です。作家・ゲームデザイナーの友野詳氏をゲストに迎え、若い頃から親しんできたマンガ、小説、映画、テレビドラマなどのホラー作品の魅力や、それらを創作にどう反映させているかといった裏話を語り合います。妖怪の話もいっぱい。『妖魔夜行』『クトゥルフの呼び声』『ゴーストハンター』などのホラー・ゲームの話題もいろいろ。妖怪の好きな方、ゲームの好きな方、クリスマスは怖い話で盛り上がりましょう!

[出演] 山本弘 友野詳

[日時] 2015年12月25日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] ¥1,500
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

チケットのご予約はコチラ↓
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=96140959
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 久しぶりに友野くんにゲストに来ていただくことになりました。知る人ぞ知るホラーマニアで、聞いたこともないようなゾンビ映画を山ほど観まくっている男です。
 先日、グループSNEの忘年会で会った時に、トークのだいたいの方向性でも決めておこうと思って、「みんなが食いつく話題って何だろう? 『事件記者コルチャック』あたり?」「いや、『コルチャック』はマイナーでしょ」とか、いろいろ話したんですが、結論は出ませんでした。どんな話が受けるのか予想がつかない。『コルチャック』がマイナーだったら『悪魔の手ざわり』とか『真夜中の恐怖』とかはどうなるんだと(笑)。
『悪魔の手ざわり』はまだマニアの間では名が知られてるんですけど、『狼女の香り』とかになると、SNEの内輪でも「何それ?」とか言われたりします。いや、好きなんですけどね、どれも。
 とりあえず、先日亡くなられた水木しげる先生の話を枕に、好きなホラーマンガとか、ドラマや映画やゲームの話題を語ってゆくつもりです。お楽しみに!
  
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Posted by 山本弘 at 18:23Comments(3)オカルト特撮PR映画ゲーム

2015年09月05日

この夏の総決算・その5

●8月19日(水)
〈怪獣作家無法地帯:大阪編〉

 こちらは『多々良島ふたたび:ウルトラ怪獣アンソロジー』(早川書房)の執筆者4名(山本弘、北野勇作、田中啓文、酉島伝法)によるトークショー。全員が関西人なもんで、こてこての関西ノリでした。
 やってる間は面白かったんだけど、終わってみたら、何喋ったかすっかり忘れてる(笑)。

●8月22日(土)
〈夏のSNE祭り〉(SNEコンベンション)

http://www.groupsne.co.jp/user/report/snecon2015summer/01.html

 ゲストに呼ばれたので遊んできました。
 プレイしたゲームは、〈イカロス〉〈ブライド・ミトス〉〈脳トレゾンビ〉〈コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム〉〈ゴーストハンター13 タイルゲーム〉。
〈イカロス〉は全員が持っているカードの数字の合計を予想するというブラフ系のゲーム。どんどんせり上げていって、いつかは太陽に焼かれて落ちるから〈イカロス〉。
〈脳トレゾンビ〉はタイトル通りのバカゲーですね(笑)。
 いちばん楽しめたのは〈コクーン・ワールド ザ・ボードゲーム〉。基本的に双六だけど、ゲーム盤の配置がころころ変化するのが面白い。
 久しぶりにSNEのメンバーや、イラストレーターの米田仁士さんとお会いできました。

●8月28日(金)
 SF大会に参加するため、米子へ。
 初めて乗った特急やくも21号。通路と座席の間に段差がある(座席の方が一段高い)のも不思議だったけど、もっと不思議なのは座席配置。

 他はみんな一列につき4席なんだけど、車両の真ん中だけ2席なんである。右端と左端の席がないのだ。こんな変な配置、初めて見た。
 ググッたら一瞬で分かるかもしれないけど、調べずに推理するのも頭の体操になると思い、いろいろ考えてみた。
 最初は車椅子用のスペースかと思ったが、狭すぎて車椅子が入れそうにない。
 床を見たけど、座席が撤去された跡はない。最初から2席だったようである。
 どうしても分からなかったけど、ツイッターでつぶやいたら、こんなコメントが返ってきた。

>@hirorin0015 座席横にエアコン用のダクトがないでしょうか?
>座席の幅を広げる改修をした際に干渉するので座席数を減らしたという話がありました。

 おお、あった! これだあ!

 普通に内装の一部だと思ってスルーしてたけど、よく見たら下の方がわずかに車両内側に向けて湾曲している。もし座席があったら、ほんの数センチだけど干渉してたはず。
 うーむ、目の前に正解があったのに気がつかなかったとは。自分には名探偵の素質はないと思い知らされた(笑)。
 それにしても、かなり苦し紛れの改装だな、これ。

 JR米子駅に到着。いまだに駅の改札が自動じゃないのに、ちょっとびっくり。

 ホテルの部屋で、BSジャパンの『白鯨』(1956)を観る。メルヴィル原作、ジョン・ヒューストン監督の有名な作品。脚本はヒューストンとレイ・ブラッドベリ。
 これを特撮怪獣映画だと認識してる人って、あまりいないと思う。でも、ミニチュア特撮をふんだんに使ってるし、モビー・ディックってどう見てもただの鯨じゃなく、一種の超自然的な存在として描かれてるんだよね。最後は捕鯨船に体当たりして沈めちゃうし。これは立派に「怪獣」じゃないかしらん。
 前にテレビで観た時には、セント・エルモの火のシーンが印象に残ったんだけど、今観ると、光学合成が不自然で、あまりうまくいってないように感じる。今年の同人誌作る時に、『透明光線』(1936)とか『電気人間』(1941)とか観ちゃったからなあ。どうしても見劣りする。
 ちなみにラストは『ジョジョの奇妙な冒険』第一部の元ネタである。
  


Posted by 山本弘 at 20:30Comments(1)特撮ゲーム

2014年12月11日

初めてRPGを知った日のこと・そして3D小説

 11月28日にやったLiveWire「 『ゴーストハンター』とグループSNEの世界」のご報告。

http://hirorin.otaden.jp/e402334.html

 特に話す内容を打ち合わせずに、即興でやったんだけど、安田さんがいっぱい喋ってくださって助かりました。 正直、『パラケルススの魔剣』書いた頃のこと、あまり覚えてないもんで。
 ちなみに第3作の『アルケリンガの魔海』には僕は噛んでないんだけど、安田氏のプロットを基に川上亮(秋口ぎぐる)が執筆、それをさらに安田氏が手を加えるという合作。来年1月に発売予定だそうだ。

 おそらく出版関係者なら驚く(出版関係者でないと驚かない)と思われるのは、SNEの社員が『ソード・ワールド』とかの小説書いても、印税の9割が作者に行く、という話。つまりSNEが取るロイヤリティは印税の10%。
 普通、ありえませんよ、こんな数字。安田さんが業界の常識をよく知らずに飛びこんだってこともあるんだけど、僕も長いことSNEでしか仕事してなかったから、10%が当たり前だと思ってたよ(笑)。
 聞くところでは、50%ぐらい取るところや、もっと取るところとかもあるらしい。会社によっていろいろだけど。

 あとは3D小説の話題。グループSNEの企画で、去年、第一弾をやって、今年の7月に第二弾をやったらしい。
「らしい」というのは、恥ずかしながら、僕はリアルタイムで見ていなくて、知ったのは8月のJGC(ジャパン・ゲーム・コンベンション)だからである。

公式サイト
http://3dnovel.jp/#top

ASCIIの紹介記事
http://ascii.jp/elem/000/000/926/926193/

 この紹介動画を見ると、だいたいの雰囲気が分かる。



 ライブRPGや脱出ゲームに似てるけど、違うのはプレイヤーが日本全国に散らばっていて、協力して謎を解いてゆくということ。危機に陥るのはプレイヤー自身じゃなく、小説の登場人物を救うのが目的だということ。
 僕は後から追っかけただけだけど、凝った暗号とかを仕掛けても、プレイヤーたちの協力であっさり解かれてしまうのだ。集合知ってすごい。
 あと、プレイヤーの提案によって、作者がどんどんストーリーを変えてゆくのだそうで、このへんはPBMに近いかな。 『朝のガスパール』とかも。
 確かにこれは面白そう。大流行するかどうかは分からないけど、ハマる人間は多いだろうと思う。
 ちなみに、聞いた瞬間に僕が連想したのは、『アイの物語』の中の「宇宙をぼくの手の上に」だった。あれを書いたころはまだツイッターというものはなかったわけだけど、「みんなの協力で小説の主人公をバッドエンドから救う」というコンセプトは、だからすごく理解できるんである。

 司会の井田さんが食いついてきたのが面白かった。この人も実はSFファン。SFファンなら、これがどれほどすごい概念なのか、すぐピンとくるんだろう。
 もしこれが普及し、さらに拡張現実が取り入れられるようになったら、世界が変わる。ゲームと現実が地続きになる。フィクションと現実の境界がなくなるってことなのだ。
 すべての人間が3D小説をプレイしていて、ゲームと現実の区別がつかなくなった未来……というのを想像すると、すごいSFが書けそうな気がするんだよね。

 それで思い出したのが、1970年代の末頃、安田さんが〈SFマガジン〉誌上で、「今、アメリカでは『D&D』というゲームが流行っていて」と、初めて紹介された時のこと。
「何これ? ロールプレイング・ゲーム? よく分かんないけど、すごそうなものが出てきたぞ!」と、わくわくしたのを覚えている。
 あの時のわくわく感と同じものを感じるのだ。

 ちなみに、「どうやって儲けるんですか?」と訊ねたら、やはり関連書籍(リプレイ本とか)の販売で回収するのだという。
 すでにドワンゴが噛んでるんだけど、提携する企業がいくつも出てきたら、ゲーム内広告とかでも儲けられそうな気がするんだけどねえ。
  


Posted by 山本弘 at 12:16Comments(2)ゲーム