2012年01月14日
「簡素化」してはいけないこともある。
長いことネットやってて、あんまり電気製品とかの悪口なんて書いたことがないんだけど、今回ばかりはあまりにひどくて腹が立ったので実名で書かせてもらう。
パナソニックのブルーレイレコーダー
DIGA DMR-BRT210
仕事場で今使ってるデッキが調子が悪くなってきてたんで、そろそろ買い替え時かと思っていたら、店頭でこれを見かけた。10月に発売されたばかりの新しい機種で、しかも安かったので買ってみた。
購入したのは去年の11月だけど、仕事が忙しかったのと、古いハードディスクの中にたまっていた大量の番組をDVDに落とすのに時間がかかったもんで、3日前、ようやく接続作業に取りかかれた。
ところが、大きな問題にぶち当たった。
地上波デジタルは何の問題もなく映る。
ところが、ケーブルテレビが映らない。
というのも、ケーブルテレビのデジタルセットトップボックスから接続する入力端子が見当たらないんである。3色ケーブルも、S映像端子も、i.LINK端子も。
そんなはずはないと思って、説明書を読み直したり、配線を変えたり、あれこれ試してみたんだけど、どうしてもだめ。
「ええ? もしや、これってケーブルテレビが録画できないのでは……?」
まさかそんなことがあるはずがない、僕の勘違いだろうとと思いつつも、パナソニックのカスタマーセンターに電話して問い合わせてみた。そしたら……
「はい、この機種には外部入力端子がございません」
あっさり認めた!
「他のビデオ機器などからダビングすることはできない仕様になっております」
「じゃあ、ケーブルテレビは録画できないってことですか?」
「そういうことになりますね」
いやいや、それおかしいでしょ。
平成22年9月末の段階で、ケーブルテレビ加入者数は2533万世帯だそうだ。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000095431.pdf
同じ年の日本の総世帯数が5336万世帯だそうだから、今や日本の約半分の家がケーブルテレビに加入していることになる。 僕みたいに、地上波よりケーブルの番組の方をたくさん録画している人も多いだろう。
それなのに、ケーブルの番組を録画できないレコーダーを作っちゃったってえの?
「なぜこんなおかしな設計になってるんですか?」
「機能を簡素化いたしました」
「いや、そんな大事な機能は省略しちゃだめでしょ! 今、日本にケーブルテレビを利用している人がどれだけたくさんいると思ってるんですか? その人たちはみんな置き去りですか?」
「上位機種には外部端子の付いているものもございます」
「じゃあ、なぜこの機種では省略しちゃったんですか?」
「機能を簡素化いたしました」
「だから、なぜこういう仕様になってるのか、それをお聞きしたいんですけど?」
「機能を簡素化いたしました」
「それはもう聞きました!」
いくら問い詰めても、「機能を簡素化」と、テープレコーダーのように繰り返すのみ。 口調はていねいだけど、「こんな簡単なことも分からんのか」とバカにされているような気がして、不快になってくる。
まあ、「絶対にケーブルテレビは見ない」という人のために、機能を省略して安くした機種を売るのはアリかもしれないけど、その場合は、「本機種にはケーブルテレビの番組を録画する機能はございませんが、その分、お安く提供いたしております」とか何とか、大きく謳うべきだろう。
しかし、箱にも取扱説明書にも、「ケーブルテレビは録画できません」などと書かれていない。もちろん店頭の表示にもなかったし、店員からも何の説明もなかった。たぶん店員も知らなかったんじゃなかろうか。
当たり前だけど、買う時に機械の背面の外部入力端子の有無なんて、いちいち確認しない。これまでケーブルテレビの番組は録画できて当たり前だと思ってたから、よもやそんなこともできないレコーダーが存在するなんて想像できるわけがない。
事前に知ってたら買わなかったよ、こんなもん!
「ホームページでは説明しているはずですが」
とカスタマーセンターの人は言うのだが、調べてみたら、案の定、そんな説明はどこにもなかった。
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=DMR-BRT210
「カタログには記載されております」
後で調べてみたら、これもウソだった。DIGAのカタログにはどこにも、この機種ではケーブルテレビが録画できないという説明がないのだ。
もっとも、カタログ9ページの右下隅には、背面の写真が小さく載っていて、よく見れば外部入力端子がないことが分かるのだが……これを見て「ケーブルテレビが録画できない」と気づく人間がどれだけいるんだろうね?
別の機種に交換してくれるのかと訊ねたが、「そのようなことはやっておりません」という。交換したいのなら買った電気店に行ってくれというのだ。
結局、DIGAははずして古いデッキをつなぎ直した。貴重な時間を無駄にしちまったよ。
しかたがないので、保証書とレシートとともに、購入したJoshinに持っていって返品を依頼する。
箱を開けたとたん、店員は「ああ、これですか」と、僕がまだ説明をしてもいないのに、すべて納得した様子。どうやら僕の前にも苦情を言ってきた人がいるらしい(そりゃそうだ)。
最初は店員さんも渋ってたんだけど、「購入する際に『ケーブルテレビは録画できません』という説明が一切ありませんでした」と強調したら、向こうは非を認めて、返品を受け付けてくれた。
さすがに金だけ取り返すのは気が引けるので、いったん現金で返してもらった後、その場で、今度はちゃんと外部入力端子のある機種(1万8000円ほど高い)を買うという条件で合意した。
その点では、Joshinの誠実な対応に感謝している。
もうパナソニックはこりごりなので、別のメーカーのレコーダーを……と思ったのだが、ここで新たな問題が発覚。
これまで我が家では、コピーワンスの番組はDVD-RAMに落としてたんだけど、今、DVD-RAMが使える機種を売ってるのはパナソニックだけなんだと。
つまり、録りためた大量のDVD-RAMを無駄にしないためには、今後もパナソニックのレコーダーを買わなくちゃいけないということなのだ。ちくしょー、悔しい!
ということは、パナソニックがDVD-RAM対応機種の生産をやめたら、もうおしまいだ。
これはベータの二の舞か!? いや、レーザーディスクも含めたら三の舞かもしれない。
そう言えば我が家には、LDもずいぶんあるんだよな……。
結局、DIGAの上位機種のDMR-BZT710というのを買ってきて、昨日のうちに接続も済ませた。
今度はケーブルテレビの番組もちゃんと録画できることを確認。よしよし。
が、ここでまたも問題発覚。
接続したばかりで、まだ番組表が受信できていないので、しかたなく手作業で録画予約を入れていた。
ところが、番組名を入れようとして愕然。
中黒(・)が入力できない!
記号一覧の中には、コンマとかピリオドとかアポストロフィーとか、使う機会の少なさそうな記号はあるのに、中黒がないんである。
つまり「ドクター・フー」と入れようとしてもできなくて、「ドクター.フー」とかにしなくちゃいけないのだ。
えええええーっ!? 何で!?
とにかく記号自体がすごく種類が少ない。たとえば「+」「-」「=」はあるのに、「×」「÷」がなくて、代わりに「*」と「/」が入っているのだ。
えー、つまり「×」は「*」で、「÷」は「/」で代用しろと(笑)。すごく技術屋的な発想だよなあ。こっちはプログラム書いてんじゃないんだから。番組名入れたいだけなんだから。
まあ、「×」のつくタイトルなんて『HUNTER×HUNTER』ぐらいだから、支障がないっちゃないんだが。
でも、中黒は要るよなあ、絶対! 使用頻度、ものすごく高いもんなあ。『ドクター・フー』もそうだけど、『スター・ウォーズ』とか『ジュラシック・パーク』とか『ハリー・ポッターと賢者の石』とか、中黒のあるタイトルなんていくらでもあるし。
番組表から入力するにしても、連続ドラマなんかだとサブタイトルが入らない場合が多い。保存用にダビングしようとしたら、各話のサブタイトルは自分で入れなきゃいけないわけだし。
「中黒なんてピリオドで代用すりゃいいじゃん。いっそ省略して“機能を簡素化”しちまえ」
と、この設計者は思っちゃったんだろうなあ。
ユーザーの都合なんかぜんぜん考えちゃいないよなあ。
このレコーダーの設計思想を見て、パナソニックへの不信が決定的になったよ
【追記と訂正】
すみません! 中黒に関しては僕の早とちりでした! 中黒を入力する方法ありました。「記号」リストが表示されている状態で巻き戻しボタンを押すと別のページが出て、そこから中黒を入力できました。
間違った情報を広めてパナソニックの名誉を棄損してしまったことを深くお詫びいたします。
(でも普通、使用頻度の高い記号は、真っ先に表示される仕様になってなきゃおかしいんだけどな……)
パナソニックのブルーレイレコーダー
DIGA DMR-BRT210
仕事場で今使ってるデッキが調子が悪くなってきてたんで、そろそろ買い替え時かと思っていたら、店頭でこれを見かけた。10月に発売されたばかりの新しい機種で、しかも安かったので買ってみた。
購入したのは去年の11月だけど、仕事が忙しかったのと、古いハードディスクの中にたまっていた大量の番組をDVDに落とすのに時間がかかったもんで、3日前、ようやく接続作業に取りかかれた。
ところが、大きな問題にぶち当たった。
地上波デジタルは何の問題もなく映る。
ところが、ケーブルテレビが映らない。
というのも、ケーブルテレビのデジタルセットトップボックスから接続する入力端子が見当たらないんである。3色ケーブルも、S映像端子も、i.LINK端子も。
そんなはずはないと思って、説明書を読み直したり、配線を変えたり、あれこれ試してみたんだけど、どうしてもだめ。
「ええ? もしや、これってケーブルテレビが録画できないのでは……?」
まさかそんなことがあるはずがない、僕の勘違いだろうとと思いつつも、パナソニックのカスタマーセンターに電話して問い合わせてみた。そしたら……
「はい、この機種には外部入力端子がございません」
あっさり認めた!
「他のビデオ機器などからダビングすることはできない仕様になっております」
「じゃあ、ケーブルテレビは録画できないってことですか?」
「そういうことになりますね」
いやいや、それおかしいでしょ。
平成22年9月末の段階で、ケーブルテレビ加入者数は2533万世帯だそうだ。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000095431.pdf
同じ年の日本の総世帯数が5336万世帯だそうだから、今や日本の約半分の家がケーブルテレビに加入していることになる。 僕みたいに、地上波よりケーブルの番組の方をたくさん録画している人も多いだろう。
それなのに、ケーブルの番組を録画できないレコーダーを作っちゃったってえの?
「なぜこんなおかしな設計になってるんですか?」
「機能を簡素化いたしました」
「いや、そんな大事な機能は省略しちゃだめでしょ! 今、日本にケーブルテレビを利用している人がどれだけたくさんいると思ってるんですか? その人たちはみんな置き去りですか?」
「上位機種には外部端子の付いているものもございます」
「じゃあ、なぜこの機種では省略しちゃったんですか?」
「機能を簡素化いたしました」
「だから、なぜこういう仕様になってるのか、それをお聞きしたいんですけど?」
「機能を簡素化いたしました」
「それはもう聞きました!」
いくら問い詰めても、「機能を簡素化」と、テープレコーダーのように繰り返すのみ。 口調はていねいだけど、「こんな簡単なことも分からんのか」とバカにされているような気がして、不快になってくる。
まあ、「絶対にケーブルテレビは見ない」という人のために、機能を省略して安くした機種を売るのはアリかもしれないけど、その場合は、「本機種にはケーブルテレビの番組を録画する機能はございませんが、その分、お安く提供いたしております」とか何とか、大きく謳うべきだろう。
しかし、箱にも取扱説明書にも、「ケーブルテレビは録画できません」などと書かれていない。もちろん店頭の表示にもなかったし、店員からも何の説明もなかった。たぶん店員も知らなかったんじゃなかろうか。
当たり前だけど、買う時に機械の背面の外部入力端子の有無なんて、いちいち確認しない。これまでケーブルテレビの番組は録画できて当たり前だと思ってたから、よもやそんなこともできないレコーダーが存在するなんて想像できるわけがない。
事前に知ってたら買わなかったよ、こんなもん!
「ホームページでは説明しているはずですが」
とカスタマーセンターの人は言うのだが、調べてみたら、案の定、そんな説明はどこにもなかった。
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=DMR-BRT210
「カタログには記載されております」
後で調べてみたら、これもウソだった。DIGAのカタログにはどこにも、この機種ではケーブルテレビが録画できないという説明がないのだ。
もっとも、カタログ9ページの右下隅には、背面の写真が小さく載っていて、よく見れば外部入力端子がないことが分かるのだが……これを見て「ケーブルテレビが録画できない」と気づく人間がどれだけいるんだろうね?
別の機種に交換してくれるのかと訊ねたが、「そのようなことはやっておりません」という。交換したいのなら買った電気店に行ってくれというのだ。
結局、DIGAははずして古いデッキをつなぎ直した。貴重な時間を無駄にしちまったよ。
しかたがないので、保証書とレシートとともに、購入したJoshinに持っていって返品を依頼する。
箱を開けたとたん、店員は「ああ、これですか」と、僕がまだ説明をしてもいないのに、すべて納得した様子。どうやら僕の前にも苦情を言ってきた人がいるらしい(そりゃそうだ)。
最初は店員さんも渋ってたんだけど、「購入する際に『ケーブルテレビは録画できません』という説明が一切ありませんでした」と強調したら、向こうは非を認めて、返品を受け付けてくれた。
さすがに金だけ取り返すのは気が引けるので、いったん現金で返してもらった後、その場で、今度はちゃんと外部入力端子のある機種(1万8000円ほど高い)を買うという条件で合意した。
その点では、Joshinの誠実な対応に感謝している。
もうパナソニックはこりごりなので、別のメーカーのレコーダーを……と思ったのだが、ここで新たな問題が発覚。
これまで我が家では、コピーワンスの番組はDVD-RAMに落としてたんだけど、今、DVD-RAMが使える機種を売ってるのはパナソニックだけなんだと。
つまり、録りためた大量のDVD-RAMを無駄にしないためには、今後もパナソニックのレコーダーを買わなくちゃいけないということなのだ。ちくしょー、悔しい!
ということは、パナソニックがDVD-RAM対応機種の生産をやめたら、もうおしまいだ。
これはベータの二の舞か!? いや、レーザーディスクも含めたら三の舞かもしれない。
そう言えば我が家には、LDもずいぶんあるんだよな……。
結局、DIGAの上位機種のDMR-BZT710というのを買ってきて、昨日のうちに接続も済ませた。
今度はケーブルテレビの番組もちゃんと録画できることを確認。よしよし。
が、ここでまたも問題発覚。
接続したばかりで、まだ番組表が受信できていないので、しかたなく手作業で録画予約を入れていた。
中黒(・)が入力できない!
記号一覧の中には、コンマとかピリオドとかアポストロフィーとか、使う機会の少なさそうな記号はあるのに、中黒がないんである。
つまり「ドクター・フー」と入れようとしてもできなくて、「ドクター.フー」とかにしなくちゃいけないのだ。
えええええーっ!? 何で!?
とにかく記号自体がすごく種類が少ない。たとえば「+」「-」「=」はあるのに、「×」「÷」がなくて、代わりに「*」と「/」が入っているのだ。
えー、つまり「×」は「*」で、「÷」は「/」で代用しろと(笑)。すごく技術屋的な発想だよなあ。こっちはプログラム書いてんじゃないんだから。番組名入れたいだけなんだから。
まあ、「×」のつくタイトルなんて『HUNTER×HUNTER』ぐらいだから、支障がないっちゃないんだが。
でも、中黒は要るよなあ、絶対! 使用頻度、ものすごく高いもんなあ。『ドクター・フー』もそうだけど、『スター・ウォーズ』とか『ジュラシック・パーク』とか『ハリー・ポッターと賢者の石』とか、中黒のあるタイトルなんていくらでもあるし。
番組表から入力するにしても、連続ドラマなんかだとサブタイトルが入らない場合が多い。保存用にダビングしようとしたら、各話のサブタイトルは自分で入れなきゃいけないわけだし。
「中黒なんてピリオドで代用すりゃいいじゃん。いっそ省略して“機能を簡素化”しちまえ」
と、この設計者は思っちゃったんだろうなあ。
ユーザーの都合なんかぜんぜん考えちゃいないよなあ。
このレコーダーの設計思想を見て、パナソニックへの不信が決定的になったよ
【追記と訂正】
すみません! 中黒に関しては僕の早とちりでした! 中黒を入力する方法ありました。「記号」リストが表示されている状態で巻き戻しボタンを押すと別のページが出て、そこから中黒を入力できました。
間違った情報を広めてパナソニックの名誉を棄損してしまったことを深くお詫びいたします。
(でも普通、使用頻度の高い記号は、真っ先に表示される仕様になってなきゃおかしいんだけどな……)
2010年08月12日
SF大会2日目:手塚治虫自筆絵コンテに驚愕
2日目。本当は9時半からの「すごい科学で守ります!」が見たかったんだけど、妻が前日に歩きすぎてくたくたになってたもんで、やむなく10時過ぎにホテルを出る。
大会が開かれている船堀駅に到着。会場に行く前に、改札前にあるコンビニで、ちょっとした買い物をする。
驚いたことに、このコンビニではライトノベルが売られている。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『半分の月がのぼる空』『アクセル・ワールド』『狼と香辛料』『ロウきゅーぶ!』などなど、電撃系の人気作品がずらっと棚に並んでいるのだ。それもシリーズ全巻。
ちょくちょく東京でコンビニに入るけど、こんなのを見たのは初めてである。もちろん関西でもない。このコンビニだけ特別なのか?
最初の企画は「小さなお茶会」。テーブルを囲んで10人ほどのファンと歓談するというものである。
集まったファンは、下は小学生の女の子から、上は僕より年配の人まで、バラエティに富んでいる。最近になって初めて山本弘の作品を読んだという人もいれば、『ウォーロック』の「どこでもT&T」から知ってるという人も。
企画の主宰者は目が不自由なのだが、最近になって『アイの物語』を点字で読んだのだそうだ。目の不自由な人にまで読まれてるとは知らなかった。
『MM9』の裏話やら、『ウルトラQ』や『妖星ゴラス』の話をいろいろと。調子に乗って僕ばっかり喋ってしまい、参加者の方々が発言する機会があまりなかった。反省。次回はもうちょっとみんなの話も聞こう。
ここで参加した年配の方から、昭和37年から40年の間に放送されたSFラジオドラマに関する資料をいただいた。石山透「宇宙から来た少年」、山中恒「緑のコタン」、福島正美「百万の太陽」など。
これは貴重だ。当時のラジオドラマなんて、もう資料なんか残ってないだろうし。どうしよう。大変なもん貰っちゃったよ。
13時30分からは「辻真先さんに聞く! SFアニメのよもやま話」の部屋を見に行く。
僕らの世代のアニメファンにとって、辻真先さんはまさにビッグネームである。60年代後半から70年代にかけて、ありとあらゆるTVアニメの脚本を書きまくった人だ。「辻さんが脚本を書いていないアニメを探すほうが早い」と言われるほど。
傑作も多かった。白黒版『サイボーグ009』の「太平洋の亡霊」や「復讐鬼」は重いテーマをはらんだ異色作だし、『コン・バトラーV』の第1話、キャラクターがテンポよく紹介されるくだりは、今でもマニアの語り草。
当然、僕などは、ガルーダ編のラスト2話をリアルタイムで見ていて、大きな衝撃を受けたもんである。個人的には第4話「特訓!超電磁ヨーヨー」に舌を巻いた記憶がある。巨大ロボットの新兵器がヨーヨーでなくてはならない理由を、上手く説明してるんだわ。
他にも、『デビルマン』『スペクトルマン』とかは言わずもがなだし、『恐竜戦隊コセイドン』の最初の1クール(コスモ秘帖編)も面白かったなあ。
もっとも、いちばん思い入れがあるのは、『魔女っ子メグちゃん』の「恥かきべそかき大作戦」だったりするわけだが(笑)。
そんな辻さんだから、話題は山ほどある。NHKのディレクターだった時代に手がけたSFドラマ『ふしぎな少年』をはじめ、『鉄腕アトム』や『コン・バトラーV』の裏話をいろいろと語る。
中でも印象的だったのは『鉄腕アトム』の裏話。ある時、アトムが夢を見るという話を書いた辻氏、手塚治虫氏に脚本を見せるが、「ロボットの夢なんだから、もっと奇想天外に」と突っ返される。
何度書き直しても、「もっと奇想天外に」と言われるもんで、「どういうのが奇想天外なんですか?」と訊ねると、手塚先生、その場でさらさらと絵コンテを描きはじめたのである。夢の中でアトムがターザンになって、アーアーアーと叫んでゾウを呼ぼうとするけど、それがサイレンになってしまってゾウではなく消防車がやってくる……というのを。
その絵コンテを辻氏が大事に保管されていて、持参されたのだが、これが間近で見るとすごい代物。鉛筆描きなのだが、「あたり」も線の迷いもまったくなく、いきなり主線が描かれているのである。おまけにデッサンの乱れは少しもなく、一部のキャラクターには影がついているし、秒数まで打ってあって、このまま本当にコンテとして使えそうな完成度!(結局、使用されなかったそうだが)
こんなものを人と話しながら、数分ですらすら描いちゃうってんだから信じられない。リアル新妻エイジだ! 衝撃のあまり、写真撮るの忘れたよ!(笑)
いやあ、手塚治虫という人の天才ぶりを改めて思い知らされましたよ。
その辻氏にも、「30分番組のシナリオを30分で書く」という伝説があるのだが、それは今回、辻氏自身の口から否定された。最高でも「時速30枚」(だったっけ?)が限界なのだそうである。それでもペラ(シナリオ用の200字詰め原稿用紙)を1時間に30枚書けるって、十分すぎるほど速いんだけど。もちろん、ワープロなんかない時代。すべて手書きである。
『エイトマン』の脚本は、たいてい一晩で書いていたそうな。半村良氏が書けなくて逃げ出したというエピソードも。
感動したのは、それだけではない。ミステリ作家としての地位を確立した今でも、辻さんはTVアニメをよく見てるというのである。『BLACK LAGOON』や『東のエデン』や『狼と香辛料』について熱く語っちゃうのである! 「私が脚本を書くなら、あのシーンはこうしてた」とか「あそこは原作を上手くアレンジしてる」とか。もう78歳なのに!
だいたい、『アトム』の絵コンテをはさんできたのが、『けいおん!』のクリアファイルだってんだから(笑)。
70年代、キリコと薩次が活躍する辻氏のヤング向けミステリをむさぼるように読んだものだ。特に第一作の『仮題・中学殺人事件』なんか、冒頭で作者が読者に向かって「君が犯人だ」と宣言しちゃうんだから。これはもう読むしかないではないか!
もちろん物語のメタ構造やトリックも秀逸だったし、『TVアニメ殺人事件』『SFドラマ殺人事件』『宇宙戦艦富嶽殺人事件』といったアニメや特撮番組を題材にした作品も、マニアとしては楽しかった。だが何と言っても、若者の目線で描かれているのが好感が持てた。大人目線で若者に説教するんじゃなく、むしろ大人社会の不条理や大人たちのエゴが批判されていた。「この人は大人だけど、僕たちの味方だ」という印象を受けたものだ。
辻さんの話を聞いていて、その感覚が30年ぶりぐらいによみがえった。今でもこの人は僕たちの味方だ。
同じ時間、妻は「ケータイ捜査官7を語る」の部屋にいたらしい。僕もいろいろ行きたい部屋があったんだけどねえ。
この日の最後は、「勝手に『ねとすた』同窓会」を美月といっしょに見る。NHKの番組『ザ☆ネットスター!』を振り返るというもので、番組に出演した野尻抱介氏や桃井はるこさん、それに番組プロデューサーらが来ていた。
でも、話の大半は、はやぶさの話題だったような……地球帰還の日はNHKに「なぜ生中継しない!?」という抗議の電話が殺到したのだそうだ。
他にも、「NHKには一日中2ちゃんねるを監視する役目の人がいる」という、都市伝説めいた話も。会場から「羨ましい!」という声が上がる。そりゃあ、2ちゃんねる読んでて給料がもらえるんだからね。おいしい仕事だわ。
会場にいた「はやぶささん」のコスプレが素晴らしかった。太陽電池パネルが折り畳みできるのにも感心したけど、背中のイオンエンジンが2基しか光ってなかったり、イトカワのぬいぐるみを抱いているのが芸コマ。(顔写真を掲載する許可を得てないので、背中しか見せられません。ご了承ください)

大会が開かれている船堀駅に到着。会場に行く前に、改札前にあるコンビニで、ちょっとした買い物をする。
驚いたことに、このコンビニではライトノベルが売られている。『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『半分の月がのぼる空』『アクセル・ワールド』『狼と香辛料』『ロウきゅーぶ!』などなど、電撃系の人気作品がずらっと棚に並んでいるのだ。それもシリーズ全巻。
ちょくちょく東京でコンビニに入るけど、こんなのを見たのは初めてである。もちろん関西でもない。このコンビニだけ特別なのか?
最初の企画は「小さなお茶会」。テーブルを囲んで10人ほどのファンと歓談するというものである。
集まったファンは、下は小学生の女の子から、上は僕より年配の人まで、バラエティに富んでいる。最近になって初めて山本弘の作品を読んだという人もいれば、『ウォーロック』の「どこでもT&T」から知ってるという人も。
企画の主宰者は目が不自由なのだが、最近になって『アイの物語』を点字で読んだのだそうだ。目の不自由な人にまで読まれてるとは知らなかった。
『MM9』の裏話やら、『ウルトラQ』や『妖星ゴラス』の話をいろいろと。調子に乗って僕ばっかり喋ってしまい、参加者の方々が発言する機会があまりなかった。反省。次回はもうちょっとみんなの話も聞こう。
ここで参加した年配の方から、昭和37年から40年の間に放送されたSFラジオドラマに関する資料をいただいた。石山透「宇宙から来た少年」、山中恒「緑のコタン」、福島正美「百万の太陽」など。
これは貴重だ。当時のラジオドラマなんて、もう資料なんか残ってないだろうし。どうしよう。大変なもん貰っちゃったよ。
13時30分からは「辻真先さんに聞く! SFアニメのよもやま話」の部屋を見に行く。
僕らの世代のアニメファンにとって、辻真先さんはまさにビッグネームである。60年代後半から70年代にかけて、ありとあらゆるTVアニメの脚本を書きまくった人だ。「辻さんが脚本を書いていないアニメを探すほうが早い」と言われるほど。
傑作も多かった。白黒版『サイボーグ009』の「太平洋の亡霊」や「復讐鬼」は重いテーマをはらんだ異色作だし、『コン・バトラーV』の第1話、キャラクターがテンポよく紹介されるくだりは、今でもマニアの語り草。
当然、僕などは、ガルーダ編のラスト2話をリアルタイムで見ていて、大きな衝撃を受けたもんである。個人的には第4話「特訓!超電磁ヨーヨー」に舌を巻いた記憶がある。巨大ロボットの新兵器がヨーヨーでなくてはならない理由を、上手く説明してるんだわ。
他にも、『デビルマン』『スペクトルマン』とかは言わずもがなだし、『恐竜戦隊コセイドン』の最初の1クール(コスモ秘帖編)も面白かったなあ。
もっとも、いちばん思い入れがあるのは、『魔女っ子メグちゃん』の「恥かきべそかき大作戦」だったりするわけだが(笑)。
そんな辻さんだから、話題は山ほどある。NHKのディレクターだった時代に手がけたSFドラマ『ふしぎな少年』をはじめ、『鉄腕アトム』や『コン・バトラーV』の裏話をいろいろと語る。
中でも印象的だったのは『鉄腕アトム』の裏話。ある時、アトムが夢を見るという話を書いた辻氏、手塚治虫氏に脚本を見せるが、「ロボットの夢なんだから、もっと奇想天外に」と突っ返される。
何度書き直しても、「もっと奇想天外に」と言われるもんで、「どういうのが奇想天外なんですか?」と訊ねると、手塚先生、その場でさらさらと絵コンテを描きはじめたのである。夢の中でアトムがターザンになって、アーアーアーと叫んでゾウを呼ぼうとするけど、それがサイレンになってしまってゾウではなく消防車がやってくる……というのを。
その絵コンテを辻氏が大事に保管されていて、持参されたのだが、これが間近で見るとすごい代物。鉛筆描きなのだが、「あたり」も線の迷いもまったくなく、いきなり主線が描かれているのである。おまけにデッサンの乱れは少しもなく、一部のキャラクターには影がついているし、秒数まで打ってあって、このまま本当にコンテとして使えそうな完成度!(結局、使用されなかったそうだが)
こんなものを人と話しながら、数分ですらすら描いちゃうってんだから信じられない。リアル新妻エイジだ! 衝撃のあまり、写真撮るの忘れたよ!(笑)
いやあ、手塚治虫という人の天才ぶりを改めて思い知らされましたよ。
その辻氏にも、「30分番組のシナリオを30分で書く」という伝説があるのだが、それは今回、辻氏自身の口から否定された。最高でも「時速30枚」(だったっけ?)が限界なのだそうである。それでもペラ(シナリオ用の200字詰め原稿用紙)を1時間に30枚書けるって、十分すぎるほど速いんだけど。もちろん、ワープロなんかない時代。すべて手書きである。
『エイトマン』の脚本は、たいてい一晩で書いていたそうな。半村良氏が書けなくて逃げ出したというエピソードも。
感動したのは、それだけではない。ミステリ作家としての地位を確立した今でも、辻さんはTVアニメをよく見てるというのである。『BLACK LAGOON』や『東のエデン』や『狼と香辛料』について熱く語っちゃうのである! 「私が脚本を書くなら、あのシーンはこうしてた」とか「あそこは原作を上手くアレンジしてる」とか。もう78歳なのに!
だいたい、『アトム』の絵コンテをはさんできたのが、『けいおん!』のクリアファイルだってんだから(笑)。
70年代、キリコと薩次が活躍する辻氏のヤング向けミステリをむさぼるように読んだものだ。特に第一作の『仮題・中学殺人事件』なんか、冒頭で作者が読者に向かって「君が犯人だ」と宣言しちゃうんだから。これはもう読むしかないではないか!
もちろん物語のメタ構造やトリックも秀逸だったし、『TVアニメ殺人事件』『SFドラマ殺人事件』『宇宙戦艦富嶽殺人事件』といったアニメや特撮番組を題材にした作品も、マニアとしては楽しかった。だが何と言っても、若者の目線で描かれているのが好感が持てた。大人目線で若者に説教するんじゃなく、むしろ大人社会の不条理や大人たちのエゴが批判されていた。「この人は大人だけど、僕たちの味方だ」という印象を受けたものだ。
辻さんの話を聞いていて、その感覚が30年ぶりぐらいによみがえった。今でもこの人は僕たちの味方だ。
同じ時間、妻は「ケータイ捜査官7を語る」の部屋にいたらしい。僕もいろいろ行きたい部屋があったんだけどねえ。
この日の最後は、「勝手に『ねとすた』同窓会」を美月といっしょに見る。NHKの番組『ザ☆ネットスター!』を振り返るというもので、番組に出演した野尻抱介氏や桃井はるこさん、それに番組プロデューサーらが来ていた。
でも、話の大半は、はやぶさの話題だったような……地球帰還の日はNHKに「なぜ生中継しない!?」という抗議の電話が殺到したのだそうだ。
他にも、「NHKには一日中2ちゃんねるを監視する役目の人がいる」という、都市伝説めいた話も。会場から「羨ましい!」という声が上がる。そりゃあ、2ちゃんねる読んでて給料がもらえるんだからね。おいしい仕事だわ。
会場にいた「はやぶささん」のコスプレが素晴らしかった。太陽電池パネルが折り畳みできるのにも感心したけど、背中のイオンエンジンが2基しか光ってなかったり、イトカワのぬいぐるみを抱いているのが芸コマ。(顔写真を掲載する許可を得てないので、背中しか見せられません。ご了承ください)
タグ :SF大会
2010年08月12日
SF大会1日目:マンガの中から美女出現
SF大会1日目。
美月は八九寺真宵のコスプレ。妻の労作である。さすがにあの巨大なリュックは再現しなかったけど、後ろから見ると、ぬいぐるみの足らしきものがリュックからはみ出していたり、設定に忠実であることが分かると思う。

1日目の最初の企画は「追悼 柴野拓美」。豊田有恒氏、加納一郎氏、眉村卓氏、難波弘之氏らと同席。柴野氏の思い出を語る。
考えてみれば、加納氏も豊田氏も、僕が小学校の頃に見てた『エイトマン』や『スーパージェッター』の脚本を書いていたのだ。このメンツの中じゃ、僕なんか若造もいいところである。
「柴野さんはバタフライ効果における蝶」
「柴野さんがいなかったら、僕らはみんな、ここにいなかった」
という点を強調した。
次におじゃましたのが「TVファンタスティック」。ここ数年、他の企画と時間がかぶって、なかなか見られなかった企画。
いつも通り、池田憲章氏のトークが面白い。シービュー号の泡の出方とかを熱く語れる人はなかなかおらん。
『去年はいい年になるだろう』にもご出演いただいた松岡秀治氏のおすすめは、『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』と『プッシング・デイジー』。僕も『WHITE COLLAR』は見てたけど、あの第1話の冒頭の数分間は確かに上手い。「ルパン3世と銭形警部がコンビを組んで犯罪を捜査する話」という要約は、言い得て妙。
池田氏の持論は、今のアメリカのTVプロデューサーは脚本家上がりの人が多く、脚本を重視するので、エピソードごとの演出家による個性というものが感じられない、というもの。それに対し、日本の特撮ドラマは演出家が重視されており、演出家によって画面に個性が出る。
だから日本の特撮ドラマの方が毎回見ていてわくわくするんだ……と池田氏は言うのだけど、当然、「『だから日本の特撮ドラマはダメだ』と言うのかと思った」とツッコまれていた(笑)。
僕も最近、日本の特撮ドラマの脚本には不満がいろいろあるもんで(苦笑)、池田氏のように演出重視・脚本軽視の考え方には同意できないなあ。まあ、脚本も演出も両方良ければ文句ないんだけど。
毎年のことながら、SF大会は一度に十いくつもの企画が同時に走っていて、どれを見るか迷う。この時間も「非実在青少年パネル」「日本SFいろいろ史」「シンケンジャーに見るチーム構築論??」「スーツアクター/スーツアクトレス中の人座談会」など、見たい企画がいろいろあったんだけど……。
16時35分から作家サイン会。
毎回、サイン会をやると古い本を持ってくる人が必ずいるんだけど、今回はソード・ワールドRPGリプレイを持ってきてた人がいた。ありがたいことです。
ちなみに美月は『ベン・トー』のファンなもので、アサウラ氏にサインをもらっていた。
その後は「チェコのレトロSF映画を見よう!」を見に行く。
1966年製作のSFコメディ『ジェシーを狙うのは誰だ?』を上映。当然、日本未公開。これが意外な拾いものだった。
http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/sf-3027.html
ある女性科学者が夢を健全にする薬品を発明する。悪夢に悩まされている人にこの薬を注射すると、夢の中から不健全な要素が消えて精神が安定し、生産性が向上する……とかいう怪しげな理屈。
彼女の夫はジェシーというセクシーな美女が活躍するコミックスを読んでいて、夢の中にもジェシーが出てくる。夫が自分以外の女の夢を見ていることを知って嫉妬した女性科学者は、就寝中の夫に薬品を注射する。
ところがその薬品には、夢を実体化する力があった。ジェシーと彼女を追う2人の悪漢が現実世界に現われて大騒ぎに……というストーリー。
大笑いだったのが、薬のデモンストレーションのために、牛を実験台に使うシーン。思考を読み取る装置を眠っている牛の頭にセットすると、牛の見ている悪夢(ハエに悩まされている)がモニターに映し出されるのである。思考モニターというのはいろんな作品に出てくるが、牛の夢をモニターするなんて前代未聞だ。
ジェシーはもともとコミックスのキャラクターなもんで、現実世界でも、喋るといちいち顔の横に台詞がフキダシで出るのがおかしい。他にも、「マンホールを見張っていろ」と命じられた警官が、その後もずっとマンホールの横に突っ立ってたり、繰り返しギャグがじわじわくる。ラストの展開もむちゃくちゃで、大笑いした。
古い映画なんでテンポはややもたつくし、「ここはもっとギャグを盛りこめたのに」と思うシーンはあるが、1966年にこんな楽しい映画が社会主義政権下のチェコで作られていたと知っただけでも収穫だった。DVD化希望。
展示ホールで手作りの3D映像を見る。
赤と青のランプで影絵を作り、それを赤と青のセロハンを貼った眼鏡で見ると、影が立体的に浮き上がって見える……と、理屈だけ説明してもピンとこないかもしれないけど、実物を見ると感動する。
ニコ動で、『けいおん!!』のOPを1コマずらして左右に並べ、立体映像にした人がいたけど、それと同じような感動を覚えた。ほんとに、ちょっとした発想の勝利だよねえ。
同人誌を何冊か買う。
『ゴリラの理』(アメコミ向上委員会)は、アメコミに出てくるゴリラのキャラクターばかりを集めた同人誌。なぜゴリラ(笑)。でも、これがほんとによく調べてあるんだ。DCにおけるゴリラ・シティの設定の変遷とか、グロットとフラッシュの因縁とか、ウルトラヒューマナイトのオリジンとか、ものすごく詳しく解説されてるので感心する。ウルトラヒューマナイトって、アニメ版『ジャスティス・リーグ』のクリスマス編に出てきたキャラクターだけど、実はレックス・ルーサーより前からスーパーマンの宿敵だったんだねえ。知らなかった。
他にも、コンゴリラ、レッドゴーストのスーパーエイプ、ムッシュ・マラー、モンキーマン、サイゴー、ブレイニエイプなどなど、ゴリラ・キャラクターがいっぱい。ジャスティス・リーグが「ゴリラ化弾」を撃ちこまれて(バットマン以外)みんなゴリラになってしまう『JLAPE』というクロスオーバーまであるのだ。「ゴリラ化弾」とか「ゴリラ化フィールド・ジェネレーター」とか、単語見るだけで笑っちゃう。
どんだけゴリラ好きなのかね、アメリカ人。
もうひとつ、同じところが出していた同人誌が『2001年から来た男』。
1976年、マーヴル・コミックスが『2001年宇宙の旅』のコミカライズを出版する。ストーリーと作画は大御所ジャック・カービー。宇宙怪物が出てきたりロボットが出てきたり、映画とぜんぜん違う話になっている。
マーヴルにはマシンマンというキャラクター(宇宙から来た大学生ではないよ)がいるのだけど、実はこのマシンマン、コミックス版『2001年宇宙の旅』の8~10巻に登場するキャラクターで、そこからスピンオフして『マシンマン』というシリーズが誕生したのだという。まさか『2001年』がマーヴル・ユニヴァースとつながってたとは。
別の同人誌を立ち読みしてたら、僕の小説をけなしているレビューを見つける。僕のある短篇が「天皇制批判」だというのだ。
アホか。
僕が天皇制を否定したり、皇族の方々を批判しているくだりがどこにある? ちゃんと読めば、あれは「皇族を人間扱いしない非人道的な連中」への批判であることは明白なのに。天皇制批判とは180度逆なんだよ。
同人誌とはいえ、こんなにも基本的読解力のない奴にレビューをやらせるってどういうことなんですかねえ?
本日の最後の企画は「自主編集映画上映会」。要するにMADですね。
面白いのも多かったんだけど、マイナーすぎて僕でさえ元ネタが分からないのも。ナチものとかロシアものとかのMADもつらいなあ。思想的にどうこうじゃなく、出オチだったり発想が安直だったりで笑えないのだ。最後の方のゲームネタは(前に見たことあるけど)面白かった。
あと、18禁じゃないけどちょっとエロいネタがあって、娘といっしょに見てたもんでひやひやしちゃいました(笑)。
ファミレスで食事してホテルに帰ったら10時回ってた。
美月は八九寺真宵のコスプレ。妻の労作である。さすがにあの巨大なリュックは再現しなかったけど、後ろから見ると、ぬいぐるみの足らしきものがリュックからはみ出していたり、設定に忠実であることが分かると思う。
1日目の最初の企画は「追悼 柴野拓美」。豊田有恒氏、加納一郎氏、眉村卓氏、難波弘之氏らと同席。柴野氏の思い出を語る。
考えてみれば、加納氏も豊田氏も、僕が小学校の頃に見てた『エイトマン』や『スーパージェッター』の脚本を書いていたのだ。このメンツの中じゃ、僕なんか若造もいいところである。
「柴野さんはバタフライ効果における蝶」
「柴野さんがいなかったら、僕らはみんな、ここにいなかった」
という点を強調した。
次におじゃましたのが「TVファンタスティック」。ここ数年、他の企画と時間がかぶって、なかなか見られなかった企画。
いつも通り、池田憲章氏のトークが面白い。シービュー号の泡の出方とかを熱く語れる人はなかなかおらん。
『去年はいい年になるだろう』にもご出演いただいた松岡秀治氏のおすすめは、『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』と『プッシング・デイジー』。僕も『WHITE COLLAR』は見てたけど、あの第1話の冒頭の数分間は確かに上手い。「ルパン3世と銭形警部がコンビを組んで犯罪を捜査する話」という要約は、言い得て妙。
池田氏の持論は、今のアメリカのTVプロデューサーは脚本家上がりの人が多く、脚本を重視するので、エピソードごとの演出家による個性というものが感じられない、というもの。それに対し、日本の特撮ドラマは演出家が重視されており、演出家によって画面に個性が出る。
だから日本の特撮ドラマの方が毎回見ていてわくわくするんだ……と池田氏は言うのだけど、当然、「『だから日本の特撮ドラマはダメだ』と言うのかと思った」とツッコまれていた(笑)。
僕も最近、日本の特撮ドラマの脚本には不満がいろいろあるもんで(苦笑)、池田氏のように演出重視・脚本軽視の考え方には同意できないなあ。まあ、脚本も演出も両方良ければ文句ないんだけど。
毎年のことながら、SF大会は一度に十いくつもの企画が同時に走っていて、どれを見るか迷う。この時間も「非実在青少年パネル」「日本SFいろいろ史」「シンケンジャーに見るチーム構築論??」「スーツアクター/スーツアクトレス中の人座談会」など、見たい企画がいろいろあったんだけど……。
16時35分から作家サイン会。
毎回、サイン会をやると古い本を持ってくる人が必ずいるんだけど、今回はソード・ワールドRPGリプレイを持ってきてた人がいた。ありがたいことです。
ちなみに美月は『ベン・トー』のファンなもので、アサウラ氏にサインをもらっていた。
その後は「チェコのレトロSF映画を見よう!」を見に行く。
1966年製作のSFコメディ『ジェシーを狙うのは誰だ?』を上映。当然、日本未公開。これが意外な拾いものだった。
http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/sf-3027.html
ある女性科学者が夢を健全にする薬品を発明する。悪夢に悩まされている人にこの薬を注射すると、夢の中から不健全な要素が消えて精神が安定し、生産性が向上する……とかいう怪しげな理屈。
彼女の夫はジェシーというセクシーな美女が活躍するコミックスを読んでいて、夢の中にもジェシーが出てくる。夫が自分以外の女の夢を見ていることを知って嫉妬した女性科学者は、就寝中の夫に薬品を注射する。
ところがその薬品には、夢を実体化する力があった。ジェシーと彼女を追う2人の悪漢が現実世界に現われて大騒ぎに……というストーリー。
大笑いだったのが、薬のデモンストレーションのために、牛を実験台に使うシーン。思考を読み取る装置を眠っている牛の頭にセットすると、牛の見ている悪夢(ハエに悩まされている)がモニターに映し出されるのである。思考モニターというのはいろんな作品に出てくるが、牛の夢をモニターするなんて前代未聞だ。
ジェシーはもともとコミックスのキャラクターなもんで、現実世界でも、喋るといちいち顔の横に台詞がフキダシで出るのがおかしい。他にも、「マンホールを見張っていろ」と命じられた警官が、その後もずっとマンホールの横に突っ立ってたり、繰り返しギャグがじわじわくる。ラストの展開もむちゃくちゃで、大笑いした。
古い映画なんでテンポはややもたつくし、「ここはもっとギャグを盛りこめたのに」と思うシーンはあるが、1966年にこんな楽しい映画が社会主義政権下のチェコで作られていたと知っただけでも収穫だった。DVD化希望。
展示ホールで手作りの3D映像を見る。
赤と青のランプで影絵を作り、それを赤と青のセロハンを貼った眼鏡で見ると、影が立体的に浮き上がって見える……と、理屈だけ説明してもピンとこないかもしれないけど、実物を見ると感動する。
ニコ動で、『けいおん!!』のOPを1コマずらして左右に並べ、立体映像にした人がいたけど、それと同じような感動を覚えた。ほんとに、ちょっとした発想の勝利だよねえ。
同人誌を何冊か買う。
『ゴリラの理』(アメコミ向上委員会)は、アメコミに出てくるゴリラのキャラクターばかりを集めた同人誌。なぜゴリラ(笑)。でも、これがほんとによく調べてあるんだ。DCにおけるゴリラ・シティの設定の変遷とか、グロットとフラッシュの因縁とか、ウルトラヒューマナイトのオリジンとか、ものすごく詳しく解説されてるので感心する。ウルトラヒューマナイトって、アニメ版『ジャスティス・リーグ』のクリスマス編に出てきたキャラクターだけど、実はレックス・ルーサーより前からスーパーマンの宿敵だったんだねえ。知らなかった。
他にも、コンゴリラ、レッドゴーストのスーパーエイプ、ムッシュ・マラー、モンキーマン、サイゴー、ブレイニエイプなどなど、ゴリラ・キャラクターがいっぱい。ジャスティス・リーグが「ゴリラ化弾」を撃ちこまれて(バットマン以外)みんなゴリラになってしまう『JLAPE』というクロスオーバーまであるのだ。「ゴリラ化弾」とか「ゴリラ化フィールド・ジェネレーター」とか、単語見るだけで笑っちゃう。
どんだけゴリラ好きなのかね、アメリカ人。
もうひとつ、同じところが出していた同人誌が『2001年から来た男』。
1976年、マーヴル・コミックスが『2001年宇宙の旅』のコミカライズを出版する。ストーリーと作画は大御所ジャック・カービー。宇宙怪物が出てきたりロボットが出てきたり、映画とぜんぜん違う話になっている。
マーヴルにはマシンマンというキャラクター(宇宙から来た大学生ではないよ)がいるのだけど、実はこのマシンマン、コミックス版『2001年宇宙の旅』の8~10巻に登場するキャラクターで、そこからスピンオフして『マシンマン』というシリーズが誕生したのだという。まさか『2001年』がマーヴル・ユニヴァースとつながってたとは。
別の同人誌を立ち読みしてたら、僕の小説をけなしているレビューを見つける。僕のある短篇が「天皇制批判」だというのだ。
アホか。
僕が天皇制を否定したり、皇族の方々を批判しているくだりがどこにある? ちゃんと読めば、あれは「皇族を人間扱いしない非人道的な連中」への批判であることは明白なのに。天皇制批判とは180度逆なんだよ。
同人誌とはいえ、こんなにも基本的読解力のない奴にレビューをやらせるってどういうことなんですかねえ?
本日の最後の企画は「自主編集映画上映会」。要するにMADですね。
面白いのも多かったんだけど、マイナーすぎて僕でさえ元ネタが分からないのも。ナチものとかロシアものとかのMADもつらいなあ。思想的にどうこうじゃなく、出オチだったり発想が安直だったりで笑えないのだ。最後の方のゲームネタは(前に見たことあるけど)面白かった。
あと、18禁じゃないけどちょっとエロいネタがあって、娘といっしょに見てたもんでひやひやしちゃいました(笑)。
ファミレスで食事してホテルに帰ったら10時回ってた。
タグ :SF大会
2010年08月12日
家族で東京旅行
8月6日。SF大会の前泊で、家族3人で東京に行く。
行きの新幹線の中でR・A・ハインラインの『ラモックス』(創元SF文庫)を読む。前から気になってた作品なんだけど、先日、たまたま古本屋で見つけたので買ったのである。
うーん、微妙。
なんか期待してたような話じゃない。
少年が飼っていた巨大な宇宙生物ラモックスが、実はある惑星のプリンセスだったことが分かって大騒ぎに……という設定だけは知ってたんだけど、てっきりそこから宇宙規模の奇想天外な冒険が展開するんだと思ってたんだよね。
ところが、話は地球から一歩も出ない。裁判とか政治的な駆け引きばかり出てきて、退屈ったらありゃしない。かんじんのラモックスの出番も少ないし、主人公との交流が細やかに描かれているわけでもない。発生するトラブルにしても、「そんなこと事前に話し合っとけ」とか「事情を詳しく説明すればいいじゃないか」とかツッコミたくなることばかり。そもそも言葉を喋れるラモックスが、腕がないという理由で知的生物として認められていないというのも変だし。
だいたい、最後に主人公の前に立ちはだかる最大の障害が「頑固な母親」というのはダメだろ(笑)。
ユーモアを狙ったらしい場面もあることはあるんだけど、ぜんぜん笑えなくて、「これは50年代のアメリカ人の感性だと面白いのかな?」と思ったりもする。でも、ユーモアSFでもシェクリイなんか今読んでも面白いしなあ。やっぱハインラインがユーモアに向いてないのかも。
『ラモックス』は思い入れのある日本人読者が多いらしいんだけど、それはこの完訳版の方じゃなく、福島正美氏の訳した児童向け版の方じゃないんだろうか。確かに冗長な部分をカットして子供向けに書き直したら面白くなりそうだ。
ちなみに娘は新幹線の中で、誕生日プレゼントに買ってやった『ときめきメモリアルGS』をやっていた。面白いらしい。
1日目は浅草観光して、ついでに建設中の東京スカイツリーを見てきた。『MM9-invasion-』のロケハンも兼ねている。以前にも300mを超えた頃に見に来たことがあるんだけど、この日はもう400mを超えていた。
秋葉原では、土産物を大量に買ってしまった。とは言っても、僕のは『けいおん!』のTシャツぐらいのもの。ほとんどは妻と娘が選んだものである。『ヘタリア』のフィギュアとか。
今回宿泊したのが秋葉原ワシントンホテル。3人部屋がないもんで、2部屋を予約し、3人で分かれて泊まった。僕は8階の部屋、妻と娘は4階の部屋。
しかしこのホテル、とんでもなく不便な点がひとつあった。
エレベーターで客室階に行くためには、部屋のカードキーが必要なのだ。エレベーター内にあるリーダーにカードキーをかざすことで、その部屋のある階に停まるようになっている。カードキーを使わずに客室階のボタンを押しても、「その階には停まりません」という声が流れ、エレベーターは動かないのだ。
セキュリティのためなんだろうけど、僕は妻たちのいる4階に行けなくて困った。4階に行こうとしたら、4階の部屋のカードキーが必要なのだ。当然、妻たちも8階の僕の部屋には来られない。だからお互いの部屋に行くためには、両者がいちいちロビーまで下り、待ち合わせなくてはならないのである。面倒くせえ!
このややこしいシステム、ミステリのトリックには使えるかもしれん(笑)。でも、家族なんだから、せめて同じ階の部屋にしてほしかった。無論、そんなシステムになってるなんて、事前の説明は何もなかった。団体の宿泊客が来た時なんかどうするんだろう。混乱しそうな気がするが。
おまけに外装は豪華そうだけど、中身はごく普通のビジネスホテル。サービスの細やかさという点では、いつも利用しているドーミーイン秋葉原の方がいろいろな点で上。やっぱドーミーインの露天風呂の方がいいなあ(秋葉原のど真ん中に露天風呂があるなんて、知らない人が多いだろう)。あれに慣れると、客室内のバスルームって貧弱に見えちゃうんだわ。
今回はSF大会の会場である船堀に行くのに、地下鉄の岩本町駅に近いのと、新装オープン記念で料金が安かったので選んだんだけど、次回からは使わない。いつも通りドーミーイン秋葉原にする。
ホテルのテレビで『サマーウォーズ』を見る。なんか足りないと思ったら高校野球のくだりがカットされてたんだな。
行きの新幹線の中でR・A・ハインラインの『ラモックス』(創元SF文庫)を読む。前から気になってた作品なんだけど、先日、たまたま古本屋で見つけたので買ったのである。
うーん、微妙。
なんか期待してたような話じゃない。
少年が飼っていた巨大な宇宙生物ラモックスが、実はある惑星のプリンセスだったことが分かって大騒ぎに……という設定だけは知ってたんだけど、てっきりそこから宇宙規模の奇想天外な冒険が展開するんだと思ってたんだよね。
ところが、話は地球から一歩も出ない。裁判とか政治的な駆け引きばかり出てきて、退屈ったらありゃしない。かんじんのラモックスの出番も少ないし、主人公との交流が細やかに描かれているわけでもない。発生するトラブルにしても、「そんなこと事前に話し合っとけ」とか「事情を詳しく説明すればいいじゃないか」とかツッコミたくなることばかり。そもそも言葉を喋れるラモックスが、腕がないという理由で知的生物として認められていないというのも変だし。
だいたい、最後に主人公の前に立ちはだかる最大の障害が「頑固な母親」というのはダメだろ(笑)。
ユーモアを狙ったらしい場面もあることはあるんだけど、ぜんぜん笑えなくて、「これは50年代のアメリカ人の感性だと面白いのかな?」と思ったりもする。でも、ユーモアSFでもシェクリイなんか今読んでも面白いしなあ。やっぱハインラインがユーモアに向いてないのかも。
『ラモックス』は思い入れのある日本人読者が多いらしいんだけど、それはこの完訳版の方じゃなく、福島正美氏の訳した児童向け版の方じゃないんだろうか。確かに冗長な部分をカットして子供向けに書き直したら面白くなりそうだ。
ちなみに娘は新幹線の中で、誕生日プレゼントに買ってやった『ときめきメモリアルGS』をやっていた。面白いらしい。
1日目は浅草観光して、ついでに建設中の東京スカイツリーを見てきた。『MM9-invasion-』のロケハンも兼ねている。以前にも300mを超えた頃に見に来たことがあるんだけど、この日はもう400mを超えていた。
秋葉原では、土産物を大量に買ってしまった。とは言っても、僕のは『けいおん!』のTシャツぐらいのもの。ほとんどは妻と娘が選んだものである。『ヘタリア』のフィギュアとか。
今回宿泊したのが秋葉原ワシントンホテル。3人部屋がないもんで、2部屋を予約し、3人で分かれて泊まった。僕は8階の部屋、妻と娘は4階の部屋。
しかしこのホテル、とんでもなく不便な点がひとつあった。
エレベーターで客室階に行くためには、部屋のカードキーが必要なのだ。エレベーター内にあるリーダーにカードキーをかざすことで、その部屋のある階に停まるようになっている。カードキーを使わずに客室階のボタンを押しても、「その階には停まりません」という声が流れ、エレベーターは動かないのだ。
セキュリティのためなんだろうけど、僕は妻たちのいる4階に行けなくて困った。4階に行こうとしたら、4階の部屋のカードキーが必要なのだ。当然、妻たちも8階の僕の部屋には来られない。だからお互いの部屋に行くためには、両者がいちいちロビーまで下り、待ち合わせなくてはならないのである。面倒くせえ!
このややこしいシステム、ミステリのトリックには使えるかもしれん(笑)。でも、家族なんだから、せめて同じ階の部屋にしてほしかった。無論、そんなシステムになってるなんて、事前の説明は何もなかった。団体の宿泊客が来た時なんかどうするんだろう。混乱しそうな気がするが。
おまけに外装は豪華そうだけど、中身はごく普通のビジネスホテル。サービスの細やかさという点では、いつも利用しているドーミーイン秋葉原の方がいろいろな点で上。やっぱドーミーインの露天風呂の方がいいなあ(秋葉原のど真ん中に露天風呂があるなんて、知らない人が多いだろう)。あれに慣れると、客室内のバスルームって貧弱に見えちゃうんだわ。
今回はSF大会の会場である船堀に行くのに、地下鉄の岩本町駅に近いのと、新装オープン記念で料金が安かったので選んだんだけど、次回からは使わない。いつも通りドーミーイン秋葉原にする。
ホテルのテレビで『サマーウォーズ』を見る。なんか足りないと思ったら高校野球のくだりがカットされてたんだな。
タグ :東京
2009年09月27日
この夏のお仕事

長いことこのブログを放り出していて申し訳ない。7月後半から9月にかけて、とてつもなく忙しかったのである。
最大の難物は、トンデモ本シリーズの新作、『トンデモ本の世界W』(楽工社)の執筆である。
ほんとは7月頃から取りかからなきゃいけなかったはずなのだ。でも、『SFマガジン』の連載『地球移動作戦』の単行本化のための加筆作業の仕事が降ってきたのである。9月頃からのんびりかかればいいかと思っていたら、「出版スケジュールの関係があるので8月10日までに上げてください」と言われてしまったのだ。
二つの仕事がバッティング。僕の本職は小説家で、と学会の本はあくまで副業だと考えている。やはり小説の仕事を優先したい。だもんで、悪いけど楽工社の編集さんには泣いてもらった。ごめんなさい。
『地球移動作戦』は結局、締切を何日も遅らせて入稿。連載分に100枚以上書き足したうえ、細部にもいろんな書き直しを加えている。
それが終わったら今度は夏コミ。初参加の娘を連れて3日間、東京へ。
だもんで、ようやく取りかかった『トンデモ本の世界W』の原稿は、遅れを取り戻すために、連日、猛然と執筆。最後の方は1日2本のペースで上げなくちゃいけなかった。
死んだ。
さすがに1日2本はきつい。トンデモ本シリーズの原稿は、いちいち資料を調べなくちゃいけないものもあるから、小説よりもずっと手間がかかるのである。
しかも今回、僕以外のメンバーの執筆量が少なかった。やはり志水さんと植木さんが抜けた穴は大きい。それを埋めるために、大半は僕が執筆するはめになったのだ。一部の原稿は、このブログに書いた文章を流用して手抜きしたんだけど、それでも多かった。
僕の担当分の分量を計算してみた。全部で21本。合計197ページ。『トンデモ本』シリーズのフォーマットは22字×17行×2段だから、これを400字詰め原稿用紙に換算すると……。
約360枚!
その間に平行して、30枚の短編1本と90枚の中編1本を書いている。計480枚。長編1本分ぐらいある。これを20日間で書いたことになる。
うわー、事前に分量を計算しなくて良かったわ(笑)。こんな分量だと知ってたら、最初からやる気なくしてるぞ。
1日平均24枚ぐらいのペース。普段の僕は1日10枚前後がせいぜいだから、その2倍半ぐらいのペースで書いたことになる。
仕事は執筆だけじゃない。合間には『地球移動作戦』の戻ってきたゲラのチェックもしなくちゃいけなかったのだ。これがまた400ページ以上あった。ゲラチェックは飛ばし読みというわけにはいかないから、全部に目を通すだけで半日はかかる。しかもそれを初校と再校で2回やった。
疲れるわけだ。
しかも、元はと言えば自分のスケジュール管理が甘かったのが原因だから、誰も責められない。
一日中パソコンに向かっていると、ストレスがたまる。
僕の場合、よく咽喉が渇くもんで、何かいつも飲んでないといけない。だもんで、原稿書きながら、麦茶やらウーロン茶やらコーヒーやらミルクティーやらコーラやらスポーツドリンクやら栄養ドリンクやらを飲みまくってた。
さらに、ストレス発散のためにポテトチップスを1日2袋ぐらい食ったり、「いかん、シュークリーム分が不足してきた」と、コンビニにシュークリームを買いに走ったり、昼食を食ってる時間ももったいないので、コンビニで買ったサンドイッチやフランクフルトで済ませたり……。
これは健康に悪い。むちゃくちゃ健康に悪い。たぶんこの20日間で余命がかなり縮んだ。
ようやく原稿をすべてアップし終えた後は、ぐったりとなって、何日も仕事をする気になれなかった。書いたのは洋泉社の『東宝特撮大全』の原稿ぐらい(ちなみに僕の担当は『妖星ゴラス』『宇宙大戦争』『世界大戦争』の3本)。
仕事しないで何をやってるかというと、ニコ動で『化物語』や『咲―Saki―』のMADを漁ったり、気分転換に『生徒会の一存』のパロディを書いたりする毎日(笑)。今は『アイドルマスター ディアリースターズ』にハマってます。ああ、涼ちん、健気でいいなあ。
こんなにサボっていると、結局、月産ペースはほとんど変わらない。しんどい思いをするだけで、あんまり得はないんだよねえ。
今度からはこんなペースで書かないようにしようと、心に誓う。締め切りに間に合うよう、原稿は早めに書きはじめます、はい。
タグ :仕事
2009年06月21日
作家が死ぬということ
僕のマイミクで、ライトノベル・架空戦記・時代小説作家の中里融司さんが、18日朝、大腸ガンで亡くなられた。52歳。僕よりひとつ歳下である。
コミケでお会いするぐらいの関係で、作品も数冊しか読んだことがないのだが、普段からmixi日記はよく読ませてもらっていた。 同じ職業だけに、日記の内容は共感することが多く、身近に感じていた。
当然、病気で入院されたことは知っていたが、数日に一度、日記をアップしているぐらいだから、たいしたことはないのだろうと思っていた。
いきなり亡くなるなんて思ってもいなかったから、ショックが大きい。
最後の日記は6月11日。亡くなられる1週間前である。
入院していたが一時期帰宅し、マンガ(『ヤングアニマル』連載の『砂漠の獅子』)のシナリオを書いて送信した……てなことが書いてある。
「シンケンジャーが面白い」てなことも。
入院中も病床で原稿を書いていたり、ゲラチェックをやられていたようだ。最後まで作家だったのだなあ。
最後の日記を読み直して、僕が何に一番ぐっときたかというと、送ったシナリオが「第7回」だということ。
つまりこのマンガは、もう永遠に完結することはないのである。(マンガ家が独自に描き続けるかもしれないが、それはもう中里さんの「原作」ではあるまい)
僕にとって、これは悪夢である。
今、『地球移動作戦』の最終回の原稿をひいこら言いながら書いている。来月は『去年はいい年になるだろう』の最終回である。
僕が今、急死したら、これらの作品はラスト目前で完結せずに終わってしまうことになる。
それは嫌だ。ものすごく嫌だ。
物語は、書きはじめたからには、きちんと終わらせなくてはならない。それは続きを読みたがっている読者に対する責任であるし、作家自身に対しての義務でもある。 ゴール直前で倒れるなんて耐えられない。
きっと、病院のベッドで最後まで「原稿、原稿……」とうなっていることだろう。
それはもう、化けて出たくなるぐらい悔しいに違いない。
実際、『トリニティ・ブラッド』完結直前に亡くなった吉田直氏の例もあり、そういうことがないとは言えない。吉田さん、悔しかっただろうなあ。
だからきっと、中里さんも無念だったに違いない。
もっと書きたいものがいっぱいあっただろうに、彼の頭の中にはいろんな構想があっただろうに、それはもう誰にも知られることはないのである。
だから僕は「安らかにお眠りください」とは言えない。
同じ作家として、彼の心中を思うと、「安らかに」なんて言えるわけがない。
安らかに死ねてたまるか。
きっと連載やシリーズを抱えた作家はみんな、完結させられない無念、構想を具体化できなかった無念を胸に、死んでゆくのだと思う。
コミケでお会いするぐらいの関係で、作品も数冊しか読んだことがないのだが、普段からmixi日記はよく読ませてもらっていた。 同じ職業だけに、日記の内容は共感することが多く、身近に感じていた。
当然、病気で入院されたことは知っていたが、数日に一度、日記をアップしているぐらいだから、たいしたことはないのだろうと思っていた。
いきなり亡くなるなんて思ってもいなかったから、ショックが大きい。
最後の日記は6月11日。亡くなられる1週間前である。
入院していたが一時期帰宅し、マンガ(『ヤングアニマル』連載の『砂漠の獅子』)のシナリオを書いて送信した……てなことが書いてある。
「シンケンジャーが面白い」てなことも。
入院中も病床で原稿を書いていたり、ゲラチェックをやられていたようだ。最後まで作家だったのだなあ。
最後の日記を読み直して、僕が何に一番ぐっときたかというと、送ったシナリオが「第7回」だということ。
つまりこのマンガは、もう永遠に完結することはないのである。(マンガ家が独自に描き続けるかもしれないが、それはもう中里さんの「原作」ではあるまい)
僕にとって、これは悪夢である。
今、『地球移動作戦』の最終回の原稿をひいこら言いながら書いている。来月は『去年はいい年になるだろう』の最終回である。
僕が今、急死したら、これらの作品はラスト目前で完結せずに終わってしまうことになる。
それは嫌だ。ものすごく嫌だ。
物語は、書きはじめたからには、きちんと終わらせなくてはならない。それは続きを読みたがっている読者に対する責任であるし、作家自身に対しての義務でもある。 ゴール直前で倒れるなんて耐えられない。
きっと、病院のベッドで最後まで「原稿、原稿……」とうなっていることだろう。
それはもう、化けて出たくなるぐらい悔しいに違いない。
実際、『トリニティ・ブラッド』完結直前に亡くなった吉田直氏の例もあり、そういうことがないとは言えない。吉田さん、悔しかっただろうなあ。
だからきっと、中里さんも無念だったに違いない。
もっと書きたいものがいっぱいあっただろうに、彼の頭の中にはいろんな構想があっただろうに、それはもう誰にも知られることはないのである。
だから僕は「安らかにお眠りください」とは言えない。
同じ作家として、彼の心中を思うと、「安らかに」なんて言えるわけがない。
安らかに死ねてたまるか。
きっと連載やシリーズを抱えた作家はみんな、完結させられない無念、構想を具体化できなかった無念を胸に、死んでゆくのだと思う。
タグ :作家
2009年03月28日
メイド(だけじゃないけど)喫茶めぐり
3月22~24日の3日間、娘の小学校卒業祝いを兼ねて、親子2人で東京旅行を楽しんだ。いつも苦労をかけている妻に、ゆっくり休んでもらうという意味もあったのだけど。
いちおう国立科学博物館なんかも見学したのだが、何と言ってもメインは、メイド喫茶をはじめとする変わったコンセプトの喫茶めぐりである。
娘が好きなんだよ、メイド喫茶。
いまだにこういうのを、実際に行きもしないで風俗か何かと勘違いしている人もいるようだが、みんな健全な雰囲気なんだよ。僕も何度も行ってるし、日本橋にある店には家族連れで入ったこともある。子供同伴でもかまわないのだ。
3日間で回った喫茶をすべてご紹介しよう。
●cos-cha(こすちゃ)
http://www.cos-cha.com/index.html
見つけるまで、雨の中をずいぶん迷った。サイトに載ってる地図が分かりにくいんだよー。
ここはメイド喫茶ではなく、コスプレ喫茶である。毎日、コスチュームが変わって、この日はよくあるフリフリのドレス。スク水の日なんかもあるらしいんだけど、幸いにも行った日は違ってました(笑)。 さすがにスク水は行くの恥ずかしいわ。
中に入ったらテレビがあって、志村けんの出ているバラエティ番組のビデオを流していた。前にこの店が紹介されたことがあるらしい。
激辛メニューもある。僕は注文しなかったのだが、食事しながらテレビを見ていたら、番組で出演者がそれを食べていた。ハンバーグに真っ赤になるほどトウガラシをぶっかけるんである。うわっ、注文しなくて良かった。
デカ盛り・早食いメニューもある。早食い・早飲み勝負に勝つと、店の女の子(エンジェルと呼ばれる)とのチェキを撮らせてもらえる。しかし、負ければ罰としてエンジェルからビンタ。
ちょうど僕らが入った時、早食い勝負に負けて、ビンタされている男がいた。
うわっ、痛そう!
冗談でペチンと叩くんじゃなく、思いきりバッチーンですよ。すげえサービスだ。
M男子向けの店?
●メイド喫茶学院fille(フィーユ)
http://filles.run.buttobi.net/
長いカウンターがあり、客とメイドさんが割とフランクに話せる雰囲気。
最初、チャージ料が90分で1,500円(1ドリンク・メイドとのミニゲーム付き)というのに、「げっ」と思ったのだが、そんなに高いわけではないと分かった。
というのも、女性客には「メイド服を無料貸し出し」というサービスがあったのだ!
小学生にも合うサイズの服もあって、娘はメイドさんのコスプレができてごきげんである。
ちなみに僕は、メイドさんとのゲームに負けて、罰ゲームとして、ずっと猫耳つけてました(笑)。 ビンタよりはいいけどさ。
●Edelstein(エーデルシュタイン)
http://www.cafe-edelstein.com/top.html
ここが今回の喫茶めぐりの本命。
原宿にある男子校喫茶である。 ギムナジウムを模した雰囲気で、教師や生徒に扮したイケメン男性たちがおもてなししてくれるんである。イケメン好きの娘のために選んだ。 最初は池袋の執事喫茶に行こうと思っていたのだが、予約がいっぱいで取れなかったので、代わりにこっちにしたのである。
さほど広くはない店だけど、落ち着いた上品な雰囲気がなかなか良い。急に店員(生徒)がピアノを弾きはじめたり、本棚からおすすめの本を出してきてくれたりする。
評判通り、みなさんけっこうなイケメンである。 娘はかなり緊張していたらしく、店員とはほとんど言葉を交わさなかった。でも、楽しかったらしいのでいいか。
意外だったのが、僕ら以外の5人の女性客が、ほとんど店員と話をしていなかったこと。うち4人は店員を見もせず、本に読みふけっていた。 てっきりこういう店の客は、店員との会話を楽しみにやって来ると思っていたのだが。
アキバやブクロと違って原宿だから、オタクっぽい女性は来ないのだろうか? だったらどうして彼女たちはこの店に入ったのだろう?
知り合いの話によると、一部のメイド喫茶でも、メイドさんを無視して本を読みふけっている男性客がよくいるらしい。 読書だったらどこの店でも良さそうなものだが、こういう雰囲気でくつろいで本を読みたいということだろうか?
ちなみにメニューは、紅茶1杯で1100円(!)。2人で食事もしたんで、1万円が飛びました。
デザートのケーキはおいしかったけど、食事の方は、スープ以外にはサラダとソーセージだけで、ちょっと貧弱。もうちょっとバリエーションが欲しい。
●猫カフェ にゃんころ
http://www.nyankoro.com/

前にも行ったことのある、猫と戯れることのできるお店。 カフェと言っても喫茶店風ではない。普通の小さいオフィスか何かを改造したらしく、板の間にテーブルが置かれているだけ。飲み物はすべて自分で機械から注ぐという究極のセルフサービス。正直言って、かなり貧相な印象である。
でもね、猫がかわいいんだよ!
8~9匹もいて、それが自由に走り回ったり、じゃれたり、寝たりしているのを、眺めたり触ったり写真を撮ったりできるのだ。ああ、すごく癒される。猫好きなら何時間でも過ごせる夢の空間である。 ちなみに、入店時と退出時にはアルコールで手を消毒することになっていて、衛生面にも気をつかっている。
写真を撮ろうとしたけど、猫はすぐに動くもので、なかなかベストショットが取れない。止まっているところを狙っても、こっちがシャッターを押した瞬間に動くのである。オートフォーカスの動作音を察知して逃げてるんじゃないかと思えるほど。
案の定、猫好きな娘はおおいに喜んでくれた。しかし……。
アレルギーが出ちゃいました(^^;)。
そうか、お前は猫アレルギーだったか。ペットショップの猫や近所の猫は平気だったんで、猫カフェもだいじょうぶかと思ったんだけど、接触しすぎるとダメみたいだね。
僕にはアレルギーはまったくないんで、僕の遺伝子が強かったらいいのにと願っていたんだが、どうもこういうとこは母親似らしいな。
猫と遊べないとは、不幸なことよ。
●MaiDreamin(めいどりーみん)
http://maidreamin.com/
今回まわった中で、最もオーソドックスなメイド喫茶。 女性客も何人か入ってて、メイドさんとの雰囲気は和気あいあい
メイドさんがスパゲティをかき混ぜてくれたり、ケチャップで字を書いてくれたり、アイスコーヒーにクリームとシロップを入れてくれるのは嬉しいのだが、いちいち、
「萌え萌えビーム♪ おいしくなあれ♪」
とやるのには参った。しかもメイドさんだけがやるんじゃなくて、客にも言わせるのよ、「萌え萌えビーム♪」って(苦笑)。
僕は娘がいっしょだったからまだやれたけど、1人だと気詰まりだぞ、これ。
あまり順位はつけたくないが、今回まわった中では、個人的にはfilleが一番かなと思う。
MaiDreaminも、「萌え萌えビーム♪」さえ我慢できれば、いい店だと思う。
いちおう国立科学博物館なんかも見学したのだが、何と言ってもメインは、メイド喫茶をはじめとする変わったコンセプトの喫茶めぐりである。
娘が好きなんだよ、メイド喫茶。
いまだにこういうのを、実際に行きもしないで風俗か何かと勘違いしている人もいるようだが、みんな健全な雰囲気なんだよ。僕も何度も行ってるし、日本橋にある店には家族連れで入ったこともある。子供同伴でもかまわないのだ。
3日間で回った喫茶をすべてご紹介しよう。
●cos-cha(こすちゃ)
http://www.cos-cha.com/index.html
見つけるまで、雨の中をずいぶん迷った。サイトに載ってる地図が分かりにくいんだよー。
ここはメイド喫茶ではなく、コスプレ喫茶である。毎日、コスチュームが変わって、この日はよくあるフリフリのドレス。スク水の日なんかもあるらしいんだけど、幸いにも行った日は違ってました(笑)。 さすがにスク水は行くの恥ずかしいわ。
中に入ったらテレビがあって、志村けんの出ているバラエティ番組のビデオを流していた。前にこの店が紹介されたことがあるらしい。
激辛メニューもある。僕は注文しなかったのだが、食事しながらテレビを見ていたら、番組で出演者がそれを食べていた。ハンバーグに真っ赤になるほどトウガラシをぶっかけるんである。うわっ、注文しなくて良かった。
デカ盛り・早食いメニューもある。早食い・早飲み勝負に勝つと、店の女の子(エンジェルと呼ばれる)とのチェキを撮らせてもらえる。しかし、負ければ罰としてエンジェルからビンタ。
ちょうど僕らが入った時、早食い勝負に負けて、ビンタされている男がいた。
うわっ、痛そう!
冗談でペチンと叩くんじゃなく、思いきりバッチーンですよ。すげえサービスだ。
M男子向けの店?
●メイド喫茶学院fille(フィーユ)
http://filles.run.buttobi.net/
長いカウンターがあり、客とメイドさんが割とフランクに話せる雰囲気。
最初、チャージ料が90分で1,500円(1ドリンク・メイドとのミニゲーム付き)というのに、「げっ」と思ったのだが、そんなに高いわけではないと分かった。
というのも、女性客には「メイド服を無料貸し出し」というサービスがあったのだ!
小学生にも合うサイズの服もあって、娘はメイドさんのコスプレができてごきげんである。
ちなみに僕は、メイドさんとのゲームに負けて、罰ゲームとして、ずっと猫耳つけてました(笑)。 ビンタよりはいいけどさ。
●Edelstein(エーデルシュタイン)
http://www.cafe-edelstein.com/top.html
ここが今回の喫茶めぐりの本命。
原宿にある男子校喫茶である。 ギムナジウムを模した雰囲気で、教師や生徒に扮したイケメン男性たちがおもてなししてくれるんである。イケメン好きの娘のために選んだ。 最初は池袋の執事喫茶に行こうと思っていたのだが、予約がいっぱいで取れなかったので、代わりにこっちにしたのである。
さほど広くはない店だけど、落ち着いた上品な雰囲気がなかなか良い。急に店員(生徒)がピアノを弾きはじめたり、本棚からおすすめの本を出してきてくれたりする。
評判通り、みなさんけっこうなイケメンである。 娘はかなり緊張していたらしく、店員とはほとんど言葉を交わさなかった。でも、楽しかったらしいのでいいか。
意外だったのが、僕ら以外の5人の女性客が、ほとんど店員と話をしていなかったこと。うち4人は店員を見もせず、本に読みふけっていた。 てっきりこういう店の客は、店員との会話を楽しみにやって来ると思っていたのだが。
アキバやブクロと違って原宿だから、オタクっぽい女性は来ないのだろうか? だったらどうして彼女たちはこの店に入ったのだろう?
知り合いの話によると、一部のメイド喫茶でも、メイドさんを無視して本を読みふけっている男性客がよくいるらしい。 読書だったらどこの店でも良さそうなものだが、こういう雰囲気でくつろいで本を読みたいということだろうか?
ちなみにメニューは、紅茶1杯で1100円(!)。2人で食事もしたんで、1万円が飛びました。
デザートのケーキはおいしかったけど、食事の方は、スープ以外にはサラダとソーセージだけで、ちょっと貧弱。もうちょっとバリエーションが欲しい。
●猫カフェ にゃんころ
http://www.nyankoro.com/
前にも行ったことのある、猫と戯れることのできるお店。 カフェと言っても喫茶店風ではない。普通の小さいオフィスか何かを改造したらしく、板の間にテーブルが置かれているだけ。飲み物はすべて自分で機械から注ぐという究極のセルフサービス。正直言って、かなり貧相な印象である。
でもね、猫がかわいいんだよ!
8~9匹もいて、それが自由に走り回ったり、じゃれたり、寝たりしているのを、眺めたり触ったり写真を撮ったりできるのだ。ああ、すごく癒される。猫好きなら何時間でも過ごせる夢の空間である。 ちなみに、入店時と退出時にはアルコールで手を消毒することになっていて、衛生面にも気をつかっている。
写真を撮ろうとしたけど、猫はすぐに動くもので、なかなかベストショットが取れない。止まっているところを狙っても、こっちがシャッターを押した瞬間に動くのである。オートフォーカスの動作音を察知して逃げてるんじゃないかと思えるほど。
案の定、猫好きな娘はおおいに喜んでくれた。しかし……。
アレルギーが出ちゃいました(^^;)。
そうか、お前は猫アレルギーだったか。ペットショップの猫や近所の猫は平気だったんで、猫カフェもだいじょうぶかと思ったんだけど、接触しすぎるとダメみたいだね。
僕にはアレルギーはまったくないんで、僕の遺伝子が強かったらいいのにと願っていたんだが、どうもこういうとこは母親似らしいな。
猫と遊べないとは、不幸なことよ。
●MaiDreamin(めいどりーみん)
http://maidreamin.com/
今回まわった中で、最もオーソドックスなメイド喫茶。 女性客も何人か入ってて、メイドさんとの雰囲気は和気あいあい
メイドさんがスパゲティをかき混ぜてくれたり、ケチャップで字を書いてくれたり、アイスコーヒーにクリームとシロップを入れてくれるのは嬉しいのだが、いちいち、
「萌え萌えビーム♪ おいしくなあれ♪」
とやるのには参った。しかもメイドさんだけがやるんじゃなくて、客にも言わせるのよ、「萌え萌えビーム♪」って(苦笑)。
僕は娘がいっしょだったからまだやれたけど、1人だと気詰まりだぞ、これ。
あまり順位はつけたくないが、今回まわった中では、個人的にはfilleが一番かなと思う。
MaiDreaminも、「萌え萌えビーム♪」さえ我慢できれば、いい店だと思う。
2008年12月10日
ポメラの使い心地
先月、話題のポメラを買った。
http://japanese.engadget.com/2008/11/09/pomera-dev/
大きさは上の写真を見ていただきたい。表示する文字のサイズは3段階に切り替えられる。3枚目の写真では、見やすいようにいちばん大きな文字で表示している。
一見、ちゃちそうに見えるキーボードだけど、意外にしっかり打てる。操作法は普通にパソコンで打つのとほとんど変わらない。マウスが無いので、コピーや移動がちょっと面倒というぐらいか。(コピーしようとして、いつもの癖で右手がマウス探してたのには、自分でも笑った)
大きさも手ごろだけど、電源ボタンを押して起動に2秒しかかからないというのは、ノートパソコンにはない利点だ。
これで打った文章はパソコンで読みこめる。接続するのも面倒な設定手順不要。USBケーブルでパソコンにつなぎ、ポメラのメニュー画面で「設定」→「PCリンク」と進むだけ。
記録できるのは、1ファイルにつき8000文字分(原稿用紙20枚分)。6ファイルまで記録できるから、最大で原稿用紙120枚分まで書けることになる。
1か月ほど使ってみての感想。
ネットでの前評判では、「容量が少ない」と文句を言っている人が多かったのだが、その点はまったく苦にならなかった。そもそも原稿用紙20枚分もいっぺんに書くことなんてないからだ。 出先でちょっと下書き代わりに使うぐらいなら十分である。どうせ後でパソコンに落として清書するんだし。 今のところ、容量が50%を超えたことは一度もない。
何がいいって、文章を書くことに対する心理的な敷居が下がったことだ。パソコンだと起動までの時間が長いから、気楽に書きはじめることができない。机の前に座って、電源ボタンを押して、「さあ、これから書くぞ」という心構えが必要なのである。
それがポメラだと、いつでもどこでもすぐ起動させられる。いちいち仕事場に行かなくても、食卓の上でも、あるいは寝そべってても書けるのだ。これのおかげで執筆量は何パーセントか確実に上がったと思う。
先月の仕事にしても、連載『地球移動作戦』『去年はいい年になるだろう』の原稿は、半分ぐらいポメラで打った。家でざっと軽く打って、仕事場でパソコンに落とし、清書するのである。mixi日記なんかも、かなりポメラで打っている。このスタイル、癖になりそう。
ちなみに今あなたがお読みのこの文章も、ポメラで打った文章をパソコンで清書したものである。
メーカーにあれも付けろこれも付けろと要望を出している人もいるらしい。しかし、手軽にメモ感覚で打てるというのがポメラの利点なので、あまり余計な付帯機能を付けると、かえって利点を殺すことになりかねないと思う。シンプルなのが魅力なのだ。
これ以上のものを望むなら、それこそノートパソコンを買えばいいだけのことではないか?
あっ、でも国語辞典は付けてほしかったかも……。
2008年12月10日
VOWネタ
街で見つけたヘンなもの。

こんな列車ごと谷底に転落しそうな不吉な名前のマンションは嫌です。

こんな貼り紙があるにもかかわらず、前に駐車してる車がありました。重しつけられちゃうんでしょうか。
こんな列車ごと谷底に転落しそうな不吉な名前のマンションは嫌です。
こんな貼り紙があるにもかかわらず、前に駐車してる車がありました。重しつけられちゃうんでしょうか。

