2016年09月14日

星新一『きまぐれ星からの伝言』

 こちらの本も紹介しておきますね。

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星新一『きまぐれ星からの伝言』(徳間書店)
徳間書店 1944円


 誰もが楽しめる小説を書き続け、その発想力がいまだ読者に生きつづけている作家・星新一。今年2016年は、1926年9月6日に誕生した彼の生誕90年にあたる。
 SF作家としてデビューした星新一作品は、かつてはシャレた大人の読み物とされたが、いつしか小中学校の教科書や児童書として多用され、子供たちのための小説の面白さの入門篇ともなっている。
 しかし、科学技術が進化し、SF的な発想が一般化した今だからこそ分かる星新一のすごさ。
 本書は「生誕90年記念」と銘打ち、これまで書籍未収録であったものを多く集め、さまざまな角度から「星新一」というワン・アンド・オンリーな作家をクローズアップしていきます。
 単行本未収録エッセイをはじめ、初収録となる対談やインタビュー、若き日の翻訳や講演録に、埋もれた傑作小説をセレクト。アンケート回答、にSF雑誌・同人誌に星新一が寄せたお便り、日本SF大会へのメッセージなどのレアトラックから、最前線で活躍中の15人の作家たちによる、星新一名作群への書き下ろし解説(長谷敏司・酉島伝法・牧野修・飛浩隆・谷甲州・恩田陸・宮内悠介・森岡浩之・藤崎慎吾・小川一水・新井素子・山本弘・北野勇作・池澤春菜・藤井太洋)まで。
 星新一のファンならかならず楽しめる1冊です。
http://www.tokuma.jp/topicsinfo?tid=11126
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 僕も『進化した猿たち』の解説を書かせていただいてます。星氏が収集した膨大な量の外国の1コマ・マンガを紹介した本。
 なぜこの本を選んだかというと、僕自身が大好きな本だったこともありますが、「ボッコちゃん」「おーい でてこーい」『声の網』などの有名な作品はきっと誰か他の方が取り上げるだろうと予想したからです。それに1コマ・マンガの収集という趣味も、星氏を語るうえで避けて通れないものだと思いますし。

 再録された作品は、有名な作品を避け、知名度はやや低いけども面白いものが選ばれています。特に僕が気に入ったのは「ミドンさん」。これはすっかり忘れてましたが、確かに面白い。名前以外は何も分からない人物の正体を探る物語で、小松左京「牛の首」を思わせます。でも、すごく上手いし、雰囲気がこれぞまさに星作品という感じなんですよ。
 他にもブラッドベリ作品の翻訳や、インタビュー、座談会、同人誌やSF大会のプログラムブックに載った文章まで紹介されています。
 そうそう、僕の「スタンピード!」や新井素子さんの「あたしの中の……」が佳作になった第一回奇想天外SF新人賞の選考座談会も収録されています。いやー、恥ずかしい(笑)。1978年2月号だから21歳の時だよなあ……。

   
タグ :SF星新一


Posted by 山本弘 at 18:05Comments(1)PR最近読んだ本

2015年10月12日

『六花の勇者』で考えたこと

注・ネタバレはありません。

 今年夏のアニメで、個人的にいちばん面白かったのが『六花の勇者』。
 古来より、魔神が復活する時に現われるという伝説の6人の勇者。選ばれた者は身体のどこかに六花の紋様が浮かび上がる。
 また魔神復活の時が迫り、新たに勇者たちが集まってくる。だが、森の中の神殿で、何者かが作動させた結界の中に閉じこめられ、脱出できなくなる。
 しかも集まった勇者はなぜか7人。結界は内部から作動させることしかできず、7人目は魔神に味方する偽者である疑いが濃い。だが、いったい誰なのか?

 ファンタジーものの定番の「魔神の復活」「選ばれた勇者」という設定を利用した犯人当てミステリ。閉ざされた状況下で、誰が犯人か分からず登場人物が互いに疑心暗鬼に陥るという、『そして誰もいなくなった』以来の王道の設定なんだけど、それをファンタジーでやったのが面白い。
 最後に犯人を指し示す決定的証拠が唐突に出てくるのは、ややアンフェアだと思うけど、そこに至るまでのサスペンス、結界の作動方法のトリックの解明は、きっちりミステリの手順を踏んでいた。特殊能力を何も持たないアドレットが、7人目だと疑われて窮地に陥るも、知識と論理で謎を解いて危機を打破するという構成は見事。
 さらに、最終話を見てあっと驚いたのはエンディング。基本的に第1話のEDと同じものなんだけど、7人目が誰かを知ってから見ると、あるカットの意味が違って見える! いや、これには恐れ入りました。

 放映の翌日、さっそく原作1巻を買ってきて読んだ。 以前から評判は耳にしていたのだが、アニメ化すると聞いた時から、アニメが終わるまで読むのを待とうと思っていたのだ。
 今回の1クールは原作の1巻だけを使っているというのは知っていたのだが、読んでみて驚いたのは、アニメがびっくりするほど原作に忠実だったこと。 どのシーンも台詞もほとんど原作にあるもので(一部、アレンジはされているけど)、何も足してないし何も引いていない。

 ネットでは「展開が遅い」という批判もある。
 それは当然だ。ライトノベルのアニメ化といったら、1巻の内容を3話か4話ぐらいでやるのが普通だ(『ニャル子さん』など、たった2話だった)。当然、冗長な台詞とか、アニメにしてもあまり面白くないくだりとかは、ばっさりカットされる。
 それに対し、『六花の勇者』は、1巻のストーリーを12話かけてやった。だから当然、ラノベのアニメ化を見慣れた層からは、「遅い」と思われるだろう。
 でも、この作品に関しては、それはしかたがないことなのだ。ミステリである以上、下手に改変できない。伏線を削るわけにいかないのはもちろん、些細なシーンでもミスディレクションとして機能している場合がある。だからカットせずに、原作に忠実に描くのが正解なのだ。

 もっとも、アニメならではの面白さもある。特に戦闘シーン。第一話から炸裂する自称「地上最強の男」アドレットの繰り出すトリックプレイをはじめ、ナッシェタニアが無から生み出す剣、チャモの能力の気色悪さなど、絵的にすごく面白いものに仕上がっていて、毎回、興奮した。
 あと、美術が凝っている。アステカ文明あたりがモチーフらしいが、これまでの中世ヨーロッパ風のファンタジー世界とは一味違う雰囲気だ。
 これはまったく理想的なアニメ化だ。

 このアニメが楽しめない層というのは、そもそも、これがミステリだということを理解してないんじゃないかという気がする。「さっさと魔神を倒しに行け」とかいう感想を見ると、特にそう思う。
 たとえて言うなら、『孤独のグルメ』に対して「飯ばっかり食ってないで仕事しろ」と文句つけてるような、そんな印象があるのだ。
 確かに第一話だけ観たら、王道のファンタジー・アニメだと誰でも思うだろう。それを期待していたら、そういう作品じゃなかったので裏切られた、という不満もあるんだろう。 それは分かる。
 でも、考えてみてほしい。

『新世紀エヴァンゲリオン』にしても、『魔法少女まどか☆マギカ』にしても、最初からああいうアニメだと思ってましたか?
『涼宮ハルヒの憂鬱』もそうだし、最近だと『がっこうぐらし!』もそう。原作を読んでいない人、最初からああいう話だと思ってましたか?
 途中で、「えっ? これってそんなアニメだったのか」と気づいて、見る目を変えたんじゃないですか?

 たとえて言うなら、レストランでメニューを見て、「こういう料理だろう」と予想して注文したけど、イメージしたのと違う料理が出てきたようなもの。
 それでも美味しければいいはずだ。

 作り手は常に読者や視聴者の期待通りの料理を出さなきゃいけないわけじゃない。期待を裏切ってもいい。失望させてもいい。その失望を上回る面白さを見せればいいのだ。
  


2015年01月09日

ビブリオバトル・チャンプ本『ゲームウォーズ』

 先月26日のLiveWire「ビブリオバトルをやってみよう」は成功でした。応援を頼んだ鋼鉄サンボくんや、阪大の菊池誠先生、神戸大学の学生さんらの協力もあり、ビブリオバトルの実演が盛り上がりました。
 紹介されたのは次の4冊。

小田雅弘『模型歳時記』(トイズプレス)
吉川浩満『理不尽な進化 遺伝子と運のあいだ』(朝日出版社)
高野秀行『幻獣ムベンベを追え』(集英社)
アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』(SBクリエイティブ)

 どれも面白そうだ!
 僕が投票したのは、鋼鉄サンボくんが持ってきた『模型歳時記』。いやー、『理不尽な進化』『幻獣ムベンベを追え』も前から評判は聞いていて、読もうと思ってはいたんですけどね、やっぱりストリームベースの小田さんのエッセイ集ときたら、読むしかないでしょ!
 結果は僅差で、僕の紹介した『ゲームウォーズ』がチャンプ本になりました。本当はもっと大差つけて勝つつもりでいたんだけどなあ。

 というわけで、チャンプ本になった記念に、『ゲームウォーズ』の内容を紹介いたします。できるだけビブリオバトルの雰囲気を出すために、会場で喋った内容を可能な限り思い出して再現してみました。

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 どうも、今日は勝ちに来ました!
 というのも、この本はすごく面白い! 読み終わって何日も興奮が収まらなかった。そんなすごい本なんです。冷静に紹介してなんかいられない。エキサイトさせていただきます。
 アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』。近未来を舞台にしたSFです。
 時は2041年。〈オアシス〉というバーチャル・ゲームが全世界に普及しています。単なるゲームじゃなく、すでにインターネットはほとんど〈オアシス〉と一体化しています。たとえば学校教育なんかも〈オアシス〉が使われている。生徒は自分の家にいながら、仮想空間の学校に通って勉強ができる。そういう時代なんです。
 そんな時、〈オアシス〉の開発者である天才プログラマーのハリデーという男が亡くなります。彼は死の直前に遺言を残していて、その映像が全世界に流れます。その遺言というのは──
「私の資産、総額2400億ドルを1人の人物に譲る」
 彼は〈オアシス〉のどこかに〈卵〉を隠した。いわゆる「イースター・エッグ」というやつですね。それを手に入れた者が遺産を受け継ぐことができるんです。

 さあ、このあたりでもう、頭の中に『ONE PIECE』のOPのナレーションが流れてきて(笑)、盛り上がってくるわけですが。
 当然、世界中の人間が〈卵〉探しに熱中します。〈卵〉を手に入れるためには3つの鍵が必要で、まずその鍵を見つけなくちゃいけないんですが、それがなかなか見つからない
 というのも、〈オアシス〉の世界はとんでもなく広いんです。何千というワールドがあって、それぞれに何十もの惑星がある。行き当たりばったりに探したって見つかるわけがない。ハリデーの遺したヒントを解かなくちゃいけないんです。
 ここで重要なのが、ハリデーは1972年生まれだという設定。つまり1980年代に少年時代と青年時代を過ごした。おまけに、がちがちのオタクです。
 だもんで、ハリデーの遺した謎を解くためには、80年代サブカルチャー──ビデオゲーム、TRPG、映画、ドラマ、音楽、アニメとかに関する膨大な知識が要求されるんです。

 ここに登場するのが主人公のウェイドという少年、高校生です。かわいそうな身の上なんですよ。両親を早くに亡くして、おばさんに引き取られてるんですけど、貧乏だからトレーラー・ハウスに住んでる。社会の最下層の人間です。でも、オタクなんです。ゲームに課金とかできないから、〈オアシス〉の中でも、ただで遊べる古いゲームばかりプレイしてる。
 そのウェイドが、あるきっかけで、最初の鍵を発見するんです。たちまちネットの世界で有名人になってしまいまして、〈卵〉の争奪戦に巻きこまれます。
 当然、悪役も出てきます。IOIという世界的大企業が、ハリデーの資産と〈オアシス〉の乗っ取りを企んで、〈卵〉を先に手に入れようと卑劣な工作を仕掛けてきます。目的のためなら平然と人殺しもするような、ほんとに悪い連中なんです。
 ウェイドは頼りになる仲間とともに、現実世界でIOIの陰謀から逃れながら、仮想空間で宝を探します。もちろんバトルもありますし、ヒロインとのロマンスもあります。だからこれはSFなんですけど、『宝島』のような、財宝をめぐる昔ながらのアドベンチャーでもあるんですね。
 で、やっぱりこの小説の魅力は、山のように詰めこまれた70年代や80年代のゲームや映画に関するトリビアです。それが謎を解く鍵になってる。たとえば最初の鍵のありかですけど、『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』の初期のモジュールの中にヒントが隠されてたりします。
 ネタバレになるから詳しくは話せないんですが、下巻の展開をちょっとだけ。
 クライマックス。ゲーム世界の命運をかけた一大決戦。IOIの軍団がたてこもる〈オアシス〉の中の惑星に、IOIに立ち向かう世界中のゲーマーが集結してる。その戦場に主人公が赴くんですよ。巨大ロボットに乗って。その巨大ロボットというのが──

 レオパルドンです!

 いや、ほんと。ブレスレットに向かって「チェンジ・マーベラー!」と叫ぶと、ちゃんとマーベラーに変形するんですよ。
 その最終決戦がまた、とんでもないことになってるんですけど、それは読んでのお楽しみということにしておきます。
 この小説、すでに映画化が決定してまして、監督を探してるところなんだそうですけど、でも、これを映像化しようとしたら……

 東映と東宝と円谷プロとダイナミックプロとサンライズにどんだけ版権料払わなあかんのかなと(笑)。

 でも、見たい! このクライマックス・シーンはぜひ映像化してほしい! そんな夢の詰まった作品です。

【質疑応答】
Q.私は80年代のサブカルに詳しくないんですが、楽しめますか?
A.作中にいちいち「これはこういうもので」という解説が入りますんで、理解するのに支障はないと思います。僕も正直、音楽関係のことはぜんぜん分からないんですけど、それでも楽しめましたから。

Q.主人公の冒険は仮想世界の中がメインなんですか?
A.現実の世界でIOIの魔の手から逃れながら、並行してゲーム世界での冒険も繰り広げます。現実世界とゲーム世界の比率が半々ぐらいですかね。

Q.仮想空間に入るのは、やっぱり脳にジャックインとかして?
A.いえ、インプラントとかは必要なくて、基本的にヘッドマウントディスプレイとグローブを使用します。現代の延長線上の技術ですね。

Q.サイバーパンクなんですか?
A.サイバーではあるけどパンクじゃないですね。




【補足】
 何で主人公がレオパルドンを持ってるかというと、そのひとつ前のミッションで、クリヤーするとご褒美に好きな巨大ロボットを一台もらえるんですよ。
 ガンダムやマジンガーやエヴァンゲリオンがずらっと並ぶ中、主人公が迷わず選んだのがレオパルドン! 素晴らしすぎます。

 下は台湾のSharksDenというイラストレーターが描いたファンアート。公式のイラストじゃありません。

http://sharksden.deviantart.com/art/Ready-Player-One-423782453

 冗談抜きで、こんなシーンがあるんですよ!

 ちなみに映画の監督はクリストファー・ノーランがオファーされてるらしいんだけど……うーん、ノーランじゃ何か違うかも。
  


2014年11月07日

『ガンダムビルドファイターズ マニアックス』

『ガンダムビルドファイターズ マニアックス』


 昨日、amazonから届いた。『ガンダムビルドファイターズ』のムック本。
 しかし……。

 1日じゃとても読みきれねーっ!

 何このボリュームと密度。
 エピソード紹介は、各エピソードにつき2ページ。フルカラーで、もちろん写真も豊富。その回にちらっとしか出てこないキャラクターの線画設定資料まで。そのうえ、すべてのエピソードに、監督・長崎健司と脚本・黒田洋介のコメントが入っていて、裏話をいろいろ知ることができる。
 キャラクターの紹介ページもフルカラー。もちろん名場面・名台詞もいろいろと。個人的にはフェリーニの「痛いか、ファニーチェ……? すまねえ……。でもな、俺がお前を作ったのは棚に飾って愛でるためじゃねえ……!!」という台詞にしびれたな。
 各キャラの能力ゲージも載ってるんだけど、アイラの「食いしん坊」、ラルさんの「いぶし銀の魅力」、フェリーニの「ガンプラナンパ術」とかのゲージがMAXなのが納得。
 当然、登場ガンプラの紹介ページ、それらのキット(実在)の紹介ページもある。
 あと、モブシーンのお遊び、特に23話にいっぱい出てくるそっくりさんをすべてカラーで紹介。これだけでもかなり感動する。
 劇中に大量に出てくるチョイ役のガンプラたちは、さすがに小さい写真だけど、それでもすべて紹介されているようだ。
 全192ページの大半がフルカラーで、モノクロなのは巻末の設定画資料とスタッフ・インタビューのページだけ。おおう、川口名人(本物)インタビューまであるぞ!
 当然、次回予告のテキストとその元ネタもすべて紹介。まさに痒いとこまで手が届く配慮。

 もともと情報量の多い番組だから当然とはいえ、この本の情報量には圧倒される。まさに「マニアック」。
 これで2000円(+税)。うむ、いい買い物だった。
 何日もかけてじっくり読ませていただこう。
  


Posted by 山本弘 at 14:35Comments(3)アニメ最近読んだ本

2014年10月06日

原田実『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』(星海社新書)



 これも著者の原田氏よりの献本。ありがとうございます。

 公共広告機構のCMで使われ、最近では学校教育や社員研修でも使われるようになっている「江戸しぐさ」。 原田氏はそれがいかに歴史的にデタラメかというだけでなく、それがどうして生まれ、拡散していったかを検証している。
「江戸しぐさ」の中には、ちょっと考えるだけで「おかしい」と分かるものがある。電話のなかった時代なのにアポなし訪問がマナー違反だとされていたり(どうやってアポ取るんだ)、腕時計のなかった時代に約束の時間の5分前に到着するのがマナーだったとか(どうやって知るんだ、その「5分前」を)。
 他にも、江戸の庶民がかき氷やバナナやチョコレート入りパンを食べていたという、歴史に詳しくない人間でも「そりゃありえないだろ!」とツッコミたくなる記述が多数。
 しかも、それがなぜ後世に伝わらなかったかというと、明治政府が「江戸っ子狩り」を行なって江戸っ子を大虐殺したからだという(笑)。

 こんなバカ話でも、少数の人間が信じているだけなら実害はない。しかし、教師の中にも信じる者がいて、事実として学校で子供たちに教えられているというのだから、笑いごとでは済まされない。

【実例】
http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/10653
http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/16668

 知れば知るほど、水伝(『水からの伝言』)との共通点を感じる。あれも、どう考えてもありえない話が、「いい話だから」という理由で教育者に信じられ、一部の学校で道徳教育に取り入れられたのだった。
 個々のマナー自体は、確かにいいことを言っている。でも、だったら普通に「傘のしずくが横の人にかからないように気をつけましょう」とか「電車では席を詰めましょう」とか、マナーを教えればいいだけのことではないか。歴史的にデタラメなことを子供に教える必然性がどこにあるのだろう。
 僕は以前、『ニセ科学を10倍楽しむ本』の中で、水伝についてこう書いた。


パパ「道徳も大事ですけど、学校の先生の仕事は、子供に正しいことを教えることではないのですか? 事実ではないことを事実のように子供に教えるなんてことが、あっていいはずがありません。
 たとえばイソップ童話の『ウサギとカメ』のお話をして、『なまけているとほかの人に追い抜かれるかもしれませんよ』とか、『たとえ歩みはのろくても、努力を続ければ最後には勝つんですよ』と教えるのはかまいません。童話というのはただのお話で、事実じゃないことは、子供でもわかりますからね。
 でも、『ウサギとカメが競走したらカメが勝ちます。これは科学的事実です』と教えたらだめでしょう? だって、本当に競走したら、カメは絶対にウサギに勝てませんよ(笑)」
先生「それはたしかに……」
パパ「道徳を教えるなら、それこそ童話や小説でもいいじゃないですか。事実ではないものを事実だと言う必要が、どこにあるんですか? 『道徳のためならウソを教えてもいい』なんて考え方は、それこそ道徳的じゃないでしょう?(後略)

 この文章はそっくりそのまま、「江戸しぐさ」にも当てはまる。
  


Posted by 山本弘 at 10:54Comments(40)トンデモ最近読んだ本

2014年10月06日

『これが基本だ!リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』

アメコミ情報誌SleepWalker#18
『これが基本だ!リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』(アメコミ向上委員会)

 SF大会で買った同人誌。アメコミ向上委員会の同人誌はよく買ってるけど、資料的価値は高い。特に昔のアメコミのプロット、現在までつながる設定のルーツを紹介してくれていて、いろいろ勉強になる。
 今回はDCのヒーロー・チーム、リージョン・オブ・スーパーヒーローズの話。1958年の『ADVENTURE COMICS』247号の初登場時のエピソード(最初は『スーパーボーイ』のゲストキャラだった)から、63年までの軌跡を追っている。
 記念すべき初登場時のエピソードのライターは、『ロボット市民』で知られるSF作家のイアンド・ビンダー。途中、いくつかの回では、スーパーマンの生みの親であるジェリー・シーガル自身が書いている。
 そして『ADVENTURE COMICS』306~308号のライターは、あのエドモンド・ハミルトン!
 ハミルトンがアメコミのシナリオを300編以上書いていたのは知っていたが、どんな話を書いていたか初めて知った。
 リージョン・オブ・スーパーヒーローズに入れてもらえなかった落ちこぼれのヒーローたちが、補欠チーム「リージョン・オブ・サブスティチュート・ヒーローズ」を結成して、本家リージョンの裏で活躍するという話。
 リージョンに新たに加入した謎のヒーロー、ミステリー・ラッド。仲間たちにも秘密にしているその能力とは何なのか……という話。
 死んだと思われていたライトニング・ラッドが復活したと思われたが、実は……という話。
 どれも設定の隙間をうまく突いてきたな、という印象。何せ30世紀のヒーローチームで、活躍の場の多くは宇宙だから、スペースオペラ作家ハミルトンの面目躍如という感じがする。

 うーん、ハミルトンが書いた他のエピソードも知りたいなあ。『バットマン』もかなり書いてたらしいんだけど。
 あと、アルフレッド・ベスターもアメコミのシナリオを書いてたそうだけど、どんな話だったか知りたいよね。
  
タグ :アメコミSF


Posted by 山本弘 at 09:50Comments(2)最近読んだ本

2014年10月06日

レノア・ブレッソン『世にも不思議な物語』(扶桑社ミステリー )



 こちらは編訳者の尾之上浩司氏から献本をいただきました。感謝いたします。

 1959年から61年までアメリカで放映されていた、超常現象を題材にしたアンソロジー番組『ONE STEP BEYOND』。日本でも日本テレビ系列で『ワンステップ・ビヨンド』『世にも不思議な物語』『これは実話?です』という題で放映されていた。フジテレビの人気番組『世にも奇妙な物語』のタイトルは、もちろんこれに由来している。
 去年、この番組の同人誌を作ったことがある関係で、僕はちょっと詳しい。日本でも、3シーズン計97本の中から60本をまとめた字幕版のDVDが発売されているが、字幕なしでも良ければ、YouTubeで『ONE STEP BEYOND』で検索すると、かなりの数のエピソードが視聴できる。違法アップロードではなく、権利を持っていたワールドビジョン社が、80年代後半、ほとんどのエピソードについて権利の更新をしなかったので、パブリック・ドメインになっているのだそうだ。
 幽霊の出てくる話も多いが、ホラー色の強い話は少なく、むしろ邦題通りの「不思議な物語」がメイン。雰囲気は同時期に放映されていた『ミステリーゾーン』(『トワイライトゾーン』)に近い。
 ただ、「実話の再現」というコンセプトが枷になっているせいか、全体的なストーリーの水準では『ミステリーゾーン』より明らかに落ちる。似たようなパターンの話が多かったり、オチが平凡だったり。もっとも、中にはきらりと光るエピソードも何本もあった。

 本書は番組の放映当時、1960~61年にアメリカで出版されたノヴェライズ。それが半世紀以上経って、ようやく日本に訳されたのである。 まさかそんなものが読めるとは思わなかったので嬉しかった。
 97本の玉石混淆のエピソードから、10本を厳選。同じような超常現象が並ばないように配慮されており、幽霊、自動書記、憑衣、テレパシー、予知夢など、様々なパターンの話が楽しめる。特に完成度の高い話や、オチの秀逸な話が選ばれており、ある意味、番組の最も面白い部分だけが凝縮されていると言える。
 たとえば「血まみれの手」は、愛する女を殺してしまったピアノ弾きが呪いにかかる話。いくら手を拭いても、触れたものに血がついてしまう。最後に、あるものに触れるのをためらうことで、自白に追いこまれるという構成には感心した。
「絆」は、平凡な男が突然、奇怪な症状に苦しめられる話。医者にも分からないその症状の原因とは……という謎解きが面白いはずなんだけど、DVD版ではよりにもよって、邦題で堂々とネタバレしてやがりまして(苦笑)。
 これだけではなく、日本版DVDの邦題は、オチを割ってしまっているものが多い。誰だよ、この邦題つけた奴。
 他にも、テレパシー能力を持ってしまった少女の話「魔女と呼ばないで」、サーカスの空中ぶらんこ芸人一家の親子愛を描く「空中ぶらんこ」などもいい。
 日本版DVDに入っていないのは、「呪われた花嫁」「再会」「サリーに出会ったときは」の3本。第二次世界大戦直前のドイツのグライダー・クラブの若者たちの話「再会」は、結末が衝撃的。実話とはとても思えないけど、面白ければいいよね。
 僕の一押しは「サリーに会ったときは」である。有名な都市伝説を題材にしてるんだけど、同人誌を作るためにYouTubeで視聴していて、まさかそう来るとは予想していなかったので、結末で仰天したものである。ありきたりの怪談でも、こんな風に脚色すれば面白くなるのかと感心した。いや、泣けるいい話ですよ。こういう話は、時代を超えて古びないね。
 というわけで、『ミステリーゾーン』系の不思議な話が好きな方におすすめ。
  


Posted by 山本弘 at 09:35Comments(1)最近読んだ本

2014年10月06日

辻真先『未来S高校航時部レポート TERA小屋探偵団』(講談社)

 ここ数ヶ月に読んだ本や同人誌、視聴したDVDの中から、特に面白いと思ったもの、印象に残ったものをいくつかまとめて紹介します。




>江戸の長屋で密室殺人事件が発生! 事件現場で住人たちが目撃したのは、天翔ける巨大な白猫だった……。不可解な事件は続き、現場の状況から町娘・お美濃が疑われてしまう。そこで、彼女の無実を信じる五人の少年少女が行動を開始! 圧倒的美少年・黎(れい)、おしゃれ歴女・真琴、おっちょこちょいな小坊主・越人(えつと)、クールな戦闘少女・凜音(りんね)、そして抜群の推理力を誇る学(がく)。個性豊かなこの五人、実は江戸の町人ではない。はるか遠い未来からタイムスリップで訪れた、未来S(ミクラス)高校航時部のメンバーなのだ! 江戸の町を騒がせた不可能犯罪の真相は、やがて彼ら自身の時代と、時間旅行の秘密に迫っていき――?

 7月、尊敬する辻先生から献本をいただき、SF大会に向かう途中の新幹線の中で読破。興奮冷めやらぬうちに、つくばのホテルで感想書きました。

 いやあ、参った。

 登場人物が、男装の美少女とか、男の娘とか、古武術に精通した戦闘美少女とか、色っぽい女教師とか、はたまた××××××(ネタバレになるので伏字)とか、どんだけ流行の要素ぶちこんでんねん! とツッコミたくなるほど、見事に現代風のライトノベル的キャラ配置。
 軽いノリで読みやすいが、江戸時代の考証はしっかりしていてリアリティがある。やはり辻先生の傑作『小説 佐武と市捕物控』を連想した 。
 冒頭、長屋で起きた密室殺人を、5人の少年少女が順番に推理してゆく。1人の推理を次の奴が欠点を指摘してくつがえし、またその推理を次の奴がくつがえし……と繰り返しながら真相に迫ってゆくのだ。このあたりはミステリ作家である辻先生の面目躍如。
 なるほど、これは江戸時代を舞台にしたミステリなのね……と納得しかけたら、この殺人事件は単なる発端にすぎなかった。
 ちょうど本のまん中あたりで来る大きなどんでん返し! ライトな雰囲気のタイムトラベルものかと思ったら、実はその裏にはすごくヘビーでダークな事情が。そして人類の歴史を揺るがす大陰謀が明らかに。
 クライマックスは武術と超能力と超テクノロジーとタイムパラドックスが入り乱れる一大バトル! 圧倒的な敵の力に追い詰められながらも、何とか敵のボスを倒したと思ったら、そいつがパワーアップして逆襲に転じ、さらなるピンチに……と、状況が二転三転。このバトルだけで普通のラノベ数冊分のアイデアが詰めこんであるよ!
 しかも最後の最後に登場するあのお方! そこまでやるか! ブレーキないのか!? と唖然となった。何この過剰なまでのサービス精神。

 いやあすごい。82歳になってもまだこんなものが書けるんだ、辻先生! ちっとも衰えてないよ。つーか、70年代の〈株式学園の伝説〉シリーズとかよりパワフルになってるよ!
 この若さ、見習わなくては。

 唯一の欠点はイラスト。ちょっと地味すぎる。もうちょっと上手い人に描いてほしかったなあ。


  


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2014年06月20日

『NHK 幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』

『NHK 幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』


編著者 NHK「幻解!超常ファイル」制作班
発行 NHK出版
 2014年7月5日発行
 1100円+税

 NHKの同題の番組の書籍化です。僕も取材受けた一人なんで送られてきました。ノストラダムスについて話してます。
 ぶっちゃけ、もうギャラは貰っちゃってるので、売り上げが伸びても僕の懐に入る金が増えるわけじゃないんですが(笑)、面白い本なので宣伝させていただきます。
 民放の作るいいかげんなオカルト番組と違い、懐疑的なスタンスで作られています。こういう番組、もっとあっていいと思うんですけどね。

PART1 UFO&エイリアンの真実に迫る
▼File01 エイリアン・アブダクション~宇宙人に誘拐された人々~
▼File02 江戸時代に現れた謎の円盤と美女
▼File03 スペシャリストが教えるUFO映像の正しい見かた

PART2 神秘の未確認動物・UMAを追う
▼File01 ネス湖のネッシー研究最前線
▼File02 実在する? 謎の獣人ビッグフット
▼File03 日本の未確認生物ツチノコを探せ
 ネッシー、ツチノコだけじゃない まだまだほかにもいる未確認動物・UMA

 column 真実を見極めたいあなたへ 賢者からのメッセージ①

PART3 超常現象&都市伝説の裏側を暴く
▼File01 超能力は存在するか
▼File02 ノストラダムスがうつし出す心の闇
 東京最恐ミステリー・スポット 平将門の首塚の真実
 魔のトンネル怪奇事件 ~都市伝説はこうして生まれる!

 column 真実を見極めたいあなたへ 賢者からのメッセージ②

PART4 古代文明と遺産・オーパーツの謎を紐解く

▼File01 クリスタル・スカルに隠された秘密
▼File02 恐怖! ツタンカーメンの呪い
 モアイ像が歩いた!?

 column 真実を見極めたいあなたへ 賢者からのメッセージ③

PART5 よみがえる伝説 世界の怪物&魔物
 ブルガリア発 “死者のよみがえり”から誕生した吸血鬼伝説
 アメリカ発 無実の人々が次々と処刑された魔女狩り伝説
 フランス発 女性、子どもを狙うジェヴォーダンの巨大獣 謎の野獣伝説
 不思議事件を次々と解き明かす 日本の妖怪博士・井上円了

 column 真実を見極めたいあなたへ 賢者からのメッセージ④
  


Posted by 山本弘 at 16:21Comments(3)PR最近読んだ本

2013年12月25日

北原尚彦『SF奇書コレクション』

 昨日、著者の北原尚彦氏から献本が届いた。

http://www.webmysteries.jp/sf/kitahara1312.html


 以前に出た『SF奇書天外』の続編で、古今東西の様々なSF関係の珍本・奇本を紹介した本。『Webミステリーズ!』連載時から読んでたけど、このたび加筆修正のうえ一冊にまとまった。
 目次から書き写してみる。

・探し求めた『怪談十五夜』ついに入手!
・科学教育者が戦後初期に書いた『二十一世紀の秘密 ニュートピアの巻』
・勝手にコラボ・SF奇書コレクション版/星新一展『未来に挑むNEC』ほか
・『宇宙航路』の著者、L・ロン・ハバードのお話
・自動車がないと人々の生活はどうなる? 『車のない街』
・地方へ旅して、古本屋巡りをして出遭う、見知らぬ地方SF
・創元社初のSF? 『笑の話』
・軍人が書いた未来架空戦記SF『血の叫び』は××本だった!
・二十二世紀なのに未来感はほぼゼロの武術SF『合気道小説 神技』
・ウェルズの時代に書かれたゴルフSF『21世紀のゴルフ』
・三種コンボ先取り! 科学博で刊行の『象昆鳥』
・実はSF含有率が高かった〈原爆児童文学集〉(前篇)
・実はSF含有率が高かった〈原爆児童文学集〉(後篇)
・知られざる静岡SF作家・杉山恵一
・原子が少年になっちゃった『アトミーノは戦争がきらい』
・聞いたこともなかった児童SF『正義のロボット』
・知られざるSF新人賞受賞作『無意識の底で』
・南沢十七は異星でもハチャメチャ! 『天外魔境』
・遅れてきた新入会員・天瀬裕康=渡辺晋
・実在の市が住民ごと縮んでしまった『小さくなった町』
・東北の民話&童謡作家の書いたロストワールドSF『沙漠の下の海』
・『発酵人間』以上の価値があるレア本『三代の科学』
・映画化までされていた! 透明人間SF『忍術三四郎』
・木枯し紋次郎+ブラック指令が書いたSF劇『すばらしい新世界!』
・一九六〇年代にかくもディープな私家本が! 『宇宙生物分類学』
・『発酵人間』よりも奇書と言われては……『銀座快男児』
・人気作家が好きに書いた同人作品《チャリス・イン・ハザード》
・地球の危機そっちのけで拳法修業? 『燃える地球』
・意外な意外なロストワールドSF『巨龍と海賊』
・総まくり! 科学童話『原子の踊り』から二十一世紀のSF奇書まで

 などなど。目次見てるだけでわくわくしてくるでしょ?

 何より嬉しいのは、僕の『チャリス・イン・ハザード』を紹介してくださってること!
 それだけじゃない。『みづき・ふりーだむ!』『生徒会の百式』『オタクのグルメ』『僕らを育てたSFのすごい人』『シャナナのひみつ』『プラモ狂四郎を10倍楽しむ本』『AXEL全開!』『MADなボクたち』などなど、これまでに僕が出した同人誌がずらりと! 写真入りで! いや、僕が北原さんに頼まれてお送りしたんだけどさ。
 いやあ、自分の作品が伝説の『発酵人間』あたりと肩を並べて語られるって、感無量ですね。
 これ読んで冬コミに『チャリス』買いに来てくださる方、増えるかしらん。

http://hirorin.otaden.jp/e305055.html

 それにしても、知らない本がまだまだずいぶんあるもんである。この本で紹介されてる小説で僕が読んだのって(自分の同人誌を除けば)、三石巌『二十一世紀の秘密 ニュートピアの巻』、L・ロン・ハバードの『宇宙航路』、畑正憲『ゼロの怪物ヌル』、福井大記『アトランティス名古屋に帰る』ぐらい。南沢十七も『緑人の魔都』以外の作品、読んでみたいんだけど。誰か復刻してくれないものか。
 復刻と言えば、ハバードの『宇宙航路』が、あの元々社版のひどい訳ほとんどそのまま、21世紀になって復刻されているというのは驚いた。訳の版権が切れてるのか? 何にしても、あの訳は直して欲しいよ。ほとんど意味不明だったもの。
 あと、『アトランティス名古屋に帰る』もそうだけど、『地球外動体視力ゴルファー』とか、タイトルだけで気になっちゃうよね。

 他にも、岡部いさくと水玉螢之丞が兄妹で、父親が岡部冬彦だって、恥ずかしながらこれ読むまで知らなかったよ。意外というか、言われてみれば「ああ、なるほど」というか。
 意外と言えば、例の「百人斬り」事件で処刑された田中軍吉が、昭和8年に『血の叫び』という未来架空戦記小説を書いていて、しかもそれが発禁になっていたというのは意外。
 おまけにその発禁の理由ってのが、ものすごくしょーもないもので……こんなので発禁かよ! いやあ、あの時代の日本が言論の自由のない国だったことがあらためて実感できるね。
 しかも、「百人斬り」裁判のきっかけになった「悲願三百人斬りの隊長愛刀」という写真を載せた本の編者が、なんと山中峯太郎! これまた意外なつながりがあったもんだ。
  


Posted by 山本弘 at 16:15Comments(4)最近読んだ本