2016年06月18日

ドラマ『重版出来!』最終回

火曜ドラマ 重版出来!
http://www.tbs.co.jp/juhan-shuttai/

 最近、めっきり地上波でドラマなんて観なくなってたんだけど、この番組だけは例外。毎週、欠かさず観てたし、録画もしてた。
 マンガと小説、ジャンルこそ違うけど、身につまされることが多かったから。

 人気出なくて打ち切り食らったこともあったし。
 いくら新作の企画を提出しても通らないこととか。
 後から出てきた新人にすごい勢いで追い抜かれていったことも何度もある。
 かと思えば、書店さんにプッシュしていただいて、サイン会開かせていただいたことも。
 だから登場人物たちの想いが痛いほど理解できる。

 世の中には「視聴率が裏番組に負けてた」とか言ってけなす奴がいるみたいだけど、そんなこと言ったら『宇宙戦艦ヤマト』だって裏の『ハイジ』に負けて打ち切られたんだし、『カリオストロの城』だって劇場公開時の成績はさんざんだったんだから。
 視聴率や観客動員数なんて、作品の良し悪しを計る指標にはならないんだよ。

 特に先日放送された最終話は、リアルタイムで視聴して、おおいに感動した。

#重版出来 最終回は三蔵山先生が魂の演説!エキストラ参加した漫画家も多数の大盛況【画像】
http://togetter.com/li/987572

 実は裏で努力していた五百旗頭さんのかっこ良さとか、中田伯のサイン会にアユちゃんが来るところとか、マンガ家になる夢を捨てて実家に帰った沼田が、三蔵山先生の受賞記念パーティに酒を搬入してくるところとかも良かったんだけど、やっぱり最高に盛り上がったのは三蔵山先生の受賞記念スピーチ!
 かっこ良すぎるよ、先生!
 第一話で「オワコン」と呼ばれ、落ちこんで引退も考えていた状態からの復活&再スタート宣言。熱い! 熱すぎる!
 観ながらぼろぼろ泣いちゃったよ、こんちくしょう!

 もちろんね、ドラマは現実じゃないことは分かってるんだよ。
 中田みたいに初連載でいきなり人気が爆発するなんてことは、現実になかなかない。
 三蔵山先生みたいに賞をもらえるマンガ家なんて、マンガ家全体のごくごく一部だよ。
 でも、現実にまったくないわけではない。
 夢みたいな話だけど、夢じゃない。ぎりぎり現実にある話。その微妙なバランス感覚、リアリティが見事なんである。

 特に中田の成功は、単に天性の才能ゆえじゃなく、連載を勝ち取るまでの、三蔵山先生の下でのアシスタント経験とか、心とのネームのやり取りの積み重ねとか、地味な部分がちゃんと描かれていたからこそ説得力がある。
 才能さえあれば人気が出るわけじゃないし、ベテランでも気を抜けば凋落してゆく。そんなシビアな世界。
 小説もマンガもね。

 だからこそ三蔵山先生のあの最後の大演説に心打たれちゃうんである。ああ、僕もがんばらなくちゃいけないなと。

 作家を続けてゆく勇気をもらいました。ありがとう。
  


Posted by 山本弘 at 19:27Comments(0)マンガテレビ番組

2016年06月18日

『幻解!超常ファイル』裏話

幻解!超常ファイル17「超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」
http://www4.nhk.or.jp/darkside/5/

 9日に放送したこの番組の裏側を少し。
 スタッフが仕事場に来られて、僕の出演シーンを撮影したのは5月23日なんですが、実は本編収録前、4月にスタッフの方と東京でお会いして、打ち合わせをやってます。
 向こうは僕の『超能力番組を10倍楽しむ本』を読んでおられて、あの本の内容をベースに番組を作れないかという話でした。
 ただ問題は、さすがに『FBI超能力捜査官』や『TVのチカラ』といった民放の番組名を具体的に出すことができないということ。
 どうやって番組名を出すことなく嘘を暴けるのか……と悩んだあげくに僕が提案したのが、『超能力番組を10倍楽しむ本』の中でやった実験──ある場所で選んだ10個のターゲットを、別の場所で探してみるというのを、番組内でやってみたら、というもの。
 いちおうあの実験は実際に自分でやってみたんだけど、はたして他の人が再現してうまくいくかどうかは自信がなかったんですよね。でも、スタッフがやってみたら、かなり劇的な結果になったと分かってひと安心。

 なぜ、あの手の番組の中では、デタラメな透視の結果を元にして行方不明者が見つかるのか?
 収録の際には、「あの手の番組内で見つかる行方不明者の多くは、仮名で、顔にもモザイクがかかっているから、はたして実在の人物なのか分からない」という話もしたんですが、そこはカットされました。
 収録前に、「他局の番組がインチキをやっていると番組内で断言するのはまずいんじゃないか」という話がNHKの局内で出ているという話は聞いてたんで、まあカットされるのは予想の範囲内でしたが。

 実際、『TVのチカラ』の中では、探偵の調査や一般からの情報によって行方不明者が見つかった例はあるけど、超能力者の透視が役立ったことは一度もない。
『FBI超能力捜査官』の場合、たとえば2007年の『FBI超能力捜査官 第12弾』で、「麒麟」の田村裕の行方不明の父親を見つけているけど、これもかなりのインチキ。
 マクモニーグルが透視した、田村の父親の居場所は、

・大阪のなんば駅の近く。
・近くに丸いビルと地下街がある。
・ピーチカラーの建物の3階。

 でも、実際に田村の父親が住んでいたのは、

・なんば駅から10km以上離れており
・近くに丸いビルも地下街もなく
・古い木造アパートの2階

 つまりマクモニーグルの透視は見事にはずれていたんだけど、番組中では、あたかも透視によって見つかったように編集されていたんですな。
 さらにスタッフは、ベージュ色の建物を、画面上で色を変えて「ピーチカラー」に見せかけただけではなく、「ピーチ色の建物ってあれじゃないですか?」「ああーっ! あれかねー」というわざとらしい芝居までやってみせていました。

 なお、田村の父親発見の回について詳しく知りたい方は、『と学会年鑑BROWN』を参照してください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4903063283


『幻解!超常ファイル』では、具体的に『FBI超能力捜査官』という番組名こそ出さなかったものの、『USO超能力捜査ファイル』という架空の超常番組を再現。その映像が見事に『FBI超能力捜査官』そのまんま!
 ナレーターの声や喋り方まで似せてるうえに、「あれじゃないですか、あれ?」「あれか」「クリーム色」というわざとらしい会話(これ、明らかに田村の父親の回のパロディだ!)、最後にモザイクのかかった依頼者が父親に手紙を書くところまで完璧!
 いやー、『幻解!超常ファイル』のスタッフの凝りように感心しましたわ。

 後半はUFO映像の話。
 あのロシアのUFO、僕は藤木文彦さんの分析で終わっちゃってると思うんですけどね。藤木さんの指摘の通り、目撃者が指している方向がUFOと一致していないのがおかしいし、撮影者が言っているように手持ちの携帯電話で撮影していたなら、移動するUFOを追ってパンしないって変。
  


2016年06月06日

カクヨムに投稿をはじめました

 小説投稿サイト「カクヨム」に投稿をはじめました。

https://kakuyomu.jp/users/hirorin015/works

 以前から自分の小説の知名度の低さが気になってたんですよね。これまでに出したどの小説も、読んだ人はたいてい面白いと言ってくださるんですが、そもそも手に取ってもらえないのが問題。そこで、ちょっとした話題作りを考えました。
 書いたもののボツになった原稿、ずいぶん前に雑誌に載ったまま単行本に収録されていない原稿、同人誌で書いた原稿などを、これから仕事の合間にいろいろアップしていこうと思ってます。
 気が向けば新作なども。

 すでに多くの方に読んでいただき、高い評価をいただいています。反応がダイレクトに返ってくるのが、投稿サイトの醍醐味ですね。

 個人的にいちばん悩んでるのは、なんといっても〈地球最強姉妹キャンディ〉! この知名度の低さは何なんだと(笑)。今、第3作『宇宙人の宝を探せ!』を書いてて、前の2作には文庫化の話もあるんですが、このまま出版しても話題になりそうにない。 そこで、ちょっとでも多くの人に知っていただこうと、番外編の原稿を載せることにしました。
 第3作の原稿もここで発表しちゃおうかと思ってます。 児童小説を連載させてくれる媒体がないので。
 

  


Posted by 山本弘 at 17:57Comments(10)SFPR作家の日常

2016年06月06日

また『幻解!超常ファイル』に出ます。

 BSプレミアム6月9日(木)放送です。
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http://www4.nhk.or.jp/darkside/
午後9時00分~ 午後10時00分
幻解!超常ファイル17「超能力捜査の謎&究極UFO解析バトル」
アメリカ直撃取材!未解決事件を解き明かす超能力捜査はホンモノか?全米の警察が証言した衝撃の実態とは?▽究極の映像分析バトル!未解明UFOにプロ解析チームが挑む!

“光と闇”の栗山千明が超常現象の謎に迫る、シリーズ最新作!▽「ターゲットはここにいる!」未解決事件の犯人や行方不明者を“遠隔透視”で探る超能力捜査。本場アメリカを緊急取材!超能力者は本当に事件を解決しているのか?刑事たちの衝撃証言で意外なからくりが明らかに!▽これは隠しておきたかった!番組スタッフが解明できなかったUFO映像に、究極解析チームが挑む!ホンモノかニセモノか?前代未聞の映像分析バトル!

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 今回、僕が出演するのは前半の「超能力捜査の謎」。
 テレビの超能力捜査番組がなぜ的中しているように見えるのかを検証するというものなんですが、スタッフの方は僕の著書『超能力番組を10倍楽しむ本』を参考にされていました。

 東京に行った時に、事前に打ち合わせしました。資料も提供したんですが、さすがに民放の番組名は具体的に出せないので、どう取り扱えばいいかと悩んでおられた様子。そこで僕が「こういう実験をやってみたら」と提案したところ、それが受け入れられて、やっていただけました。
 どんな実験かは観てのお楽しみに。正直、うまくいくかどうかあまり自信なかったんですが、結果はかなり劇的なものになりましたよ。

  


2016年06月06日

僕たちの好きだった80年代アニメPart2

山本弘のSF秘密基地LIVE#59

僕たちの好きだった80年代アニメPart2

 1980年代──アニメは今と違い、まだほとんどCGなどはなく、みんなセルに描かれていました。でもストーリーや表現の面では、急速に新しい波が押し寄せてきていました。
 巨大ロボット、魔法少女、ギャグ……それまで子供向きと思われていたジャンルが、大人でも楽しめるものへと、劇的に変容していったのです。
 山本弘と鋼鉄サンボ、いい歳してアニメが大好きな二人が、あの激動の時代を振り返り、様々な作品の思い出話や裏話、マニアックなトリビアを熱く語りまくります。「今見てもすごい!」と思える名作から、「俺、何でこんなもん観てたんや!?」と頭を抱える黒歴史まで、あなたも懐かしさと恥ずかしさをこめて振り返ってみませんか?

[出演] 山本弘 鋼鉄サンボ

[日時] 2016年6月24日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)(地図)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらから。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=102814531
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 先月に続き、また80年代アニメを取り上げたイベントをやります。
 実は前回、話すことが多すぎて、80年と81年だけで時間切れになっちゃったんですよね。84年ぐらいまではいけるかなと思ってたんですが。
 このペースだとあと最低4回はやらないと消化できません。しかも83年からはOVAが出てくるからなあ……。

 今回のイベントのための資料をまとめていて気がついたこと。
 何で僕はこんなにあの頃のアニメ主題歌が歌えるんだ?
 毎週観てた番組ならともかく、『Theかぼちゃワイン』とか『愛してナイト』とか『らんぽう』とか『ハロー!サンディベル』とか『タイガーマスク二世』とか、数回しか観たことないはずの番組まで歌えるんですよ。こ~の~くちびるに 燃える愛をのせて~♪とか、む~ねの~はしっこ、うずうずと♪とか、すすんでる、すすんでる♪とか。
『愛してナイト』とか『らんぽう』とかはOPが良かったもんで、OPだけ録画して何度も観てたのかな、という気はするんですか。

 ちなみに、当時小学生だった鋼鉄サンボくんは『まいっちんぐマチコ先生』の思い出を熱く語ってくれました。そう言えば、この主題歌も歌えるなあ……。
 会場で言ったのが、当時のアニメはゴールデンタイムでも普通に女の子の乳首ぐらい見せてたということ。堂々とベッドシーンまでやっち'ゃった『ブライガー』とか『オーガス』とかもあるし。今は深夜アニメでさえ「謎の光」の規制が入るんですけどねえ。あの頃はフリーダムでしたよ、ええ。

 あと、リスト作っててあらためて実感するのは金田伊功氏の功績の大きさ! 『アオイホノオ』でも言ってたけど、番組の内容自体はたいしたことなくても、OPが金田伊功というだけで観ちゃうということがよくありました。『地球へ…』とか『宇宙戦艦ヤマトIII』とかにしても、金田氏の作画したシーンだけ何回もビデオで観直してましたし。
 そうそう『宇宙戦艦ヤマトIII』といえば、次元潜航艇ガルマンウルフがちょくちょく話のタネになりますが、僕としては、ボラ―連邦との決戦の直前にデスラーがベムラーゼに言った「あなたのお葬式は何宗で出せばよいのかな、ベムラーゼくん?」という台詞がツボでした。まさか異星人に宗派を訊ねられるとは(笑)。あと、「葬式」じゃなく「お葬式」と言ってるのがかわいいです、デスラー。

 他にも、『鉄腕アトム』の最終話「アトムの初恋」がすごかったという話もしましたし、『ずっこけナイトドンデラマンチャ』の6話だけDVD出してくれとか、「最強ロボ♪」と聴くと「さいきょさいきょさいきょ」と続けてしまうとか、「シグマシグマゴッドシグマ」と聴くと2回拍手したくなるとか、「80年代アニメファンあるある」もいろいろ。

 次は81年からなので、『マクロス』『ザブングル』『ボトムズ』『バイファム』などのメジャーな作品はもちろん、『ときめきトゥナイト』とか『クリィミーマミ』とかの話もする予定。お楽しみに。
  


Posted by 山本弘 at 13:55Comments(3)PRアニメ

2016年05月12日

『BISビブリオバトル部』文庫化&特設ページ

〈BISビブリオバトル部〉シリーズの第一作、『翼を持つ少女』が文庫化されました。すでに書店に並んでいます。


 すでにご存じの方も多いでしょうが、ビブリオバトル部に入部したSF好きの少女を主人公に、実在する本の話題が飛び交うシリーズです。
 文庫化を記念し、この世界により親しんでいただこうと、特設ページを作りました。

BISビブリオバトル部 翼を持つ少女 
登場作品リンク集

『翼を持つ少女』に登場する本を紹介するページ。空の紹介するSFだけじゃなく、『ジャングルの子』『九月、東京の路上で』『全国アホ・バカ分布考』『新装版 不確定性原理』『冥王星を殺したのは私です』『小説 仮面ライダークウガ』『ウミウシ 不思議ないきもの』『野﨑まど劇場』『小学4年生の世界平和』など、どれも面白くておすすめの本ばかりです。

BISビブリオバトル部
BB部の本棚

『翼を持つ少女』第3章に出てくるBB部の部室の本棚を、手持ちの本で再現してみました。

BISビブリオバトル部
埋火家のSFコレクション

 はい、これが今回の一番の目玉! 埋火武人の家の書庫のシーンに出てくる、彼の祖父が遺したSFコレクションの一部。作中では文章でしか書けなかった『地底の世界ペルシダー』『テクニカラー・タイムマシン』『大宇宙の魔女』『大魔王作戦』などの表紙が見られます。
「現代のライトノベルのスタイルの源流は、創元推理文庫とハヤカワ文庫」というのは作中でも書きましたが、これを見れば納得できるでしょ? 「表紙が露出度の高い女の子で、マンガチックな絵で、カラー口絵と本文イラストが入ってて」というのが。

 これからも作中に出てくる本を少しずつアップしてゆく予定です。〈BISビブリオバトル部〉シリーズを楽しむための参考になれば幸いです。

 最後に〈BISビブリオバトル部〉第4作『君の知らない方程式』が、〈Webミステリーズ!〉で連載中! 無料で読めます!
 ちなみに今回のテーマはマンガとライトノベル。空と武人と銀の三角関係を描くラブコメでもあります。お楽しみに
!  


Posted by 山本弘 at 21:56Comments(5)SFPRビブリオバトル

2016年05月12日

トークイベント:僕たちの好きだった80年代アニメ

山本弘のSF秘密基地LIVE#58

僕たちの好きだった80年代アニメ

 1980年代──アニメは今と違い、まだほとんどCGなどはなく、みんなセルに描かれていました。でもストーリーや表現の面では、急速に新しい波が押し寄せてきていました。
 巨大ロボット、魔法少女、ギャグ……それまで子供向きと思われていたジャンルが、大人でも楽しめるものへと、劇的に変容していったのです。
 山本弘と鋼鉄サンボ、いい歳してアニメが大好きな二人が、あの激動の時代を振り返り、様々な作品の思い出話や裏話、マニアックなトリビアを熱く語りまくります。「今見てもすごい!」と思える名作から、「俺、何でこんなもん観てたんや!?」と頭を抱える黒歴史まで、あなたも懐かしさと恥ずかしさをこめて振り返ってみませんか?

[出演] 山本弘 鋼鉄サンボ

[日時] 2016年5月27日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)(地図)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 ご予約はこちらから。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=101825625

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 いつものLiveWireのイベントです。今回は「アニメ」をテーマに喋りまくります。
 何でこんなことを思いついたかというと、ちょっと前、深夜に「男泣き!ロボットアニメ大全集」という番組をやってたんですよね。懐かしいアニメを何本か観たんですが、中でも『戦え!イクサー1』が、今見ると思わず顔を覆っちゃうような恥ずかしさで(苦笑)。
 他にも、当時としては人気があって、僕も毎週楽しんで見てたけど、今あらためて見るとちょっと恥ずかしいとか、自分の若さゆえの過ちを突きつけられるような痛さを感じるアニメというのが少なくありません。
 その反面、今、関西で再放送されている『装甲騎兵ボトムズ』とかは、普通に楽しめるんですよね。技術的には今よりも稚拙だけど、恥ずかしくはない。むしろ「この時代によくこんなの作ったな」と感心します。
 だからひと口に昔のアニメと言っても、「あの頃は面白かったもの」「今見ても面白いもの」「今見ると逆に面白いもの」があるんじゃないかと思いついたわけです。どんなアニメがあったか、当時はどんな思いで見ていたかを思い出すだけでも、けっこう楽しいし有益な話になるんじゃないかと思います。いい作品は掘り起こして再評価したいですし。
 アニメを愛するみなさまのお越しをお待ちしています。
  
タグ :PRアニメ


Posted by 山本弘 at 21:26Comments(1)PRアニメ

2016年04月15日

イベント:人工知能は人類を滅ぼす!? 今、本気で語る「AI(アイ)の物語」

山本弘のSF秘密基地LIVE#57
人工知能は人類を滅ぼす!? 今、本気で語る「AI(アイ)の物語」

 人工知能が将棋の名人を負かした。人工知能が小説を書いた。人工知能がヒトラーを礼賛した……
 このところ頻繁にAI(人工知能)をめぐるニュースが飛びこんできます。シンギュラリティ(技術的特異点)──進化を続けるコンピュータの能力が人間を上回る日の到来も、さほど遠くないとされています。そうした話題はもはやSFではなく、科学者の間でも真剣に検討されています。
 シンギュラリティが来たら世界はどうなるのか? 
 自我に目覚めたAIが邪悪な存在になることはないのか?
 AIの知性とはどういうものなのだろうか?
 そもそも人間には知性があると言えるのか?
 最新科学の成果と、古今東西のSF作家が描いてきたAIについての物語を参考に、もうすぐそこにある未来について考えてみようと思います。

[出演] 山本弘

[日時] 2016年4月22日(金) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] なんば紅鶴(大阪市中央区千日前2-3-9 レジャービル味園2F)(地図)南海なんば駅より南海通り東へ180m・駐車場有

[料金] 1500円  
(店内でのご飲食には別途料金がかかります。入場時に別途ワンドリンクをご購入いただきますのでご了承ください)

 予約はこちらから。
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=100662798
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 すみません。昨日まで入院していたもので、イベントの告知が遅くなってしまいました。
 最近、人工知能の話題、特にシンギュラリティを扱ったノンフィクション本が何冊も出ていて、もうこういう話題はSFじゃなく現実になってきてるんだなと、しみじみ感じます。たぶん2040年代あたり、まだ僕らが生きているうちに来そうなんですよね、シンギュラリティ。楽しみなような怖いような。
 でも、専門的な話題は科学者の方におまかせして、SF作家である僕は、おもにSFの中で描かれてきたロボットや人工知能の進化について語りたいと思ってます。SF作家が描いてきた様々な人工知能の物語を読むことで、来るべきシンギュラリティで何が起きるかを予想する、その手助けになるんじゃないかと思っています。
 たえば先日、人工知能が書いた小説のニュースがメディアを賑わせましたが、あの時、ツイッターでは野﨑まど『小説家の作り方』(メディアワークス文庫)に言及している人が何人もいました。いやあ、あれは衝撃的な作品でしたね。SFだなんてぜんぜん知らずに読みはじめたら、まさかあんな話だとは。

 また、マイクロソフトが開発していたAIが差別発言を連発し、ヒトラーを礼賛したというニュースでは、僕と同様、星新一「ボッコちゃん」を連想した人が多かったようです。
 他にも、古くはジョン・W・キャンベル「最終進化」(1932)、イアンド・ビンダー「ロボット市民」(1939)、マレイ・ラインスター「ジョーという名のロジック」(1946)、ジャック・ウィリアムスン『ヒューマノイド』(1948)、フレドリック・ブラウン「回答」(1954)、エドマンド・クーパー『アンドロイド』(1958)、星新一『声の網』(1970)などを経て、最新の作品まで、いろんなパターンを紹介しつつ、論じていこうと思っています。もちろん僕の作品『神は沈黙せず』『アイの物語』『去年はいい年になるだろう』『地球移動作戦』「時分割の地獄」などの裏話もたっぷりします。お楽しみに。
  
タグ :PRSFAI


Posted by 山本弘 at 22:38Comments(16)サイエンスSFPR

2016年04月15日

退院しました

 今月はイベントの告知が遅くなって申し訳ありません。
 実は今月の3日から入院してたんですよね。退院したのはつい昨日です。
 数年前から身体がふらつき、時には道で転んだりしました。それも何度も。特に階段の上り下りが怖くて、手すりを持ちながら、びくびくして上るようになってました。
 また、もの忘れが多くなって、特に会話中や執筆中などに、人名などの固有名詞が出てこないことがよくあったんです。
 転びやすいのは事故に直結しますし、記憶に障害が出るのは作家にとって致命的です。そこで病院に行って、MRIなどで検査をしてもらいました。
 結果は「正常圧水頭症」の疑いが濃いとのこと。脳内の髄液の量が通常より多くなり、脳を圧迫する病気です。放置しておくと認知症に似た症状を呈します。

水頭症と正常圧水頭症
「認知症だから」とあきらめるその前に・・・治療で改善できる認知症iNPH
(誤解を招かないよう、必ずリンク先をお読みいただくようお願いします)

 先月、検査のために短期間、入院しました。脳内の髄液は脊髄を通って腰まで流れているので、試しに背中に針を刺し、脊髄から髄液を抜いてみました。すると症状の改善が見られたので、正式に正常圧水頭症と診断されました。
 幸い、この病気は「治る認知症」と呼ばれています。簡単な手術で完治するからです。
 その方法はL-Pシャントと呼ばれるもので、脊髄にカテーテルを埋めこみ、髄液を常に腹腔内に少しずつ流すことで、圧力を一定に保ちます。
 圧力が下がりすぎるのも問題なので、小さな弁で圧力を調整できるようになっています。いったん埋めこんだ後は、調整には手術は必要なく、外部から磁石を使って操作するのだとか。すごいですね、現代の科学。

 今月3日から入院、5日に手術しました。腹と背中を少し切ったのですが、手術の直後は手術跡がかなり痛んで、上半身を起こすのにも苦労しました。
 咳をするたびに腹筋が刺されるように痛むのにも参りました。咳って実は腹筋を使ってたんだと初めて気づきました。
 しばらくは頭もぼうっとしていました(圧力が急に下がったからかもしれません)。やはり、咳をするたびに頭に響きました。
 幸い、どちらの症状も数日で急速に軽減していきました。
 12日も入院していましたが、退屈はしませんでした。もちろん病室で電話を使うのは厳禁ですが、スマホでツイッターはできました(今月3日から13日朝までのツイッターやmixiでの僕の発言は、みんな病室から発信したものです)。本もたっぷり持って行きましたし、もちろんテレビも観られました。ベッドの上で、ポメラで原稿も書きました。
 そうそう、モバマスもやってましたよ(笑)。おりしもシンデレラガール総選挙の真っ最中。もちろん結城晴に投票券を注ぎこみまくってました。晴、かっこいいよ、晴。
 あと、最近の病院食は味にも気を遣ってるんだそうで、まったく不味くはなかったですね。さすがに1週間も経つと妻の料理が恋しくなってきましたが。

 一昨日、抜糸。昨日、退院できることになりました。
 現在、まだ少し腹の痛みはありますが、普通に生活できるレベルです。頭もまだほんの少しだけ重い印象がありますが、それも少しずつ良くなっていて、今は意識しなければ気づかないほどです。
 あと、歩行がすごく楽になってます。歩く時の姿勢からして根本的に違ってるんです。前は猫背でよたよた歩いてたんですが、今は背筋をしゃんと伸ばしてまっすぐ歩くことが、意識せずに自然にできるようになっています。階段の上り下りも不安はまったくありません。本当に劇的な変化です。これだけでもかなり嬉しいです。
 僕と同じような症状の方、もしかしたら正常圧水頭症かもしれないので、一度病院で診てもらうといいですよ。治りますから。

 というわけで、今やまったく健康に問題ありません。ご心配なく。
 退院した昨日から、さっそく仕事場に復帰しています。バリバリ書いて、仕事の遅れを取り戻さなくてはいけませんから。
  
タグ :日常入院


Posted by 山本弘 at 22:07Comments(9)日常作家の日常

2016年03月16日

「保育園落ちた」陰謀論

 例の「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログに対して陰謀論が起きている。政府を攻撃するために作られたニセのブログではないかというのだ。
 なんと、「誰が書いたんだよ」などとヤジを飛ばした平沢勝栄議員自身が、「これ、本当に女性が書いた文章なんですかね」と言いだした!

http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/09/katsuei-hirasawa-hooted_n_9423292.html

 当たり前だけど、あの文章を女性が書いたものではないとする証拠なんかない。
 そんなことを言いだしたら、どんな歴史的文書だって、タイムマシンで過去に戻ってそれを本人が書いている現場を確認できない以上、「これ、本当に○○が書いた文章なんですかね」と疑うことが可能になる。
 証拠のない主張に、何の意味がある?

 mixiニュースのつぶやきでも、陰謀論を唱える者が多い。

「保育園落ちた」きっかけに2万7千署名 制度充実求め
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3890657&media_id=168

>こっちにも張っとくか 日本共産党による『保育園落ちたの私だ』デモ なりすましの可能性 な ん と デモ後の打ち上げで韓国酒whttp://hosyusokuhou.jp/archives/47002172.html あ~やっぱり(棒

 焼肉食べながら韓国酒飲んだら韓国人である証拠らしいです(笑)。 だったら中華料理食べながら中国酒飲んだら中国人である証拠か? メキシコ料理食べてテキーラ飲んだらメキシコ人である証拠?

>こいつらみんな共産顔と朝鮮顔だなwww(感想はあくまで個人的なものであり、事実とは異なる場合があります)

「朝鮮顔」も変だけど「共産顔」って何(笑)。

>保育士が辞める原因“モンペ”ってのが、この一連の流れを見ててどれだけ恐ろしいのかがよく分かる。基本、モンペの人たちって在日だと思ってるが…。

 保育士が辞める主な原因は労働環境の劣悪さなんですけど? だいたい「モンペの人たちって在日」と思う根拠は?
 つーか、保育所不足の問題に在日コリアン、何の関係もないよね?

保育園落ちたブログ 「日本死ね!」とつぶやいた女性が現在の心境を明かす 「正直、反応の大きさに驚いている」とまどいも…
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3890173&media_id=133

>日本死ね!なんて普通の主婦が言うか?憲法9条にノーベル平和賞の怪しげな主婦(プロ市民)と同じ臭いがするんだよ。

 なんで普通の女性が言わないと思うんだ? つーか、憲法9条も関係ないし。

>東京都内の30代の女性? 母親だかなんだか知らんが、日本中の朝鮮成分の三分の一はこの女に取憑いているな。

「朝鮮成分」(笑)。なんか「朝鮮」が悪霊扱いされてるぞ。

>保育園落ちた~ってつぶやきは毎年沢山あるのにこれだけが広まったってのは最初から裏があるんじゃないかという気がします。

 論理が逆だ! 毎年たくさんある中から、たまたま国会で取り上げられたから話題になったんでしょ?
 そもそも「保育園落ちた」というつぶやきが毎年たくさんあるということは、それをわざわざ新たに創作する必要なんかないってことなんだけど、そんな理屈も分からないのだろうか? 

>”共産党プロデュース”ということはネットで暴かれてますけど?

 ええっと、それって保守速報かどこかですか?(笑)

>氏素性も知れぬ上に、更に手際よく共産党が便乗しているのに、よく「市井の人」だと断言できるもんだwww自作自演サポーター乙www

 政府への抗議に共産党や反安倍主義者が便乗するのは、不自然でも何でもないですが? 便乗しなかったらそれこそ不自然でしょ?

>デモの打上で韓国料理で酒飲んでたらしいじゃないですか?母親が酒飲んでる間に子供は何処行ったニダ?そもそもガキなんて居るのか?

 先週号の『週刊文春』によれば、この女性はデモには参加していませんが?

>「日本死ね!」って書いてる時点で在日なんだろ?どうせ。

>朝鮮人でしょ?

>共産党が出てくる時点で察し。

>で、日本死んだら祖国チョーセンにでも子供を預ける気でしょうか?

>「日本死ね」って朝鮮人の口癖でしょ。働きもせずデモやってるヒマ人が保育園に受かってたまるもんか。、

>共産党の名前があるだけで胡散臭い。在日ならではの言葉だねぇ。

>「生粋の日本人」なら「日本死ね」なんて言わないよな。普通は。


 だから何でそう思っちゃうんですか?
 あと、陰謀論とは違うけど、この女性に対して「お前が死ね」と暴言吐いてる奴も多数。彼らのモラルでは、女性が「日本死ね」とは言っちゃいけないけど、女性に向かって「お前が死ね」と言うのはかまわないらしいぞ(笑)。

 ツイッターでも盛り上がっている。

待機児童工作に釣られてる人達
http://togetter.com/li/945887#c2537786

「保育園落ちたの私だデモ」を画像などから考えてみる
http://togetter.com/li/948103#c2551670

 僕はtogetterのコメント欄に、こう書いた。

>本物の陰謀と妄想の「陰謀論」の違いは、具体的な証拠があるかどうか。「俺はそう思った」というのは証拠じゃないからね?

 ところが、あきれたことに、そのすぐ下に、別の奴がこんなコメントを書いたのである。

>自治体やそこの担当者への不満でなくいきなり「日本死ね」になっちゃってるのも不自然なんですよね。どこが保育園担当なのか知らないのかと。こんな違和感だらけな行動で疑惑を持つなという方が無理だと思います。

 いやいやいや、僕はこの女性の激しい怒りが「日本死ね」という暴言になるのはまったく「不自然」とは思わなかったし、「違和感だらけ」とも思わなかったんですけど?
 確かに「日本死ね」は暴言である。それは僕も否定しない。しかし、この女性は保育園に落ち、激しく怒っていた。ものすごく腹が立った時に思わず「死ね」と言ってしまうことは、誰だってある。
 それに待機児童問題への不満は、「自治体やそこの担当者」にぶつけたってどうなるものでもない。いわば今の日本社会全体の構造が抱えている問題だ。まして首相は「一億総活躍社会」なんてスローガンを掲げてるんだから、「どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」と愚痴りたくなるのも分かる。
 それが「日本死ね」という言葉になることの、どこが「不自然」なのだろう? むしろ自治体の担当者の名前を出して「〇〇死ね!!!」なんて書いたら、そっちの方がよっぽど問題じゃないか?
 つまり、「不自然」「違和感」というのは、そう言っている人の主観──「俺はそう思った」にすぎないんである。
 具体的な証拠ではなく、こうした主観を根拠に語るのが「陰謀論」だ。

 たとえば「アポロの飛行士の月面活動の映像は不自然だ! あれはやらせだ!」というのは、典型的な陰謀論。
「東日本大震災は不自然だ! あれは人工地震だ!」とかいうのもそう。
 反原発派の人が批判されると、相手を「御用学者」とか「原発推進派の工作員」とか決めつけたりするのもそう。

 もちろん、世の中には本物の陰謀もある。
 たとえばウォーターゲート事件。民主党本部に盗聴器を仕掛けようとした奴が逮捕されて、しかもニクソンが関与していたことが分かった。そうした証拠が出てきたからこそ、本物の「陰謀」であることが証明されたのだ。
 でももし、何の証拠なしに「誰かが私の生活を盗聴している。どこかに盗聴器が仕掛けてあるに違いない」と言いだす人がいたら、それは陰謀論──もっとストレートに言えば「頭がおかしい」。
 でもねえ、そういう妄想を抱いている人間って、けっこういるんだよね……。

 で、僕がいちばん腹が立ったのは、こんなこと書いてる奴。

>『疑うのは面倒だ、考えるのは面倒だ、誰かの言ったことを鵜呑みにするのは楽でいいーその心の隙に、トンデモは忍び込んでくるのだ。疑う心は、トンデモの予防策である」とトンデモ本の世界Rで「疑うことの大切さ」を説いた山本弘さんが『何でもかんでも陰謀に見えてしまう「陰謀脳」』とか言い出すとはなあ。

 いやいやいや何言ってんだよお前!
 僕が説いている「疑うことの大切さ」というのは懐疑論だよ。陰謀論っていうのはまさに、誰かが言ってることや、自分がふと思いついたことを、何も考えずに鵜呑みにしちゃうこと。懐疑論とは正反対なの。
 そんな基本的なことから説かなくちゃいけないのか……(ため息)。

 そもそもみんな忘れてるかもしれないけど、今回の騒ぎが何で拡大したかって言ったら、単に「保育園落ちた」ブログが国会で取り上げられただけじゃない。「誰が書いたんだよ」「ちゃんと本人を出せ」というヤジが飛んだからだ。
 それがきっかけで、保育園に子供を預けられなかった人たちの怒りが爆発し、ツイッターで「#保育園落ちたの私だ」というタグが炎上した。

「保育園に落ちたの誰だ?私だ!デモ」が起こりそうな雰囲気高まる #保育園落ちたの私だ
http://togetter.com/li/945691

 自民党の平沢勝栄議員のヤジがなかったら、こんな大騒ぎにはならなかった。
 つまり、これが陰謀だとしたら、そのシナリオには平沢議員も加わってることになる。
 その方がよっぽど「不自然」だろ?

 他にも、こんな意見も飛び出した。

「『保育園落ちた』の署名を渡したママはブランド品の抱っこ紐を使ってるからプロ市民」に対する反応
http://togetter.com/li/949308

 デモに参加した女性たちの写真が「プロ市民臭い」「全員がオサレママ()御用達の某海外ブランド品を使っている」と邪推する人が出現。
 しかし、その「海外ブランド品」とは、エルゴベビーという人気商品で、今はお母さん方がごく普通に使っているものだった。
 知っている人間にとってはごく普通のことなのに、知識のない人間にとっては「不自然」で陰謀の証拠に見える……これはアポロ陰謀論や神州7号陰謀論とまったく同じ構造である。

 結論。
 陰謀論というのは、自分の世界観と現実の世界が食い違うところに生じる。

 Aという勢力が好きな人が、Aを貶めるような情報を目にする。
 その逆に、Bという勢力を嫌っている人が、Bを貶める情報が少ないことに不満を抱いてる。

 そこで彼らは、自分の世界観と現実のギャップを、主観による陰謀論で埋めようとする。

「Aを貶める××という情報はBの流したデマだ」
 とか、
「Bを貶める情報は隠蔽されているのだ」
 とか。

 ぶっちゃけて言えば「現実逃避」だ。

 保育園が足りない。子供を預けたくても預けられない人が大勢いる。それが現実。
 陰謀論を唱える人間は、その現実から目をそらしたいだけだ。

  
タグ :陰謀論デマ


Posted by 山本弘 at 15:42Comments(35)事件社会問題ツイッター