2009年11月29日
『超ミステリーの嘘99』
東京怪奇現象研究会編『超ミステリーの嘘99』(双葉社)という本が出ている。
巻末の主要参考文献には、僕も書いているASIOS『謎解き超常現象』(彩図社)が挙げられている。実際、多くの項目が『謎解き超常現象』を参考にして書かれているようだ。
まあ、引用されるのはいっこうにかまわない、と言うか大歓迎なんだけど……。
明らかにこの著者たち、題材に興味を持っていない。UFOや超常現象が好きな人間なら絶対に犯さないはずのミスを何箇所も犯しているのだ。
たとえば、【03 ロズウェル事件狂想曲の真相① 発生から40年間も事件は忘れ去られていた!!】には、こんな記述がある。
おいおい、ロズウェル事件発掘のきっかけがMJ-12文書って(笑)。順番がまるで逆だろ。
ウィリアム・ムーアとスタントン・フリードマンが1978年からロズウェル事件の再調査を開始し、さらに1980年、チャールズ・バーリッツとムーアの共著の『The Roswell Incident』(邦訳『ニューメキシコに墜ちた宇宙船』〔徳間書店・1981〕が出て、ロズウェル事件が一気に有名になった……なんてことは、UFOマニアなら常識なんだけど。
だいたいなんで「40年」なんだ? 1947年から84年じゃ、37年だろう。
ここは明らかに『謎解き超常現象』の僕の担当した文章を参考にしている。しかし、トンデモないことが書いてあった。
デルタフォースはアメリカ大使館占拠事件を解決してません!(笑)
僕が『謎解き超常現象』に書いた文章はこう。
こんなひどい誤読をするとは、よほど急いで書いたんだろうか。
それに「FBI超能力捜査官」と名づけたのは日本テレビのスタッフであって、マクモニーグルじゃないんだけど。(まあマクモニーグルがそれを黙認しているのは確かだが)
これも僕は、
と、ちゃんと書いているのだが。
フォトン・ベルト本にはよく、フォトンは「電子と陽電子が衝突した際に生まれる」と書かれている。この説明自体は間違いではない。このライターは陽電子という言葉を知らず、「陽子」の誤植と思ったのだろうか?
X線も赤外線も電波も電磁波の一種なんですけど(笑)。「目に見えなければすべてが危ない」というのも、何が言いたいのかよく分からない。
これも僕はこう書いている。
科学をぜんぜん知らないライターが、僕の文章をものすごく不正確に要約したのが分かる。
繰り返すけど、引用するなら正しくやっていただきたい。
他にも、「いくらなんでもそれはない」という記述がいろいろ。
ちっとも「有力」じゃありませんって(笑)
東京大学の佐藤克文氏が唱えた説のことだろうが、そもそもこの人の専門は海洋生物学で、古生物学は専門外なんである。
ちなみにその主張は、「体重40キロ以上の鳥は、風速ゼロの環境下では離陸するのに十分なだけの羽ばたきができない」というもの。しかし、翼竜がはばたいて飛んでいたんじゃなく、もっぱら滑空していただろうというのは、古生物学の世界で何十年も前から言われていたことである。「はばたいて離陸できなかった」と「飛べなかった」はまったくイコールではないのだ。
実際、40キロを超えるハンググライダーがいくらでも飛んでいる。翼竜だって同じで、崖の上や斜面からでもジャンプして滑空すればいいだけのことだ。
僕もビッグバードはいないとは思うけど、否定するのにそんなトンデモ説を持ち出されてもなあ。
ノストラダムスの予言は「散文」じゃない。
かの有名な「恐怖の大王」の出てくる第10章72番の詩を見ても明らか。1行目の末尾と3行目の末尾、2行目の末尾と4行目の末尾が韻を踏んでいる。
L'an mil neuf oens nonante neuf sept mois,
Du ciel viendra un grand Roy d'effrayeur,
Resusciter ie grand Roy d'Angolmois,
Avant apres,Mars regner par bon heur.
この詩についての『超ミステリーの嘘99』のライターの解釈は、「大雨や竜巻を指しているだけかもしれない」というお粗末なもの。一番有力なフランソワ一世説に触れてないのは落第である。
さらにこのライター、「通称『ノストラダムスの大予言』と呼ばれる著作『諸世紀』」なんて書いている。『諸世紀』という題が誤訳であることもご存じないらしい。
「"47 terrorists"+kira」とか「47 terrorists"+ronin」とかで検索したけどヒットなし。ほんとにそんなこと言われてるの?
いちばん笑えたのはこれ。
うわあ、こいつ武田邦彦教授の言ってること信じてやがる!?(笑)
あれは捏造だって言ってんのに。
翼竜の件もそうだけど、オカルトやニセ科学を批判する本でニセ科学を広めちゃだめだよなあ。
不思議なのは、巻末の参考資料リストの中に、と学会や山本弘名義の本が1冊もないこと。
皆神龍太郎・志水一夫・加門正一『新・トンデモ超常現象60の真相』は入っているのに(「龍」の字が間違っているうえに、なぜか加門正一氏の名が抜けているが)、なぜか『トンデモ超常現象99の真相』はない。
それどころか、『「環境問題のウソ」のウソ』も『超能力番組を10倍楽しむ本』も『トンデモノストラダムス本の世界』も『人類の月面着陸はあったんだ論』も入っていない。武田邦彦氏の本は3冊もあるのに(笑)。すごく不自然なセレクトのように思えるのだが。
最大の問題は、対象に対する愛情がまるで感じられないこと。UFOやUMAや超常現象にまるで関心のないライターが、仕事を依頼されて、適当に資料を集めて適当に引用して作った……という感じがする。
「好きこそものの上手なれ」というやつで、やっぱり好きでない人間が書いても良い本にはならんのだろうな。
巻末の主要参考文献には、僕も書いているASIOS『謎解き超常現象』(彩図社)が挙げられている。実際、多くの項目が『謎解き超常現象』を参考にして書かれているようだ。
まあ、引用されるのはいっこうにかまわない、と言うか大歓迎なんだけど……。
明らかにこの著者たち、題材に興味を持っていない。UFOや超常現象が好きな人間なら絶対に犯さないはずのミスを何箇所も犯しているのだ。
たとえば、【03 ロズウェル事件狂想曲の真相① 発生から40年間も事件は忘れ去られていた!!】には、こんな記述がある。
(前略)事件発生から実に40年もの間、何故かロズウェルは人々から忘れられることとなるのだ。これは不自然だろう。
ところが突如としてロズウェル事件は発掘される。1984年のことだ。ロサンゼルスのTV番組プロデューサーであるジェィミー・シャンドラの元に匿名の手紙とフィルムが届く。手紙には「MJ12に関する概要説明書」(P24参照)という書類が添付されており、ロズウェル事件を“秘密裏に処理した”というMJ12委員会(マジェスティック12)という謎の謀略機関の存在とその構成メンバーが詳細に記されていた。
おいおい、ロズウェル事件発掘のきっかけがMJ-12文書って(笑)。順番がまるで逆だろ。
ウィリアム・ムーアとスタントン・フリードマンが1978年からロズウェル事件の再調査を開始し、さらに1980年、チャールズ・バーリッツとムーアの共著の『The Roswell Incident』(邦訳『ニューメキシコに墜ちた宇宙船』〔徳間書店・1981〕が出て、ロズウェル事件が一気に有名になった……なんてことは、UFOマニアなら常識なんだけど。
だいたいなんで「40年」なんだ? 1947年から84年じゃ、37年だろう。
【63 FBIに「超能力捜査官」など存在しない!! 米ソ超能力研究は「成果なし」で終了していた!!】
ここは明らかに『謎解き超常現象』の僕の担当した文章を参考にしている。しかし、トンデモないことが書いてあった。
「FBI超能力捜査官」という肩書きも、マクモニーグルが勝手に名乗っているだけだ。アメリカ大使館占拠事件を解決したのは彼ではなく特殊部隊デルタフォースだし、田村裕の父親の居場所が見つかったというストーリーもスタッフのヤラセだという。
デルタフォースはアメリカ大使館占拠事件を解決してません!(笑)
僕が『謎解き超常現象』に書いた文章はこう。
イランのアメリカ大使館占拠事件では、アメリカは特殊部隊デルタ・フォースを送りこんで人質を救出しようとしたが、作戦は途中で中止された。しかも撤退の際にヘリコプターが輸送機と衝突、8人の死者が出る惨事になった。結局、人質は事件発生から444日も経って、イラン政府によって解放された。
こんなひどい誤読をするとは、よほど急いで書いたんだろうか。
それに「FBI超能力捜査官」と名づけたのは日本テレビのスタッフであって、マクモニーグルじゃないんだけど。(まあマクモニーグルがそれを黙認しているのは確かだが)
これも僕は、
(前略)「FBI超能力捜査官」というのは、日本テレビのスタッフがつけた呼称にすぎないのだ。
と、ちゃんと書いているのだが。
【76 太陽系が「フォトン・ベルト」に包まれるという人類滅亡説は似非科学だった】
「フォトン」とは、陽子と電子が衝突する際に生まれる素粒子だ。(後略)
フォトン・ベルト本にはよく、フォトンは「電子と陽電子が衝突した際に生まれる」と書かれている。この説明自体は間違いではない。このライターは陽電子という言葉を知らず、「陽子」の誤植と思ったのだろうか?
(前略)フォトンといってもただの「光」だ。フォトンが危険だというならば、電磁波もX線も赤外線も電波も、目に見えなければすべてが危ないように思えてしまう。
X線も赤外線も電波も電磁波の一種なんですけど(笑)。「目に見えなければすべてが危ない」というのも、何が言いたいのかよく分からない。
これも僕はこう書いている。
そもそも、フォトンというのはただの「光」である。厳密に言えば、光を含めた電磁波である。太陽から発する可視光線や赤外線や紫外線、人体から発する赤外線、テレビやラジオや携帯電話の電波、レントゲン撮影で用いられるX線……これらはすべてフォトンなのである。
科学をぜんぜん知らないライターが、僕の文章をものすごく不正確に要約したのが分かる。
繰り返すけど、引用するなら正しくやっていただきたい。
他にも、「いくらなんでもそれはない」という記述がいろいろ。
【44 世界中で目撃される怪鳥ビッグバードだが…古代の翼竜は飛べなかった説が有力だった!】
ちっとも「有力」じゃありませんって(笑)
東京大学の佐藤克文氏が唱えた説のことだろうが、そもそもこの人の専門は海洋生物学で、古生物学は専門外なんである。
ちなみにその主張は、「体重40キロ以上の鳥は、風速ゼロの環境下では離陸するのに十分なだけの羽ばたきができない」というもの。しかし、翼竜がはばたいて飛んでいたんじゃなく、もっぱら滑空していただろうというのは、古生物学の世界で何十年も前から言われていたことである。「はばたいて離陸できなかった」と「飛べなかった」はまったくイコールではないのだ。
実際、40キロを超えるハンググライダーがいくらでも飛んでいる。翼竜だって同じで、崖の上や斜面からでもジャンプして滑空すればいいだけのことだ。
僕もビッグバードはいないとは思うけど、否定するのにそんなトンデモ説を持ち出されてもなあ。
【67 「ノストラダムスの大予言」は複雑な散文形式 原文を読めばなんとでも解釈可能なポエムだった!!】
ノストラダムスの予言は「散文」じゃない。
かの有名な「恐怖の大王」の出てくる第10章72番の詩を見ても明らか。1行目の末尾と3行目の末尾、2行目の末尾と4行目の末尾が韻を踏んでいる。
L'an mil neuf oens nonante neuf sept mois,
Du ciel viendra un grand Roy d'effrayeur,
Resusciter ie grand Roy d'Angolmois,
Avant apres,Mars regner par bon heur.
この詩についての『超ミステリーの嘘99』のライターの解釈は、「大雨や竜巻を指しているだけかもしれない」というお粗末なもの。一番有力なフランソワ一世説に触れてないのは落第である。
さらにこのライター、「通称『ノストラダムスの大予言』と呼ばれる著作『諸世紀』」なんて書いている。『諸世紀』という題が誤訳であることもご存じないらしい。
【82 「赤穂浪士=四十七士武士道の鑑」にあらず 英語圏では「47人のテロリスト」だった!!】
だが彼らは、英語圏では「47 terrorists」(47人のテロリスト)として知られる。いくら主君の無念を晴らすためとはいえ、謀議をめぐらせてテロ攻撃を仕掛けたことに変わりない。(後略)
「"47 terrorists"+kira」とか「47 terrorists"+ronin」とかで検索したけどヒットなし。ほんとにそんなこと言われてるの?
いちばん笑えたのはこれ。
【94 ペットボトルや古紙リサイクルは環境に優しくない!! ゴミは分別しないほうが「エコ」だった!!】
(前略)実はペットボトルをリサイクルするためには、新品を作るときの3.5倍もの石油が必要となる。(中略)実際のところ、製品として再び使われているペットボトルは3~4%に過ぎない、残りのペットボトルは、リサイクルするふりをしながら埋め立てや焼却処分に回されているのだ。
うわあ、こいつ武田邦彦教授の言ってること信じてやがる!?(笑)
あれは捏造だって言ってんのに。
翼竜の件もそうだけど、オカルトやニセ科学を批判する本でニセ科学を広めちゃだめだよなあ。
不思議なのは、巻末の参考資料リストの中に、と学会や山本弘名義の本が1冊もないこと。
皆神龍太郎・志水一夫・加門正一『新・トンデモ超常現象60の真相』は入っているのに(「龍」の字が間違っているうえに、なぜか加門正一氏の名が抜けているが)、なぜか『トンデモ超常現象99の真相』はない。
それどころか、『「環境問題のウソ」のウソ』も『超能力番組を10倍楽しむ本』も『トンデモノストラダムス本の世界』も『人類の月面着陸はあったんだ論』も入っていない。武田邦彦氏の本は3冊もあるのに(笑)。すごく不自然なセレクトのように思えるのだが。
最大の問題は、対象に対する愛情がまるで感じられないこと。UFOやUMAや超常現象にまるで関心のないライターが、仕事を依頼されて、適当に資料を集めて適当に引用して作った……という感じがする。
「好きこそものの上手なれ」というやつで、やっぱり好きでない人間が書いても良い本にはならんのだろうな。
2009年11月03日
単行本を雑誌と間違える人
ちょっと前に、本をラー油と間違える人たちをご紹介したが、今度は単行本を雑誌と間違える人が現われた。
阿修羅板なんてバカバカしくて普段は読まないのだが、『9.11テロ疑惑国会追及』の著者の一人の「バルセロナより愛を込めて」こと童子丸開氏が、『トンデモ本の世界W』への反論を書いていると聞いて、読みに行ってきた。
そしたらいきなり大爆笑。
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/323.html
何度も何度も「雑誌」と書いている。この人、マジで『トンデモ本の世界W』を「雑誌」だと思いこんでいるのだ!
日本の友人から送ってもらったとのことだが、ページをスキャンしたものだけ送ってもらって、実物を手にしていないのかもしれない。それにしても『トンデモ本の世界W』というタイトルで雑誌だと思いこめるって、どういう器用な勘違いなんだろうか。
違います(笑)。トンデモ本の本来の定義は、「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」である。
だいたい、知らないなら検索しなさいよ、Wikipediaでも何でもいいから。調べずに思いこみだけで書くから、ああいうデタラメな本になっちゃうんだよ。
嘘である。
僕は33ページでこう書いている。
藤田氏らが言っていることは、とっくに論破済みのものばかりだ、と僕は(参考資料を明示して)言っているのだが、これでなぜ「判断の根拠が、何一つ書かれていない」ことになるのだろうか。
そもそも、『9.11テロ疑惑国会追及』の間違いを逐一指摘しようとしたら、『陰謀論の罠』や上の3つのサイトに書いてあることの繰り返しにしかならない。だから省略したのである。
他にも僕は、36~38ページで、9.11陰謀論者の主張がいかに非論理的でつじつまが合わないかを書いているのだが、それに対する童子丸氏のまともな反論は何もない。
制御解体説をきっぱり否定している和田教授の言葉を、僕が引用していることが、なぜ「この記述は虚偽である」と言っていないことになるのだろうか?
童子丸開氏は、『9.11テロ疑惑国会追及』の中で、いろんな理屈をこねて制御解体説を主張しているだが、建築学や物理学の素人である童子丸氏の考察と、建築学の専門家である和田章教授の学術研究、どっちが信頼できるかは分かりきった話ではないか。
藤田氏はジュセリーノのことを「スマトラ沖大地震、阪神・淡路大地震、東京地下鉄サリン事件、中国四川省大地震、イラクのサダム・フセイン元大統領の逃亡先の所在、アメリカの9・11テロなど数多くの予言を的中させ」と断定調で書いているのだが、これは信用していることにはならないというのか?
どうもこの方の基準では、「この記述は虚偽である」とか「ジュセリーノを信用した」とはっきり書かないと、そう言っていることにならないらしいのである。どういう俺様基準ですか。
じゃあ、ここではっきり言おう。「童子丸開氏の記述は、建築学の専門家の研究によって否定されており、従って虚偽である」と。これでOKかな?
僕はそんなこと、どこにも書いていない。37ページでこう書いているだけだ。
ニューヨークで国民を殺せばいいだけで、ペンタゴンを攻撃する意味がないと言っているのだが、これを「国家の指導者が自国民を殺すわけがない」とすりかえるのはムチャクチャである。
単行本を雑誌を間違えた件もそうだが、この人には論理性とか文章読解力というものが根本的に欠如しているようだ。まあ、論理的な思考力のある人なら、そもそも非論理的な9.11陰謀説にハマったりなんかしないのだろうが。
ちなみに『週刊文春』11月5日号で、宮崎哲弥氏に『トンデモ本の世界W』を絶賛していただきました。ありがとうございます!
阿修羅板なんてバカバカしくて普段は読まないのだが、『9.11テロ疑惑国会追及』の著者の一人の「バルセロナより愛を込めて」こと童子丸開氏が、『トンデモ本の世界W』への反論を書いていると聞いて、読みに行ってきた。
そしたらいきなり大爆笑。
http://www.asyura2.com/09/warb1/msg/323.html
「と学会」の雑誌「トンデモ本の世界W(楽工社)」を日本の友人から送ってもらい、読んでみました。
結論から申しますと、「この雑誌はもう終わりだな」ということです。
その記事を書く人とそれを掲載する雑誌が
こういう他人の書いた本を「詐欺本」呼ばわりする雑誌を作って
●今回は、この「トンデモ本の世界W」から「民主党を汚染するトンデモ説(山本 弘)」という記事について、この記事と雑誌が、
何度も何度も「雑誌」と書いている。この人、マジで『トンデモ本の世界W』を「雑誌」だと思いこんでいるのだ!
日本の友人から送ってもらったとのことだが、ページをスキャンしたものだけ送ってもらって、実物を手にしていないのかもしれない。それにしても『トンデモ本の世界W』というタイトルで雑誌だと思いこめるって、どういう器用な勘違いなんだろうか。
●そもそも「トンデモ本」とは何か、というと、きっと、
◎全く根拠の無いことを事実であるとする虚偽が数多く書かれ、読者を事実に基づかない虚構の世界に導く、詐欺的な内容が書かれた本、
ということなのでしょうね。
要は、
◎書かれている多くの事柄について「事実である」と証明することができず、
◎それらの「事実である」と証明できないようなことを根拠にして「真実はこうである」と断定し、
◎その断定によって、読んだ人々の社会的な出来事に対する判断を狂わせ、
◎そのことによって製作者が直接・間接に利益を得る、
◎社会的に許しがたい本、ということになるのでしょう。
早い話が「トンデモ本」とは、単なる嘘のばらまき、詐欺、ペテンを目的とした本、というわけですね。違いますかな?と学会さん。
違います(笑)。トンデモ本の本来の定義は、「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」である。
だいたい、知らないなら検索しなさいよ、Wikipediaでも何でもいいから。調べずに思いこみだけで書くから、ああいうデタラメな本になっちゃうんだよ。
まさに唖然呆然とすることなのですが、『9.11テロ疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか』からの引用、そしてそれを「この部分は嘘である」と証明している箇所が、どこにも…、本当にどこをしげしげと見回しても…、1箇所たりとも見当たらないのです。
つまり、この記事の初めから最後まで通して、『9.11テロ疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか』がトンデモ本であるとする判断の根拠が、何一つ書かれていないのです。
嘘である。
僕は33ページでこう書いている。
本書の中で藤田氏は、9・11をめぐる疑惑を列挙している。長くなるので詳述は避けるが、そのリストを見て、僕(=山本)は失望した。それらの「疑惑」なるものは、二〇〇七年に出版された奥菜秀次『陰謀論の罠』(光文社)や、ネット上の反陰謀論サイトで論破済みのものばかりだったのだ。
特に次のサイトが、多くの疑問に対する回答を網羅しており、よくまとまっている。
・分解『911 ボーイングを捜せ』
http://www.nbbk.sakura.ne.jp/911/index2.html
・9.11Plot(?)FAQ
http://mltr.ganriki.net/faq10b02w02.html
・Skeptic’s Wiki
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi
藤田氏らが言っていることは、とっくに論破済みのものばかりだ、と僕は(参考資料を明示して)言っているのだが、これでなぜ「判断の根拠が、何一つ書かれていない」ことになるのだろうか。
そもそも、『9.11テロ疑惑国会追及』の間違いを逐一指摘しようとしたら、『陰謀論の罠』や上の3つのサイトに書いてあることの繰り返しにしかならない。だから省略したのである。
他にも僕は、36~38ページで、9.11陰謀論者の主張がいかに非論理的でつじつまが合わないかを書いているのだが、それに対する童子丸氏のまともな反論は何もない。
山本氏がこの本を読まずに記事を書いたわけではないでしょう。氏は、東京工大の和田教授について書かれている本書153~156ページの内容を要約し一部を引用していますが、それは彼が「この記述は虚偽である」と言っているものではありません。
制御解体説をきっぱり否定している和田教授の言葉を、僕が引用していることが、なぜ「この記述は虚偽である」と言っていないことになるのだろうか?
童子丸開氏は、『9.11テロ疑惑国会追及』の中で、いろんな理屈をこねて制御解体説を主張しているだが、建築学や物理学の素人である童子丸氏の考察と、建築学の専門家である和田章教授の学術研究、どっちが信頼できるかは分かりきった話ではないか。
そして、そのブログにはどこにも「ジュセリーノを信用した」などと書かれていないのですが、
藤田氏はジュセリーノのことを「スマトラ沖大地震、阪神・淡路大地震、東京地下鉄サリン事件、中国四川省大地震、イラクのサダム・フセイン元大統領の逃亡先の所在、アメリカの9・11テロなど数多くの予言を的中させ」と断定調で書いているのだが、これは信用していることにはならないというのか?
どうもこの方の基準では、「この記述は虚偽である」とか「ジュセリーノを信用した」とはっきり書かないと、そう言っていることにならないらしいのである。どういう俺様基準ですか。
じゃあ、ここではっきり言おう。「童子丸開氏の記述は、建築学の専門家の研究によって否定されており、従って虚偽である」と。これでOKかな?
さらに、記事著者の山本氏は、国家の指導者が自国民を殺すわけがないと、国家(アメリカ国家?)に対する忠誠心を遺憾なく発揮しておられるのですが、それでは戦争はどうなんですか?
僕はそんなこと、どこにも書いていない。37ページでこう書いているだけだ。
さらに大きな問題がある。そもそもアメリカ政府がペンタゴンを攻撃して大勢の軍人を殺す意味がどこにある? ニューヨークを攻撃するだけで十分だろう。
ニューヨークで国民を殺せばいいだけで、ペンタゴンを攻撃する意味がないと言っているのだが、これを「国家の指導者が自国民を殺すわけがない」とすりかえるのはムチャクチャである。
単行本を雑誌を間違えた件もそうだが、この人には論理性とか文章読解力というものが根本的に欠如しているようだ。まあ、論理的な思考力のある人なら、そもそも非論理的な9.11陰謀説にハマったりなんかしないのだろうが。
ちなみに『週刊文春』11月5日号で、宮崎哲弥氏に『トンデモ本の世界W』を絶賛していただきました。ありがとうございます!
タグ :9.11陰謀説
2009年05月17日
5月10日(日)「リンゴ送れ、C」
この日は秋葉原のホテルに宿泊。イベントまでまだ時間があるので、アキバのヨドバシカメラへ。
関西では手に入らなかった食玩のシンケンオーをゲット。ついでに完全変形メサイアバルキリーも買ってしまう。あああ、また荷物が増える~。
午後2時半より、ムーブ町屋の「日本トンデモ本大賞前月祭2009」へ。 司会は成田優介(JJポリマー)、出演は僕のほかには、皆神龍太郎氏、大槻ケンヂ氏。
大槻さんの話はやっぱり面白かった。アニメの『さよなら絶望先生』の第3期がはじまるので、その主題歌を作詞したのだが、タイトルが「リンゴ送れ、C」になるはずだったのだそうだ。
会場の半分は大爆笑、残り半分はぽかーん。分からない人は「 リンゴ送れ、C」でググっていただきたい。
なんかM資金(笑)を手に入れて地球脱出の準備を整え、「リンゴ送れ、C」という指令が来るのを待っている……という歌になるはずだったのだそうだ。サビで大槻ケンヂと絶望少女たちが「リンゴ送れ、シー~っ!」と熱唱するのだろう。うわ、想像するとすげえ。
結局、いろいろな事情で「M資金」と「リンゴ送れ、C」は変えることになったとか。エルバッキーがドルバッキーになったようなもんですか。
大槻「後から考えてみたら、深夜にテレビから『リンゴ送れ、シー!』っていう歌が聞こえてきたら、元CBAの爺さんたちがいっせいに『キターッ!』と思っちゃうんじゃないかと」
わははは。でも、70~80ぐらいの爺さんや婆さんが夜中に『さよなら絶望先生』見てたら、そっちの方がすごいと思うぞ。
他にも、UFOをめぐるシンクロニシティの話になり、成田氏が変な体験を披露。
沖縄に旅行した時、繁華街で空を見ていたらUFOが見えた。光が上下に揺れているように見えて、どうも飛行機のようには思えない。あれはいったい何だ……と仲間たちを空を指差して騒いでいたら。
突然、タクシーが目の前に停まり、具志堅用高が降りてきて、「トカちゃんでーす」と言って去っていったのだそうだ。
その「トカちゃんでーす」の衝撃にみんなポカーンとなり、UFOのことはすっかり頭から飛んじゃったんだそうだ。
ううむ、ハイ・ストレンジネス事例。て言うか、『絶望先生』に出てきた、「本筋以外が気になる」ってやつじゃないか?
後半は映像による紹介。
大槻氏は、ヘンな格闘技をいろいろと。触るだけで相手をころころ倒しちゃう爺さんや、触れもしないで倒しちゃうおっさんやら、すごい世界であるな。
僕はゲストが大槻氏ということで、音楽系のトンデモ本を紹介。レイモンド・ムーディー・Jrの『エルヴィス・アフター・ライフ』である。
エルヴィス・プレスリーの死を予知したとか、エルヴィスの霊に遭ったとか、エルヴィスの生まれ変わりだという少年やら、エルヴィスにまつわるトンデモ話を集めた本。超常現象だけではなく、「エルヴィスは生きている」という陰謀論や、それに翻弄されたオリオンという覆面歌手(声がエルヴィスそっくりなもんで、「死んだふりをしていたエルヴィスが帰ってきた」と騒がれた)のエピソードなんかも興味深い。
皆神氏はフリーメーソンをめぐる話をいろいろ。今度からケンタッキー・フライド・チキンの前を通ったら、あの人形の胸のところをよく見よう。
関西では手に入らなかった食玩のシンケンオーをゲット。ついでに完全変形メサイアバルキリーも買ってしまう。あああ、また荷物が増える~。
午後2時半より、ムーブ町屋の「日本トンデモ本大賞前月祭2009」へ。 司会は成田優介(JJポリマー)、出演は僕のほかには、皆神龍太郎氏、大槻ケンヂ氏。
大槻さんの話はやっぱり面白かった。アニメの『さよなら絶望先生』の第3期がはじまるので、その主題歌を作詞したのだが、タイトルが「リンゴ送れ、C」になるはずだったのだそうだ。
会場の半分は大爆笑、残り半分はぽかーん。分からない人は「 リンゴ送れ、C」でググっていただきたい。
なんかM資金(笑)を手に入れて地球脱出の準備を整え、「リンゴ送れ、C」という指令が来るのを待っている……という歌になるはずだったのだそうだ。サビで大槻ケンヂと絶望少女たちが「リンゴ送れ、シー~っ!」と熱唱するのだろう。うわ、想像するとすげえ。
結局、いろいろな事情で「M資金」と「リンゴ送れ、C」は変えることになったとか。エルバッキーがドルバッキーになったようなもんですか。
大槻「後から考えてみたら、深夜にテレビから『リンゴ送れ、シー!』っていう歌が聞こえてきたら、元CBAの爺さんたちがいっせいに『キターッ!』と思っちゃうんじゃないかと」
わははは。でも、70~80ぐらいの爺さんや婆さんが夜中に『さよなら絶望先生』見てたら、そっちの方がすごいと思うぞ。
他にも、UFOをめぐるシンクロニシティの話になり、成田氏が変な体験を披露。
沖縄に旅行した時、繁華街で空を見ていたらUFOが見えた。光が上下に揺れているように見えて、どうも飛行機のようには思えない。あれはいったい何だ……と仲間たちを空を指差して騒いでいたら。
突然、タクシーが目の前に停まり、具志堅用高が降りてきて、「トカちゃんでーす」と言って去っていったのだそうだ。
その「トカちゃんでーす」の衝撃にみんなポカーンとなり、UFOのことはすっかり頭から飛んじゃったんだそうだ。
ううむ、ハイ・ストレンジネス事例。て言うか、『絶望先生』に出てきた、「本筋以外が気になる」ってやつじゃないか?
後半は映像による紹介。
大槻氏は、ヘンな格闘技をいろいろと。触るだけで相手をころころ倒しちゃう爺さんや、触れもしないで倒しちゃうおっさんやら、すごい世界であるな。
僕はゲストが大槻氏ということで、音楽系のトンデモ本を紹介。レイモンド・ムーディー・Jrの『エルヴィス・アフター・ライフ』である。
エルヴィス・プレスリーの死を予知したとか、エルヴィスの霊に遭ったとか、エルヴィスの生まれ変わりだという少年やら、エルヴィスにまつわるトンデモ話を集めた本。超常現象だけではなく、「エルヴィスは生きている」という陰謀論や、それに翻弄されたオリオンという覆面歌手(声がエルヴィスそっくりなもんで、「死んだふりをしていたエルヴィスが帰ってきた」と騒がれた)のエピソードなんかも興味深い。
皆神氏はフリーメーソンをめぐる話をいろいろ。今度からケンタッキー・フライド・チキンの前を通ったら、あの人形の胸のところをよく見よう。
2009年05月17日
8日(金)それは抗議されるのは当たり前
この日は2時より、東京駅の近くの店で、『コミックバンチ』の編集さんとマンガ家の玉越博幸氏の3人で、『魔境のシャナナ』の今後の展開を話し合う。
「大バカなことを全力でやる」というのがこのマンガのコンセプトなのだが、打ち合わせも真剣である。アンケートの結果は、第1回ではけっこう良かったのだが、その後はちょっと苦戦気味。何しろ毎週新連載がはじまっている入れ替わりの激しい雑誌だけに、さらに順位が下がると打ち切られかねないのだ。
どうすれば読者の興味を惹くことができるか、どうすればもっと面白くなるか、3人の男が頭を寄せ合って大真面目に論議する。
その後、4時半からは文藝春秋の女性編集者と会う。エッセイを渡したついでに、原稿を頼まれる。作品の発表の場が増えるのは嬉しい。
6時半からは八重洲ブックセンターで、東京創元社のトークイベント。大森望氏との対談で、創元SF文庫のベスト10作品について語るというもの。
事前に二人で別々にベスト10を選んだのだが、10位までの中で二人とも入れているのが、フレドリック・ブラウンの『天使と宇宙船』1冊だけというのが面白い。
いやー、いいんだよね『天使と宇宙船』。特に「ミミズ天使」! 高校の頃に読んで、あのものすごいオチに、「こんな話、書いていいんだ!?」とひっくり返ったもんである。
大森氏の話によれば、「ミミズ天使」のオチについて、「SFじゃなくファンタジーじゃないのか」という意見もSF界にはあるらしい。そりゃメインのアイデアを成立させている設定はファンタジーだけど、わけの分からない超常現象を理詰めで解き明かしてみせる手法は、まさにSFのそれだと思うのだが。
前の席で「オチを教えて」と言っている女の人がいたけど、「だめ! あれは自分で読まないと面白くない!」と力説した。
他にも、ハミルトンの「プロ」について熱く語ったり、ベスト10には入ってないけどハーバートの『鞭打たれる星』が大好きだ、てな話を。
思ったんだけど、『鞭打たれる星』って、今流行の「萌え改変」ができるよね?
イベント終了後、二次会へ。創元だけじゃなく、僕や大森氏とつき合いのある他の出版社の関係者もいっぱいで、総勢20人以上に。
飲み食いしながらいろいろ話しているうちに、出版界における表現規制の話になった。やっぱりどこの出版社も、差別表現に過敏になっているらしい。
ただ、僕の印象だとどうも、編集者の中には、この問題に不勉強だったり、問題の本質を理解していない印象のある人がいるんだよね。
たとえば早川の編集さんは「最近は『屠殺』という言葉が使えなくて」とぼやく。はて? カート・ヴォネガット・ジュニアの『屠殺場5号』が『スローターハウス5』と改題されたのは、「最近」じゃなく、30年も前の話だったはずだが。
僕の前に座った別の編集者はこう言った。
「うちもよく抗議が来ますよ。特にユダヤ人団体から」
「へえ、ユダヤ人団体ってそんなにうるさいですか?」
「ええ。ユダヤ関係の本を出すたびに抗議してくるんですよね」
「へーえ、大変ですねえ」
……と、同情しかけて気がついた。
「ちょっと待て! あんたのとこ、徳間じゃん!!」
そう、その人は徳間デュアル文庫で新しくスタートするシリーズ『ダイノコンチネント』の担当さんだったのだ。
いやー、それは抗議来るわー。徳間は宇野正美の『ユダヤが解ると世界が見えてくる』とか、ヘンリー・フォードの『国際ユダヤ人』とか、インチキなユダヤ陰謀本をさんざん出してきたんだもん。今でも三百人委員会がどうのイルミナティがどうのって本、出しまくってんだもん。ユダヤ人団体にマークされて当たり前だわ。
たぶん、徳間から陰謀本の新刊が出るたびに、ユダヤ人団体が内容をチェックしてるんだろう。過去の経緯を考えたら、さすがに同情できないね。
「大バカなことを全力でやる」というのがこのマンガのコンセプトなのだが、打ち合わせも真剣である。アンケートの結果は、第1回ではけっこう良かったのだが、その後はちょっと苦戦気味。何しろ毎週新連載がはじまっている入れ替わりの激しい雑誌だけに、さらに順位が下がると打ち切られかねないのだ。
どうすれば読者の興味を惹くことができるか、どうすればもっと面白くなるか、3人の男が頭を寄せ合って大真面目に論議する。
その後、4時半からは文藝春秋の女性編集者と会う。エッセイを渡したついでに、原稿を頼まれる。作品の発表の場が増えるのは嬉しい。
6時半からは八重洲ブックセンターで、東京創元社のトークイベント。大森望氏との対談で、創元SF文庫のベスト10作品について語るというもの。
事前に二人で別々にベスト10を選んだのだが、10位までの中で二人とも入れているのが、フレドリック・ブラウンの『天使と宇宙船』1冊だけというのが面白い。
いやー、いいんだよね『天使と宇宙船』。特に「ミミズ天使」! 高校の頃に読んで、あのものすごいオチに、「こんな話、書いていいんだ!?」とひっくり返ったもんである。
大森氏の話によれば、「ミミズ天使」のオチについて、「SFじゃなくファンタジーじゃないのか」という意見もSF界にはあるらしい。そりゃメインのアイデアを成立させている設定はファンタジーだけど、わけの分からない超常現象を理詰めで解き明かしてみせる手法は、まさにSFのそれだと思うのだが。
前の席で「オチを教えて」と言っている女の人がいたけど、「だめ! あれは自分で読まないと面白くない!」と力説した。
他にも、ハミルトンの「プロ」について熱く語ったり、ベスト10には入ってないけどハーバートの『鞭打たれる星』が大好きだ、てな話を。
思ったんだけど、『鞭打たれる星』って、今流行の「萌え改変」ができるよね?
イベント終了後、二次会へ。創元だけじゃなく、僕や大森氏とつき合いのある他の出版社の関係者もいっぱいで、総勢20人以上に。
飲み食いしながらいろいろ話しているうちに、出版界における表現規制の話になった。やっぱりどこの出版社も、差別表現に過敏になっているらしい。
ただ、僕の印象だとどうも、編集者の中には、この問題に不勉強だったり、問題の本質を理解していない印象のある人がいるんだよね。
たとえば早川の編集さんは「最近は『屠殺』という言葉が使えなくて」とぼやく。はて? カート・ヴォネガット・ジュニアの『屠殺場5号』が『スローターハウス5』と改題されたのは、「最近」じゃなく、30年も前の話だったはずだが。
僕の前に座った別の編集者はこう言った。
「うちもよく抗議が来ますよ。特にユダヤ人団体から」
「へえ、ユダヤ人団体ってそんなにうるさいですか?」
「ええ。ユダヤ関係の本を出すたびに抗議してくるんですよね」
「へーえ、大変ですねえ」
……と、同情しかけて気がついた。
「ちょっと待て! あんたのとこ、徳間じゃん!!」
そう、その人は徳間デュアル文庫で新しくスタートするシリーズ『ダイノコンチネント』の担当さんだったのだ。
いやー、それは抗議来るわー。徳間は宇野正美の『ユダヤが解ると世界が見えてくる』とか、ヘンリー・フォードの『国際ユダヤ人』とか、インチキなユダヤ陰謀本をさんざん出してきたんだもん。今でも三百人委員会がどうのイルミナティがどうのって本、出しまくってんだもん。ユダヤ人団体にマークされて当たり前だわ。
たぶん、徳間から陰謀本の新刊が出るたびに、ユダヤ人団体が内容をチェックしてるんだろう。過去の経緯を考えたら、さすがに同情できないね。
2009年04月21日
告知「日本トンデモ本大賞前月祭2009」
毎年恒例となったトンデモ本大賞前月祭! 今年は、大槻ケンヂさんをゲストに迎え、ムーブ町屋で開催!
大賞では出来ないどんなトークやネタが行われるか!?
【司会】成田優介(JJポリマー)
【出演】山本弘(と学会会長)、皆神龍太郎(と学会運営委員)
【ゲスト】大槻ケンヂ
【日時】平成21年5月10日(日) Open14:00/Start14:30(16:30終了予定)
【場所】ムーブ町屋
荒川区荒川7-50-9 センターまちや 3・4F
地下鉄千代田線、京成線、都電・町屋駅より徒歩1分
前売¥2500 / 当日¥2800(全席自由。前売券の番号順のご入場となります)
前売券はe+で4/11(土)から発売

と学会公式HP
http://www.togakkai.com/
大賞では出来ないどんなトークやネタが行われるか!?
【司会】成田優介(JJポリマー)
【出演】山本弘(と学会会長)、皆神龍太郎(と学会運営委員)
【ゲスト】大槻ケンヂ
【日時】平成21年5月10日(日) Open14:00/Start14:30(16:30終了予定)
【場所】ムーブ町屋
荒川区荒川7-50-9 センターまちや 3・4F
地下鉄千代田線、京成線、都電・町屋駅より徒歩1分
前売¥2500 / 当日¥2800(全席自由。前売券の番号順のご入場となります)
前売券はe+で4/11(土)から発売

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タグ :トンデモ本

